「邪魔だぁ!!」
直哉はそう声を上げながら、ビームサーベルを一閃
一機のザクを両断
その直後、振り向き様に複合拳銃を連射して、グフを撃破した
直哉は一路、ジェネシスに向かっていた
通信でジェネシス戦域が膠着状態と聞いたので、少しでも状況を好転させるつもりだ
「どけぇ!!」
直哉はそう声を上げて、一機のザクのコクピットの蹴りを叩き込んだ
直哉機の蹴りにより、そのザクのコクピットは陥没
行動を停止させた
しかし直哉機は、それを確認せずに離脱
ジェネシスを目指した
だがそこに、数多の砲撃が殺到
直哉機は、機体を翻して回避
攻撃してきた敵戦力を視認した
ローラシア級と砲撃仕様のザク
そして、グフが居た
MS隊は、二個中隊規模
やはり、かなりの戦力をジェネシス近郊に配置
さらに集結させようとしていたようだ
「ちいっ!?」
直哉は殺到してくる砲撃を、乱数機動で回避
反撃に複合拳銃を撃った
しかし、距離が有ったために回避されるか防御された
やはり、バスターライフルを失ったのは痛かった
だが、今さら下がれない
もはや、戦争は最終局面に入っており、後退すれば戦局に影響が出かねない
「くあっ!?」
直哉はローラシア級とザクから放たれた砲撃と、ミサイル群を回避
どう対処すべきか、考え始めた
そこに
『こいつを、使え!!』
と知った声が聞こえて、直哉機の前に一丁のライフルが来た
それを掴んだ直哉は、ライフルが飛んで来た方向を見た
その先には、ストラトス隊とホワイトファング隊が居た
直哉機が掴んだのは、71式改ビームライフル
Eパックは、バスターライフルと共通規格だ
「つっ!」
そして直哉は、ザクの砲撃を回避しつつライフルを撃った
直哉機が撃ったビームは、そのザクの巨砲
オルトロスに命中し、吹き飛ばした
そこに、ストラトス隊とホワイトファング隊が次々と砲撃を放った
緑色のザクや青のグフは、回避しきれずに直撃を受けた
だが、黒い塗装の機体は、容易く回避
反撃してきた
「あの黒いのは、親衛隊か!?」
相手の力量から、直哉はそう直感した
それほどに、他の機体とは隔絶した技量を感じた
『こいつら、ヤルしかないぞ!』
『強攻突破して、後ろから攻撃されたら堪らないからな!』
という一夏と唯依の提案を受けて、直哉は決めた
「ヤルぞ!」
直哉がそう言った直後、ストラトス隊とホワイトファング隊も動いていた
素早く散開し、機動戦を仕掛けた
砲撃仕様装備は砲撃強化の代わりに、機動性に難があった
やはり、トレードオフなのだろう
しかし、その火力は強力で、集中砲撃を受ければ、艦といえども一溜まりもない
その機動性と近接戦闘能力を補うために、グフが居るのだろう
グフの機動性は高く、最高速度はエールストライクに匹敵するだろう
そして近接戦闘能力は、ビームソードとビームガン
そして、ヒートウィップを装備している
ヒートウィップは捕まえた相手に、高周波を流し込む武装で、機体の電装系にダメージを与えることも可能だ
『
『了解!』
『散開、
それぞれの隊長の指示を受けて、二隊は機敏に動く
確かに、相手も精鋭なのは間違いない
動きで確信出来る
だが、二隊も精鋭
片やガンダムに乗ることを許された、稀有な才能を有するパイロット達
そしてもう片方は、帝国近衛でも最精鋭と知られる第一大隊の名前
ファング大隊の隊長直々から、ファングの名前を冠することを許された精鋭部隊
その動きは、相手を上回った
ホワイトファング隊は瞬く間にグフ隊を撃破し、ストラトス隊はザク隊を蹂躙
そして、ローラシア級に迫った
ローラシア級は砲撃しながら離脱しようとしていたが、時既に遅し
二隊は、そのローラシア級を包囲
次々と、砲撃を撃ち込んだ
二個中隊の砲撃の乱打に、ローラシア級は耐えきれずに轟沈
二隊は互いの無事を確かめると、一路ジェネシスに向かったのだった