機動戦士ガンダム 英雄黙示録   作:京勇樹

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ジェネシス攻防戦3

「しつけぇ!」

 

と稟は言いながら、一機のザクを撃ち抜いた

そして振り向き様に、ビームサーベルを一閃

背後から斬りかかろうとしていたグフの両手を、肘辺りから切り飛ばした

その直後、そのグフは胴体を実弾でビームで撃たれた

撃ったのは、柏木機だ

その柏木機は、稟機の後ろに布陣し

 

『流石に、ダルクス軍の防衛線が厚いね! なかなか、数が減らない!』

 

と言って、相手が放ってきたミサイル郡を迎撃・回避した

すると稟が

 

「しつこいと、女に嫌われるって、教わらなかったのかねっ!」

 

と言いながら、次々とビームを発射

近付いてきた敵に対して、牽制をした

合わせて、柏木機も牽制射撃をしている

それにより、大多数の敵は散開した

だが、極一部は最低限の回避機動のみで接近してくる

それは、他のダルクス軍と違う黒い装甲が特徴の部隊だった

 

「柏木、精鋭部隊だ!」

 

『つっ!?』

 

稟が忠告した直後、その黒い部隊から弾幕が放たれた

その密度は凄まじく、二人は大きく散開することを余儀なくされた

しかし、黒い装甲の部隊は二人の移動先に先回り

ビームを撃ってきた

 

「ちいっ!!」

 

『くうっ!?』

 

稟は持ち前の直感で回避したが、柏木は間一髪で回避

しかし、柏木機の回避先に一機のグフが居て、蹴り飛ばした

 

『くあぁぁぁぁ!?』

 

「このっ!!」

 

蹴り飛ばされた柏木機は、一機のザクがビームライフルを向けていたが、その敵機は稟がビームを撃ち込んで撃破

そして素早く、柏木機の手を繋いで離脱した

 

「無事か!?」

 

『ありがとう、助かったよっ!』

 

稟が問い掛けると、柏木は頭を振りながら答えた

その間に、ダルクス軍全体が態勢を整えてきた

しかも、徐々に半包囲しつつあった

 

「ちい! 後退する!」

 

『それが良さそうだねっ!』

 

稟の判断に従い、柏木も後退しようとした

だが、その後退しようとした進路に凄まじい弾幕が形成され、二機の退路が塞がれた

 

「つっ!?」

 

『マズっ!?』

 

それは、砲撃装備機と艦からの砲撃だった

艦は全力砲撃らしく、艦各所から次々と砲撃が放たれて、二機に迫ってくる

それを二機は、必死に回避し続ける

そんな間に、ダルクス軍は包囲網を完成させつつあった

控えめに言っても、窮地になりつつあった

このままでは、撃破される

二人がそう思った時

 

『させないよっ!!』

 

と声がして、二人からして敵右翼に砲撃が撃ち込まれた

そして二人は、その砲撃をした人物が誰なのかすぐに分かった

 

『茜!』

 

「来てくれたか!」

 

二人の部隊の隊長

涼宮茜だった

しかも、茜だけではなく

 

『うりゃー!』

 

『当たれぇ!』

 

と他の隊員も来て、ダルクス軍に砲撃をしていた

そのおかげで、弾幕が緩くなり、二人は一気に仲間と合流した

実は二人は、混戦の影響で仲間とはぐれてしまっていたのだ

だが二人は、最優先目標たるジェネシスの攻略を優先し、ジェネシスに近づいたのだ

後から、仲間達が合流してくれると信じて

そして、その信頼に仲間達は答えた

二人の危機に、見事間に合ったのだ

 

『やっぱ、ジェネシスに向かってたね、二人は!』

 

茜はそう言いながら、腹部のビーム砲を撃って、敵のローラシア級に損傷を与えた

それにより、ローラシア級はバランスを喪失し始めた

そのフォローに、ダルクス軍の幾らかが後退

それは、茜の策が成功した証拠だった

ダルクス軍には巨大な宇宙空母が有るが、やはり戦域の艦は大事である

緊急の補給等に影響が出るからだ

その艦が損傷すれば、MS隊はフォローに回るしかない

だから茜は、敢えて損傷を与える程度で留めたのである

 

『よし、今っ!』

 

茜はそう言って、機体をMA形態に変形させた

それを見た稟は、茜の考えを察して

 

「行けっ!」

 

と茜機の一ヶ所を掴んだ

その直後、茜機は一気に加速

崩れつつあった敵右翼に、切り込んだ

ダルクス軍は迎撃をしてくるが、茜機は機体を素早く翻させて回避

 

『土身!』

 

「分かってる!」

 

茜が声を掛けた直後、稟は機体のストライカーパック

ノワールパックのレールガンを連射

瞬く間に、遠距離装備のザクを数機撃破した

その瞬間

 

「つっ! 涼宮! 回避しろ!」

 

と稟は、何かを感じ取って声を上げた

それを聞いた茜は、機体をMA形態からMS形態に戻して乱数回避機動を取った

その直後、二機をあらゆる角度からビームが襲ってきた

 

「つっ! これはっ!?」

 

『くうぅぅぅ!?』

 

二機は辛うじて回避

そして攻撃してきた敵を探し、見つけた

異様な圧を放つ敵を

 

「あれは……」

 

『ザクだけど……知らないバックパックを装備してる!』

 

それは、黒い装甲の一機のザク

しかしその背中には、まるで後光を彷彿させるバックパックが装備されていた

その機体の名前は、プロヴィデンスザク

今ダハウが乗っているプロヴィデンスの、試験機である

 

「なんだか分からんが、殺るしかないのは変わらないか……」

 

『邪魔になるしねっ!』

 

茜のその言葉を合図に、プロヴィデンスザクはドラグーンを射出し放ってきた

 

「涼宮!」

 

『分かってる! 01から全機! 絶対に足を止めないで! 常に周囲に気をつけて!!』

 

『了解!!』

 

茜の指示に従い、レーヴァティン隊は一気呵成に動き始めたのだった

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