機動戦士ガンダム 英雄黙示録   作:京勇樹

30 / 136
ちょっと中途半端ですが、投稿します


驚愕の出会いと襲撃

義之達が教導任務に来て、もうすぐで期限の3ヶ月になろうとしていた

 

そんなある日のこと

 

義之達は月詠さんに呼ばれ、とある会議室へと向かっていた

 

「しかし、話ってなんなんでしょうね?」

 

一夏の言葉に、義之は肩をすくめると

 

「さあねぇ……まあ、重要な話だから呼んだんだろうけど……」

 

と言いながら、頭を掻いた

 

すると、少し先に目的の会議室が見えてきた

 

「ここね」

 

麻耶がそう言うと、義之は頷いてからドアをノックした

 

『はい』

 

「呼ばれた初音島統合防衛軍の者達です」

 

ドアの向こうから聞こえた月詠の言葉に対し、義之はそう言った

 

『お入りください』

 

「失礼します」

 

月詠に促されたので、義之を筆頭に麻耶達は入室した

 

そして、立っている月詠の隣に座っている少女を見て、一夏とシャルロットは驚きで目を見開いた

 

「冥夜!?」

 

「なんでここに!?」

 

なにせそこには、初音島に居る筈の冥夜に瓜二つの少女が座っていたからだ

 

「お前ら、落ち着け……失礼しました」

 

義之は二人を諌めて謝罪するが、内心では驚いていた

 

それほどまでに、目の前に居る少女は冥夜に似ていた

 

すると、月詠が

 

「こちらにいらっしゃるのは、御剣財閥代表の御剣悠陽(みつるぎゆうひ)様です」

 

と紹介した

 

月詠が紹介すると、義之たちは姿勢を正して

 

「自分は初音島統合防衛軍特務部隊隊長を務めます、桜内義之大佐です」

 

「同じく、副官の沢井麻耶少佐です」

 

「MS部隊副隊長の高坂まゆき中佐です」

 

「MS部隊所属、織斑一夏少尉です」

 

「同じく、シャルロット・デュノア少尉です」

 

「歩兵部隊隊長の五反田弾准尉です」

 

敬礼しながら、全員名乗った

 

すると、少女こと御剣悠陽は軽く頭を下げて

 

「皆さん、初めまして。私は御剣財閥代表の御剣悠陽です。此度は我々のご依頼を引き受けていただき、心から感謝します」

 

と言った

 

すると、視線を義之に向けて

 

「先ほど、冥夜と言いましたが……もしや冥夜は、初音島に居るのですか?」

 

と問い掛けてきた

 

義之は一瞬答えようか迷ったが、すぐに

 

「ええ、御剣少尉は自分の部隊に所属しております」

 

と答えた

 

義之の返答を聞いて、悠陽は呆れた様子で

 

「ある日、『修行に行ってくる』という置手紙のみを残していなくなったと思えば、まさか初音島の統合軍に入っていようとは……」

 

と首を振った

 

悠陽の言葉を聞いて、義之は頬が引きつった

 

(なんで御剣のお嬢様が居るのかと思ったら、まさか家出同然とは……)

 

選抜の際になぜ、御剣財閥のお嬢様が居るのか甚だ疑問だったが、これで納得した

 

そして、義之は気を取り直して

 

「して、今回自分たちを呼んだ理由はなんでしょうか?」

 

と、悠陽に問い掛けた

 

すると、悠陽は真剣な表情を浮かべて

 

「明日の訓練風景を是非とも、見たいのです」

 

と告げた

 

義之が驚いていると、悠陽は続けて

 

「訓練生達がどのような訓練をして、死地へと赴くのかを知りたいのです」

 

と告げた

 

悠陽の様子から、義之は悠陽が本気だと察した

 

「つきましては、明日の訓練時におきまして、歩兵部隊の皆さんに護衛をお願いしたいのです」

 

月詠の言葉を聞いて、義之は頷いた

 

「わかりました。五反田准尉、いいかな?」

 

「わかりました」

 

義之が問いかけると、弾は頷いた

 

「ありがとうございます」

 

弾が肯定したことに、月詠は頭を下げた

 

その後、弾率いる部隊が悠陽の居るフロアを護衛することに決まり、この日は解散した

 

翌日

 

「訓練生諸君、本日の訓練。急な話だが、御剣悠陽様が視察することになった」

 

義之がそう言うと、フロアに居た訓練生たちはざわめいた

 

「静に! 月詠さん。悠陽様。入ってください」

 

義之が入室を促すと、ドアが開いて月詠と悠陽が入ってきた

 

「初めまして、MS課訓練生の皆さん。今日は皆さんの訓練風景を見させてもらいます」

 

「「「「「ハッ!」」」」」

 

悠陽の言葉を聞いて、訓練生たちは緊張した様子で敬礼した

 

その光景を見て、義之は頷くと

 

「では、これからの予定だが……」

 

と言って固まると、視線を窓に向けた

 

「義之?」

 

「大佐?」

 

「どうしました?」

 

「弟くん?」

 

義之の様子を見て、麻耶たちが困惑した様子で声をかけた

 

だが、義之はそれに答えずに窓に駆け寄って、窓を開いて外に身を乗り出して外を見回した

 

すると

 

「……月詠さん。今日、どこかで実弾演習をする予定でも有りますか?」

 

と、月詠に問い掛けた

 

問い掛けられた月詠は一瞬驚きの表情を浮かべると、悠陽に視線を向けた

 

悠陽が頷くと、携帯端末を取り出して操作してから

 

「いえ、そのような予定は一切ありません」

 

と答えた

 

すると、義之は慌てた様子で

 

「これはマズいかもしれんぞ!」

 

と言いながら、ドア横の内線電話に駆け寄って受話器を掴み、ボタンを押すと

 

「こちらは、教導任務に来ている桜内義之大佐だ! 一体、何が起きている!?」

 

と、怒鳴り声を上げた

 

そんな義之に驚いて、麻耶たちは先ほどの義之と同じように、窓に駆け寄ると窓の外に身を乗り出した

 

そして、外を見まわすと

 

「黒煙!?」

 

「この音は……突撃機銃!?」

 

「それに、飛行MSのスラスター音だね……」

 

とある方向の遠方に、複数の黒煙の帯が昇っており、さらには独特な重音が聞こえた

 

その時

 

「なに? 所属不明のMS部隊の襲撃だと!?」

 

と、義之は大声を上げた

 

「数は? ……約40機!? こちらの戦力は? ……戦闘機と多脚戦車!? そんなので戦えるわけがないだろう!? こちらで対処する! 部隊には交戦を避けるように厳命しろ! いいな!」

 

義之は怒鳴りつけると、受話器を叩き付けてから教壇の位置に立ち

 

「総員傾注!」

 

と、声を張り上げた

 

義之の声を聴いて、訓練生たちの視線は義之に集まった

 

「今から数分前、突如として所属不明のMS部隊が警備網を突破、襲撃してきた。現在は戦闘機部隊と多脚戦車部隊が交戦しているが、状況は芳しくない。よって、我々が対処する」

 

義之の言葉を聞いて、訓練生たちに動揺が走った

 

「落ち着け。今の君達ならば、訓練通りに対処できる筈だ」

 

義之がそう言うと、赤髪の男子

 

坂本雄二(さかもとゆうじ)が立ち上がり

 

「正気か!? 俺たちは訓練生なんだぞ!?」

 

と、声を張り上げた

 

そんな雄二を、義之は見つめて

 

「正気さ。なにより、相手は訓練生だろうが何だろうが。容赦なく撃ってくるぞ?」

 

と、言い放った

 

義之のその言葉に、雄二は口をつぐんだ

 

すると、今度は黒髪ロングの少女

 

霧島翔子(きりしましょうこ)が立ち上がり

 

「……それで、相手の機種と数は?」

 

と、問い掛けてきた

 

「相手はディンタイプ。数は30~40機前後だ」

 

義之が返答すると、翔子は頷いて

 

「……出撃、するんですよね?」

 

と、義之に問い掛けた

 

「霧島訓練生の言う通りだ。これより、我々は全員で出撃する! なお、今回は混戦が予想されるので二機連携(エレメント)とする。編成はいつもの通りに……なにか質問は?」

 

義之が全員を見まわしながら問い掛けるが、誰も手を上げなかった

 

「では、全員。三分以内に着替えて格納庫(ハンガー)に集合せよ! 駆け足!」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

義之の号令に従い、訓練生たちは全員駈け出した

 

義之は見送ると、月詠に視線を向けて

 

「月詠さん。今回の視察の件、他に誰かご存じですか?」

 

「ええ、本社の上層部ならば、ほとんどの者が知っております」

 

義之の問い掛けに、月詠はそう答えた

 

その答えを聞いて、義之は数瞬考えると

 

「その中に、野心が強い者が居ませんか?」

 

と、問い掛けた

 

その問い掛けに、月詠は少し考え込むと

 

「居ます……一人、とても野心が強い男が居ます」

 

と答えた

 

「恐らく、その男が犯人でしょう。襲撃のタイミングがあまりにも良過ぎる」

 

義之の言葉を聞いて、月詠は頷いて

 

「そちらに関しましては、こちらで裏を取ります」

 

月詠の言葉に、義之は頷くと耳に手を当てて

 

「五反田准尉、強化外骨格の使用を許可する。悠陽様の護衛、万全を期してくれ」

 

『了解!』

 

弾が返事をすると、次に視線を麻耶に向けて

 

「麻耶は悠陽様の近くに居てくれ」

 

と命じた

 

「ええ、わかったわ。悠陽様、地下指令室へ向かいましょう」

 

義之の命令を聞いて、麻耶は頷いた

 

「よしなに……大佐殿、必ず、無事のご帰還を」

 

「はっ!」

 

悠陽の言葉を聞いて、義之は敬礼した

 

そして、麻耶たちを見送ると、義之たちも着替えに向かった

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。