機動戦士ガンダム 英雄黙示録   作:京勇樹

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さくらパークでのデート 始まり

「さてと、最初はどこに行くか」

 

一夏はそう言うと、マップを覗き込んだ

 

このさくらパークは大きく分けて、四つのコーナーに分けられている

 

一つは定番の遊園地系

 

二つ目はアクション重視

 

三つ目はプール

 

四つ目は自然公園となっている

 

「それじゃあ、最初は定番の遊園地系に行ってみようよ」

 

シャルロットが提案すると、一夏は頷き

 

「そうだな。最初は定番から行くか」

 

と同意して、移動を始めた

 

そして十数分後、二人は地区の詳細なマップを見ながら

 

「そんじゃあ、どれから行くか」

 

と話し合っていた

 

この地区だけでも、優に二十以上のアトラクションが存在する

 

これだけでも、中規模の遊園地を超えている

 

「それじゃあ、最初はジェットコースターから行こうよ」

 

「そうだな」

 

一夏とシャルロットが選んだのは、近くのジェットコースターだった

 

そのジェットコースターは、既に長蛇の列が出来ており、最後尾には三十分待ちという看板があった

 

だが、二人はその列には並ばすに入り口に向かいパスを見せると

 

「どうぞ、お入りください」

 

と係員は二人を中に入れた

 

あのプレミアムチケットの特典で、全アトラクションに並ばすに入れるのだ

 

なお、この時二人には見えなかったが、このジェットコースターの名前は

 

災厄の渦(メイルシュトローム)とあった

 

そして、数分後

 

「いやぁ、結構回ってたな」

 

「だね。数えたんだけど、軽く十三回は回ってたよ」

 

二人は普通に会話しながら歩いているが、出口付近では酔った客達が口元を抑えていた

 

「MSのほうがキツいよな?」

 

「うん」

 

二人はMSのパイロットなので、MSのほうに慣れると大したことは無かった

 

だが、一般人からしたらかなり厳しいのである

 

「それじゃあ、次はどこに行くか」

 

「それじゃあ、あのお化け屋敷にしようよ」

 

一夏の言葉にシャルロットはそう言って、廃病院を彷彿させるアトラクションを指差した

 

「OK、行こうか」

 

「うん!」

 

二人はそう言うと、そのアトラクションへと入った

 

このアトラクションは旧水越病院をモデルにしていて、中には薬品の瓶や包帯等が散乱していて、壁には血痕のような跡もある

 

ちなみに、このアトラクションはなんでも、未知のウィルスによって患者や看護士、医師がゾンビと化したという設定らしい

 

入り口でレーザー光を出す銃を受け取り、その銃でゾンビを撃ちながらパスワードを見つけてゴールを目指すらしい

 

「さて、行きますか」

 

「うん!」

 

数分後、二人は係員曰わく最高新記録でゴールした

 

「確かに、なかなかの迫力だったが……」

 

「織斑教官の方が怖かったよね」

 

本人に聞かれたら、殺されること間違いない言葉である

 

まあ、本人が居ないから言ったのだが

 

「さてと、お次はっと……」

 

と一夏がマップを見ていると、シャルロットが

 

「あのさ、あそこに入りたいんだけど……」

 

と指差したのは、いわゆる乗り物系だった

 

「オーライ」

 

一夏はシャルロットの提案に乗って、その建物に入った

 

二人してゴンドラに乗ると、ゴンドラはゆっくりと動き始めた

 

「うわぁ……」

 

シャルロットは飛んでいる妖精のロボットや、近くの岩場を模したオブジェクトに乗っている動物のロボットを見て目を輝かせている

 

考えてみたら、シャルロットが遊園地に来るのは初めてかもしれない

 

聞いた話だが、彼女はフランスでも片田舎で母親と二人で過ごしていたらしい

 

だが、その母親はタイタン戦争で亡くなり、その後は父親に引き取られて、もう一人の母親にテストパイロットとして利用されていた

 

そして、約一年前に男装して初音島に来てからは、長期間軍の訓練校の宿舎で過ごしていた

 

訓練校では、ほとんど毎日のように訓練があったために外出が出来るのは稀だった

 

だが、外出が出来る日であってもシャルロットが外出許可を申請して外出したのは、正体が一夏に露見した後だけだった

 

そう考えると、一夏としては思わず

 

(もう少し、気づかって一緒に出掛けるべきだったかな?)

 

と首を傾げた

 

目の前ではしゃいでいるシャルロットを見ると、そう思わざるをえなかった

 

(今後、休暇を申請する時は誘ってみるか)

 

一夏がそう思っていると、ゴンドラの速度が落ちたのが分かった

 

どうやら、もうすぐゴールらしい

 

かなりの時間考え込んでいたらしい

 

(さてと、ここからは意識を切り替えよう)

 

一夏はそう意気込むと、シャルロットと共にゴンドラから降りた

 

三日間のデートは始まったばかりである

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