一夏はシャルロットの提案に乗って、ウォータースライダーに来ていた
このウォータースライダーは、高さ20メートルから一気に滑り降りる物で、直滑降のタイプとグルグルとなってる螺旋タイプがあった
ただ、螺旋タイプは長蛇の列と化しており、最後尾には看板で《30分待ち》と書かれていた
それを見た二人は、軍人としての思考が働いて、全く並んでいない直滑降タイプの方に並んだ
なお、このウォータースライダーのタイトルは《ナイアガラ》と言うらしい
二人がエレベーターで上まで行くと、係員が
「いらっしゃいませ」
と頭を下げた
そして、二人が係員に近づくと、係員はスライダー入り口を指差しながら
「二人一組の場合は、彼氏さんが彼女さんをこう、背後から抱き締める感覚で支えてください」
と説明して、一夏は頷いた
実際、二人は付き合ってはいないのだが、些細な問題らしいので一夏は別に否定しなかった
しかも、シャルロットは一夏が否定しなかったのが嬉しかったのか、僅かに頬を赤らめていた
そして、係員に教えられた通りにすると
「それでは、準備はよろしいですか?」
と係員が問い掛けてきたので、二人は頷いた
すると、係員は横にあるスイッチに手を伸ばして
「では、スタート!」
とスイッチを押した
すると、二人の前にあったバーが上がり、二人は一気に滑り出した
その直後、急斜面を二人は物凄い勢いで滑っていった
二人は見ていなかっから知らなかったのだが、直滑降タイプはなんと80度というほぼ直角だったのだ
それが怖くて、ほとんどの人は螺旋タイプに並んでいたのだ
だが、軍人として色々な訓練を積んだ二人にとっては、急降下など大したことはなかった
だが
「わぷっ!?」
「おわっ!?」
二人はその勢いのまま、スライダー下のプールに着水
二人の顔に水が掛かった
「シャル、大丈……」
一夏の言葉は、途中で止まった
そして、答えようとしたシャルロットは顔を真っ赤にした
なぜなら、シャルロットの水着の上の方が、一夏の手の中にあったからである
「わ、悪い!」
一夏は慌てて謝りながらシャルロットに水着を返して、着ていたパーカーをシャルロットに掛けた
シャルロットは顔を真っ赤にして
「アウアウアウ……」
と言葉を漏らすだけだった
この後、一夏は近くのトイレにシャルロットを連れていき、水着を直させた
そして、シャルロットが出てくると一夏は
「すまん」
と深々と頭を下げた
シャルロットはまだ恥ずかしいらしく、顔を赤らめたまま
「一夏って、たまにワザとやってるんじゃないかって思うよ……」
と呟いた
すると、一夏は狼狽した様子で
「そんなつもりはないんだが、何故かこういう事が起きるんだよ!」
と言った
すると、シャルロットはクスリと笑って
「一夏のラッキースケベ♪」
と言うと、一夏のパーカーを羽織ったまま歩き出した
「シャル、待ってくれよ!」
シャルロットが歩き出すと、一夏は慌ててシャルロットの後を追い掛けていった
そして、二人は次のプールへと向かっていった