プロローグ
新太陽暦74年8月某日
宇宙、低軌道衛星ステーション《アメノミハシラ》
その周囲を数機のガンダムが動いていた
型式、GATーX105E
機体名、ストライクE
型式、GATーX1022
機体名、ブルデュエル
型式GATーX103AP
機体名、ヴェルデバスター
型式、GATーX303AA
機体名、ロッソイージス
これらの機体は全て、初音島のガンダム
それの発展機体である
もちろん、運用しているのは初音島の部隊
ワルキューレ隊である
ワルキューレは今現在、アメノミハシラの警護並びに新型ガンダムの試験運用を並行して行っていた
新型ガンダムは、天枷研究所の肝いり計画
GE計画によって開発された機体である
そしてこれら新型ガンダムは、少数生産されて全てがワルキューレ隊に配備されている
ガンダム運用部隊、ワルキューレ隊
とはいえ、全機がガンダムではない
以前より数は減ったが、アストレイ三型も運用している
そして前から変わったのは、アストレイ三型が制式採用されたことだ
今現在、初音島は軍備再編に着手している
その一例で、アストレイ三型を制式採用
パイロットの補充を急いでいる
四機のガンダムが、アメノミハシラを一週した時だった
『CPよりレーヴァティン隊へ通達する。こちらに接近する機影を確認。数1。確認してほしい』
と通信が来た。
『レーヴァティン1、了解。こちらでも確認しました。機体は、ダガーL。恐らく、ユーラシア連合の脱走兵と思われる』
『CP了解。恐らく、まだ居ると予想される。警戒せよ』
レーヴァティン1
涼宮茜の報告に、CP
涼宮遥はそう返した
茜が乗っているのは、ロッソイージスである
イージスは元々、指揮官機として設計・開発された機体である
だから、レーダーと通信範囲は格段に広い
そしてそれは、ロッソイージスにも受け継がれている
前身機よりも二割増しになったレーダーは、敵を確かに捉えた
『この数は……脱走兵じゃない! それに、普通のダガーLじゃない! ダークダガーLが12機!』
と茜が言った直後、ストライクEが前に出て
「01! 俺が時間を稼ぐ! 本隊に救援要請を!」
とパイロット
稟が言った
すると、ヴェルデバスターが前に出て
『茜、私と土見でやるから、お願い!』
とパイロット
晴子が言った
それを聞いて、茜は少しすると
『わかった。ジャミングの範囲を抜けるまで後退する! 多恵!』
『了解! 二人には、私から通信するね!』
とブルデュエルのパイロット
多恵は言った
残る二人
麻倉と田倉の二人は、アストレイ三型だが別方面の警戒に向かっていた
多恵はその二人に報せるために、機体を進ませた
二機を見送ると、稟は両手にビームライフルショーティーを構えて
「それじゃあ、柏木。何時も通りに頼むぞ」
と言った
すると、晴子も構えて
『任せてよ、相棒!』
と返した
新太陽暦74年8月現在
ユーラシア連合は持ち前の物量で、軍備を再編させると直ぐ様戦端を開いた
だが、以前よりも数は少ない
だが、異様な戦果を挙げる部隊を前に出して動いていた
通称、ファントム・ペイン
その部隊は、一般パイロットの域を越えた力を見せつけた
各国は共同歩調で、対ユーラシア連合包囲網を形成
しかしユーラシア連合は、特にダルクス軍と積極的に交戦
アイスランドとカムチャッカは、嘗てない程の激戦区と化していた
地球圏は、戦火に焼かれていた……