広大に広がる廃墟群
その中に、機械で構成されたの無数の巨人達が立っていた
「この試験で決まる……」
その内の一機のコクピット内部
狭いコクピット内に座ってる少年は、操縦桿を緩く握りながら、小さく呟いた
すると、コクピット内に電子音が鳴り響き、サブ画面に数人の女子の顔が映った
『20601より各機! 試験開始まで、残り5分よ! 準備は良い?!』
そう言ったのは、206訓練部隊の隊長役を勤める
活発な少女で、短く切りそろえた髪をヘアバンドで纏めている
とある人物を信奉していて、近接戦闘を得意としている
『20602、
若干男口調で喋ったのは、麻倉陽菜といい、この206訓練部隊では風紀委員的立場である
なぜ男口調なのかというと、家族が男ばかりなのが理由に挙げられる
『20603、
次に名乗ったのは、茜を慕っている築地多恵である
因みに、彼女は百合気味で、茜にしょっちゅう飛び掛るのである
その度合いは、茜曰く
『何度、貞操の危機を感じたか』
らしい
焦ると、どこかの方便で喋るのが確認されている
『20604、
語尾が間延びして喋ったのは、田倉美智子だ。
小柄な体躯と愛らしい見た目で、部隊内のマスコット的立場にある
しかし、その視野の広さは定評があり、冷静に判断を下せるために、中距離支援を得意としている
『20605、
緊張感など微塵も感じない喋り方なのは、柏木晴子といい
的確な状況判断と視野の広さ。さらには狙撃適正の高さから訓練生内では、ダントツの命中率の高さをたたき出している
「こちら20606、
そして彼、土見稟
彼は最初、成績は最低のCランクだった
それを、必死の努力でAランクまで持っていったのだ
それは正しく、秀才と言えよう
そんな彼の持ち味は、勘の良さと近接機動戦だ
『で、茜。教官からの命令、どうする?』
『あー、あれ? 『207訓練部隊だけは絶対に撃破しなさい!』ってやつ?』
晴子からの質問に、茜は思い出しながら告げた
『そーそー、それそれ! どう思う?』
「どうせ、香月教官と神宮司教官が賭け事でもしたんだろ?」
香月教官というのは、フルネームを
それ故か、事あるごとに賭け事をして勝負をするのだ
『そういえば、始まる前に、2人が何か話し合ってたな』
『あー、それは決まりましたねー。完全に巻き込まれたねー』
「勘弁してほしいな」
巻き込まれるほうとしては、堪らないだろう
『で、茜はどうするの?』
『ん~、そうねー』
晴子が聞くと、茜は腕組みして、しばらく悩み
『そんじゃあ。とりあえず、片っ端から戦って、お互いに生き残ってたら、戦うってのはどう?』
獰猛な笑みと共に、告げた
『異議な~し』
『右に同じく』
『賛成でーす♪』
『茜ちゃんについてくよ!』
「楽しみだな」
茜の言葉に、各々、返事した
『OK! そんじゃあ、最後まで生き残って最高の成績で任官するわよ!』
『『『『「了解!」』』』』
茜の言葉に全員、斉唱で答えた
第3者sideOUT
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俺は、赤い非常灯が点いた狭いコクピットの中、両手をヘルメットの後部で組みながら眼を瞑っていた
すると、電子音が聞こえたので、姿勢を正した
『20701、榊千鶴より、207各機! 試験開始まで、5分を切ったわよ! 準備はいい!?』
正面のメインモニターに、少し太い眉毛に眼鏡を掛けた、気の強い同い年の女の子
委員長こと、
『20702、御剣冥夜。準備は完了している。いつでも行けるぞ!』
次に映ったのは、キリッとした顔立ちに、ポニーテールにした藍色の髪が特徴の女の子
因みに、俺の彼女な?
『20703、
短く切りそろえた髪に、あまり感情を読めない顔が映った
こいつは、彩峰慧だ
近接格闘ではかなり強い
けど、少し我が強いから委員長とはしょっちゅう喧嘩するのが悩みだ
『20704、
そう言ったのは、見た目少年のような少女、鎧衣美琴だ
かなりマイペースな奴で、人の話を聞きゃしねーんだよ
でも、サバイバル技術の高さと付き合いやすさは良いんだよ
『2、20705、
少しドモりながら言ったのが、珠瀬壬姫。通称タマだ!
猫っぽい奴でな、この隊のマスコットでもあるが、狙撃が超得意で確か、歴代訓練生随一らしい
「20706、
んで、最後に俺
はい、そこ。ハーレムとか言うんじゃねぇよ
と、俺達が点呼を取っていたら
『皆~! 絶対に勝ってね~! 特に夕呼の部隊には~』
と、俺達の部隊の教官のまりもちゃんが半泣きで言ってきた
なんだ?
『神宮司教官、どうしたんですか?』
「そうだぜ。何時ものまりもちゃんらしくないぜ?」
『それは分かってるんだけど………ううぅ、有明はイヤーーー!!』
俺のまりもちゃん発言にすら、突っ込みがねぇのは相当だな
しかし、有明って……まさか……
「まりもちゃん。もしかして……夕呼先生と賭け事したんですか?」
『そうなのよ………つい、売り言葉に買い言葉で………』
「口で夕呼先生に敵うわけないですよ」
『そうなのよ……それなのに……うぅ……』
ああ、頭抱えちゃった
『教官、大丈夫ですよ。私達が勝てばいいだけですから!』
『………圧勝する』
『勝ちに行くよー!』
「おう! 要は、俺達が勝てば大丈夫ですよね?」
『みんな~お願いね~』
まりもちゃん、涙目だよ
んじゃま、恩師の為にも、勝ちに行くか!
武sideOUT
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俺、
そろそろだな
「20901より209各機! 試験開始まで、5分を過ぎた! 準備はいいか!?」
俺が、そう告げた瞬間
メインモニターに、全員の顔が映った
『20902、
いの一番に返答してきたのは、俺の第一幼馴染
篠ノ之箒だ
昔通ってた剣道の道場の同門だ
『20903、
次に映ったのは、第二幼馴染の凰鈴音、通称鈴だ
ただ、鈴々とか呼ぶのはNGな? トラウマがあるんだよ
あ、あと、貧乳とかは禁句だ
言ったら、羅刹の如くキレる
『20904、セシリア・オルコット。機体は万全。いつでもいけますわ!』
次に映ったのは、金髪ロールが特徴のセシリア・オルコットだ
こいつは、本物の貴族でな
少しばかり、プライドが高い
けど、狙撃適性が高い
『20905、シャルロット・デュノア! 機体は万全。いつでもイケるよ!』
次に映ったのは、ショートカットの金髪にエメラルド色の瞳
それに、中性的な顔立ちの女の子
シャルロット・デュノアだ
シャルは、少し複雑な経緯で来たんだ
だけど、俺が姉であり教官の
どういうわけか、元の姿に戻れて、今は俺の家に一緒に住んでる
『20906、ラウラ・ボーデヴィッヒ! 機体状況オールグリーン! いつでも行けるぞ!』
次は、長い銀髪に右目の眼帯が特徴だ
名前はラウラ・ボーデヴィッヒだ
こいつは変わり種で、元はEUドイツ軍の特殊部隊隊長の少佐だったんだ
最初は恨みと憎しみで行動してたんだよ
で、色々あって今は、年相応の女の子だ
ただ、時々、間違った日本知識が出るんだよ
ったく、犯人は誰だよ
<犯人は、クラリッサ・ハルフォーフだby作者>
『20907、
次は、物静かな眼鏡を掛けた水色の髪の毛が特徴の子
名前は更識簪だ
機械に強くって、メンテも出来る
アニメが好きで、子供向けのヒーロー物とかが好きなんだよ
『20908、
で、最後は俺の親友
神崎直哉だ
ただ俺は、2年前までの計8年間
直哉は死んだ
と思ってた
ただ、どういうわけか、ユーラシア大陸に派遣されてた千冬姉が直哉を保護
そして、帰ってきたのだ
ただ、帰ってきた当時は酷かった
直哉は自我が崩壊しかけていて、まるで人形みたいだった
それを俺と千冬姉の二人掛かりで、一年かけて治したんだ
千冬姉なんか、時々軍の仕事を休んでたぐらいだ
『お前ら、準備は出来たか?』
気付くと俺の姉、千冬姉の顔が見えた
『教官、我々の勝利を捧げます!』
気付けば、ラウラが強気な顔で告げていた
ラウラは千冬姉を信奉してるからなー
いや、最早、崇拝か
「こっちは準備OKだぜ、千冬姉……じゃなくって、教官」
ヤバい! ミスった!
俺は内心ドキドキしながら、千冬姉の顔を見た
千冬姉はモニター越しに睨んでいたが、溜め息を吐いて
『織斑、今回は見逃してやる』
よし、セーフ!
俺は千冬姉に見えないように、ガッツポーズをした
『お前達、気を抜くなよ? 今回は何か有りそうだ』
『大丈夫ですわ。私達のコンビネーションならば、如何なる敵でも、撃破出来ます!』
『そうですよ、織村教官。私達ならば勝てます!』
千冬姉の言葉に、セシリアと箒が意気揚々と答えている
そんな二人の言葉を聴いても、千冬姉の表情は優れない
『ああ、そうなんだがな………今まで、桜内大佐の動きが無いのが気になる(ボソリ)』
なんだ? 後半がよく聞こえなかったんだが
『ともかく! 最後まで気を抜くなよ?』
『『『『『『『『「了解!」』』』』』』』』
さて、行こうか!!
一夏sideEND
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「ふむ、そろそろだな」
私、クラリッサ・ハルフォーフは時計を見て呟いた
そして
「21001より、210各機! 試験開始まで5分を切った! お休みは終わりだ。機体のシステムを戦闘モードに切り替えろ!!」
私も言うと同時に、機体の設定を戦闘モードに切り替えた
次々と灯るモニターに各種機器
私達が乗っている機体
M1アストレイは、初音島が世界で初めて開発したMSだ
その設計は優秀で、マイナーチェンジ機の2型が主力機として採用されている
それにより、M1アストレイは第一線から姿を消して、今は訓練用の機体となっている
しかし、私達の祖国で採用されていたシグー・タイフーンやディン・ラファール。ジン・トーナードよりも動きが軽く、扱い易い良い機体だ
『21002、エルリトリンデ・アーシュベルグ! 機体は万全! 何時でもいけます!』
エルトリンデ・アーシュベルグ。こいつは私と隊長が率いていた部隊では、風紀委員的立場の奴でな
隊内の風紀はこいつが担っていた
近接格闘に定評がある
『21003、エルシア・ハーヴェンス! 機体は万全です! いつでもいけますよ! お姉さま!』
私をお姉さまと呼んだのが、エルシア・ハーヴェンスだ
私を慕っているらしい
言っておくが、私が言わせてるわけではないからな?
『21004、レティシア・ライゼンバッハ。機体は万全です。何時でも大丈夫です!』
少し真面目な感じに答えたのが、レティシア・ライゼンバッハだ
隊内では、レティの愛称で呼ばれている
真面目ゆえに、突発的な事態に弱いが、近接射砲戦が強く、
『21005、クリスティアーネ・ホーエンフェット! 準備完了! 機体は万全です! 何時でも大丈夫です!』
次にクリスティアーネ・ホーエンフェット
愛称はクリス
こいつは、万事をそつなくこなすタイプでな
隊内では、ご意見板の役割を担っている
遠距離支援が得意で、砲撃支援を担当している
『21006、マルギッテ・エーベルハイト。機体は万全です。何時でも』
マルギッテ・エーベルハイト
こいつは冷静な奴でな
その判断力はすばらしいの一言でな
狙撃適正が高く、判断力と併せて頼りになる
『21007、ライラ・フリードリヒ! 機体は万全! 何時でも大丈夫!』
最後に
若干、男口調なのがライラ・フリードリヒだ
こいつは実家が有名な軍人家系でな、家族のほとんどが男らしく、口調はそれが理由らしい
こいつは、私と同じオールラウンダーで、私と共に遊撃を担当している
「今回の試験は隊長が相手だが、負けられないぞ!」
『『『『『了解!』』』』』』
さて、勝ちにいきますよ。隊長?