ミラージュコロイドデテクターが送られてきたのは、約二週間後だった
更には、テスタメント専用のライフルも送られてきた
その二つを装備し、テスタメントとホワイトファング隊は特務艦が居ると予想された宙域に向かった
そこから投下すると、落下地点は自由ユーラシアの領内に落ちることが導き出されている
『ホワイトファング1よりレーヴァティン8、どうだ?』
『こちらレーヴァティン8、微弱な反応ならある……近くを航行したか?』
唯依の問い掛けに、直哉はそう答えた
その直後
『デテクターに感アリ! ブルーアルファの方向、距離800!』
と直哉が声を上げた
その直後、唯依が素早くビームライフルを構えて連射
その内の一発が命中したらしく、一隻の艦が姿を現した
サイズや見た目は、アークエンジェルに近い艦だった
するとその艦のカタパルトが起動し、中から次々とMSが出撃してきた
『ホワイトファング2、レーザー通信で近くを航行しているアークエンジェルに通達しろ!』
『了解!』
唯依副官
雨宮薫は返答すると、アークエンジェルに通信を開始
そして、敵艦とMS隊と交戦を開始した
相手の機体は、ダークダガーLとスローターダガーだった
艦はMS隊を出撃させると、直ぐ様反転
離脱しようとした
ホワイトファング隊と直哉も追おうとしたが、敵MS隊に邪魔されて追えなかった
特に直哉機は、普段のディバインストライカーではなくミラージュコロイドデテクターを装備している
ミラージュコロイドデテクターが損傷したら、アメノミハシラの修理は難しい
だから直哉は、普段より大きく回避機動を取っていた
『このバスターライフル……撃ってみるか!』
直哉はそう言うと、一機のダークダガーLを蹴った後、新ライフル
バスターライフルを離脱していく艦
ガーティールーに向けた
バスターライフルはエネルギーパック式を採用しており、Eパックは共通規格を使っている
そしてテスタメントの腰部装甲には、内蔵式Eパック保管庫
並びに、充電プラットがあった
それにより、Eパックがエネルギー切れになっても再充電し使用出来るようにした
そしてバスターライフル
これは、通常出力で撃つことも出来る
だが何よりも、撃つ出力を変えることで艦艇に大打撃を与えることも出来るようにしたのだ
それが、テスタメントに不足していた火力を補う策だった
出力は、通常ライフルと同じ出力たるEパック20%から、最大で100%まで可能だった
直哉はこの時、出力を80%に調整
離れていくガーティールーに対して放った
その一撃は、間に入ったスローターダガーを貫通
ガーティールーの右舷前部に命中した
『ちいっ! スローターダガーが割って入ったからか、狙いが逸れた!』
直哉の狙いは、ガーティールーの艦橋だったのだ
しかし、外れてしまった
その時、一機のダークダガーLが直哉機にビームライフルを向けた
だがその機体は、唯依機によって両断された
『レーヴァティン8! 悔しいが、今は敵MS隊をやるしかない!』
『そうだな。数が多すぎる』
唯依の提案に従い、直哉はEパックを交換しながら従った
多少数は減ったが、相手は二個中隊規模が出撃してきていた
数で劣っているために、囲まれたら被弾は必至である
離れていくガーティールーから視線を外し、直哉機とホワイトファング隊は敵MS隊と交戦に集中した
そしてガーティールーが離れた時、アークエンジェルから救援MS隊が到着
数分後、敵MS隊は全滅した
そして直哉機とホワイトファング隊は、新造されたイズモ級戦艦一番艦
イズモに着艦
アメノミハシラに帰還した
アメノミハシラに帰還後、直ぐに会議が行われた
「大佐、こいつが、見つけた艦です」
直哉はそう言って、スクリーンに映像を映した
ガーティールーを見て、義之は
「こいつ……やはり、隠密行動に比重を置いて造られてるな」
と言った
すると、帝国軍所属となったユウヤが
「大佐、その言葉の理由は?」
と問い掛けた
すると義之は、レーザーポインターを使って
「まず、艦の両側面に装着されている、これだ」
とガーティールーの両側面に付けられている、タンク部分を指し示した
「これは、低温ガス噴射機構だ。これを使うことで、熱源探知に反応され難くなっている」
「なるほど……」
義之の説明を聞いて、シオンが納得した様子で頷いていた
そして義之は、続けて
「次に、艦首部分。この艦はアークエンジェルをモデルにしているようだが、アークエンジェルの切り札たるローエングリンは装備されていないようだ。その代わりに、ゴッドフリートが四門に増えている。恐らく、艦搭載機を速やかな発艦をするのと、陽電子反応を感知されないためだろう」
と言った
「この艦は、仮称でファントム・ネストと呼ぶ。逃げ隠れが得意なファントム・ペインにお似合いな名前だろ?」
「そうですね」
義之の言葉に、みちるが頷いた
そして義之は、麻耶に視線を向けて
「麻耶、データを纏めたら、各国にデータを送れ」
と命じた
それを聞いて、麻耶は端末の操作を開始
それを見て、義之は
「各員は、直ぐに動けるようにしておけ!」
「了解!」
義之の言葉を聞いて、会議室に居たメンバーは敬礼した
これが、ガーティールー級との最初の交戦になる