ファントム・ペインとの戦いは、長く続いた
特に地上では、態勢を立て直したアイスランドのダルクス軍が積極的に攻勢に出た
それにより、アイスランドに近いユーラシア連合領
ノルウェーを制圧
そこを足掛かりにして、ウクライナ・ベラルーシに侵攻を開始した
なお、EUは領土侵犯してくるユーラシア連合の迎撃に注力しており、その中には帝国軍の欧州派遣部隊も参加していた
そして宇宙では、義之達がガーティー・ルー相手に戦っていた
その中で分かったのは、ガーティー・ルー級が複数建造されていたこと
確認した限り、数は四隻
その四隻を義之達は、ファントム・ネスト1~4と呼称
約二ヶ月の間に、八回交戦
その間に、一隻に大破級のダメージを与えることが出来た
その艦には逃げられたが、その艦から漏れ出た物資のコンテナを回収した
そのコンテナの中から、驚くべき物が見つかった
「核だと!?」
「ええ……しかも、それをMSで運用出きるようにされたストライカーパックも発見しています」
唯依が驚愕の声を上げると、麻耶がそう言った
するとモニターに、そのストライカーパックが映された
その見た目は、二基の巨大ミサイル発射基をくっ付けたようなものだった
搭載弾数は、もちろん二発
どうやら、大量破壊兵器運用専用ストライカーパックだと分かった
それを仮称で、マルチストライカーとした
「恐らくは、このマルチストライカーを使って気化弾頭を投射していた可能性が高いです」
「それで、今回は核か……フザケたことを……」
麻耶の報告を聞いて、シオンはそう言った
すると、明久が
「その、コンテナの中には何発分あったんですか?」
と問い掛けた
すると麻耶は
「発見したコンテナ六個の内、核が入っていたのは四個……その中には、全部で十六発見付けました」
と言った
それを聞いて、会議室に集まっていたメンバーは全員驚いていた
十六発
それだけあれば、主要国家に大打撃を与えることが可能だからだ
「それだけの数の核……どうするつもりだ……」
「やはり、地球か?」
「だが、地球の各都市に落としたら、恐らくは各国が報復に出る可能性が……」
と会議室に居た軍人が喋っていると、義之が手を叩いた
そして、全員が顏を向けると
「今一つに仮定して後で違ったら、固まってしまう可能性が高い。仮定はするな」
と義之が言った
確かに、人は予想外の事態になるとパニックに陥りやすくなる
それを防ぐには、幾つかのパターンを想定するか、むしろ想定しないでいる
というのもあった
「それに、奴等は核まで持ち出してきた……これを使われたら、地球は大変なことになる」
義之のその言葉を聞いて、誰もが気を引き締めた
確かに、もし核が自国に落ちたらどうなるか
大被害は間違いないだろう
「ここに居る貴様らならば、それをさせぬ方法は分かるだろう?」
義之がそう問い掛けると、全員は姿勢を正した
そして義之が
「悪鬼共が無辜の民に手を出そうというのならば、我等はそれを防ぐ盾となり、悪鬼共を滅ぼす刃となれ! その為に居るのが、我等軍人だ!」
「はっ!!」
義之の言葉を聞いて、全員は敬礼した
そして、アメノミハシラ駐留部隊は、動いていく