機動戦士ガンダム 英雄黙示録   作:京勇樹

78 / 136
ライゴウガンダム

『明久はどうした!?』

 

『それが、ハンガーにも居なくて……』

 

雄二からの問い掛けに、部下の一人が困った様子で返答した

その時、一発のビームが一機の二型の横を通り過ぎた

 

『仕方ねえ! 全機、交戦開始! ヤラれんなよ!?』

 

『了解!』

 

雄二の指示を聞いて、部隊は突撃

戦闘が始まった

敵はやはり、ファントム・ペインだった

主力は、見慣れたスローター・ダガー

だが、その中で二機

確かに、ガンダムが居た

 

『あれは、確か……』

 

『……カラミティとレイダーだ!』

 

秀吉が思いだそうとしたら、康太がそう言った

そして、それは正しくカラミティとレイダーだった

しかし正確には、その簡易量産試験機だった

装甲は変わらず、TPS装甲

しかし、武装の幾らかは簡易化されていた

レイダーの場合、ミョルニルと頭部ビーム砲が無くなり、更にスラスターも幾つか廃された

そしてカラミティは、胸部ビーム砲の出力低下

肩のビーム砲を片方廃し、Eセル式になっている

そうして、この宙域に投入された

連合からしてみたら、ただの試験に他ならない

だが、宛がわれたパイロット達にしたら違った

 

『今度こそ、あいつの鼻をへし折ってやる!』

 

『私たちが、勝つんです!』

 

量産型レイダー、島田美波

量産型カラミティ、姫路瑞希

この二人はもはや、目的と手段が変わっていることすら気付いていなかった

そして二人の指示に従い、スローター・ダガーは攻撃を開始した

その頃、明久は

 

「OS設定、移行………完了、調整開始」

 

優子の調整を見守っていた

今はただ、冷静に待つのが仕事だと分かっていたからだ

そして、待つこと数分

 

「明久、いいわよ!」

 

と優子から声が掛かった

それを聞いて、明久は目を見開いて近くに漂っていたヘルメットを掴んだ

そして、壁を蹴って機体

ライゴウガンダムに取りついた

 

「多分、最初は違和感を感じると思うけど……」

 

「大丈夫、なんとかするよ」

 

優子の言葉で明久はそう言って、ヘルメットを被った

そして、コクピットに入った

すると優子が

 

「パックはどうする?」

 

と問い掛けながら、端末を手渡した

そして、専用パックやストライカーパックのデータを見て

 

「エールを借りよう。専用の癖が強そうだから、慣れるのに時間が掛かりそう」

 

と言った

それを聞いて優子は

 

「すいません、御剣の者ですが、そちらのエールを貸してほしいんですが……」

 

とヘッドセットで、会話を始めた

そして、少しすると

 

「許可降りたわ! 機体を起動、先のハッチに進んで!」

 

と前方のハッチを指差した

 

「了解!」

 

明久はそれを聞いて、コクピットを閉鎖

OS起動スイッチを押した

そして、表示されるのは

 

General

Unilateral

NeuroーLink

Dispersive

Autonomic

Maneuver

 

頭文字を繋いで、GUNDAM

それを見て、明久は

 

「まさか、僕がガンダムに乗るなんてね」

 

と呟いた

すると、起動を確認したからか

 

『キャットウォーク、解放!』

 

と優子の声が聞こえて、ライゴウガンダムの周りにあったキャットウォークが離れた

それを確認した明久は、ゆっくりとライゴウガンダムをハッチにまで進めさせた

そして、ハッチの中に入ると

 

『ライゴウガンダム、確認! エールストライカー、装着!』

 

と頭上のハッチが開き、エールストライカーが降りてきた

そして、エールストライカーは何の問題もなく装着された

それを明久が確認すると

 

『ハッチ解放、リニアカタパルト、システム正常、進路、オールクリア! 出撃、どうぞ!』

 

と促された

それを聞いた明久は、レバーを握り

 

「ライゴウガンダム、吉井明久……行きます!!」

 

と告げた

その直後、ライゴウガンダムは漆黒の宇宙に放たれた

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。