機動戦士ガンダム 英雄黙示録   作:京勇樹

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陸戦部隊の戦い1

『第二分隊は右へ。第三は左に。第四は第一と一緒に来い』

 

『了解』

 

弾の指示を聞いて、初音島の陸戦部隊は研究所を移動していた

時々、セキュリティらしい無人ロボットが出てくるが、それにヤられるようなメンバーではない

悉くを破壊し、奥に進んでいった

だが、その途中で

 

『初音島の、聞こえるか?』

 

『こちら初音島。どうしました?』

 

帝国の陸戦部隊から、通信が来た

 

『どうにも敵の抵抗が弱いと思ったら……トンでもないことが起きてた……映像送る』

 

『……つっ!?』

 

送られた映像を見て、弾は息を飲んだ

被検体らしい子供が手にナイフやメスを持ち、血に濡れた床に倒れている

その近くには、刺されたらしい研究者や兵士が倒れていた

 

『どうやら、子供達の反乱が起きたらしい……死んでから、数時間って所だ』

 

『しかし、納得しました……道理で、敵の兵士が中々来ないはずです』

 

帝国陸戦部隊の報告に、弾は納得していた

突入して十数分経ったが、最初しか敵兵士と戦っていない

その理由が、強化人間達の反乱ならば、納得出来るのだ

 

『今がチャンスだ。一気に制圧するぞ』

 

『ですね。これを逃す手はありません』

 

二人はそう通信すると、全体通信で

 

『こちら初音島陸戦部隊の五反田弾少尉です。どうやら、この研究所で強化人間達の反乱が起きている模様。敵兵士もその対処に追われてると思われます。今のうちに、一気に制圧します!』

 

と告げた

その直後、突入した陸戦部隊は一気に動いた

それまでは、なるべく静かに移動していたが、最早意味無いと素早く動き始めた

それまでは控えていた壁の破砕突破も行い、閉じられていた防火壁も破砕突破

その時になり、ようやく敵兵士と遭遇した

だがその敵兵士は、強化人間らしい子供の一人を犯そうとしていたらしく、ズボンを脱ごうとしていた

それを見た弾は

 

『汚ならしいモノを、見せようとすんじゃねぇよ!!』

 

と強化外骨格の足で、思い切り蹴った

蹴り飛ばされた敵兵士は、骨が折れたらしく、下肋骨辺りを抑えてのたうっている

すると煩いからか、一人が機銃を斉射

その敵兵士を始末した

そして、別の兵士がその子供を見て

 

『意識を失ってますが、無事です』

 

と弾に報告してきた

それを聞いた弾は

 

『その子、背負えるか?』

 

とその兵士に問い掛けた

すると、その兵士は

 

『大丈夫です。大体、40kg位です。問題ありません』

 

と答えた

その兵士はワルキューレ陸戦部隊では比較的新人だが、約70kgの砂が入った袋を担いで走れるように鍛えていた

 

『よし、だったら担いでろ……お客さんが来たぜ!』

 

弾がそう言った直後、奥の通路から敵兵士の団体がやってきた

それを見た弾は、慌てずに

 

『グレネードと80mmHE以外の兵器使用自由! 撃ちまくれ!!』

 

と指示を下し、それに従って強化外骨格を纏った兵士達は機銃掃射を始めた

数では相手の方が上だが、強化外骨格を纏っていない

そんな兵士が、強化外骨格を纏った部隊に勝てるわけがない

あっという間に、突入してきた敵兵士は肉片に変わった

 

『曲がり角の向こうに、まだ居るな……アイリーン伍長』

 

『了解』

 

弾が名前を呼ぶと、強化外骨格を纏った女兵士が、右メインアームに大戦斧を装備

そして、突入

 

『遅い!!』

 

まず、入り口付近に居た敵兵士は、斧で斬殺

その直後、左メインアームに装備していた80mm砲のAP弾を、敵が作ったらしいバリケードに連射

完全に制圧した

 

『敵残存兵確認されず、どうぞ!』

 

『よし……今入手した情報だと、この奥にこの研究所の火器保管庫があるようだな……』

 

女兵士が制圧している間に、弾は近くの据え置き端末をハッキング

研究所の地図を入手し、確認していた

 

『そこに爆薬を設置するぞ……他も、どうやら順調らしい』

 

弾はそこに遠隔起爆式爆薬を設置することを決めて、IFF情報をその地図に重ねた

他の陸戦部隊も、続々と奥に入っていた

まだ、陸戦部隊の戦いは始まったばかりだった

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