『第二分隊は右へ。第三は左に。第四は第一と一緒に来い』
『了解』
弾の指示を聞いて、初音島の陸戦部隊は研究所を移動していた
時々、セキュリティらしい無人ロボットが出てくるが、それにヤられるようなメンバーではない
悉くを破壊し、奥に進んでいった
だが、その途中で
『初音島の、聞こえるか?』
『こちら初音島。どうしました?』
帝国の陸戦部隊から、通信が来た
『どうにも敵の抵抗が弱いと思ったら……トンでもないことが起きてた……映像送る』
『……つっ!?』
送られた映像を見て、弾は息を飲んだ
被検体らしい子供が手にナイフやメスを持ち、血に濡れた床に倒れている
その近くには、刺されたらしい研究者や兵士が倒れていた
『どうやら、子供達の反乱が起きたらしい……死んでから、数時間って所だ』
『しかし、納得しました……道理で、敵の兵士が中々来ないはずです』
帝国陸戦部隊の報告に、弾は納得していた
突入して十数分経ったが、最初しか敵兵士と戦っていない
その理由が、強化人間達の反乱ならば、納得出来るのだ
『今がチャンスだ。一気に制圧するぞ』
『ですね。これを逃す手はありません』
二人はそう通信すると、全体通信で
『こちら初音島陸戦部隊の五反田弾少尉です。どうやら、この研究所で強化人間達の反乱が起きている模様。敵兵士もその対処に追われてると思われます。今のうちに、一気に制圧します!』
と告げた
その直後、突入した陸戦部隊は一気に動いた
それまでは、なるべく静かに移動していたが、最早意味無いと素早く動き始めた
それまでは控えていた壁の破砕突破も行い、閉じられていた防火壁も破砕突破
その時になり、ようやく敵兵士と遭遇した
だがその敵兵士は、強化人間らしい子供の一人を犯そうとしていたらしく、ズボンを脱ごうとしていた
それを見た弾は
『汚ならしいモノを、見せようとすんじゃねぇよ!!』
と強化外骨格の足で、思い切り蹴った
蹴り飛ばされた敵兵士は、骨が折れたらしく、下肋骨辺りを抑えてのたうっている
すると煩いからか、一人が機銃を斉射
その敵兵士を始末した
そして、別の兵士がその子供を見て
『意識を失ってますが、無事です』
と弾に報告してきた
それを聞いた弾は
『その子、背負えるか?』
とその兵士に問い掛けた
すると、その兵士は
『大丈夫です。大体、40kg位です。問題ありません』
と答えた
その兵士はワルキューレ陸戦部隊では比較的新人だが、約70kgの砂が入った袋を担いで走れるように鍛えていた
『よし、だったら担いでろ……お客さんが来たぜ!』
弾がそう言った直後、奥の通路から敵兵士の団体がやってきた
それを見た弾は、慌てずに
『グレネードと80mmHE以外の兵器使用自由! 撃ちまくれ!!』
と指示を下し、それに従って強化外骨格を纏った兵士達は機銃掃射を始めた
数では相手の方が上だが、強化外骨格を纏っていない
そんな兵士が、強化外骨格を纏った部隊に勝てるわけがない
あっという間に、突入してきた敵兵士は肉片に変わった
『曲がり角の向こうに、まだ居るな……アイリーン伍長』
『了解』
弾が名前を呼ぶと、強化外骨格を纏った女兵士が、右メインアームに大戦斧を装備
そして、突入
『遅い!!』
まず、入り口付近に居た敵兵士は、斧で斬殺
その直後、左メインアームに装備していた80mm砲のAP弾を、敵が作ったらしいバリケードに連射
完全に制圧した
『敵残存兵確認されず、どうぞ!』
『よし……今入手した情報だと、この奥にこの研究所の火器保管庫があるようだな……』
女兵士が制圧している間に、弾は近くの据え置き端末をハッキング
研究所の地図を入手し、確認していた
『そこに爆薬を設置するぞ……他も、どうやら順調らしい』
弾はそこに遠隔起爆式爆薬を設置することを決めて、IFF情報をその地図に重ねた
他の陸戦部隊も、続々と奥に入っていた
まだ、陸戦部隊の戦いは始まったばかりだった