『ん……陸戦部隊が、出てきたか』
と言ったのは、光輝く信号弾を見た義之だった
信号弾は無事脱出を示す、青い信号弾だった
すると、義之は
『予想より、敵の数が少なかったな……』
と呟いた
実は地上はもはや、完全に連合部隊の制圧下だった
義之達の予想では、苦戦必至
新型機の出現すら予想していた
しかし、実際に出撃してきたのは、全て旧型機だった
『伊隅、どう思う?』
『なんらかの理由で、戦力を抽出していた可能性が高いです』
義之の問い掛けに、みちるがそう答えた
その予測を聞いて、義之は
『確かに、その可能性が高いか……』
と納得した
そうしている間に、陸戦部隊の回収にMS部隊が向かった
陸戦部隊が乗ったホバートラックを、MS部隊が回収
母艦に帰投する手筈になっている
その警戒に、別の部隊が展開
レーダーだけでなく、赤外線探知も並行して行っていた
実は、この時のみちるの予測は当たっていた
ユーラシア連合は宇宙で、ある計画を遂行していたのだ
そしてその蛮行は、アメノミハシラが確認していたのだが、この時の義之達には知る由もない
この時、唯依は赤外線探知で地上をくまなく探査していた
強襲作戦で怖いのは、突入時と撤退時である
突入時は言わずもがな、敵からの迎撃
撤退時は、もう少しで帰れるという気の緩みで敵の接近に気付かず、不意討ちの一撃を喰らう確率が高いのだ
それを未然に防ぐために、赤外線探知でくまなく見ていたのだ
とはいえ、敵の被害は甚大
もはや、まともな戦力は残っていないだろう
それを裏打ちするように、無事に陸戦部隊の収容が完了
MS部隊にも、帰投するように通達がきた
それを受けて、MS部隊は各自母艦に帰投を開始した
問題は欧州連合だったが、そちらはアークエンジェルと二番艦たるメタトロンに収容
離脱を開始した
対空ミサイルランチャーや機銃、砲台は全て破壊してある
連合部隊は、悠々とある程度離れた
その時、広域で爆発が次々と起き始めた
爆弾の起爆が始まったようだ
その爆発を、参加した全員はモニターで見続けた
そして、一際大きな爆発が起きて、火柱が昇った
それを見届けて、艦隊は狂気の研究所
ロドニアから、無事に離脱したのであった
突入開始して、約一時間と強
退路は、自由ユーラシア軍が確保している手筈だ
その時、誰かがポツリと
「あばよ、狂った研究所……」
と呟いた
こうして、狂った研究
強化人間の研究をしていた唯一にして、一大研究所
ロドニア研究所は、消滅したのであった
そうして、戦士達はその身を休めるのであった
次の戦いのために