隠された真実と共に死にゆく者...彼らは待っている
その真実がいつの日か世に出ることを
この世界には一つの国しかない。我々国民は生まれた時からそれが当たり前だ。
皆、その国で穏やかな日常を過ごしている。
そう、この学生も他の国民と同じく普通の生活をしていた。
だが1つ違う所がある
今の彼も知らない真実...
夕陽が沈み始め、二人の学生が歩いていた
『アークがニンジン嫌いって知らなかったよ!次はニンジン無しのお弁当作るねー!ばいばーい!』
と手を振りながら去る若い女性
『気をつけて帰れよー』
青年もそれに返す
城を見上げる青年
『...この城の兵士ってあんまり見ないけど、何してるんだろう。てかアイツ幼馴染みのくせにニンジン嫌いって知らねーのかよ...』
『...隊長、恐らく彼が例の...』
『そうか、私が話をしてこよう。お前達は待機だ。』
『はっ、お気を付けて』
『中でずっと訓練してんのかな』
鎧の男が声をかける
『君の名前はアーク...で合っているか?』
『え?そうですけど...』
鎧...兵士であることは間違いないけど、なんで俺の名前知ってるのかな...
『少し城内で話がある、付いてきてもらう』
『は、話...ですか...』
『早く来い』
アークは強気な姿勢の兵士に圧倒され城内へついて行く
ー アルカンジュ城内 ー
『さて、君にこれから話すことは国民は知り得ないことで君にとっても嘘のような話をするが全て真実だ。なにも疑わず首を縦に振っていればいい』
その言葉の後に語られたこと、それは
兵士達は『魔魂』と呼ばれる者の討伐のために存在しており、国民でこの事を知っている者は誰一人いない。そして王は『魔魂』の存在を隠し通すつもりで国民が知る前に討伐隊の力で根絶させようとしてい
る。
そして、なぜそれをアークに伝えたか
この国では毎年、身体データから戦闘能力を測りランキングが出され、それを元に優秀な国民を兵士にしていく
そしてアークは現在18歳だが三年前、急激に戦闘能力が上がり現在までランキング1位になっていた。そのため『魔魂』殲滅の戦いに加わってほしいとのこと。
『三年前ですか...思い当たる節は全くないですし、その...魔魂?という存在もなんだか..』
鎧の男が立ち上がる
『先ほど言ったはずだ、全て真実だと。兵士の件は拒否権はない、明日から集めた新兵達の訓練が始まる。明日に備えて兵舎で休んでろ』
そして去り際にこう言った
『それに戦闘能力が正しければ君が希望だ、君が剣を振らなければ我々や国民は死ぬだけだ、もちろん、あの女性も...その事実が背負えるなら去るがいい』
彼は真剣に話していた..信じ難いがこれは真実なんだろう...
ひとまず明日の訓練に参加して『魔魂』の存在を自分の目で確かめよう