遊戯王OCG’s─変態デュエリスト「古霊 真由美」の1日─   作:レモンの人

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乙女「許してください、何でもしますから」
EMヒックリカエル「え?」
マスク・チェンジ・セカンド「今何でもするって…」
ドロー・マッスル「言ったよね?」



アド稼ぎという名のソープに堕ちた青き眼の乙女の明日はどっちだ!




体で(アド)稼ぎます【キサラシンクロ】

「………読んでしまった…」

 

久しぶりに客が来なかった喫茶店…暇潰しと言わんばかりに寄付しておいた遊戯王の漫画を読み進めていたらいつの間にか就業時間が終わり、光の中で完結してしまった。

 

「いい話だったなぁ…」

 

思わずホロリと泣いてしまったのはナイショの話。その感動を抱えたまま全く働かずに退勤した私はそのままの足取りでカードショップに向かった。店に入ると、既にセバスが遊斗へ厳しい指導を行っていた。

 

「遊斗様、デッキのバランスをよく考えてください!キーカードが引けなかった時サレンダーするようなデッキでは恥をかきます!」

「うるさいなぁ…ファンデッキってのは楽しさが無きゃ意味ねぇだろ!」

「遊斗様は構築が甘すぎます!」

「ちぇーっ…面白いと思った───古霊さんチーッス!」

「古霊様ですね。お待ちしておりました」

「ごめんなさい、少し寄り道しちゃって…」

 

因みに、今回は遊戯王原作に因んだあるカードを中心としたデッキを組んでいる。人によってはガチデッキと扱う人もいるだろうけどね。

 

「では、古霊様の約束を果たさせていただきましょう」

 

そういうとセバスはデッキを置いた。既に準備は万端らしい。私も準備万端。

 

「さぁ、デュエルやりましょう!」

「デッキに関しましては今回、本気のデッキで行かせていただきます」

「私はこれって決めてるデッキは無いから思いつきで組んだデッキで行くわね。じゃ、行くわよ。せーの!」

 

 

「「デュエル!!!」」

 

真由美 LP8000

 

セバス LP8000

 

 

「先攻!」

「後攻」

「「じゃんけんぽん!!!」」

 

先攻……取れなかったよ…。

 

「では、私の先攻…モンスターを1体伏せる。さらにカードを2枚伏せてターン終了」

 

やっぱり様子見だ。セバスティアンさんは最初のターンを様子見に使う傾向にあるみたいだ。

 

「私のターン、ドロー!!!」

 

良いカードが引けた!

 

「『青き眼の乙女』を召喚!」

 

 

青き眼の乙女 星1 ATK0

 

 

遊戯王の原作及びアニメを観ていない人には申し訳ないがネタバレ。遊戯王には王の記憶編と呼ばれる闇遊戯の過去についての話がある。そのお話ではブルーアイズの精霊を宿す女『キサラ』が現れ、海馬瀬人の前世『セト』と運命的な出会いと禁断の愛を育む話がある。まぁ…原作ではアッサリしてるんだけどね。今回はこの青き眼の乙女もといキサラさんにたっぷり仕事をしてもらいます。はい。

 

「ブルーアイズデッキですか…」

「フフフ…ただのガチデッキと思って侮る事なかれ!装備魔法カード『妖刀竹光』を青き眼の乙女に装備!装備モンスターの攻撃力を0アップするわ!」

 

 

青き眼の乙女 ATK0→0

 

 

「青き眼の乙女の効果発動!1ターンに1度、このカードがカード効果の対象となった場合、手札・デッキ・墓地から『青眼の白龍』を特殊召喚出来る!デッキよりいでよ!『青眼の白龍』!!!」

 

 

青眼の白龍 星8 ATK3000

 

 

「バトル!青眼の白龍で伏せモンスターを攻撃!《滅びのバースト・ストリーム》!!!」

「通します」

 

ゲッ…伏せてたそのモンスターは……!

 

「戦闘破壊されたチューナーモンスター『プチトマボー』の効果発動。このカードが戦闘破壊され墓地へ送られた時、デッキからトマボーモンスターを2体まで特殊召喚出来ます。私は『トマボー』とチューナーモンスター『プチトマボー』を特殊召喚します」

 

 

プチトマボー 星2 DEF400 チューナー

 

トマボー 星3 DEF800

 

 

「メインフェイズ2、魔法カード『黄金色の竹光』!自分フィールドに竹光装備魔法カードがある場合、デッキからカードを2枚ドローする!カードを1枚伏せてターンエンド…!」

 

非常にマズイ。この陣形はシンクロ召喚の構え…!

 

「では、私のターン。引きます………」

 

シンクロ召喚をする事は分かっている…けど、何をする気?

 

「『TG ワーウルフ』を召喚」

 

 

TG ワーウルフ 星3 ATK1200

 

 

「間違いない…【TGトマボー】デッキ!」

「御名答です。では、参ります。レベル3のTG ワーウルフにレベル2のプチトマボーをチューニング。シンクロ召喚。私が呼び出すのはシンクロチューナー『TG ワンダー・マジシャン』」

 

 

TG ワンダー・マジシャン 星5 ATK1900 チューナー

 

 

「ワンダー・マジシャンの効果発動。このカードがシンクロ召喚に成功した時、フィールドの魔法・罠カードを1枚破壊します。破壊するのはそちらの伏せカード」

「『ドロー・マッスル』が…!」

 

でもよかった。これならこのターン確実に場にモンスターを残せ……ハッ!?

 

「続けまして、レベル3のトマボーにレベル5のワンダー・マジシャンをチューニング。シンクロ召喚するモンスターは『琰魔竜レッド・デーモン』」

 

レッド・デーモンですって!?私の専売特許を…!?

 

 

琰魔竜レッド・デーモン 星8 ATK3000

 

 

マズイ…レッド・デーモンは自身以外の攻撃表示モンスターを一掃する効果を持つ…青き眼の乙女の効果なんて意味が無い!!!

 

「レッド・デーモンの効果で1ターンに1度、このカード以外の攻撃表示モンスターを全て破壊します。」

「……ッ!」

 

青き眼の乙女と青眼の白龍が呆気なく破壊される。

 

「そして、バトルフェイズ。レッド・デーモンでダイレクトアタック」

 

 

真由美 LP8000→5000

 

 

「でも、『妖刀竹光』がフィールドから墓地へ送られた時、デッキから竹光カードを1枚手札に加えられるわ!『折れ竹光』を手札に加える!」

「なるほど、後に繋げる…と。私はこれでターン終了」

 

厄介なデッキだ…隙を見せればあっという間に盤面を崩される。

 

「でも、負けないんだから!私のターン、ドロー!魔法カード『強欲で貪欲な壺』発動!デッキの上を10枚除外しカードを2枚ドローする!『金華猫』を召喚!」

 

 

金華猫 星1 ATK400

 

 

「金華猫の効果発動!このカードが召喚に成功した時、墓地のレベル1モンスター1体を特殊召喚する!チューナーモンスター『青き眼の乙女』を特殊召喚!」

 

 

青き眼の乙女 星1 ATK0 チューナー

 

 

「さらに、ペンデュラムスケールに『EMラクダウン』をセッティング!」

 

 

EMラクダウン ペンデュラムスケール2

 

 

「ラクダウンのペンデュラム効果発動!1ターンに1度、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動出来る。相手フィールドの全てのモンスターの守備力はターン終了時まで800ダウンし、このターン対象のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与えるわ!対象とするのは『青き眼の乙女』!」

「攻撃表示モンスターから守備力を奪ったところで無意味です」

 

 

琰魔竜レッド・デーモン DEF2000→1500

 

 

「知ってるわ。本命は青き眼の乙女の効果よ!青き眼の乙女が効果対象となった事で私はデッキから『青眼の白龍』を特殊召喚!」

 

 

青眼の白龍 星8 ATK3000

 

 

「レベル1の金華猫と青き眼の乙女でオーバーレイ!エクシーズ召喚!『森羅の姫芽宮』!」

 

 

森羅の姫芽宮 ランク1 ATK1800

 

 

「森羅の姫芽宮の効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使い、デッキトップをめくる。めくったカードが魔法・罠カードだった場合、そのカードを手札に加える。違った場合、そのカードを墓地へ送る!私がめくったカードは『太古の白石』。このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時にデッキからブルーアイズモンスター1体を特殊召喚出来る!」

 

これで攻め込むチャンスは整った!

 

「バトル!青眼の白龍で琰魔竜レッド・デーモンを攻撃!《滅びのバースト・ストリーム》!!!」

「通します。これにより相打ちとなります」

「続けて森羅の姫芽宮でダイレクトアタック!」

「トラップ発動『ガード・ブロック』。私への戦闘ダメージを0としデッキからカードを1枚ドローします」

「流石に無理かぁ」

 

でも、ライフは削る事が出来た。それだけでも収穫だ。

 

「カードを1枚伏せてターンエンド。そして、太古の白石の効果発動!これにより、デッキから『白き霊龍』を特殊召喚!」

 

 

白き霊龍 星8 ATK2500

 

 

「白き霊龍はルール上ブルーアイズモンスターとなる効果を持つ。さらに、このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する!セバスの伏せカードを除外するわ!」

「いい気にはならない事です。チェーン発動…『戦線復帰』。墓地のモンスター1体を守備表示で特殊召喚します。『TG ワンダー・マジシャン』を特殊召喚」

 

 

TG ワンダー・マジシャン 星5 DEF0 チューナー

 

 

「私のターン、ドロー。では、行きましょうか…」

「!?」

「チューナーモンスター『TG サイバー・マジシャン』を通常召喚」

 

 

TG サイバー・マジシャン 星1 ATK0 チューナー

 

 

「この陣形は…!?」

「サイバー・マジシャンはTGシンクロモンスターのシンクロ素材とする場合、手札のTGモンスターを他のチューナー以外のシンクロ素材とする事が出来ます。手札のレベル4の『TGラッシュ・ライノ』にレベル1のサイバー・マジシャンをチューニング。シンクロ召喚『TG ハイパー・ライブラリアン』」

 

 

TG ハイパー・ライブラリアン 星5 ATK2400

 

 

「アクセルシンクロを狙う気だったの…!?」

「御名答です。レベル5のハイパー・ライブラリアンにレベル5のワンダー・マジシャンをチューニング。《リミッター解放、レベル10。メイン・バスブースター・コントロール、オールクリアー…無限の力、今ここに解き放ち、次元の彼方へ突き進め。GO、アクセルシンクロ!》『TG ブレード・ガンナー』!」

「セバス…アンチノミーのファンなんだ…」

 

顔無表情なのにめっちゃ饒舌になってるやんセバスティアンさん……。

 

 

TG ブレード・ガンナー 星10 ATK3300

 

 

「バトル。ブレード・ガンナーで森羅の姫芽宮を攻撃。《ブレード・シュート》」

「まさかブレード・ガンナーを呼んでくるなんて…!」

 

 

真由美 LP5000→3500

 

 

「私はこれでターン終了」

 

セバスティアンさんのフィールドにはブレード・ガンナーとプチトマボーがいる。ブレード・ガンナーは自身の効果でフィールドから離れる事が出来るが、それを使えば仮に次のターンでレシプロ・ドラゴンフライを特殊召喚するにしてもブレード・ガンナーをハイパー・ライブラリアンとワンダー・マジシャンに分離する事は出来ない……つまり、今が攻め時!

 

「私のターン、ドロー!」

 

そして、幸運の女神も私を見捨てちゃいなかった!

 

「『銀河眼の雲篭』を召喚!」

 

 

銀河眼の雲篭 星1 ATK300

 

 

「銀河眼の雲篭の効果発動!このカードをリリースして手札または墓地からギャラクシーアイズ1体を特殊召喚するわ!《闇に輝く銀河よ、希望の光となりて我が僕に宿れ!光の化身、ここに降臨!》手札より現れろ、『銀河眼の光子竜』!」

 

 

銀河眼の光子竜 星8 ATK3000

 

 

「レベル8の銀河眼の光子竜と白き霊龍でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚!《宇宙を貫く雄叫びよ、遥かなる時をさかのぼり銀河の源よりよみがえれ!顕現せよ、そして我を勝利へと導け!》いでよ!『No.107銀河眼の時空竜』!」

 

 

No.107銀河眼の時空竜 ランク8 ATK3000

 

 

「EMラクダウンのペンデュラム効果発動!1ターンに1度、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動出来る。相手フィールドの全てのモンスターの守備力はターン終了時まで800ダウンし、このターン対象のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与えるわ!対象とするのは『No.107銀河眼の時空竜』!」

 

 

TG ブレード・ガンナー DEF2200→1400

 

プチトマボー DEF400→0

 

 

「なるほど、銀河眼の時空竜の効果で火力を上げ私のリクルーターを攻撃し、連続攻撃でブレード・ガンナーを倒す気…ですか」

「その通り!バトルフェイズ突入よ!この瞬間、銀河眼の時空竜の効果発動!バトルフェイズ開始時にオーバーレイユニットを1つ使い、このカード以外の全てのモンスター効果を無効にし、攻守を元に戻す!」

 

 

TG ブレード・ガンナー DEF1400→2200

 

プチトマボー DEF0→400

 

 

「バトル!銀河眼の時空竜でプチトマボーを攻撃!《殲滅のタキオン・スパイラル》!!!貫通ダメージは受けてもらうわよ!」

「通します」

 

 

セバス LP8000→5400

 

 

「プチトマボーの効果発動。戦闘破壊され墓地へ送られた時、デッキからトマボーモンスターを2体まで特殊召喚する。私はデッキからプチトマボーとトマボーを特殊召喚」

 

 

プチトマボー 星2 DEF400 チューナー

 

トマボー 星3 ATK1400

 

 

「銀河眼の時空竜の効果発動!このカードの効果適用中に相手モンスターの効果が発動する度に攻撃力を1000ポイントアップし、このターン2回攻撃が出来る!」

 

 

No.107銀河眼の時空竜 ATK3000→4000

 

 

「既に1回攻撃したからこれが2回目の攻撃!ブレード・ガンナーを攻撃!《殲滅のタキオン・スパイラル》!!!自身の効果で除外しなかったのが裏目に出たわね!」

「……手札より、『工作列車シグナル・レッド』の効果を発動。相手モンスターの攻撃宣言時にこのカードを手札から特殊召喚し、その相手モンスターの攻撃対象をこのカードに移し替えてダメージ計算を行う。このカードはその戦闘では破壊されない。シグナル・レッドの効果は手札で一連の効果を発動するモンスター…よって、銀河眼の時空竜の効果は受けません」

 

 

工作列車シグナル・レッド 星3 DEF1300

 

 

「そう、なら貫通ダメージを受けてもらうわ!」

「通します…!」

 

 

セバス LP5400→2700

 

 

「私はこれでターンエンド」

 

さぁ、どう来るのかしら?セバスティアンさん!

 

「……私も少々気が乗って参りました。ここからは自分を制御出来なくなるかもしれませんのでどうかご了承ください」

 

制御…?いや、もう既に饒舌になってるでしょ。顔はそのまんまだけど声に感情乗りまくりだから。

 

「私のターン、引きます……では、魔法カード『強欲で貪欲な壺』を発動。デッキの上からカードを10枚除外しデッキからカードを2枚ドローします……フッ」

 

何か引いた……!一体何を…?

 

「魔法カード『シンクロキャンセル』を発動します。フィールド上に表側表示で存在するシンクロモンスター1体を選択してエクストラデッキに戻す。さらに、エクストラデッキに戻したそのモンスターのシンクロ召喚に使用したシンクロ素材モンスター一組が自分の墓地に揃っていれば、その一組を自分フィールド上に特殊召喚できる。ブレード・ガンナーを選択。蘇れ!『TG ハイパー・ライブラリアン』!『TG ワンダー・マジシャン』!」

 

 

TG ハイパー・ライブラリアン 星5 ATK2400

 

TGワンダー・マジシャン 星5 ATK1900 チューナー

 

 

「召喚条件はトークン以外の同種族モンスター2体…トマボーとプチトマボーでリンク召喚。『アカシック・マジシャン』」

 

 

アカシック・マジシャン LINK-2 ATK1700 リンクマーカー【上・下】

 

 

「このターン、まだ通常召喚は行っていない。チューナーモンスター『モノ・シンクロン』を召喚」

 

 

モノ・シンクロン 星1 ATK0 チューナー

 

 

「このカードをシンクロ素材とする場合、他のシンクロ素材モンスターはレベル4以下の戦士族・機械族モンスターでなければならず、そのレベルは1として扱います。レベル1として扱った工作列車シグナル・レッドにレベル1のモノ・シンクロンをチューニング。リンク先へシンクロ召喚『TG レシプロ・ドラゴンフライ』」

 

 

TG レシプロ・ドラゴンフライ 星2 ATK400

 

 

シンクロチューナーとシンクロモンスターが2体…!クェーサーを出されたら────

 

「行きますよ古霊様!レベル2のレシプロ・ドラゴンフライとレベル5のハイパー・ライブラリアンにレベル5のワンダー・マジシャンをチューニング!《リミッター解放、レベルMAX!レギュレーターオープン・オールクリアー!無限の力よ!時空を突き破り、未知なる世界を開け!》GO!デルタアクセル!」

 

こ、この口上…まさか!?

 

「リンク先へ現れよ!『TG ハルバード・キャノン』!!!」

 

 

TG ハルバード・キャノン 星12 ATK4000

 

 

ハルバード・キャノン キター!!!流石アンチノミーファンと仰るだけあって勝ち筋かなぐり捨てて召喚してきたよ……全く。最高よ、セバスティアンさん!

 

「バトル!ハルバード・キャノンで銀河眼の時空竜を攻撃!」

 

しかも、ハルバードキャノンの攻撃モーションまで真似してる。このガチ具合……ジャックファンを自称する私を遥かに凌駕してる(痛い)(ひと)だわ!

 

「うっ…!」

 

 

真由美 LP3000→2000

 

 

「続けてアカシック・マジシャンでダイレクトアタック!」

 

 

真由美 LP2000→300

 

 

「さぁ、このハルバード・キャノンを越えてみるがいい!ターンエンド!………////」

 

ターンエンドを宣言した辺りで、正気に戻ったセバスティアンさんは茹で蛸レベルまで顔を真っ赤にしてスケジュール帳を広げて顔を隠した。流石に羞恥心はあるらしい。

 

「さてと………」

 

ハルバード・キャノンには2つの効果がある。1つ目は1ターンに1度、モンスターの通常召喚・反転召喚・特殊召喚を無効にし破壊する効果…2つ目は破壊された時に墓地のTGモンスター1体を特殊召喚する効果。1つ目の効果を突破出来れば勝ち筋は見えてくる。

セバスティアンさん…勝ち筋を捨ててまでハルバード・キャノンを選んだその心意気…私のアトラス様LOVE精神を以て受けて立つわ!!!

 

「私のターン!ドロー!『青き眼の乙女』を召喚!」

「無駄です!ハルバード・キャノンの効果発動!1ターンに1度、モンスターの通常召喚・反転召喚・特殊召喚を無効にし破壊します!《クローズ・サモン》!!!」

 

やっぱりね。私が加えていた竹光カードを警戒して使ってきた…そして、それこそがセバスティアンさん…貴女のミスよ!

 

「魔法カード『貪欲な壺』!墓地のカードを5枚デッキに戻し2枚ドローする!」

 

 

『No.107銀河眼の時空竜』

『白き霊龍』

『森羅の姫芽宮』

『青眼の白龍』

『金華猫』

 

 

「この5枚をデッキに戻しカードを2枚ドローする!」

 

まだまだ行ける!

 

「墓地の『太古の白石』の効果発動!このカードをゲームから除外する事で墓地のブルーアイズを1体手札に戻す。青眼の白龍を手札に!魔法カード『トレード・イン』発動!手札のレベル8モンスター1体を墓地へ送り、2枚ドローする!青眼の白龍を墓地へ送り2枚ドロー!」

 

召喚権を使わない手札増強…完了。さて、次行くわよ!

 

「魔法カード『二重召喚』!これによりもう一度通常召喚出来る!『金華猫』を召喚!」

 

 

金華猫 星1 ATK400

 

 

「金華猫の召喚に成功した時、墓地のレベル1モンスター1体を特殊召喚出来る!『青き眼の乙女』を特殊召喚!」

 

 

青き眼の乙女 星1 ATK0 チューナー

 

 

「さらに、手札のチューナーモンスター『亡龍の戦慄─デストルドー』の効果発動!このカードが手札・墓地に存在する場合、ライフを半分払い、自分フィールドのレベル6以下のモンスター1体を対象として発動できる。このカードを特殊召喚する!青き眼の乙女を対象に特殊召喚!」

 

 

亡龍の戦慄─デストルドー 星7 DEF3000 チューナー

 

真由美 LP300→150

 

 

「この効果で特殊召喚したこのカードは、レベルが対象のモンスターのレベル分だけ下がり、フィールドから離れた場合に持ち主のデッキの一番下に戻る」

 

 

亡龍の戦慄─デストルドー 星7→6

 

 

「青き眼の乙女が効果対象となった事で手札・デッキ・墓地から『青眼の白龍』を特殊召喚出来る!墓地から特殊召喚!」

 

 

青眼の白龍 星8 ATK3000

 

 

「魔法カード『アドバンス・ドロー』!自分フィールドのレベル8以上のモンスター1体を墓地へ送りデッキから2枚ドローする!青眼の白龍を墓地へ送り2枚ドロー……これで決着を付けるわ!」

「………!」

 

私も出そう…無駄に採用したあのカードを!!!

 

「レベル1の金華猫にレベル6のデストルドーをチューニング!デストルドーはフィールドから離れた為デッキの1番下へ…シンクロ召喚!『邪竜星─ガイザー』!」

 

 

邪竜星─ガイザー 星7 ATK2600

 

 

「ガイザーの効果発動!自分フィールドの竜星モンスター1体と相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる!そのカードを破壊する!その心意気を汲んで真剣勝負を受けるわ。ガイザーとアカシック・マジシャンを破壊!」

「………良いでしょう。ファンデッキ同士の意地のぶつかり合い…受けて立ちましょう」

「ありがとう、セバスティアンさん。ガイザーの効果発動!このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。デッキから幻竜族モンスター1体を守備表示で特殊召喚するわ!チューナーモンスター『タツノオトシオヤ』を特殊召喚!」

 

 

タツノオトシオヤ 星7 ATK2100 チューナー

 

 

「タツノオトシオヤの効果発動!自分メインフェイズに発動できる。このカードのレベルを1つ下げ、自分フィールドにタツノコトークン1体を特殊召喚するわ。この効果は1ターンに3回まで発動出来る。私はこの効果を3回発動!」

 

 

タツノオトシオヤ 星7→4

 

タツノコトークン 星1 ATK300

 

タツノコトークン 星1 ATK300

 

タツノコトークン 星1 ATK300

 

 

「レベル1のタツノコトークンにレベル4のタツノオトシオヤをチューニング!シンクロ召喚!シンクロチューナー『アクセル・シンクロン』!」

 

 

アクセル・シンクロン 星5 ATK500 チューナー

 

 

「1ターンに1度、デッキからシンクロンモンスター1体を墓地へ送り、墓地へ送ったそのモンスターのレベル分だけ、このカードのレベルを変動出来る!レベル1『ジェット・シンクロン』を墓地へ送り、レベルを1つ上昇させる!」

 

 

アクセル・シンクロン 星5→6

 

 

「レベル1のタツノコトークン2体にレベル6となったアクセル・シンクロンをチューニング!《王者の鼓動、今ここに列を成す!天地鳴動の力を見るがいい!》シンクロ召喚!我が魂『レッド・デーモンズ・ドラゴン』!」

 

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン 星8 ATK3000

 

 

「レッド・デーモンズ・ドラゴン…!」

「そしてこれが…私の勝利の1枚!トラップ発動!『シンクロコール』!墓地のモンスター1体を特殊召喚しそのモンスターを含む自分フィールドのモンスターでドラゴン族または悪魔族の闇属性シンクロモンスター1体をシンクロ召喚する!特殊召喚するモンスターはチューナーモンスター『トラスト・ガーディアン』!」

 

 

トラスト・ガーディアン 星3 ATK0 チューナー

 

 

「レベル8のレッド・デーモンズ・ドラゴンにレベル1の青き眼の乙女とレベル3のトラスト・ガーディアンを…ダブル・チューニング!青き眼の乙女は金華猫の効果により除外される!」

「…!」

「《孤高の絶対破壊神よ!!神域より舞い降り終焉を齎せ!!!》シンクロ召喚!『琰魔竜王レッド・デーモン・カラミティ』!」

 

 

琰魔竜王レッド・デーモン・カラミティ 星12 ATK4000

 

 

「このカードがシンクロ召喚に成功した時に発動できる。このターン相手はフィールドで発動する効果を発動できずこの発動に対して、相手はカードの効果を発動できない!そして、このカードが戦闘でモンスターを破壊した場合そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!さらに、シンクロ素材となったトラスト・ガーディアンはレベル7以上のシンクロモンスターのシンクロ召喚にしか使用出来ない代わりにシンクロ召喚したモンスターは1ターンに1度、攻守を400下げる事で戦闘破壊を無効にする効果を得る!」

「……なるほど」

 

セバスティアンさんは納得したような口調で呟いた。

 

「バトル!レッド・デーモン・カラミティでハルバード・キャノンを攻撃!!!」

「迎え討て!ハルバード・キャノン!!!」

 

2つの攻撃がぶつかり合い(イメージ)、そして爆発する(イメージ)!だけど、トラスト・ガーディアンに守られたレッド・デーモン・カラミティは破壊から免れる!

 

 

レッド・デーモン・カラミティ ATK4000→3600

 

 

「レッド・デーモン・カラミティの効果発動!このカードが戦闘でモンスターを破壊した場合そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!」

「………私の敗北です」

 

 

セバス LP2700→0

 

 

今日1番に白熱した試合は辛くも私の勝利で幕を閉じた。遊斗君どころか遊んでいた客までギャラリーに加わる中での試合だった。

 

 

****************

 

「セバスティアンさん、今度5D’sについて熱く語らいましょう!」

「………分かりました。その時間は用意しておきます」

 

クライマックスの興奮がまだ残る状態で私とセバスティアンさんは握手を交わした。遊斗君はセバスティアンさんに何やら説教を受けながら出て行ったがその顔は無表情でも分かるくらいに楽しそうだった。

 

「折角だし、翔太君にも報告しよっと」

 

私はメールを打ちながら店を出た。余談だが、今日の天気予報は土砂降りの雨だった為、傘を忘れた私はびしょ濡れになって帰ったのだった。




翔太『えぇっ!?そんな愉快な事があったんスか!?』
真由美「そうなのよ。まだTG使いがいたのもビックリだったけど…あそこまでのガチ勢だとは思わなかったわ」
翔太『ハルバード・キャノンか………クェーサー出してたら勝っていただけに勿体ない』
真由美「そうね………。と、ここまでが感想!レシピ掲載するわよ!」
翔太『強引っス』

カード総枚数(45)
モンスター(23)
●青眼の白龍×3
●銀河眼の光子竜×1
●白き霊龍×2
●タツノオトシオヤ×1
●亡龍の戦慄─デストルドー×1
●EMラクダウン×1
●EMドクロバット・ジョーカー×1
●トラスト・ガーディアン×1
●クリエイト・リゾネーター×1
●青き眼の乙女×3
●金華猫×3
●銀河眼の雲篭×1
●太古の白石×2
●青き眼の賢士×2

魔法(18)
●ワン・フォー・ワン×1
●ハーピィの羽根帚×1
●トレード・イン×3
●アドバンス・ドロー×2
●黄金色の竹光×2
●妖刀竹光×2
●折れ竹光×1
●強欲で貪欲な壺×2
●貪欲な壺×1
●マスク・チェンジ・セカンド×1
●死者蘇生×1
●ドロー・マッスル×1

罠(4)
●シンクロコール×1
●鳳翼の爆風×2
●神の宣告×1

EX(15)
●琰魔竜王レッド・デーモン・カラミティ×1
●琰魔竜レッド・デーモン・アビス×1
●青眼の精霊龍×2
●蒼眼の銀龍×1
●レッド・デーモンズ・ドラゴン×2
●月華竜ブラック・ローズ×1
●邪竜星ガイザー×1
●アクセル・シンクロン×1
●No.107銀河眼の時空竜×2
●森羅の姫芽宮×2
●M・HERO光牙×1


真由美「基本、【ブルーアイズ】を意識した構築にしてるけど、青眼の亜白龍が高いから抜いて組んだの。どのみち他のカードの役割を食ってしまうから敢えて抜いたってのが本当だけど」
翔太『トラスト・ガーディアンはネタ枠ッスね』
真由美「否定はしないわ。でも、レベル4モンスターも採用してるからシンクロ素材にする機会は多いわ。ダブル・チューニング用とはいえ結構侮れないわよ?」
翔太『今回はネタ要素控えめッスね』
真由美「当初は反復横跳びさせたり、団結させたりさせようと思ったんだけど………それは別の時に作ろうかなぁって」
翔太『何でッスか?』
真由美「翔太君が居る時に組みたいの。やっぱり、翔太君が居なかったら日常に味気が無くて…」
翔太『真由美さん…』





遊斗「爆発しろ」
セバス「勉強中はお静かに」
遊斗「……はい」
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