遊戯王OCG’s─変態デュエリスト「古霊 真由美」の1日─   作:レモンの人

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長らくお待たせしました。卒業論文と料理研究で投稿が長引きました。今回は閑話休題を兼ねてのタッグデュエルです。


北の大地ってやっぱ貧乏くさい(後編)【タッグデュエル大会】

「とーちゃーく!」

 

途中、何度かスリップしかけたり優里香ちゃんのくしゃみで義父母さんを起こしてしまったりとアクシデントはあったものの、無事に定山渓温泉に到着した。小さい土産物店やガソリンスタンド、コンビニがある程度で結構シャッターが降りた店が多い。全盛期はもっと人が多かったのではと思うとちょっと残念。

 

「父さん、母さん。着いたよ」

「ん……もう着いたの?」

「ぁぁぁ……随分と寝てしまったな」

 

某宿泊施設に着いた私達は取り敢えず必要な荷物を持ち、車を預けて受付に向かった。

 

「はい、チェックアウトは……(以下略)」

 

和洋折衷の6人定員の部屋に泊まる事になり、私達は従業員に連れられて部屋に入った。

 

「すごいわねぇ」

「陽介さん!液晶テレビがあるわ!」

「そうだなぁ、ブラウン管を改造して誤魔化してたからな」

 

そういえば…!諸星家にあった違和感はそれだったのね!どうやって改造したのかは触れないでおこう。

 

「じゃあ早速お着替えして入浴しましょ!」

「男子はそっちで着替えてね〜」

 

 

 

早速男女に分かれて着替えを始めた……んだけど。

 

「ちょっと真由美ちゃん!何そのおっぱい!?メロン!?メロンなの!?」

「羨ましい……」

 

実は私の胸>優里香ちゃんの胸+義母さんの胸だったらしい。さっきから執拗に指でツンツンされている。

 

「とにかく!早くお風呂入りましょう!」

 

取り敢えず、つっつき攻撃から逃れるべく私は浴衣に着替えて廊下に出た。

 

 

***************

 

「はぁ〜……なんかマトモにお風呂に入るの久しぶりね〜…」

「(浮いてるわね)」

「(うん、浮いてる)」

 

独立して久しぶりにお風呂に入った気がする。いつもシャワーだったし…温泉なんて実は初めて。中学高校と修学旅行は高熱出して行けなかったからなぁ。

 

「ねぇ、真由美ちゃん」

「何でしょう?」

 

ふと、義母さんが私の隣に座った。てっきり風呂場で泳ぐような愚行でも起こすのかと思っていたけど、腐っても大人らしい。

 

「息子はまだ高校生よ。養ってでも結婚したいっていう気持ちは分かったけど…実際大変じゃない?」

「まぁ…そうですけど、何とかなると思いますよ。今までだってカードにお金を費やしながらちゃんとやりくり出来てたし…」

「翔太の話では貯金が殆どないって聞いてたんだけど?」

 

ギクッ……やっぱりバレてたか。どう言い訳しようかと考えて居たが…義母さんは意外にも毒のない笑みを浮かべていた。

 

「じゃあ、交渉してみない?」

「交渉?」

 

イヤーな予感を感じながら聞き返すと…

 

「単刀直入に言えば、私達のお家に住んで欲しいの。一緒に暮らしてくれる代わりに生活費とか私も工面してあげるわ」

「あ、それいい!真由美さん、一緒に暮らそうよ!」

「いきなり人生の分岐点!?」

 

翔太君と2人っきりで暮らすのではなく翔太君の実家で暮らすという事か。でも、悪くない話だ。生活費とか出してくれるみたいだし、みんな意地悪な人じゃないし……。

 

「もし私がヨボヨボのおばあちゃんになったら遠慮なく老人ホームに放り込んでいいから介護の必要はないわ。殆どノーリスク」

 

いや、義母さんはリスクしか無いじゃん。

 

「ただし、遺産の取り分は妹に60%よ。いい?」

「飛躍し過ぎです。義母さん……」

 

そもそもこんな場所で言う話ではないんじゃないの……?

 

「分かりました。翔太君と相談してみますが前向きに検討させてください」

 

そう答えると義母さんと優里香ちゃんは嬉しそうに私に抱きついてきた。やれやれ……これから大変になりそうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「♪〜」

「ひ、酷い目にあった……」

 

胸を守るように腕で隠しながら気持ち早めに部屋を目指して歩いているとスマホが鳴った。

 

「陽介さんは?」

「バイキングの席取りに行ったみたいです」

「私達も行きましょう!」

 

義父さんが資金提供してくれたおかげでバイキングに行けるようになった私達はホクホクとした気分で向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こうして見ると個性って出るものなのねぇ」

 

それぞれに欲しいものを盛り付けて戻って来たが…義父さんは徹底した和食中心、義母さんはステーキを中心とした茶色いものとフルーツ、優里香ちゃんはイタリアン、翔太君はバランスの取れたメニューとなっている。因みに私は自分のお腹の分量は分かっているので最初にお腹を八分目にするくらいの量で全種持って来た。後で食べたいものを少しずつ摘んでいくのが私のスタイル。

 

「翔太君、美味しいわね」

「うん、真由美とこうして楽しめるなんて夢にも思わなかったよ」

 

もぐもぐと食事を味わいながら私達はゆっくりとバイキングを楽しんだ。

 

 

******************

 

「はぁ〜、食べたわねぇ……」

 

部屋に戻ると義母さんが布団に横たわり、お腹を摩った。従業員さん…本当にありがとう。

 

「そうだ、真由美ちゃん…いつものジュラルミンケースは持って来てるの?」

「はい、こちらに!」

 

義母さんに話を振られたので私は隠していたジュラルミンケースをテーブルの上に置き、解錠した。中に揃ったカードを一通り眺めた義母さんは私の肩をポンと叩いた。

 

「よし!タッグデュエルするわよ!」

「いきなり!?」

「真由美ちゃんと翔太の愛を確かめてあげるわ!」

 

えぇ……もう義母さんとは戦いたくないんだけど。

 

「2人には私と陽介さんの2人のタッグデュエルを受けてもらうわ!」

「薫……俺は遊戯王やった事ないんだが…」

「私が手取り足取り教えるから安心して」

 

しかも片方ど素人じゃない!大丈夫なの!?

 

「まぁ、私一人で二人とも相手にしてもいいんだけど今回は『愛を確かめ合う』事がテーマだから、私は陽介さんと一緒にデュエルしたいの」

「薫…足手まといになるかもしれないが頑張らせてもらうよ」

「えぇ…私が支えるわ」

 

「あー……お熱いお熱い」

 

優里香ちゃんはハブられた事を悟り、過去問を開いていた。哀れ…

 

「申し訳ないんだけど、陽介さんにデッキを組ませて欲しいの。ケースのカードを数十枚貸してくれないかしら?」

「いいですよ、私はもう使うデッキが決まってますので」

 

陽介さんのデッキがどんなものになるのか楽しみに思いながら私と翔太君はネタバレを避ける為に離れた場所に座った。

 

 

 

20分後……

 

 

「出来たわ。早速やりましょう!」

「負けないぞ!」

 

テーブルに着いた私と翔太君はラブラブぶりを発揮しながらデッキをセットする義父母に対峙した。

 

「翔太君、連携するわよ。私のフォローを頼むわね」

「御意」

 

こうして夫婦(仮)と夫婦のデュエルが始まった。

 

「「デュエル!!!」」

 

 

真由美&翔太 LP8000

 

薫&陽介 LP8000

 

 

「先攻!」

「後攻!」

「「じゃんけんぽん!!!」」

「ありがとう陽介さん///」

「はは、大人気なかったかな?」

「うわ、セコい……」

 

義父さんの微妙な遅出しじゃんけんで先攻を奪われてしまった。まぁ、攻撃出来るのなら……

 

「先攻は陽介さんよ。さ、私が教えた通りに動いて♪」

「分かった。俺のターン…、どれ……まずは手札を4枚伏せるとしよう」

 

え?4枚伏せる?……まさか

 

「『インフェルニティ・デーモン』を召喚!」

 

ふざけんな!なーに初心者に【インフェルニティ】使わせてんのよ!?っていうか、義母さんあんな短時間でデッキの回し方教えたの!?

 

「さらに伏せていた魔法カード『ダウンビート』を使おう。なになに……自分フィールドの表側表示モンスター1体をリリースして発動できる。リリースしたモンスターと元々の種族・属性が同じで元々のレベルが1つ低いモンスター1体をデッキから特殊召喚する。薫…何を召喚すればよかったんだ?」

「ネクマン」

「それだそれ。デーモンをリリースして『インフェルニティ・ネクロマンサー』を特殊召喚!」

 

横から教えるのはNGなんだけど…まぁ、ど素人が【インフェルニティ】使ってるんだしよしとするか。

 

 

インフェルニティ・ネクロマンサー 星3 DEF2000

 

 

「ネクロマンサーの効果を使おう。手札が0枚の時、墓地のインフェルニティを一体蘇生する。『インフェルニティ・デーモン』を特殊召喚」

 

 

インフェルニティ・デーモン 星4 ATK1800

 

 

「さて…この後はどうするのだ?」

「デーモンの効果で永続魔法『インフェルニティガン』をサーチするの!」

 

補足説明すると、インフェルニティ・デーモンは手札が0枚の時に自身が手札に加わると特殊召喚でき、手札が0枚の時に特殊召喚に成功するとデッキからインフェルニティカードを1枚サーチできる。厄介なカードだ。

 

「そうだったな。インフェルニティガンを手札に加え、発動!さらにデーモンとネクロマンサーをリンク素材にリンク2『LANフォリンクス』をリンク召喚」

 

 

LANフォリンクス LINK-2 ATK1300 リンクマーカー【左下・右下】

 

 

「永続魔法『インフェルニティガン』の効果発動!手札が0枚の時、このカードを墓地へ送り、墓地のインフェルニティを2体蘇生する!ネクロマンサーとデーモンを蘇生しデーモンの効果を使う!『インフェルニティ・デストロイヤー』を手札に加える!」

「あっ」

 

 

インフェルニティ・デーモン 星4 ATK1800

 

インフェルニティ・ネクロマンサー 星3 DEF2000

 

 

よし、サーチ先を間違えた!これ以上の展開は無い…はずだ。

 

「参ったな…これじゃなかったなぁ……」

 

義母さんが頭を抱えている。まぁ、今がチャンス!よね。

 

「仕方ない。リンク2のLANフォリンクスとデーモンで『トロイメア・ユニコーン』をリンク召喚しよう」

 

 

トロイメア・ユニコーン LINK-3 ATK2200 リンクマーカー【左・下・右】

 

 

げっ!?まだ展開出来る!?

 

「トロイメア・ユニコーンの効果発動!このカードがリンク召喚に成功した場合、手札を1枚捨て、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキに戻す。手札のミラージュを捨てて俺の伏せカード1枚をデッキに戻す」

「ヤバッ……」

「さらに、ネクロマンサーの効果で墓地からデーモンを特殊召喚しミラージュを手札に加える」

 

 

インフェルニティ・デーモン 星4 ATK1800

 

 

義父さん…意外とデュエル上手いかも。冷静にカードを使いこなせてる。

 

「リンク3のユニコーンとネクロマンサーで『ファイアウォール・ドラゴン』をリンク召喚!」

 

 

ファイアウォール・ドラゴン LINK-4 ATK2500 リンクマーカー【上・左・下・右】

 

 

「まだ行くぞ!魔法カード『死者蘇生』!『インフェルニティ・ネクロマンサー』をファイアウォールのリンク先へ特殊召喚!」

 

 

インフェルニティ・ネクロマンサー 星3 DEF2000

 

 

「さらにデーモンとネクロマンサーで『トロイメア・フェニックス』をリンク召喚!」

 

 

トロイメア・フェニックス LINK-2 ATK1900 リンクマーカー【上・右】

 

 

「さらに、リンク先のモンスターが墓地へ送られた事でファイアウォール・ドラゴンの効果発動!このカードのリンク先のモンスターが、戦闘で破壊された場合、または墓地へ送られた場合に発動できる。手札からモンスター1体を特殊召喚する!手札から『インフェルニティ・ミラージュ』を特殊召喚!」

 

 

インフェルニティ・ミラージュ 星1 ATK0

 

 

「ミラージュの効果発動!ミラージュは墓地から蘇生できないが手札が0枚の時に自身をリリースする事で墓地からインフェルニティを2体蘇生出来る。デーモンとネクロマンサーを特殊召喚!」

 

 

インフェルニティ・デーモン 星4 ATK1800

 

インフェルニティ・ミラージュ 星3 DEF2000

 

 

「デーモンの効果で『インフェルニティ・ビートル』を手札に加え、デーモンとリンク2のフェニックスで『トライゲート・ウィザード』をリンク召喚!」

 

 

トライゲート・ウィザード LINK-3 ATK2200 リンクマーカー【上・左・右】

 

 

「さらにリンク先のモンスターが墓地へ送られた事でファイアウォールの効果発動!手札からチューナーモンスター『インフェルニティ・ビートル』を特殊召喚!」

 

 

インフェルニティ・ビートル 星2 ATK1200 チューナー

 

 

なんかすごい回ってるんですけどー!

 

「ビートルの効果発動!手札が0枚の時にこのカードをリリースする事でデッキから同名モンスターを2体まで特殊召喚する!」

 

 

インフェルニティ・ビートル 星2 ATK1200 チューナー

 

インフェルニティ・ビートル 星2 ATK1200 チューナー

 

 

「ネクロマンサーの効果で俺はデーモンを特殊召喚!」

 

 

インフェルニティ・デーモン 星4 ATK1800

 

 

「デーモンの効果で俺は『インフェルニティ・ビショップ』を手札に加える。このカードは手札がこのカードのみの場合に手札から特殊召喚出来る!」

 

 

インフェルニティ・ビショップ 星4 ATK1000

 

 

「ビートルとネクロマンサーで『トロイメア・ゴブリン』を特殊召喚!」

 

 

トロイメア・ゴブリン LINK-2 ATK1300 リンクマーカー【左・右】

 

 

「さらにビートルとビショップで『トロイメア・ケルベロス』をリンク召喚!」

 

 

トロイメア・ケルベロス LINK-2 ATK1900 リンクマーカー【上・左】

 

 

「そしてこれで終いだ!魔法カード『星遺物を継ぐもの』を発動!墓地のモンスター1体を自分のリンクモンスターのリンク先へ特殊召喚する!ケルベロスの上のリンク先に『トロイメア・ユニコーン』を特殊召喚!」

 

 

トロイメア・ユニコーン LINK-3 ATK2200 リンクマーカー【左・下・右】

 

 

「嘘……これって」

 

エクストラリンク!?自分が選択したエクストラモンスターゾーンからもう片方のエクストラモンスターゾーンまでが全て相互リンク状態で繋がっている場合、もう一つのエクストラモンスターゾーンも占有できるというルールだ。しかも今のところ、こちらは『相互リンクしているモンスターを効果対象に出来ず効果破壊出来ない上に相手ターンになると1枚除外され、相手ターンを含め1度だけファイアウォールの相互リンクの数までバウンスされてしまう』という状況だ。

 

「よくできました!」

「ありがとう、俺はターンエンドと行こう」

 

さて、ここまでよくやってくれた…と思う。だからこそ……!

 

「反撃と行きますか!」

 

その布陣を正面から叩き潰す気も起きるって訳よ!

 

「私のターン、ドロー!」

 

いいカードだわ!このカードならば!

 

「魔法カード『召喚魔術』を発動!手札のモンスターを融合素材として融合召喚を行う!私が素材にするのは『召喚師アレイスター』と『ヴォルカニック・バレット』!融合召喚!ファイアウォールのリンク先へ来い!『召喚獣プルガトリオ』!」

 

 

召喚獣プルガトリオ 星7 ATK2300

 

 

「!」

「プルガトリオの攻撃力はフィールドの相手フィールドのカードの数×200アップする。また、このカードは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃でき、守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える!」

「陽介さん!止めて!!!」

「わ、分かった!ファイアウォールの効果発動!このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、このカードと相互リンクしているモンスターの数まで、自分または相手の、フィールド・墓地のモンスターを対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻す!この効果は相手ターンにも使える!俺はプルガトリオを手札に戻す!」

「あっ……バトルフェイズに」

「えー…今止めろって言ったじゃないか」

 

ふっふっふ…気付いたみたいね!でも、もう遅い!

 

「墓地のバレットの効果発動!このカードが墓地に存在する場合、

自分のメインフェイズ時に1度、500ライフポイントを払う事で、

デッキから同名カード1体を手札に加える」

 

 

真由美&翔太 LP8000→7500

 

 

「手札から2枚目の魔法カード『召喚魔術』を発動!召喚獣融合モンスターを融合召喚する場合、自分フィールド及び自分・相手の墓地のモンスターを除外して融合素材とする事もできる!!!」

「なっ……!?」

「ヴォルカニック・バレットとアレイスターを除外して…もう一度来い!『召喚獣プルガトリオ』!」

 

 

召喚獣プルガトリオ 星7 ATK2300

 

 

「そして、相手の場にはエクストラリンクを含めて計5体のモンスター!よって攻撃力は……!」

 

 

召喚獣プルガトリオ ATK2300→3300

 

 

「攻撃力3300……!」

「バトル!プルガトリオでトロイメア・ゴブリンを攻撃!」

「っ……!」

 

 

薫&陽介 LP8000→6000

 

召喚獣プルガトリオ ATK3300→3100

 

 

「続けて!プルガトリオでケルベロスを攻撃!」

「これは……!?」

 

 

薫&陽介 LP6000→4800

 

召喚獣プルガトリオ ATK3100→2900

 

 

「もう一発!プルガトリオでトライゲートを攻撃!」

「全然楽勝じゃないじゃないか!!!」

 

 

薫&陽介 LP4800→4100

 

召喚獣プルガトリオ ATK2900→2700

 

 

「まだまだ!プルガトリオでファイアウォールを攻撃!」

「ごめんなさい!違うパターンの方がよかったわ……!!!」

 

 

薫&陽介 LP4100→3900

 

召喚獣プルガトリオ ATK2700→2500

 

 

「これでラスト!プルガトリオでユニコーンを攻撃!!!」

「っ……やれやれ」

 

 

薫&陽介 LP3900→3600

 

召喚獣プルガトリオ ATK2500→2300

 

 

これでライフを大きく削り、フィールドも全壊。手札はたっぷり4枚使ってしまったけどまだまだ行ける…と思う!

 

「カードを1枚伏せてターンエンド」

 

後は翔太君の為に見せ場を作っておこう。そうすれば私達の絆をちゃんと証明出来る!

 

「私のターンよ!ドロー!陽介さん…私がしっかりフォローしてあげるから!儀式魔法『霊魂の降神』!手札のモンスターを素材に『霊魂鳥神─彦孔雀』または『霊魂鳥神─姫孔雀』を儀式召喚出来る!私は手札の『和魂』と『羅刹』を素材に『霊魂鳥神─姫孔雀』を儀式召喚!」

 

 

霊魂鳥神─姫孔雀 星8 ATK2500

 

召喚獣プルガトリオ ATK2300→2500

 

 

「姫孔雀の効果発動!にチェーンして和魂の効果発動!自分フィールドにスピリットモンスターがいる場合にこのカードが墓地へ送られた時、デッキからカードを1枚ドローする!そして姫孔雀の効果を処理…儀式召喚に成功した場合、相手の魔法・罠カードを3枚までデッキに戻す!真由美ちゃんの伏せカード1枚をデッキに戻すわ!……ふふふ、いいカードを除去出来たわ♪」

「やっぱり強い……!」

 

デッキに戻されたのは『王者の調和』…翔太君の為に残しておきたかったんだけどなぁ……。

 

「そして、この効果を発動後…デッキからレベル4以下のスピリットモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する!『天岩戸』を特殊召喚!」

 

 

天岩戸 星4 ATK1900

 

 

「そして永続魔法『霊魂の拠所』発動。このカードがある限り、自分フィールドのスピリットモンスターの攻守を500アップする!」

 

 

霊魂鳥神─姫孔雀 ATK2500→3000

 

天岩戸 ATK1900→2400

 

召喚獣プルガトリオ ATK2500→2700

 

 

「バトル!姫孔雀でプルガトリオを攻撃!」

「くっ……!」

 

 

真由美&翔太 LP7500→7200

 

 

「さっきのお返しよ!天岩戸でダイレクトアタック!」

 

 

真由美&翔太 LP7200→4800

 

 

「カードを1枚伏せてターンエンド。エンドフェイズに姫孔雀を手札に戻し、霊魂鳥トークンを2体特殊召喚するわ!さらに拠所の効果!自分フィールドの表側表示の風属性モンスターが自分の手札に戻った場合に発動できる。デッキからスピリットモンスター1体または儀式魔法カード1枚を手札に加える。私は『霊魂の降神』を手札に加える」

 

 

霊魂鳥トークン 星4 DEF1500

 

霊魂鳥トークン 星4 DEF1500

 

 

やっぱ強い……連携すら組む余裕が無い。と言っても私ではもうどうしようもない。翔太君…頼んだわよ。

 

「今日は僕の試作デッキが相手だ!ドロー!魔法カード『精神操作』を発動!相手モンスター1体のコントロールをエンドフェイズまで得る!僕は天岩戸のコントロールを奪う!」

「やられた……!」

 

 

天岩戸 薫&陽介→真由美&翔太 ATK2400→1900

 

 

「チューナーモンスター『ニトロ・シンクロン』を召喚!」

 

 

ニトロ・シンクロン 星2 ATK300 チューナー

 

 

「このカードは通常召喚に成功した時に手札から特殊召喚できる!『ワンショット・ブースター』を特殊召喚!」

 

 

ワンショット・ブースター 星1 DEF0

 

 

「レベル1のワンショット・ブースター、レベル4の天岩戸にレベル2のニトロ・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!『ニトロ・ウォリアー』!」

 

 

ニトロ・ウォリアー 星7 ATK2800

 

 

「ニトロ・シンクロンがニトロシンクロモンスターのシンクロ素材になった時、デッキからカードを1枚ドローする!」

「げっ!丸ごとブチ抜いてく気!?」

 

義母さんの言う通りだ。ニトロ・ウォリアーは限定的だが連続攻撃能力を備え、2回目の際に守備モンスターを狙えば強制的に攻撃表示にできる。まさにうってつけのモンスターだ。

 

「バトル!ニトロ・ウォリアーで霊魂鳥トークンを攻撃!」

「通すしかない……!」

 

よし、伏せカードは攻撃に対抗するカードじゃないみたいね!いけるわ!

 

「ニトロ・ウォリアーの効果発動!このカードの攻撃によって相手モンスターを破壊したダメージ計算後に発動できる。相手フィールド上に表側守備表示で存在するモンスター1体を選択して攻撃表示にし、そのモンスターにもう1度だけ続けて攻撃できる!もう1体のトークンを攻撃表示にしもう一度攻撃!!!」

「流石にキツイわね……!!!」

 

 

薫&陽介 LP3600→2300

 

 

「僕はこれでターンエンド!」

 

なんとかモンスターは残せた。次のターンでニトロ・ウォリアーを引き継げればデッキトップ操作で義父さんの展開を阻止出来る!

 

「俺の番か…参ったな。デッキトップのカードに全てを託さないと行けないとは……」

 

義父さんは肩を竦めつつデッキトップを捲ると…墓地のカードを確認してからモンスターを裏守備で伏せた。

 

「モンスターを伏せてターンエンド」

「次は私のターンか、ドロー!」

 

ニトロ・ウォリアーを引き継げたのは大きい。このまま攻めていきたいわね!

 

「バトル!ニトロ・ウォリアーで伏せモンスターを攻撃!」

「伏せモンスターは『インフェルニティ・ガーディアン』!手札が0枚の時、破壊されない!」

「げっ!?」

 

 

インフェルニティ・ガーディアン 星4 DEF1700

 

 

「カードを1枚伏せてターンエンド」

「……ならばそれを正面から叩くのみ!私のターン、ドロー!」

 

一番のヤマ場だ。さぁ、私の思惑通りに動いて来い!

 

「4800程度のライフなら余裕で削り切れるわ!儀式魔法カード『霊魂の降神』を発ど───」

 

来た───絶好のチャンス!

 

「カウンター罠発動!『封魔の呪印』!手札から魔法カードを1枚捨てる。魔法カードの発動と効果を無効にし、それを破壊する。相手はこのデュエル中、この効果で破壊された魔法カード及び同名カードを発動する事ができない!『シャッフル・リボーン』を捨て、『霊魂の降神』を封印する!」

 

これが儀式スピリットへの対抗手段!これで義母さんは儀式召喚が封じられた!!!

 

「すごいよ真由美!」

「まぁ、絡繰さえ分かれば後は妨害するだけって話よ!」

 

思わず苦虫を噛み潰したような顔をする義母さんだったが、観念したのか霊魂の降神を捨てた。これで切り札は封じた。

 

「ならプランを変更するわ。伏せていた魔法カード『トレード・イン』を発動!手札のレベル8モンスターである姫孔雀を捨て、2枚ドロー!」

 

ま…まだ戦えるの!?

 

「私のデッキが儀式でしか戦えないと思ったら大間違いよ!『河伯』を召喚!」

 

 

河伯 星4 ATK1800→2300

 

 

「このカードが召喚に成功した時、モンスター1体を『スピリット』モンスターにする!」

「なっ……!?」

 

 

ニトロ・ウォリアー スピリット化

 

 

「カードを1枚伏せてターンエンド。エンドフェイズに河伯の効果でスピリットになったモンスターは手札に戻る…ま、私のモンスターもエンドフェイズに手札に戻るんだけどね」

 

上手いことやられた。ニトロ・ウォリアーをバウンスされてさらに謎の伏せカードまで追加された。やっぱり義母さんのデュエルは予測できない。

 

「(場には効果が起動していない守備力1700のインフェルニティ・ガーディアンと伏せカード1枚…あの伏せカードは恐らく『霊魂の円環』…3600を削るのは難しい。でも、真由美が伏せてくれたカードがまだ生きている!)僕のターン、ドロー!」

 

翔太君!頼んだわよ!

 

「『サイバース・ガジェット』を召喚!」

 

 

サイバース・ガジェット 星4 ATK1400

 

 

「このカードの召喚に成功した時、墓地のレベル2以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。チューナーモンスター『ニトロ・シンクロン』を特殊召喚!」

 

 

ニトロ・シンクロン 星2 DEF100 チューナー

 

 

「召喚条件はチューナーを含めたモンスター2体!ニトロ・シンクロンとサイバース・ガジェットでリンク召喚!『水晶機巧─ハリファイバー』!」

 

 

水晶機巧─ハリファイバー LINK-2 ATK1500 リンクマーカー【左下・右下】

 

 

「ハリファイバーの効果にチェーンして墓地のサイバー・ガジェットの効果発動!このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。自分フィールドに『ガジェット・トークン』1体を特殊召喚する。

 

 

ガジェット・トークン 星2 DEF0

 

 

「ハリファイバーの効果を処理。このカードがリンク召喚に成功した場合、デッキからレベル3以下のチューナーモンスター1体を特殊召喚できる!『幻影王ハイド・ライド』を特殊召喚!」

 

 

幻影王ハイド・ライド 星3 ATK1500 チューナー

 

 

「レベル2のガジェット・トークンにレベル3のハイド・ライドにをチューニング!シンクロ召喚!リンク先に現れろ!シンクロチューナー『アクセル・シンクロン』!」

 

 

アクセル・シンクロン 星5 DEF2100 チューナー

 

 

ここまで都合よくコンボが繋がってる…後は翔太君の引き次第!

 

 

「アクセル・シンクロンの効果発動!デッキからシンクロンモンスター1体を墓地へ送り、そのレベル分このカードのレベルを上げるか下げる事が出来る!『ジェット・シンクロン』を墓地へ送り、アクセル・シンクロンのレベルを1つ上げる!」

 

 

アクセル・シンクロン 星5→6

 

 

「さらに手札の『泣き神の石像』の効果発動!墓地からチューナーモンスター1体を除外して手札から特殊召喚できる!」

 

 

泣き神の石像 星2 ATK0

 

 

「レベル2の泣き神の石像にレベル6のアクセル・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!リンク先に飛翔せよ!『スターダスト・ドラゴン』!」

 

 

スターダスト・ドラゴン 星8 ATK2500

 

 

すごいわね…翔太君。あの状況からスターダスト・ドラゴンを呼び出せるなんて!

 

「バトル!スターダスト・ドラゴンでインフェルニティ・ガーディアンを攻撃!」

「通す!」

「続けて、ハリファイバーでダイレクトアタック!」

「させないわよ!手札から『バトル・フェーダー』の効果発動!このカードを手札から特殊召喚する事でバトルフェイズを強制終了する!」

 

 

バトル・フェーダー 星1 DEF0

 

 

「僕はこれでターンエンド」

 

次は義父さんのターン。ノーマークで大丈夫だと思うけど。

 

「俺のターン、ドロー!」

 

義父さんは引いたカードをじっと見つめ、ウンウン唸っていたが……

 

「カードを1枚伏せ、さらに今伏せた魔法カード『ZERO-MAX』を発動!自分の手札が0枚の場合、自分の墓地に存在するインフェルニティ1体を選択して発動する事ができる。選択したモンスターを特殊召喚し、特殊召喚したモンスターの攻撃力より低い攻撃力を持つ、フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行う事ができない!」

「しまっ───!」

 

しまった。スターダスト・ドラゴンは『効果によって破壊されるモンスターが発動したタイミングにて存在する場合は発動できる効果』!ZERO-MAXじゃ効果を適用できない!!!

 

「無念……!」

 

チェーンしてハリファイバーの効果で『フォーミュラ・シンクロン』をリクルートしようにもタイミングを逃してしまう。完全にやられた…!

 

「俺は墓地から『インフェルニティ・デストロイヤー』を特殊召喚!」

 

 

インフェルニティ・デストロイヤー 星6 DEF1000

 

 

「そして、ZERO-MAXの効果でハリファイバーを破壊する!」

 

あっさりこちらの目論見は外れ、逆に処理されてしまう……ということは、翔太君は何らかのメッセージを残したに違いない。

 

「俺はこれでターンを終了する」

「(あー……なるほどね)」

 

しかも墓地には除外する事でインフェルニティを守る効果を持つインフェルニティ・ビショップが用意されている。でも、今の行為は……間違いない!翔太君はデッキ構築の時に私に持たせたあのカードを待っている!ならば!引くしかあるまい!

 

「私のターン、ドロー!」

「……すごい調子だな。何をしでかしてくるのやら」

 

そう、しでかしてやるのよ!今いいカードを引いたから!!!

 

「魔法カード『バラエティ・アウト』を発動!」

「!」

「バラエティ・アウトは、自分フィールド上に表側表示で存在する

シンクロモンスター1体をエクストラデッキに戻して発動する。

レベルの合計がそのシンクロモンスターのレベルと同じになるように、自分の墓地に存在するチューナーを選択して自分フィールド上に特殊召喚する!ただしこのカードを発動するターン、自分はシンクロ召喚をする事ができない。スターダスト・ドラゴンをデッキに戻し、墓地から『アクセル・シンクロン』・『ニトロ・シンクロン』・『ジェット・シンクロン』を特殊召喚!」

 

 

アクセル・シンクロン 星5 DEF2100 チューナー

 

ニトロ・シンクロン 星2 DEF100 チューナー

 

ジェット・シンクロン 星1 DEF0 チューナー

 

 

「召喚条件は効果モンスター2体以上!アクセル・シンクロン、ニトロ・シンクロン、ジェット・シンクロンでリンク召喚!来い!『トポロジック・トゥリスバエナ』!」

 

 

トポロジック・トゥリスバエナ LINK-3 ATK2500 リンクマーカー【上・左下・右下】

 

 

「さらに、墓地の『ジェット・シンクロン』の効果発動!手札を1枚捨てる事でこのカードを墓地から特殊召喚できる!リンク先に特殊召喚!」

 

 

ジェット・シンクロン 星1 DEF0 チューナー

 

 

「この瞬間、トゥリスバエナの効果発動!このカードのリンク先にモンスターが特殊召喚された場合に発動する。そのモンスター及びフィールドの魔法・罠カードを全て除外し、この効果で除外した相手のカードの数×500ダメージを相手に与える!義父母さんのフィールドには魔法・罠カードが2枚!」

 

因みに除去したもう一枚のカードは『霊魂の降神』。ブラフだったのね。

 

 

薫&陽介 LP2300→1300

 

 

「そして、墓地のバレットの効果発動!このカードが墓地に存在する場合、自分のメインフェイズ時に1度、500ライフポイントを払う事で、デッキから同名カード1体を手札に加える。」

 

 

真由美&翔太 LP4800→4300

 

 

「そして、通常召喚!『ヴォルカニック・バレット』!」

 

 

ヴォルカニック・バレット 星1 ATK100

 

 

「さらにリンク召喚!召喚条件は効果モンスター2体以上!そして、トゥリスバエナはリンク素材3体分扱いとなる!トゥリスバエナとバレットでリンク召喚!いでよ!『トポロジック・ボマー・ドラゴン』!」

 

 

トポロジック・ボマー・ドラゴン LINK-4 ATK3000 リンクマーカー【上・左下・下・右下】

 

 

「やられた……」

「バトル!トポロジック・ボマー・ドラゴンでデストロイヤーを攻撃!《必滅のプロミネンス・ストリーム》!」

「墓地の『インフェルニティ・ビショップ』の効果発動!自分の手札が0枚である限り、自分フィールドのインフェルニティモンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる!」

 

無駄よ!何故なら……!

 

「このカードが相手モンスターを攻撃したダメージ計算後に発動する。その相手モンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!」

「えー……それズルくない?」

「ズルくない」

 

 

薫&陽介 LP1300→0

 

 

*********************

 

結局、優里香ちゃんも我慢できず飛び入り参戦しながら家族+私で親睦を深めた後、もう一回温泉に入って就寝した。

 

「優里香…なんで間に入るの?」

「私まだおばさんになりたくないもーん」

 

何故か大きなイベントがあると思い込んだ優里香ちゃんが私と翔太君の間に割り込んだ。まぁいいかと思いつつ私と翔太君はぐっすりと眠ったのだった……。




真由美「次回は帰りがてら私達のタッグのデッキレシピを紹介します」
翔太「お待たせしてすみませんでした!」
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