遊戯王OCG’s─変態デュエリスト「古霊 真由美」の1日─   作:レモンの人

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昔入院中にプレゼントされたガンドラが勿体無くて保管していたのはいい思い出









一撃で消し飛ばす火力!【ガンドラビート】

「こんにちは、今日は何が安いの?」

 

買い出しで八百屋に来ていた私は店長のおばさんに尋ねていた。いつもは白菜とエノキばかり買っているのだが、今回は少し奮発しようと決めていた。何せ今日はトップクラスで大事なイベントだからだ。

 

「今日は真由美ちゃんがいつも買ってる白菜が1番安いわよ」

「本当ですか!やった!」

 

……あれ?

 

 

 

 

「結局、いつものメニューね…。鶏鍋で行こうかしら?」

 

ブツブツと呟きながら商店街を歩いていると、ベンチで小学生達が集まっている事に気付いた。しかも何かゴミ箱に放り投げている。あれは……!カードじゃない!!!

 

「君達何やってるの?」

「カード捨ててんの。ハズレしか引けなかったし」

「見せてちょうだい」

 

まだ生きていきたカード達を回収した私はそれに素早く目を通した。

 

「(勿体無い…!こんなにも使えるカード達なのに!!!)」

 

心の中で私は憤慨した。ゴミ箱を一瞥すると使えそうなカード達がゴミと一緒に沈んでいた。

 

「君達、捨てるくらいなら私に売ってくれないかしら?」

「え?いいの?」

「5枚で300円よ。どうかしら?」

「マジ!?捨てた奴も?」

「えぇ」

 

そう言った途端、子供達が慌ててゴミ箱からカードを引き揚げ始めた。流石にふやけたカードは使えないからまだ美品な状態しか買い取れないと付け足して私は子供達から次々とカードを買い取っていく。

 

「よし、これでいいかしら?」

「ありがとうおねえちゃん!」

 

奮発しようとしたお金は半分ほどカードに消えた。悪いとは思っていない。

 

 

****************

 

「いらっしゃい!待ってたわ」

「お邪魔しまーす」

 

今日が大事な日の理由…それは翔太君が家に来る日だからだ。なんでも翔太君が所属している部活が何とか賞を取ったらしいからそのお祝いだ。この日の為に家を大家さんから借りた掃除セットで掃除し、少しくらい飾り付けしていた。

 

「狭いし殺風景だけど許してね」

「大丈夫ッス!アレも持ってきたッス!」

「助かるわ」

 

翔太君はジュースやお茶の1ℓペットボトルが入った袋を持って来てくれた。鍋パでもしようという話で約束を取り付けた私は少し浮かれ気味にキッチンに立っていた。

 

「(鶏鍋だけどいいよね)」

 

白菜を1/2にカットし茎を食べやすいサイズにカット、ネギも食べやすくブツ切り、木綿豆腐も少し大きめにカットする。個人的な拘りは人参だ。ピーラーで気持ち厚めに切っておく。こうすると味が染みやすいし食感も煮込む時間によって変わる。しいたけもへたを取って包丁で十字に線を入れる。

 

「手伝うけど大丈夫ッスか?」

「毎日やってる事だから大丈夫よ。それより、カセットコンロの準備と炊飯頼むわ」

「は、はい!」

 

流石にこのまま調理風景ばかり描写するとデュエルを見に来た読者の皆さんに失礼なので割愛するわ。なんか…ごめんなさい。

 

 

************************

 

 

「お待たせ〜」

「美味そうッス!」

 

土鍋を開けると美味しそうな匂いを放つ鶏鍋が完成していた。

 

「「いただきまーす!」」

 

鍋の出来は悪くないわね。色々悪さしたかったけど無理に冒険は出来ないし…。

 

「エプロン姿で調理してる姿初めて見たッス」

「そ、そう?」

「可愛かったッス!」

「可愛い!?わ、私が!?」

「可愛かったッス。鍋も美味しいし毎日でも食べたいッス!」

「いや…毎晩鍋は飽きるでしょ」

 

ツッコミを浴びせながら鍋を味わい、持ち寄ってもらったドリンクを飲む。楽しい時間はまぁあっという間に過ぎていくもので…。

 

「ごちそうさまでした!」

「お粗末様です」

 

空っぽの鍋を洗い、綺麗な台拭きでテーブルを拭いたところで私は完成したデッキを綺麗なテーブルにセットした。

 

「今日は少し趣向を変えてみたの」

「自然な流れでデュエルする真由美さん全然ブレてないッス」

 

今回はさっき回収したカードをベースにしたデッキだ。

 

「他に何かあるの?」

「あ、いや…何でもないッス…」

「デッキは用意してるの?」

「そこは抜かりなく…」

 

翔太君のデッキは何だろう…?

 

「じゃあ、行きますよ!」

「えぇ!」

 

「「デュエル!!!」」

 

 

真由美 LP8000

 

翔太 LP8000

 

 

「私の部屋の周りは上下左右どっちにも人住んでないから遠慮なく大きい声出しても大丈夫よ」

「マジっスか?」

「これで遠慮なく先攻後攻決めるじゃんけんが出来るわね!」

「……えぇ」

「せーの!先攻!」

「後攻!」

「「じゃんけんぽん!」」

 

よし、先攻いただき!

 

「先攻もらったわよ!私のターン!魔法カード『強欲で貪欲な壺』を発動!デッキの上から10枚裏側で除外し2枚ドローする!さらに魔法カード『手札抹殺』!互いに手札を全て捨てそれぞれに捨てた枚数分ドローする!」

「ベイゴマックスが…!」

 

捨てたいカードを捨てられたし、目当てのカードも来た!

 

「魔法カード『魔導契約の扉』!私の手札の魔法カード1枚を相手に渡す代わりにデッキからレベル7または8の闇属性モンスター1体を手札に加える!はい、どうぞ」

「………なっ!?」

 

フフフ、驚いているわね。そう…何を隠そう、私が渡したカードは『強欲で貪欲な壺』だからね。

 

「モンスター1体を裏守備で伏せ、カードを2枚伏せてターンエンド」

「真由美さん…正気ッスか?」

「正気よ?」

 

さぁ、この罠に引っかかるかしら?

 

「僕のターン、ドローっス!」

 

翔太君は手札のカードと私の盤面とを何度も見比べてからカードを手に取った。

 

「魔法カード『強欲で貪欲な壺』を発動!デッキの上から10枚裏側で除外し2枚ドローする!さらに、自分フィールドにモンスターが存在しない場合このカードは手札から特殊召喚出来る!『WW-アイス・ベル』を特殊召喚!」

 

 

WW-アイス・ベル 星3 ATK1000

 

 

「その後、デッキからWWモンスター1体を特殊召喚できる。この効果でデッキから特殊召喚したモンスターはリリースできず、この効果を発動するターン、自分はレベル5以上の風属性モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない!チューナーモンスター『WW-グラス・ベル』を特殊召喚!」

 

 

WW-グラス・ベル 星4 ATK1500 チューナー

 

 

「アイス・ベルはこのカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、相手に500ダメージを与える!さらにグラス・ベルの効果をチェーン発動!グラス・ベルは召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから『WW-グラス・ベル』以外のWWモンスター1体を手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は風属性モンスターしか特殊召喚できない!『WW-スノウ・ベル』を手札に加える。そして500ダメージ!」

 

 

真由美 LP8000→7500

 

 

「さらに、チューナーモンスター『WW-スノウ・ベル』は自分フィールドに風属性モンスターが2体以上存在し、風属性以外のモンスターが存在しない場合にこのカードを手札から特殊召喚する!」

 

 

WW-スノウ・ベル 星1 ATK100 チューナー

 

 

「レベル3のアイス・ベルにレベル4のグラス・ベルをチューニング!シンクロ召喚!『WW-ウィンター・ベル』!」

 

 

WW-ウィンター・ベル 星7 ATK2400

 

 

「ウィンター・ベルの効果発動!自分の墓地のWWモンスター1体を対象としそのモンスターのレベル×200ダメージを相手に与える!グラス・ベルを選択し800ポイントのダメージを与える!

 

 

真由美 LP7500→6700

 

 

「続けて!レベル7のウィンター・ベルにレベル1のスノウ・ベルをチューニング!シンクロ召喚!いでよ!『クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン』!」

 

 

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン 星8 ATK3000

 

 

「お決まりの流れね」

「これさえあれば何とかなるッス!バトル!クリスタルウィングで伏せモンスターを攻撃ッス!」

「トラップ発動!『迷い風』!特殊召喚された表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果は無効化され、元々の攻撃力は半分になる!クリスタルウィングを対象にする!これでクリスタルウィングの効果は使えない!そして伏せモンスターは…!」

 

 

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン ATK3000→1500

 

霊廟の守護者 星4 DEF2100

 

 

「なっ!?」

「600ダメージ分お返しよ!」

 

 

翔太 LP8000→7400

 

 

「っ…カードを2枚伏せてターンエンド」

「じゃあ私のターンね。ドロー!」

 

そして、一撃で状況をひっくり返すカードも来た。さて、止められるかしら?

 

「霊廟の守護者はドラゴン族モンスターをアドバンス召喚する場合2体分のリリース素材になる!霊廟の守護者をリリースして『破壊竜ガンドラ』をアドバンス召喚!!!」

 

 

破壊竜ガンドラ 星8 ATK0

 

 

「破壊竜ガンドラ!?」

 

このカード、小学生が捨てたカードの1枚よ。さて、このカードの恐ろしさをとくと味わいなさい!

 

「ガンドラの効果発動!ライフを半分払い、このカード以外のフィールドのカードを全て破壊し除外。ガンドラは破壊し除外したカード1枚につき攻撃力300をアップする!」

 

 

真由美 LP6700→3350

 

 

「クリスタルウィングの素材となったスノウ・ベルの効果はまだ生きている!クリスタルウィングは破壊されずフィールドに残る!!!」

 

伏せていたカードは『聖なるバリア─ミラー・フォース』と『迷い風』か。迷い風はアドバンス召喚したモンスターには効かないのよね。運が良かったわ。これで遠慮無く叩き潰せる。私のカードを含めれば除外されたカードの総数は3枚。

 

 

破壊竜ガンドラ ATK0→900

 

 

「この瞬間、除外されたトラップ『エクシーズ・ディメンション・スプラッシュ』の効果発動!」

「エクシーズ・ディメンション・スプラッシュ!?」

 

これも捨てられてたカードよ!

 

「セットされたこのカードがゲームから除外された場合、デッキから水属性・レベル8モンスター2体を特殊召喚できる!この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃宣言できず、効果は無効化され、リリースする事もできない!私は青氷の白夜龍を2体特殊召喚!」

 

 

青氷の白夜龍 星8 ATK3000

 

青氷の白夜龍 星8 ATK3000

 

 

「さらに、このカードは自分フィールドのモンスター2体を墓地へ送り、手札から特殊召喚出来る!ガンドラと青氷の白夜龍を墓地へ送り、『破壊竜ガンドラ─ギガ・レイズ』を特殊召喚!!!」

 

 

破壊竜ガンドラ─ギガ・レイズ 星8 ATK0

 

 

「げっ!?」

「破壊竜ガンドラ─ギガ・レイズの攻撃力は除外されているカードの数×300アップする!さっき除外した3枚と強欲で貪欲な壺2枚で除外した20枚…合計23枚除外されているから、攻撃力は6900になる!!!」

 

 

破壊竜ガンドラ─ギガ・レイズ 星8 ATK0→6900

 

 

「破壊竜ガンドラ─ギガ・レイズの効果発動!1ターンに1度、ライフを半分払って発動できる。自分の墓地のガンドラモンスターの種類によって効果を適用する!私の墓地には手札抹殺で捨てた『破滅竜ガンドラX』と特殊召喚の素材に使った『破壊竜ガンドラ』の2種類!よって、このカード以外のフィールドのカードを全て除外する!」

 

 

真由美 LP3350→1675

 

 

「!!!」

「青氷の白夜龍とクリスタルウィングを除外した事でさらに600ポイントアップ!」

 

 

破壊竜ガンドラ─ギガ・レイズ 星8 ATK6900→7500

 

 

「これで、ライフを削り切れる!バトル!破壊竜ガンドラ─ギガ・レイズでダイレクトアタック!!!」

「悪いけどこのままじゃ負けられないッス!手札の『SRメンコート』の効果発動!ダイレクトアタック時にこのカードを手札から攻撃表示で特殊召喚し相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て守備表示に変更する!」

 

ヤバッ!?ガンドラの効果では守備力を上げられない!

 

 

SRメンコート 星4 ATK100

 

破壊竜ガンドラ─ギガ・レイズ ATK7500→DEF0

 

 

「ふぅ…死ぬかと思ったッス……」

「なんとかする!メインフェイズ2に墓地の『錬装融合』の効果発動!このカードをデッキに戻してデッキからカードを1枚ドローする!」

 

よし!まだ希望は消えてない!

 

「ペンデュラムスケールに『メタルフォーゼ・ゴルドライバー』をセッティング!」

 

 

メタルフォーゼ・ゴルドライバー スケール1

 

 

「ゴルドライバーのペンデュラム効果発動!自分フィールドのこのカード以外のカードを1枚破壊し、デッキからメタルフォーゼ魔法・罠カード1枚をセットする。破壊竜ガンドラ─ギガ・レイズを破壊し、『メタルフォーゼ・カウンター』をセット!さらに、墓地の『霊廟の守護者』の効果発動!ドラゴン族モンスターが破壊された場合、手札または墓地のこのカードを特殊召喚出来る!」

 

 

霊廟の守護者 星4 DEF2100

 

 

「ターンエンド」

 

ギリギリの展開だ。正直、厳しい。

 

「僕のターン、ドローっス!『SRバンブー・ホース』を召喚!」

 

 

SRバンブー・ホース 星4 ATK1100

 

 

「このカードが召喚に成功した時に発動できる。手札からレベル4以下のスピードロイドモンスター1体を特殊召喚する!チューナーモンスター『SR電々大公』を特殊召喚!」

 

 

SR電々大公 星3 ATK1000 チューナー

 

 

「レベル4のバンブー・ホースにレベル3の電々大公をチューニング!シンクロ召喚!『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』!」

 

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 星7 ATK2500

 

 

「どのみち放っておいても厄介ッス…ならば、バトル!クリアウィングで霊廟の守護者を攻撃!撃破ッス!」

「この瞬間、トラップ発動!『メタルフォーゼ・カウンター』!自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。デッキからメタルフォーゼモンスター1体を特殊召喚する!『メタルフォーゼ・ヴォルフレイム』を特殊召喚!」

 

 

メタルフォーゼ・ヴォルフレイム 星7 ATK2400

 

 

「ターンエンド」

「勝つのは私よ!私のターン、ドロー…よし!魔法カード『貪欲な壺』!墓地のモンスター5体をデッキに戻しデッキからカードを2枚ドローする!」

 

『レッドアイズ・ダークネス・メタル・ドラゴン』

『青氷の白夜龍』

『護封剣の剣士』

『メタルフォーゼ・ヴォルフレイム』

『破壊竜ガンドラ─ギガ・レイズ』

 

「この5枚を対象とし、デッキに戻して2枚ドロー!」

 

引き込めた!このデュエルに勝利する切り札!

 

「墓地の闇属性が3体となった為、このカードは手札から特殊召喚出来る!来い!『ダーク・アームド・ドラゴン』!」

 

 

ダーク・アームド・ドラゴン 星7 ATK2800

 

 

「レベル7のダーク・アームド・ドラゴンとヴォルフレイムでオーバーレイ!エクシーズ召喚!『真紅眼の鋼炎竜』!」

 

 

真紅眼の鋼炎竜 ランク7 ATK2800

 

 

「そしてこれが、雌雄を決す切り札!魔法カード『RUM-アストラル・フォース』!自分フィールドのランクが一番高いXモンスター1体を対象として発動できる。その自分のモンスターと同じ種族・属性でランクが2つ高いモンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する!」

「アストラル・フォース!?って事は……」

「真紅眼の鋼炎竜でオーバーレイネットワークを再構築!エクシーズチェンジ!いでよ!『No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon』!!!」

 

 

No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon ランク9 ATK0

 

 

「あ…負けた」

 

翔太君が気付いたみたい。さて、フィナーレと行きますか!

 

「『メタルフォーゼ・ゴルドライバー』のペンデュラム効果発動!自分フィールドのこのカード以外の表側表示で存在するカード1枚を破壊し、メタルフォーゼ魔法・罠カードを1枚セットする!私が破壊するのはNo.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon!」

 

No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragonの召喚をずっと狙ってたけど、運が良かった!!!

 

「そして、『メタルフォーゼ・カウンター』をセット!さらに、No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragonの効果発動!オーバーレイユニットを持つこのカードが破壊された場合、墓地のこのカードを特殊召喚出来る!」

 

 

No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon ランク9 ATK0

 

 

「そして、この効果で特殊召喚したNo.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragonは除外されているカード1枚につき攻撃力を1000ポイントアップする!除外されているカードは25枚!よって攻撃力は…!!!」

 

 

No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon ATK0→25000

 

 

「25000…!」

「バトル!No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragonでクリアウィング・シンクロ・ドラゴンを攻撃!!!《ハートブレイク・キャノン》!!!」

 

 

翔太 LP7400→0

 

 

 

****************

 

「えーっ!?強欲で貪欲な壺以外全部捨てられてた物なんスか!?」

「そうなのよ、なんか勿体無くて…殆ど回収してデッキを組んだの。ゴミだけにね」

「かなりの完成度じゃないんスか?」

「ダメダメ。色んなレベルが混在してて事故が起きてもおかしくない状態だったのよ?」

 

現に事故起きかけてたし…と付け加えた私は頬を掻いた。

 

「真由美さんならではのデッキですね」

「そうかしら?」

「何でも組みたがるじゃないッスか」

「ガチデッキ以外はね」

 

デッキを片付けた私は、思い切って目の前の風呂場を指差した。実は意識しまくってました!はい!

 

「今日はその……泊まっていってもいいわよ」

「えっ!?それって…!」

 

ドキドキと止まらない心臓で私は精一杯平静を装う。意識しないってのは無理よ。だって…翔太君だし。

 

「じゃあありがた──」

 

そう翔太君が言おうとした時、彼のスマホが鳴り始めた。

 

「もしもし!……いや、これから泊まろうと………は!?ダメ!?ふざけんなって!……分かった。すぐ帰るわ」

「……あれ?」

 

スマホを切った翔太君は荷物を纏め始めた。

 

「すんません、親父がすぐ帰れって言ってまして……折角のお誘いですが、今日は遠慮します」

「……あ、うん。気を付けてね」

 

親御さんに心配はかけられない。玄関まで見送った私はゆっくりと扉を閉め……ベッドに倒れ込み気絶するように寝た。テーブルには片付け忘れたNo.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragonのカードが月光に晒されほんのりと輝いていた…。




真由美「……はぁ、思い切って用意したのに…」
翔太「すんません」
真由美「次は親御さんを説得してでも泊まりに来てね♪」ニコォッ
翔太「と、ところで!今回のガンドラデッキを見てみたいんスけど見てもいいッスか!」
真由美「いいわよ。今回は事故率を考慮せずロマン中心に組んでみたデッキなの。」

デッキ総枚数(50)
モンスター(22)
●レッドアイズ・ダークネス・メタル・ドラゴン×1
●護封剣の剣士×1
●青氷の白夜龍×3
●破壊竜ガンドラ-ギガ・レイズ×2
●破滅竜ガンドラX×1
●破壊竜ガンドラ×1
●ダーク・アームド・ドラゴン×1
●メタルフォーゼ・ヴォルフレイム×3
●メタルフォーゼ・ゴルドライバー×2
●霊廟の守護者×2
●覇王眷竜ダークヴルム×1
●メタルフォーゼ・シルバード×2
●メタルフォーゼ・スティエレン×2

魔法(20)
●トレード・イン×3
●おろかな埋葬×1
●ハーピィの羽根帚×1
●錬装融合×2
●金満な壺×1
●手札抹殺×1
●強欲で貪欲な壺×3
●苦渋の決断×2
●死者蘇生×1
●召喚師のスキル×2
●RUM-アストラル・フォース×1
●魔導契約の扉×2

罠(8)
●エクシーズ・ディメンション・スプラッシュ×2
●迷い風×2
●メタルフォーゼ・カウンター×3
●神の宣告×1

EX(15)
●No.77ザ・セブン・シンズ×1
●No.99希望皇龍ホープ・ドラグーン×1
●No.92偽骸神龍Heart-eartH Dragon×1
●No.107銀河眼の時空竜×2
●真紅眼の鋼炎竜×2
●No.39希望皇ビヨンド・ザ・ホープ×1
●SNo.39希望皇ホープ・ザ・ライトニング×1
●No.39希望皇ホープ×2
●銀河影竜×1
●メタルフォーゼ・ミスリエル×1
●メタルフォーゼ・アダマンテ×2



真由美「今流行りの強欲で貪欲な壺の除外効果を逆手に取り、高火力となったガンドラで叩くデッキよ。さらにメタルフォーゼ要素を取り込んだ事でエクシーズ召喚もある程度出来るようになったわ。」
翔太「No.92偽骸神龍Heart-eartH Dragonが採用されてたのはビックリしたッス」
真由美「ぶっちゃけこれが使いたかっただけなのよね。キッカケは最近、カードショップでNo.92偽骸神龍Heart-eartH Dragonを含めたカード達をゴミ箱に捨てようとした小学生に怒って、『捨てるくらいなら売ってくれ』と頼んだのがキッカケね。No.92偽骸神龍Heart-eartH Dragonの効果を能動的に使えるようにメタルフォーゼと共存。ガンドラの処理の為にも役に立つし霊廟の守護者があれば破壊しても壁を作れるってのも利点よね♪」
翔太「事故率シャレにならないと思うんスけど…」
真由美「それが最大の欠点ね。ロマン重視だから仕方ないわよ」
翔太「アストラル・フォースの採用ってのも面白いッス。今度アストラル・フォースを活用したデッキを作ってみるッス!」
真由美「フフ…それは楽しみね」

遊斗「…あれ?オレの出番……」


※実は、今回の茶番はお泊りルート(R-18)を書こうとして失敗した話を改良した物です。ソッチの文才は無かったよ……
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