あの廃校での事件があって数日がたったある日、奏多はホラー・エネミートの力によって見た光景を思い出していた。
(あれはなんだったんだろう、あそこにいた僕以外の四人の人達、一人は葵様のお父さんでもう一人はオーバーさんだけど後の二人が…それにオーバーさんと僕は過去に会っているはずなのに思い出せない…)
「どうしたの?奏多」
「奏多、身体の調子でも悪いのか?」
葵と瞬矢は奏多に声をかけた。
「ん?あぁー大丈夫だよ!」
「本当に?」
「ならいいけどよ、あんまり無茶すんなよ 」
「ありがとう二人とも」
「そういえば、明日お母さんの命日よね」
「そうか、お袋さんなくなってもう二年だな」
「うん、だから今日から家におじさんが来るんだよ」
「おーい!みんなー!」
三人がこういう話をしていると、凛がこちらに向かって走ってきた。
「ねぇねぇ!今日さ輪鳥さんの店行こうよ!」
「ん?良いけどなんで?」
「昨日ね!秘密基地がある蔵の中で面白いもの見つけたの!」
そういって凛は鞄から箱を取り出した。
「何を鞄にいれてるのよ…」
「えへへへ、それでね中を見てみると色んな物がいっぱい入ってるんだ! 」
凛は箱の蓋を開けると、そこには…。
「ナニコレ?おもちゃ?」
「そう!昔のおもちゃ可愛いよね!」
凛はテンションをあげながらその箱に入っていたおもちゃを触っていた。
「これをもらっていいか聞きたいんだ~」
「そうなんだ、委員長って可愛いもの好きだもんね…ん?」
奏多は箱のそこにあった一枚の写真を見つけた。
「これって…」
写真を見た奏多は驚いた。
そこには、あの日奏多が見た光景に出てきた四人の男達が写っていた。
cafe Vestiges
「いらっしゃい!あ~奏多か」
「どうも」
奏多は葵達よりも早く輪鳥の店に表れた。
「あの、輪鳥さん」
「ん?どうした?」
「これを見てください」
そういって奏多は朝見つけた写真を取り出した。
「これは、貴方の蔵にあった箱の中にありました、ここに写ってるのは貴方と葵様のお父さんですよね、しかも貴方の蔵にここに写ってるラボがあった、どう言うことですか?」
「そうか、バレたか…確かにここに私は写ってる、そして葵の父親もな」
「やっぱり…じゃあ貴方もこのペンの研究を? 」
「あぁ、だが私は資金を提供していただけだ、だからあまり研究に参加していなかった 」
「そうなんですか…じゃあここに写ってるの他の人たちは? 」
「それは…」
カランカラン
「こんにちはー 」
「こんにちはーマスター」
「あ!奏多、もういたのか!」
「おはようございますマスターすぐ準備します」
奏多が輪鳥に迫るとちょうど葵達が店に入ってきた。
「あ!いらっしゃい この続きは今度でいいか?」
「はい、大丈夫です」
そういって奏多は葵達の元へと向かった。
「もう!奏多君なんで先に行くの~」
「ごめんごめん」
「もう!あぁ、そうだ!みてみて≪ミラーラビリンス≫の新しいCD買ったんだ~」
「ミラーラビリンス?」
「知らないの?今人気のバンドだよ」
「そうなんだ!」
プルル
その時奏多の携帯に電話がかかってきた。
「ん?電話だちょっとごめんね 」
「はいもしもし、あーおじさん?え?わかった」
「どうしたの?奏多」
「ん?あーおじさんからもうすぐ家に着くからって、そういうことだから僕はこの辺で失礼します」
「そうか、じゃあな奏多!」
「また明日ね~」
奏多は店を出ていった。
夜
奏多宅
ピンポーン
「いらっしゃい!剛樹おじさん久し振りだね!」
「そうだな、ほい!これ」
剛樹と呼ばれる男性は二つの紙袋を奏多に渡し家にあがった。
「これは?」
「お土産だ、一つはお菓子もう一つはアルバムだ」
「アルバム?」
奏多は紙袋に入っていたアルバムを開いた。
「この人って…」
「お前の父さんさ!この前物置で見つけてな持ってきたんだ 」
???
「この前あの子達の中にいた子に''カナくん''って呼んでたよねオーバー?」
クイーンはオーバーに訪ねた。
「あぁ、つい癖でね…でも、そろそろだと思うよ 真実に近づくのは 」
cafe Vestiges
「早かったな、ここまで来るのが…だがこれからどうするんだ奏多」
外の明りだけに照らされる店の中で、輪鳥は一人天窓から見える月を眺めていた。
その手
奏多宅
「この人が僕の…」
そこに写っていたのは
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