「ん、んーここは?」
青いペンの光に包まれた奏多が目を覚ますとそこはなにもない真っ暗な空間だった。
ココハ、我が作り出した世界…
声のする方を見るとそこには奏多が変身したクリエイトドラゴンと良く似たドラゴンがいた。
???
「はーあツマラネーナ…」
アイアンはアジトに戻って直ぐに愚痴をこぼしだした。
「彼処で邪魔さえしなければ楽しめたのに…」
そう言いながらアイアンはオーバーを睨んだ。
「まぁそう言うなあれは予想外だった…お前を失うわけにもいかなかったから手をだしたまでだ」
オーバーがそう言うと座っていたアイアンは立ち上りオーバーを見上げながら睨んだ。
「じゃあ次は邪魔をするな俺は彼奴との戦いでさらなる進化ができそうなんだ…」
「わかった…次からは邪魔しないよ」
そう言ってオーバーはアイアンにネミートコアペンを差し出した。
それを奪うように受け取りアイアンは去っていった。
「良いの?勝手にやらせても?」
クイーンがオーバーに聞いた。
「仕方がないさ それがアイツの願いだ 」
黒い空間
「なんで僕をここに?」
オマエガ迷いを抱いていたからだ…
「迷いか…確かに…」
何を迷っている
「僕は…皆のために戦いたいと思いました…でも、僕の父が皆を苦しめる怪物を産み出した張本人だったその事を知って我を忘れ 暴れた僕に皆のためになんて言う資格がない」
ソウカ、ダガオマエサンは覚悟を決めてここまで来た。
誰かの希望になると決めたんだろうなのに逃げだすのか?
ドラゴンが奏多に問うと奏多は黙ってしまった。
マァ良いオマエサンに見てもらいたい知ってもらいたいものがある
「それって?」
奏多がドラゴンに、疑問を投げかけると多くの地球のような丸い光が奏多を囲んだ。
「これは?」
ソレハオマエサンとオナジ異形の者と戦う戦士いわゆる仮面ライダーと言われる者さ。
「え?仮面ライダー…」
ふと光の一つを見ると
「変身!」
《解き放て邪煌の
「俺は逃げないって誓った。自分の弱さとも、生徒の悩みとも、ジェネレーターの脅威とも、仮面ライダーも……全て向き合う、
人の笑顔に救われた僕がッ!……人の笑顔を救って何が悪いッ!」
そこには黒い身体をした仮面ライダーが怪物と戦っていた。その戦士に変身する青年がいた。
「この人も…」
コノ世界の仮面ライダーは指名手配されている、それでも誰かのために戦う道を歩んだ。
奏多はふと別の光が、目に入ったそこにも別の仮面ライダーがいた。
「変身!」
<ディスティニー! チェンジ ザ ディスティニー!>
「俺には世界を守ろうと思えるほどの夢は無い。でも、俺には守りたい人たちがいる。俺は、その守りたい人たちを守る。そして、その守りたい人たちが守りたいものも守って行く! 守ってやるさ、全部を! 俺が選んだのは、すべての命を守る運命だ!」
黒を基調とした中に紅の装飾が施された鎧を身に纏ったゲームの勇者のような仮面ライダーとその戦士に変身する奏多と同じ歳の少年がいた。
「僕と同じ高校生…」
そうだ、この世界の仮面ライダーは高校生が世界の命運を賭けたゲームに身を投じている。
そして彼は己自信の運命を選んだ…すべての命を守る運命を…
「運命…」
ダガ彼らの物語はまだ決まっていない…オマエサンもそうだ
「僕も…」
オマエサンの父親がエネミートを作った悪の根元その息子が正義の味方なんて笑っちゃうソウイッテタヨナだがまだオマエサンの物語は真っ白だ その真っ白な世界には自由に好きな世界を描けば良い…
「自分の好きな世界…」
そうだ…もう一度良く考えろ…
ドラゴンがそう言うと奏多をまた青い輝きで包んだ。
アウトレットパーク
奏多のいた病院を、出た葵とペイト達は自分達の町のアウトレットパークに来ていた。
「奏多大丈夫かな…」
「だよな…」
「あんな落ち込んだ奏多君始めて見たよ…」
「奏多君っていつも明るかったもんね」
オレモそう思う
マァ今はアイツをソットシトイテやろうぜ
キャァァァァーーー
皆が奏多の事を思っていると遠くの方で叫び声が聞こえた。
「行ってみよう!」
「「「うん」」」
葵の一言で瞬矢達は声のする方へ向かったするとそこには
「ハッハッハハッハッハ!イイゾ!モットサケベ!ソシテカメンライダーヲヨベ!サァデテコイ!カメンライダー!」
アイアンがソルジャーエネミートを率いてアウトレットパークで暴れていた。
「どうしようこのままじゃ皆が…」
オイ!シュンヤ!俺をモテ!
「え?」
オレヲ握ってイレバ少しだけ身体能力が上がる
「わかった…皆は避難誘導を頼む…俺はアイツが来るまで持ちこたえる」
「アイツって…フフだよね!」
「うん、奏多は来る…」
「よし!行くぞ!」
「「「うん!」」」
そうして瞬矢はソルジャーエネミートに葵達は逃げている人達の、元へと向かった。
風花総合病院
「ハ!病室…夢だったのかな…でも…」
ドタドタガラガラーン
いきなり病室の扉が開けられたと思ったら剛樹が慌てて入ってきた。
「ウァ!どうしたの?おじさん」
「オイ!テレビつけろ!テレビ!」
剛樹に言われテレビをつけると、
『鳥居坂アウトレットパークにて正体不明の怪物が暴れている模様、近隣に住む方々は鳥居坂アウトレットパークに近寄らないようお願いします 繰り返します…』
「これって…僕の町…ッ!あれって!」
奏多が目にしたのはボロボロになりがらも戦う瞬矢と逃げている人達を庇いながら誘導している葵達だった。
「どうするんだ奏多」
「え?…」
「今、お前の友達はボロボロになりがらも戦ってる…きっとお前を信じて待ってるんだろう」
「僕を信じて…」
「俺はお前にもう一度言う…自分の信じた道をいけ例え何があってもこれに付け足すならそれを乗り越えろ」
「乗り越える…運命を…」
その時、真っ暗な空間で見た二人の戦士を思い出した。
「ありがとう!おじさん僕…行ってくる」
「おう!絶対帰ってこいよ」
剛樹の言葉を聞いた奏多は病室を飛び出ていった。
ショッピングモール
「ハァハァハァ…倒しても倒してもキリがない」
元を倒さないとコイツらは消えない。
「元ってことはあの、ゴリラか」
そうだ…ダガ…
「フツウノニンゲンニオレハタオセナイダロ?」
「え!?」
オレノ声が聴こえてる?
「アタリマエダロ、オレタチハオナジソンザイナンダカラヨ ソレヨリオマエカメンライダーハナゼコナイ?」
「今、ちょっと大事な戦いをしてるんだ、お前なんかに構ってる暇はない…その代わり俺が相手になってやる」
オイ!ヨセ!
「ウルセー‼彼奴だって戦ってんだ!彼奴を信じてるから戦えるんだ!」
「ハッハッハ!お前面白いな」
ブゥゥゥゥゥン
瞬矢とアイアンの間にマシンテンペスターが割り込んだ。
「キタカ!マッテイタゾ!」
「オセーよ奏多!」
やって来たのは奏多だった。
「ごめん、瞬矢…ありがとね!」
「別に!これくらい礼を言われることなんかしてないよ」
「「「奏多!(君!)」」」
「皆もありがとう!」
「もう来るのが遅いよ!」
「もう大丈夫なんだよね?」
「信じてたよ!来てくれるって!」
「あぁ!本当にありがとう!」
奏多は瞬矢達と言葉を交わしたあとアイアンと向かい合った。
「ヨォ!カメンライダー!マッテタヨナニシテタンダ?イママデ」
「ちょっとね…でももう大丈夫だ」
そう言って奏多は青いペンを取り出した。
「ナンダ?マタボウソウスルツモリカ!オニアイダヨオマエハアクカラウマレタンダカラナ!ヒトヤモノヲキズツケルウンメイナノサ!」
「暴走する気はないよだってもう僕に迷いはない」
そう言って奏多は青いペンを握りしめ目をつむった。
暗い空間
答えはデタノカイ?
目の前にはドラゴンがいた。
「あぁ出たよお陰さまでね」
ホウ?どんなコタエダ?
「僕は…僕だ!他の誰でもない…父さんが悪でも僕は光でいる それは僕自信が決めた道だから」
ソウカ、ナラその道を進め…!その道を進めるならお前の未来を塗りあげる力を貸してやる!
「あぁ!ヨロシクね!」
マカセロ
ドラゴンはそう言うと天に登っていった。
奏多はふと自分の見た世界に目を向けた。
「…ありがとう…」
その声が二つの世界に届いている…か わからないが奏多は笑顔で二つの世界に声をおくった。
再び目を開けた奏多は握っていた青いペンを前につきだした。
「…例え自分にどんな運命が待ち受けていても乗り越える!自分の運命くらい塗り替えてやる!例え生まれが悪でも良い他の誰でもない僕が!
そう言うと青いペンは青く輝きだしノック部分にドラゴンの頭部を模したデザインが加わった。
「変身‼」
『グッドアイディア!ドラゴンナイト!』
『澄んだ瞳のオレンジアイズ!青い牙もつドラゴンナイト!』
奏多は新たな姿、青いドラゴンを模した鎧にオレンジの瞳の姿をした
仮面ライダークリエイト ドラゴンナイトデザインに変身した。
「さぁ!創作開始だ!」
クリエイトは空中にドラゴンと剣を混ぜたような剣の絵を描いた。
セイブドラグード
「ハッハッハ!楽しませてくれよ!」
アイアンはクリエイトに拳をふるったが、アイアンの腕が燃えだした。
「グゥァァァァ、何故だ!」
「僕は…今までの僕じゃない!」
セイブドラグードの柄の部分のレバーを下げてを上げた。
『カーリュウ!ボーボー』
クリエイトは剣に炎を纏わせアイアンを斬った。
「ハァァァァ!」
「ウァァァァ!クソナンテチカラダ」
クリエイトは再びレバーを下げた。
『テーンリュウ!フーフー』
クリエイトは剣で竜巻を起こしアイアンを吹き飛ばした。
「これで完成だ!」
そう言ってセイブドラグードにドラゴンナイトライダーペンを差し込んだ。
『イントロダクション!ドラゴンナイト!ハイパーフィニィッシュ!!』
セイブドラグードに青いエネルギーを纏わせアイアンを斬った。
「コノオレガマケルダトアリエナイアリエナーイ」
アイアンはそのまま爆発した。
『編集終了~!』
「お疲れ様アイアン、お陰で彼奴は進化した、これでステージ2に行けるよ 楽しくなりそうだ」
オーバーはアイアンのコアペンを広いながらぼそりと呟いた。
数日後
あの後、アイアンの変身者はエネミートになっていた間の記憶はなかったが無事だった、ペンに強くなりたいと願ったそうだ…。
どうしたんだよ、カナタ?
「ん?何が?」
なんか楽しそうだから
「ん~多分迷いが晴れたからかな希望が見えてきたから」
ソウカ、ナラ良かった
奏多も悩みが晴れ何時ものように明るかった。
「さて!アトリエに行きますか!皆が待ってる!」
あの後奏多は葵達に精一杯謝った。
みんなは笑顔で僕を許してくれた。
「あの、すみません?」
あの日の事を思い出していた奏多にある少女が声をかけた。
「はい?」
「cafe Vestigesってどの辺にありますか?」
「あー!その店ならこの道を真っ直ぐ言ったところにありますよ」
「おーい 麻里乃 」
「あ!サウンドさん!店の場所わかりましたよ!あ!ありがとうございました!」
麻里乃と呼ばれる少女がサウンドと呼ばれる少年を連れて去っていった。
再び歩きだした奏多に今度は前から歩いてきた少年が盛っていた荷物を落としてしまったのでそれを拾った。
「はいこれ!」
「ありがとう!お兄さん優しいね!」
「そんなことないよ…」
「ちょっと!なにしてるの?」
「あぁ!裕璃菜様!」
裕璃菜と呼ばれる少女が少年に声をかけた。
「様はやめて!あの、コイツが何かご無礼働いてませんでした?」
「あぁ~!大丈夫ですよ!ただ荷物を拾ってただけですから」
「ありがとうね!そう言えばお兄さん!cafe Vestigesってどこにある?」
「え?あぁ~‼その店ならこの道を真っ直ぐ言ったところにある」
「だって!行こうよ!裕璃菜様!」
「だから…すみません、ありがとうございました!」
「それじゃ!」
少年は裕璃菜に引っ張られるように去っていった。
「フフフ」
cafeの方を見て奏多は笑みをこぼした。
オイオイどうしたんだよ?
「いや別に、平和だなと思ってさ!それに輪鳥さんの店忙しくなりそうだなぁ~と思って」
確かに!だな!
「さぁ!僕らも行こうか!」
奏多はまた前に進んでいった。
そんな奏多の背中を優しく風が押しながら、奏多は歩んでいった…。
今回、僕がオリジナルライダーを書こうと思ったきっかけを下さった茜丸さん 赤羅忌・神さんの作品「仮面ライダーディスティニー」と「仮面ライダーシャドウ」作品を使わせていただきました。
ありがとうございました!
奏多の声もお二人のライダーに届いてくれていたら嬉しいです!
ご意見・ご感想よろしくお願いします。