実力至上主義の学校に数人追加したらどうなるのか。※1年生編完結   作:2100

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では、どうぞ。


ep.17

 一之瀬帆波という優秀な協力者が仲間に入った。Dクラスにとって追い風になるだろう。

 一之瀬との連絡先交換後はその場で別れ、そのまま3人で寮に帰る、という流れになった。

 しかし俺は堀北と綾小路とは離れ、今しがた別れたばかりの一之瀬の後を追っていた。

 先ほどの話を聞いて、気になったことを聞くためだ。

 一之瀬の歩いて行った方向に少し早足で歩くと、ストロベリーブランドの髪を揺らして歩く人の姿が見えた。

 それに声をかける。

 

「一之瀬」

「あれ、速野くん? どうしたの?」

 

 立ち止まって、こちらを振り返る一之瀬。

 

「一つ聞きたいことと、少し提案がある」

「何々? なんでも言って?」

「須藤たちの喧嘩騒ぎの詳細の情報、綾小路が説明したことがどこまでが初耳だったか、それを聞かせて欲しい。全部ってわけじゃないんだろ?多分」

 

 聞くと、一之瀬は少し驚いたような表情を見せる。

 

「どうしてそう思ったのかな?」

 

 根拠を求められる。一応複数個あるんだが、その中の一つを言うことにした。

 

「……お前の言う通り昨日、目撃者探しのために俺もBクラスに行ったんだ。その時、櫛田は須藤とCクラス3人の喧嘩を見なかったか、って聞いてたんだが、その時、誰1人訴えてきたCクラス側の人数が3人ってことに突っ込んでなかったし、主張が食い違ってるってことも櫛田は言ってたが、それにも意外そうな顔をした人がいなかった。だから、目撃者がいないかBクラスの担任が確認する段階でそこまでは説明されてたのか、と思ったのに、お前はそれを初耳だって言うし。ちょっと気になったんだ」

 

 綾小路は櫛田とは離れた場所にいたし、疑問に思わなかったんだろう。

 

「ごめん、そこまで気にされちゃうんだったら、素直に知ってたって言ったほうがよかったかな」

「……なんで初耳なんて言ったんだ?仲間に入りやすくするためか?」

「うん、だいたいそんな感じ。あんまりバレたくなかったけど、バレちゃった以上は隠しても意味ないし、逆に信用落としちゃうからね」

 

 一之瀬は観念した、という風に両手を上げながらそう言った。サバサバした性格だな。

 

「その、悪いな。細かいことをネチネチと」

「この学校だと、そういう姿勢の方がいいかもしれないよ。それに、君たちの担任の先生は必要な情報言ってくれないんでしょ?疑い深くなっても仕方ないよ」

 

 気の毒そうな苦笑いでそう言う。一之瀬いいやつだなあ。

 

「でも、面白いことに気がつくね。こりゃ、速野くんも本格的に警戒対象に入れなきゃダメかな?」

「なんだそれ」

「私たちだって無造作じゃないよ。各クラスの要注意人物はちゃんとリストアップしてるから。この際だからいうけど、速野くんもその中の1人だよ?何たって暫定学年1位だもんね」

 

 やっぱり、Bクラスは優秀、というより、まとまりがいい。おそらくこの一之瀬の人徳のなせる技だろう。バラバラのDクラス、分裂してるAクラスに比べれば格段にまとまっている。Cクラスは未知数だが、Bクラスより状況がいいとは思えないな、あれは。

 てか、暫定学年一位は中間テストの結果的に俺じゃないと思うんだけど……

 

「そりゃ光栄なことで……」

 

 警戒されるとちょっと動きづらくなるが、クラスにいる、俺よりもよっぽど優秀な奴がいずれ表に出てくるだろう。

 なら、俺は今はその隠れ蓑でもいい。

 

「あ、そう言えば他に提案もあるって言ってなかった?」

 

 言われて、俺の発言を遡ってみる。

 

「ん、ああ、そうだった。さっきお前は自分が加われば効率が上がる、って言ってたよな」

「うん。言ったね」

「それで思ったんだ。一人一人聞き取る今の俺らのやり方じゃ、いくら効率が上がっても程度が知れる。だから、一度に聞ける方法はないか、ってな。……例えば、放送室ジャックして校内放送使うとか……いやそれは絶対無理だな。メールで送って協力を呼びかけようにも限界あるし……すまない、俺じゃこんぐらいしか発想できない。意見をくれないか?」

 

 一之瀬は知らないので言わなかったが、これは先ほどの教室での高円寺のセリフの影響も受けているものだったりする。

 「何度も同じことを言うなんてナンセンス」。つまり、一度に聞ければ効率は格段に上がる。

 あとはそれに適した方法を一之瀬が思いついてくれれば……

 

「そうだなー……あ」

「どうした?」

「掲示板みたいなところに情報を受け付けるとか。学校のホームページとかにさ」

「……ホームページ?」

「知らなかった?学校のホームページから掲示板にアクセスできるんだよ」

「……確かにそれを活用すれば、情報は今までより人目つくかもしれないな。……ただ、同時にスルーされやすくもなる気もするな」

 

 呼びかける場所が目立つ場所であればあるほど、人はそれを目にする機会が多くなるが、同時に「こんだけ多くの人が見てれば、誰かがやるだろ」みたいな感じになって、無関心になる。コンビニのトイレの入り口に貼られている「猫探しています」みたいなのと同じだ。あれで本気で探そうと思ったやつはほとんどないだろう。

 

「確かに……じゃあ、報酬を用意するとか?懸賞金みたいな感じで」

「なるほど。それもいいかもしれないが……誰が用意するんだ?俺は節約してるからある程度ポイント面で協力はできるが、他のDクラスメンバーに協力を申し出るのはちょっと難しいかもしれない」

「その面は気にしないでいいよ。私たちが勝手にやろうとしていることだし」

「やろうとしてるって……やるのか?」

「多分ね。詳しいことは信頼できる人たちと話し合って決めるけど、提案したら通るんじゃないかな」

「そうか。なんか、何から何まで悪いな」

「ううん、私は興味本位で行動してるだけだから」

 

 そう言い切る一之瀬。信じてやりたいが、興味本位でポイントまで捨てるか普通。

 

「……一之瀬。別にこれがお前の言ってた慈善活動で、クラスポイントを狙ってるっていうんでもいいぞ?俺も自分のプラスになるからやってるだけだし」

「うーん、まだ速野くんの中で私はまだ信用されてないみたいだね。でも安心して?妨害みたいなことは絶対しないから。自分自身の主義にも反するし」

 

 そう言って、自信のある笑顔で俺を見てきた。自分の主義ねえ。

 とは言いつつ、ポイント狙いの側面があることは否定しなかったな。まあ、仮にそうだとしても、今のところDクラスへの妨害にはならないし、気にすることでもないか。

 

「そうでもないぞ。こんな学校にもちゃんといい奴はいるんだって安心できたしな」

「ありがとう。でも、Dクラスにも優しい人いっぱいいるよね?平田くんとか、櫛田さんとか」

「まあそうだな。あの2人はちょっと優しすぎる気もするが……」

 

 まあ、そういうところがあの2人の長所でもあるんだろう。そのおかげで、Dクラスはなんとか一つの学級として保たれている。

 

「じゃあ、またね速野くん」

「ああ、急に悪かった」

 

 そう返事をし、一之瀬を見送った。

 にしても俺、一之瀬に対してはなぜか会って間もないうちから自分で話しかけたな。何でだろう。

 それにいくら細かいことを気にすると言っても、普段の俺ならこれくらいはスルーしてるはず。

 

 やっぱり自分自身のコントロールなんてできないな。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 次の日の放課後。今日は買い出しの日だ。

 いつもの廊下で藤野と待ち合わせ、合流する。

 

「目撃者探し、今日は抜けていいの?」

 

 藤野にはメールで、Dクラスが放課後に目撃者の捜索を行なっていることを伝えていた。

 

「ああ。一応目星はついてるんだが……本人たちが認めてくれなくてな」

「たち、ってことは2人以上いるってこと?」

 

 ……あれ?

 

「……俺今たちって言ったか?」

「うん」

 

 何で俺そんなこと言ったんだろう……

 

「……多分ただの言い間違えだ。忘れてくれ」

「なんからしくないね」

「最近ちょっと疲れてるのかもしれないな……」

 

 ここのところ、須藤の件でほとんど1人の時間が取れていない。俺のリアルが充実してしまってる説が何回か前に浮上したが、こんな疲れること毎日やってるのか……と思うと少しリア充を尊敬する。

 今日は誰かに偶然会うこともなく、飯の材料の買い物を済ませた。

 その帰り道。俺は少し思い立って、藤野に言った。

 

「悪い、ちょっと家電量販店で見たいものがあるんだ。行ってきていいか?」

「え、見たいものって?」

「イヤホンとかだ。最近少し聞こえが悪くてな」

 

 端末に刺すと、たまにブチブチッという音がする。少し短い寿命だったが、そろそろ替え時かもしれない。

 

「速野くんも音楽聴くんだね」

「まあそれもあるが、英語のリスニングの訓練にも使ったりしてる。大学入試のリスニング試験って最近はイヤホンで聴くからな」

「あ、なるほど、そういう使い方もあるかー……」

 

 イヤホンは、俺がこの学校に入って買った数少ない生活必需品以外の品物の一つだ。

 

「私も行っていい?」

「お前もリスニングか?お前は多分大学入試ないだろうし、大丈夫なんじゃないか?」

 

 藤野は、希望の進学先、就職先に行けるという特権を得る可能性を、現時点で最も高く保有している集団に所属していのだ。

 

「大学入試もそうだけど、今後の定期テストでリスニング力問われた時にもしっかり対応できるようにしておきたいから」

「確かに、そういう方面からの出題も考えられるな……」

 

 小テストでも中間テストでもリスニング試験はなかったが、いつそれがあるかは分からない。

 定期テストはポイント変化にも関わってくるだろうからな。

 

「まあ別に、俺は来るなとは言えないしな」

「ごめんね」

「いや、いいよ別に」

 

 藤野みたいなやつと俺なんかが2人で歩いてるなんてとんでもない役得だ。

 それに、俺は藤野といて苦痛を感じない。お互いに隠し事も嘘もなく、なんてことはあり得ないが、俺は藤野をある程度信用していた。

 嘘をついていたとしても、それは何か事情があってのことなんだろう、と、そう思えるまでには。

 

「ねえ、速野くん」

「なんだ」

「速野くんはこの事件、どう思ってる?やっぱり、Dクラスの須藤くん、だっけ。その人が無実っていうことを証明したい?」

「……まあ、怪我させてる時点で無実ではなくても、もちろん受ける処分は軽い方がいいと思ってる。それにDクラスの中には今回の事件、須藤が仮に巻き込まれた形でも、須藤も悪いっていう見方もある」

 

 俺は堀北の意見を軸に、藤野にその話を聞かせた。

 

「そういう見方もあるんだ……速野くんはどっち派?」

「絶対に選べって言うなら、俺も須藤には悪い部分がある、って考え方の方が近いな。今俺が説明した意見にも俺自身共感してるし、あいつがもう少し自分をコントロールできるやつだったら、手なんて出してないはずだしな」

「そっか。ありがと」

「どういたしまして……」

 

 その後もちょっとした雑談をしながら、家電量販店に到着した。

 

「あんまり人いないね」

「逆にごった返してる方が異常だと思うぞ」

 

 平日にこんな時間は、ポイントに余裕があるやつは娯楽施設に行ったりしているだろうが、ポイントが余って行き先が家電量販店というのはちょっと結びつきづらい。ゲーム機とかなら別の施設にあるし。

 イヤホンを売っている場所を探し出し、そのコーナーに入る。

 断線しにくい!とか、音漏れ軽減!とかなんとか色々なことが書かれているが、こっちは3ヶ月ちょいでイヤホン買い換えを視野に入れる羽目になってるんですがねえ店員さん……

 それとも、単に俺のイヤホンの持ち方が悪いんだろうか。夜寝るときなどは手に巻きつけてから外し、丸めておいている。学校へはそもそも持っていかない。

 値段も質もピンからキリまで色々ある。家電量販店にも無料のコーナーはないものかと期待したが、どうやら無いようだった。

 

「藤野、何かいいの見つかったか?っていうか、お前今までイヤホン持ってなかったんだな……」

「音楽聴くときは部屋でそのまま流してたんだ」

「ふーん」

 

 そういう楽しみ方もあるか。まあ、イヤホンのコードが煩わしい時もあるもんな。

 

「あ、これいいかも」

 

 そう言って藤野が手にしたのは、色のついていない、真っ白なイヤホンだった。

 その商品は上の方に試供品のようなものがあり、藤野はそれを耳につけると、首を傾げながら聞いてきた。

 

「どう、かな?」

 

 どう、とは何を聞いているんだろうか。

 

「聞き心地なら本人にしか分からないと思うが」

「そ、そっちじゃなくて……その、見た目?っていうか、似合うかなーって……」

 

 ああ、ビジュアルの方か。

 

「……まあ、似合ってる、んじゃないか?」

 

 真っ白は一見地味だが、藤野の色白の肌と銀色の綺麗な髪によくマッチしている。

 

「そ、そっか。ありがと……」

「あーただ、細かいことだが、その付け方正確には違うんだよな」

「え、イヤホンの付け方?」

「ああ」

「付け方に正解ってあったんだ……どんな付け方?」

 

 あの付け方はどう説明すればいいんだろうか。難しい。

 

「えーっとだな……まず、こう、逆なんだ。今つけてる方向とは縦横回して……って、俺がつければいい話か」

 

 口で説明できなければ実践あるのみだ。

 俺はもう一つの試供品を手にし、正確な付け方でイヤホンを装着した。

 

「こうだな」

「うーんと……」

 

 俺の付け方を見るため、藤野の顔が俺の耳のあたりに近づいてくる。うっわすげえ近い……

 もう理解したのか、離れていき、自分でもつけ始めた。

 

「こう?」

「ああ、そうそうそれだ」

「確かに、なんかフィット感ある気がするかも」

 

 付け方を理解してちょっと満たされた表情の藤野に一言断って、俺はあまり広くない店内をぶらーっと一周した。

 ……品揃えは大体こんな感じか。

 時間にして約5分。

 そろそろ元いた場所に戻るか、というところで、見知った顔を発見した。

 ……あれは……佐倉か?

 何してるんだあいつ、と思い声をかけようとしたが、今までとは何か雰囲気が違うことに気がついた。

 オドオドとした怯えというより、ガタガタ震えている恐怖、と言ったほうが正確か。いまの佐倉に声をかけるのは得策ではない気がする。

 そして恐怖の表情を浮かべながらも、その目は一方向に向けられていた。

 その先にあるのは、修理受付カウンター。

 あ、そういや俺佐倉のデジカメを……修理お願いしに来た、ってことか?

 かと思いきや、カウンターには行かないまま佐倉は店を出ていってしまった。

 佐倉は人付き合いを苦手としている。ただ、普段はそれ以上にカメラのことが大切なはずだ。

 それでも渋らせる恐怖とは……と勘繰り、カウンターの方を見る。

 いたのは男性の店員。少しぼーっとしているみたいだ。

 こじつけた言い方をすれば、佐倉が走り去っていった方向を見つめている。

 少し考え込んでいると、ポケットの中で端末の振動音が聞こえて来た。恐らく電話の通知だ。画面には予想通り、藤野の名前が表示されている。

 通話で場所を確認して合流した俺らは、他に特に買うものもなかったので、店を出る。俺も少し悩んだが、イヤホンはまたの機会に見ることにした。

 

 ちなみに藤野はさっきの白いイヤホンを購入したようである。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 寮に戻った後、飯と風呂を済ませ、綾小路と少し連絡を取ってからベッドにダイブ。目を閉じながら、俺はここ最近のことを思い返していた。

 えーっと、あれがこうなってここが、こう、なっ……やべ、ねむ……

 完全に手放しかけていた意識は、携帯の着信音によって強制的に叩き起こされた。

 

「誰だこんな時間に……」

 

 そう思って画面を確認すると、そこにはちょっと想定外の名前が表示されていた。

 

「もしもし?」

『あ、速野くん。ごめんね遅くに』

「どうしたんだ」

 

 電話の相手は櫛田だった。

 

『あの、佐倉さんのデジカメ壊しちゃったじゃない?私が急に話しかけたせいもあると思うから、責任取りたくて……』

「責任って。別にお前が何か感じる必要はないと思うぞ。あの時ぶつかったのは俺だし、そういう意味では俺の方に責任あるしな」

 

 少なくとも櫛田よりは責任の割合は大きいだろう。

 

『でも、何もしないわけにも行かなくて……保証が効いてるから修理に出すって言ってたけど、1人で行くのが怖くなったらしくて。それで明後日でいいならっていうことで、私も一緒に行くことにしたの』

 

 多分佐倉が店を出た後、櫛田か佐倉のどちらかがどちらかに電話をかけたんだろう。佐倉も勇気を振り絞っていたが、及ばなかったということか。多分原因はあの店員だよなあ……

 

「俺も責任感じてるし行かせてもらうが……櫛田と2人の方がやり取りはスムーズになると思うぞ」

『そうなんだけどね。速野くんには別件で頼みたいことがあるから』

「別件……佐倉が目撃者じゃないか、ってことか?」

「堀北さんも速野くんもそう思ってるんでしょ?私も、まだ確信は持ててないけどそう感じたから」

 

 俺は直接目撃していないが、櫛田に何かそう思わせるような材料があったんだろう。

 

「そうか……だとしたら綾小路でもよくないか?」

『私も頼むとしたら綾小路くんがいいとは思ってたんだけど……』

「お、おう、じゃあそうしろよ……」

 

 ちょっと軽く傷ついたんだけど……

 

『佐倉さんにももう1人連れて行っていい?って聞いたら、綾小路くんじゃなくて速野くんの名前が出てきて……だから、その方がいいかなって思って電話したんだけど……どうかな?』

 

 佐倉から直接のご指名か……よく分からんな。

 

「じゃあ、俺も綾小路もどっちも連れてったらどうだ?肩身の狭さ的にそっちの方が俺は助かるんだが」

 

 このままでは、櫛田、佐倉の女子2人と出かけることになってしまう。さすがにきつそうだ。

 

「佐倉も、綾小路に悪い印象は持ってないと思うぞ」

『速野くんがそう言うなら、綾小路くんも誘ってみることにするね』

「そうしてくれ」

『うん。じゃあ詳しい時間とかは後で知らせるね。明後日はよろしく』

「ああ」

 

 そこで通話は終了し、俺は端末を充電プラグにつなぐ。

 そのまま寝ようかとも思ったが、電気点けっぱなしだということを思い出し、スイッチを切って再びベッドにダイブした。

 

 そういや俺、週末に外に出るなんて初めてじゃね?




今回はちょっと少なめでした。
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