実力至上主義の学校に数人追加したらどうなるのか。※1年生編完結   作:2100

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では、どうぞ。


ep.28

 食糧探索からベースキャンプに戻って来てからというもの、俺は綾小路と伊吹の行動を注視していた。

 すると案の定、不可解な行動を取った。

 綾小路は荷物をまとめてある場所に行って何かを取り、伊吹は堀北が水着姿で現れたタイミングでシャワー室へと続く行列を一度離れ、脱衣スペースで何かをしてからわざわざ最後尾に並び直した。

 堀北は、汚れた髪を川で洗い落としている。本人としてもシャワー室の方が良かっただろうが、結構並んでいることもあり、綾小路の提案で川を使っている。

 

「佐倉」

「えっ……な、何?」

 

 シャワー室で汗を流し終え、髪を乾かしている佐倉に声をかける。少しタイミングミスったか。

 

「山内が堀北に泥投げつける直前、山内と綾小路が何か話してただろ。その会話の内容、聞こえてこなかったか?」

「ご、ごめん、その時結構離れてたし、声も小さかったから……何も聞こえなかったよ」

「……そうか。分かった。悪いな、こんなタイミングで」

「う、ううん、大丈夫」

 

 まあ、そりゃそうか。俺の予想が当たってれば、あの会話を聞かせてはいけないランキングのトップ2のうちの1人は佐倉だ。

 山内のあの行動は、恐らく綾小路の指示だ。見返りを提示してやらせたんだろう。そしてその見返りは佐倉がらみ。あの会話が聞かれていては、そもそもが成立しない。

 そして今、堀北は川を使っている。

 

 ……全ては、綾小路の思い通りに行っていた。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

「お、おい火事だ!トイレの裏でなんか燃えてるぞ!」

 

 事件は突如として起こった。ただならぬ状況を察知し、俺も現場に向かう。

 すでに火の手は大分大きくなっている。すぐにでも消火が必要だ。

 伊吹は炎が上がるその光景を見て、驚愕と混乱が混ざったような表情をしていた。

 平田も現場に駆けつけ、状況を理解して感嘆する。

 

「だ、誰がこんなことを……」

 

 下着泥棒、そしてこの火事騒ぎ。この特別試験が折り返しを迎えてから、Dクラスは災難続きだ。

 

「平田、取り敢えず消火だ。川や注文したペットボトルから水が欲しい」

「わ、分かった。みんな、お願いできるかな」

 

 平田も切羽詰まっているようで、少し早口になっていた。そこから危機感を感じたクラスメイトが、すぐに水をかけて消火してくれる。

 

「これでとりあえず燃え広がる心配はないな……」

 

 水を運んで来てくれたうちの1人である綾小路がそう呟く。

 燃焼が収まったところで、ようやく現場の状況が詳しくつかめてきた。

 

「燃やされたのは……これはマニュアルね」

 

 燃え残った残骸の中に、僅かながらに見覚えのあるイラストが見える。間違いなくマニュアルだ。

 

「僕がちゃんと管理していれば……マニュアルは、全員分をカバンにまとめて保管してあったんだ。昼間だからって油断してしまったんだ……」

 

 平田が自らを悔いるように歯噛みする。

 

「……最終日で良かったな。あと1日なら、別にマニュアルがなくても乗り切れる」

「……そうだね」

 

 平田に声をかけるが、慰めにすらなっていないだろう。

 

「もう無理。ここに下着泥棒の変態と放火魔がいるなんて、もう耐えらんない!」

「俺らじゃねえよ!いつまで疑ってんだよ!」

「み、みんな待って……」

「分かんないじゃない。もしかしたら誤魔化すためにやったかもしれないでしょ?」

「んなことしねえよ!」

「みんな、お願いだ。落ち着いて話し合おう……」

 

 また先日のように、犯人の押し付け合いが始まる。だが、この件はじきに片付くだろう。といっても、真相が明るみに出ることは、恐らくないんだろうけど。

 雨が降り出した頃、Dクラスの騒ぎの様子を横目で見ながら、森の中に足を踏み入れた。

 

 これまで見たことのない、異様な雰囲気を放つ平田を気にかけながら。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 森の中に入ったのは、当然伊吹を追いかけるためだ。それから、もしかしたら答え合わせもできるかもしれない、という期待も込めて。

 雨が降っているので、ぬかるんだ地面に伊吹の足跡はくっきり残っているだろう。だが、それでは気づかれる可能性が高い。俺は伊吹が森に入っていった入り口ではなく、その隣の隙間からの追跡を試みていた。

 雨足が強まってきた。雨音で俺の足音がかき消されている。好都合だ。

 ふと後ろを見ると、堀北の姿が確認できた。だが、その足取りは昨日にも増してふらついている。

 それでも、堀北の進行方向は伊吹のそれと同じだった。恐らく足跡を追いかけているんだろう。俺は追跡の対象を伊吹から堀北に切り替え、堀北が俺を追い越したあたりで前進を始めた。堀北には気づかれないだろう。

 この時点で、伊吹は堀北が追ってきているのに気がついたようだ。雨音に紛れて2人の会話が聞こえてくる。

 

「単刀直入に済ませましょう。私から奪ったものを返しなさい」

「なんだそれ。知らないな」

 

 答えはしたものの立ち止まることはせず、伊吹はそのまま進んでいく。

 そして、ある場所で急に立ち止まった。身を潜めて様子を伺うと、そこには白いハンカチが結びつけてある木がある。その大木は、俺が初めて伊吹に会った時に伊吹がもたれかかっていた木であり、無線機を発見した場所でもあった。

 伊吹が地面を掘り始めたのを確認して、一旦その場を遠ざかる。そしてある程度高い木を見つけ、姿を見られないように注意しながら登った。これで伊吹と堀北の様子が分かる。

 スペースを見つけて、そこに腰掛けながら2人のやり取りを伺う。雨音に紛れて、途切れ途切れに2人の会話が聞こえてきた。

 降りてくる雨水の重みに木の葉が耐えられず、ポタン、ポタンと大粒の雫となって俺の髪や肩に落ちていく。

 前髪の水を払った瞬間、伊吹が堀北に攻撃を仕掛けた。暴力行為は即失格だが、どちらから暴力を振るったのか、この状況では学校側は正確に把握できないだろうという判断か。俺は目撃者ということになるが、Cクラスはすでにポイント全てを吐き出しているし、伊吹のプライベートポイントが奪われたところで俺にはなんの得もない。そもそも、俺はDクラス。以前の佐倉と同じように、証言能力は皆無に等しい。

 

「はあ、はあっ……」

 

 苦しそうな堀北の息遣いが聞こえてくる。

 伊吹の戦闘力は凄まじかった。生徒会長や綾小路には劣るものの、この最悪のコンディションをものともしない俊敏な動き。何かやっていたんだろう。

 もし自分が堀北の立場だったら……どのようにして伊吹に倒れてもらうか。

 

「おしゃべりは終わりだ」

「うっ……!」

 

 その呻き声を最後に、堀北は完全に意識を手放した。

 それを確認した伊吹は、先ほどの大木の根元を掘り返し、ビニールに入った無線機を取り出して何者かに連絡を取る。

 そのまま30分ほど経っただろうか。1人の男が姿を現した。

 

「よう伊吹、ご苦労だったな。上出来だ」

「……当然でしょ」

 

 Cクラスを統べる男、龍園翔。こちらには気づいていないようだが、俺は警戒心を高めて息を潜める。

 

「お前もこっちに来て確認しろよ。元々はお前が提示した条件なんだぜ、葛城」

 

 龍園のそんな呼びかけに対し、茂みから1組の男女が出てくる。

 この試験でAクラスを引っ張っている、葛城。そしてもう1人は……

 

 俺の友人である、藤野だった。

 

「ほう、お前も一緒だったか、藤野。随分とご執心だな葛城」

「くだらん話はやめろ。まずは確認が先だ」

「そう急かすなよ。見せてやれ伊吹」

 

 龍園の指示に従って伊吹がポケットから取り出したのは、各クラスのリーダーが所有しているキーカードだった。

 それには、はっきりと「ホリキタスズネ」の名前が刻印されている。

 

「本物のようだな」

「こんな場所で複製なんざ不可能だ」

「Dクラスの裏切り者が言っていたことも、嘘ではなかったか」

 

 AクラスとCクラスが手を組んでいる。そのことは3日目の時点で分かっていた。

 こいつらがどんな契約を結んだのかは知らないが、綾小路だけじゃなく、龍園の考えた通りの展開でもあったわけだ。

 

「さあ、早く決断しろよ」

 

 俺は少し勘違いをしていたようだ。こいつらの間で、まだ契約は交わされていない。契約を結ぶ前の条件提示の段階だったというわけだ。慎重な葛城のことだから、他クラスのリーダーを確実な証拠で以って示さない限り、契約は成立させないつもりだったんだろう。

 だが、Cクラスはそれをこなした。

 

「今手柄を立てておかなくてどうする。これを逃せばもうチャンスはないぞ。ここで決断できないようなタマなら、Aクラスは大人しく坂柳に明け渡すことだな」

「葛城くん……」

 

 藤野は急かすようにして葛城に声をかける。

 

「……分かった。契約成立だ」

「ふっ、それでいい葛城。お前は正しい判断をした」

 

 葛城は不満そうな表情を残しながらも、藤野とともにその場を離れた。

 少ししてから、Cクラスの2人組も姿を消した。

 

 さて、そろそろ堀北と伊吹を操った首謀者がここに現れるはずだ。

 俺は木から飛び降り、Aクラスの2人が向かった方向へと足を進めた。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 森の中を、音を立てないようにして歩く。そして、俺はあるところで立ち止まった。

 

「……藤野」

「!?……速野、くん?」

 

 藤野が、雨を避けるようにして木の下に座り込んでいた。

 そこで、俺はある異変を発見した。

 

「おい……お前、どうしたんだその怪我?」

 

 藤野の左足には深い切り傷があった。血も流れ出ている。見ていて少し痛々しい。

 

「……歩いてる途中に枝かなんかで切っちゃって」

 

 雨の影響や、日が暮れて視界が悪かったということもあったんだろう。藤野の怪我はかなり予想外だったが、葛城がいないのは好都合だ。

 

「とりあえず止血するぞ」

「え……でも、そんな道具なんて」

「ある」

 

 もちろん、本格的な道具なんてあるはずがない。

 俺はジャージの下に着ていた体育着の右の袖の部分をビリビリと破き、長さを調節して藤野の足に巻きつけた。ジャージを着ていたため、体育着はほとんど湿っていない。

 

「取り敢えず、応急処置だ」

「……ありがと。でもいいの?体育着……」

「あと二着くらいあるし、必要になったらポイント貯めて買えばいい。今回の試験である程度は増えることだしな」

「……」

 

 珍しくポジティブな考えをしている俺に対し、藤野の表情は浮かない。

 

「……多分私は、次の点呼には遅れて、その次の点呼でリタイアさせられる。速野くんに処置はしてもらったけど、ちょっと痛くてとてもじゃないけど歩けないから……」

 

 足の傷を見ながら、顔をしかめる藤野。かなり痛そうだ。

 

「……それなら、次の点呼に関してはもう大丈夫だ」

「……え?」

「腕時計の非常時ボタンを押しておいた。多分、数分しないうちに担当者が来るだろうな」

 

 藤野の足の怪我を見た瞬間、迷わずにボタンを押した。歩けないほど痛そうだというのは分かったし、藤野も言っているようにこの怪我では続行不可能とみなされてリタイアさせられることになるだろう。遅いか早いかの違いだ。点呼の時間に遅れさせてからリタイアさせることも考えたが、それだとその時間まで俺もその場にいなければならなくなり、俺自身も点呼に遅れることになってしまうのでやめておいた。

 

「……だめだなあ、私。クラスに迷惑かけちゃった……」

「葛城には怒られるだろうな」

 

 この不注意で、葛城からの信用は落ちるだろう。トウモロコシ畑の近くでAクラスに遭遇したとき、あの慎重な葛城が藤野の自由行動を認めた。あれは相当な信頼が置かれていた証拠だ。

 だが俺としては少し気になることもある。

 

「お前、俺には葛城派じゃないとか言っといて、バリバリ葛城の側近じゃねえか」

 

 藤野はなんであの場面で中立だと言ったのだろうか。それを確認したかった。

 

「ほんとに私は中立だよ?今回は葛城くんが引っ張るってすぐに決まったし、私としても対立するよりは協力してポイントを増やした方がいいと思ったから、葛城くんに従うって決めただけ。普段私は何もしないけど、今回は他のクラスを突き離すチャンスだから」

 

 つまり今回限り、ということか。

 恐らく嘘ではないだろう。

 

「……速野くんは、クラスを売ったんだよね?」

 

 やはり、俺の名前はAクラスの間で広がっていたようだ。

 

「ああ、リーダーの名前を流したのは俺だ」

「……それ、大丈夫なの?もしAクラスがこのことを流したら……」

 

 そうなれば、Dクラスでの俺の立場は失われ、肩身の狭い思いをこれから三年間ずっと味わい続けることになるだろう。

 

「そりゃ困る。まあ、その時は素直に認めるよ。お前らの側に証拠物もあることだしな」

「そうだけど……」

 

 それに、うまいこと説明できればDクラスは納得するはずだ。

 

「一応頼んでおくけど、情報は流さないでくれよ」

「私からは流さないけど……誰かが流すのは止められないよ」

 

 正直、少し後悔している。取引の口外を禁止する条項も付け加えておくべきだった。

 

「その時はその時だ。でも、できるだけ止めてくれ。要求するなら、報酬を支払っても……」

「ううん、いらない。でも頑張ってみるから」

「助かる」

 

 単純に藤野の優しさなのか、それとも何か狙いがあるのか。どっちかは知らないが、これはもう藤野の頑張りに期待するしかないだろう。

 だが、もし止められなかったとしても手は打てる。要は綾小路に乗っかればいいのだ。

 もし必要があれば、だが。

 

 その数分後、緊急連絡を聞きつけた担当者が来た。藤野の怪我の状態を確認し、藤野はこの段階で強制リタイアとなった。

 俺も点呼に遅れないように元来た道を戻る。今度は誰も追跡していないため、素直に足跡を辿った。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 明くる日。リーダー当てが行われた直後に時刻は正午を過ぎ、試験の全日程が終了となった。

 リーダー当てを行なったのは平田。だが、平田自身は直前まで誰がリーダーなのか検討も付いていなかっただろう。

 初日に集合した浜辺には、ぞろぞろと生徒の群れができていた。まだ全員は揃っていない様子だ。

 

『ただいま試験結果の集計を行なっています。試験はすでに終了していますので、飲み物やお手洗いを希望する生徒は休憩所をお使いください』

 

 アナウンスと同時に、生徒たちが休憩所に集まってくる。あの人だかりに突っ込んでいく勇気はないので、俺は休憩所ではなく、仮設テントにあるテーブルの席について休んでいた。

 

「お疲れ様、速野くん。色々ありがとう」

 

 そこに、平田が冷水の入った紙コップを1つ、俺に手渡してきた。

 

「ああ……あんまり役に立ってなかったけどな」

「そんなことないよ。本当に助かった」

 

 そう言い残し、平田はもう一度水を入れに行った。他のやつにもおすそ分けするんだろう。

 

 堀北は昨晩、体調不良によりリタイアとなった。加えて、綾小路は点呼に遅れてペナルティを受けた。高円寺の分も合わせると、Dクラスはこれだけで合計65ポイント失ったことになる。

 果たして結果は……どうなることやら。

 

「そのままリラックスしていて構わない。既に試験終了時刻は過ぎている。束の間ではあるが、自由にしていてくれ」

 

 真嶋先生が拡声器を使って生徒全員にそう伝えた。だがこの学校の場合、当然のごとくリラックスなどできるはずがない。放送後、浜辺は静まり返った。海水の波の音が心地いい。

 

「この1週間、我々は様々な角度から君たちを見させてもらった。試験への挑み方は様々だったが、総じて素晴らしい結果だったと思っている。ご苦労だった」

 

 今回の試験では、クラスの方針や考え方が見え隠れした。

 Aクラスは対立。Bクラスは王道。Cクラスは邪道。Dクラスは困惑。だいたいこんな感じだ。

 このクラス間の特徴が、来年、再来年にはどのように変化しているのか。それは誰にもわからない。

 

「では簡潔にではあるが、試験結果を発表する。結果についての一切の質問は受け付けない。自分たちで受け止め、分析して次に繋げてほしい」

 

 結果発表と聞いて、生徒の緊張感も一層高まる。

 

「まず最下位は…………Cクラスで0ポイント」

「ぎゃはははははっ!!!やっぱ0じゃねえかよ!笑わせんな!」

 

 声のする方に顔を向けると、腹がよじれんばかりに爆笑している須藤がいた。その隣には、事態が把握できないといった様子の龍園。

 

「続いて3位がAクラスの90ポイント。次いでBクラスの140ポイントだ」

 

 誰もが予測できなかった順位。何が起こっているのか分からず、浜辺は騒めいていた。

 

「そして1位が……Dクラスで225ポイントとなった。以上で結果発表を終了する」

 

 浜辺は驚愕の渦に包まれていた。Aクラスでは葛城を取り囲んで質問攻めが始まっている。自分たちの計算とかけ離れた数字に驚きを隠せていない。

 だが、それ以上に驚いていたのはDクラスだ。

 

「うおおおおお!なんかよく分かんねえけどよっしゃあ!」

「ど、どどどういうことだよこれ!?」

 

 とにかく喜びを露わにする須藤と、事態の把握ができずに困惑している池。なんというか、須藤はもうちょい大人になってもいいと思うんだよね。

 まあ、これでも成長した方だろう。この特別試験では、須藤は積極的にクラスの役に立とうとしていた。しっかりと変化が訪れている。

 

 真嶋先生により解散が宣言されたあと、興奮冷めやらぬ雰囲気の中、出発までの2時間、束の間の自由行動となった。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 俺は疲れて部屋で爆睡していた。目覚ましで21時45分にセットしていたのだが、それよりも15分早く目が覚めてしまった。ルームメイトの沖谷はシャワーを浴びていて、三宅は飲み物を買いに行くといって出払っていた。

 この旅行の部屋割りはクラスごとに自由。俺は普通に最後まで孤立していたが、まだメンバーが足りていなかったこのグループに自動的に配属されることになった。

 

 軽井沢の下着を盗んだのは伊吹。そしてそれを見抜いたのは堀北。加えてAクラスとCクラスのリーダーを見抜いたのも堀北ということになり、堀北の人気は急上昇。リタイアしたことも不問となった。

 そしてクラスのあの反応を見ると、俺の裏切りもまだバラされていない。よかったよかった。この時点でバラされていなければほぼ大丈夫だ。

 

 安心して、取引現場に行くことができそうだ。




次回、答えあわせです。
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