戦姫絶唱シンフォギア -俺を誰だと思っていやがる!!!-   作:GanJin

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どうもです。

ついにシンフォギア第五期の情報が解禁されました!

前作の締めに続くような不穏な言葉が出てもう……(わくわく)。

というわけで、今回から戦姫絶唱シンフォギア編に突入です!


第二章 戦姫絶唱シンフォギア編
それぞれの進路


 ライブの惨劇から二年が経ち、翼以外のグレン団の団員は揃って高校を卒業し、それぞれの道を歩み始めた。

 

「メガネは都市部の医大、ジョーは警察官になる為に専門学校、テッドとファットは同じ大学、鉄平とあっちゃんは調理学校、のっぽは難関大学にそれぞれ進学したんだよなぁ」

 

 頬杖をついて奏は友人達の進路を口ずさんだ。

 

「お前もリディアンを卒業してアーティスト活動がメインになって忙しくなったしな」

 

「そうなんだよ。翼は学生だから、結構ソロで活動することも多くなるってさ。少し前までは学生だったのに、一気に仕事が増えたわ」

 

「ま、それでも楽しいんなら良いんじゃねぇか?」

 

「ははは、まぁな」

 

 ツヴァイウィングとして活動しつつ、奏はソロでも歌うようになるらしく、現在、新しい曲に取り組んでいるらしい。学生時代より忙しいが、それでも充実しているようだ。

 ではカミナはと言うと……。

 

「ほい、豚玉お待ちどう!」

 

「おう、サンキュー」

 

 カミナは現在二課の本部の近くにあるお好み焼き屋で何故かお好み焼きを焼いていた。

 それには色々と訳があるのだが、その原因の発端は二年前のことだ。

 実はライブの事故の後、弦十郎は彼の母親にカミナの身に起こったことを伝えたのである。カミナの父親が二課で仕事をしていたことを知っている為に、それを聞いた彼女はすべてを受け入れた。

 その後、カミナの力のこともあり、二課に関わることになることを聞かされると、彼女はカミナに二課で人助けをしたいかと尋ねた。それを聞いたカミナは『やる!』と即答すると、彼女は『本人がやりたいなら好きにやらせます』と了承したのである。

 それからしばらくして高校卒業後、二課の職員として働いてはどうだろうかと弦十郎が話を持ち込んだところ、カミナの母親はこう言ったのである。

 

「せめて二課の職員として十分に働けるかどうかを見極めてからにしてください」

 

 実際、カミナの卒業時の成績は赤点ギリギリであり、友人だけでなく学校の教師からも良く卒業できたと言われたほどだ。

 ただ、本当に馬鹿と言うわけではなく、高校時代でのバイト先では仕事の飲み込みが早く、要領も良い為、かなり信頼されていた。

 そのことを踏まえ、じっくりと話し合った結果、研修期間を経て十分に仕事を任せると判断してから正式に二課に所属するということで話はまとまった。

 そして、現在は翼や奏と共にノイズを殲滅しつつ、救助活動の訓練や螺旋力の能力解明および応用方法などを検討しつつ、二課の仕事を覚えていっているのである。

 当然だが、給料はしっかりと払われているので、バイトをせずとも良いのだが、今、お好み焼き屋で働いているのには別の理由があった。

 

「それにしてもまさか鉄平の親戚がリディアンの近くでお好み焼き屋を開いてるとは思わなかったな」

 

「ああ、世の中ってのは広いようで狭いわな」

 

 鉄平の親戚のおばさんがリディアン音楽院の近くにあるお好み焼き屋『ふらわー』を経営していた。学校と駅の近くにある為、かなり繁盛しているのだが、どうも人手が足りない時があるらしく、鉄平の両親も時折手伝いに来ていたらしいのだが、事情が重なってしばらく手伝いに行けないとのことらしい。

 そこで、数々のバイトを熟してきたカミナがここら辺で働くことを耳にして、時間が空いている時にピンチヒッターとして手伝ってくれと頼んだのである。

 この店はグレン団全員が無事卒業してから、奏と卒業祝いをする為に来ており、カミナも彼女とは知らぬ中ではない為、その頼みを快く受け入れ、こちらに来てから時折、店の手伝いをしているのである。

 

「そう言えば、知ってるか? 翼から聞いた話だが、お前の存在が学校で噂になってるらしいぜ」

 

「はぁ、なんだそりゃ?」

 

「卒業式後に現れた店の若い男性店員が出すお好み焼きはおばちゃんの腕にも勝るとも劣らないからだってよ。いつ出てくるか分からないから、出会った人は運が良いって言われてんだと。見た奴はゲームのレアモンスターとかUMAを発見したのと同じくらい運が良いって話らしいぜ」

 

 まぁ、実際はちょっとカッコいい男がいるからと言うのが含まれているのだが、そんなことをわざわざ口にする気は奏にはなかった。

 

「珍獣扱いするんじゃねぇよ。そう言ったら、お前だって似たようなもんじゃねぇか。寧ろ、有名なアーティスト様がこんなところで飯食ってる所を見れる方が珍しいだろうが」 

 

「そうでもないさ。あたしも学生の頃にここで何度か食べたことがあるからな」

 

「そうねぇ、時々食べに来てくれたわね。でも、まさかあの子の友達が奏ちゃんだったなんて知らなかったわ」

 

 店の奥で作業を終わらせた鉄平の親戚のおばちゃんがグレン団の卒業直後に卒業祝いでここで撮った集合写真を見て微笑んでいた。

 

「それはあたしも同じですよ。寧ろ、鉄平の両親とかち合わなかったのが不思議なくらいですし」

 

「ま、いいじゃねぇか。今はこうして連絡とり合ってるんだからよ。……あ、そういえばそろそろ発売だったよな、新作のCD」

 

「カミナのくせによく覚えてたな。明後日に発売だ」

 

「メガネ達に店頭限定版が出るから予約しておいてくれって頼まれてたんだよ。そろそろそんな時期だったなって思い出してな」

 

「あら、そうなの? じゃあ、私も一つ買っておこうかしら。それに明日はリディアンの入学式だし、新入生に馴染んでもらう為にお店で流そうかしら」

 

「お、良いねぇ、おばちゃん」

 

 そんな話を目の前でしているのを見ていた奏は苦笑を浮かべた。

 

「何だかむず痒いな。目の前でそういう話されるのも」

 

「ま、仕方ねぇさ。有名になっちまったもんのサガってヤツだろうぜ」

 

「ははは、そいつは確かに否定できねぇな」

 

 そうこうしているうちに、客が増えてくる時間になった為、騒ぎにならないように奏は裏口から出ていった。

 

「へい、いらっしゃい!」

 

 客がやってくると、カミナの元気な声が店に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 そして、次の日の朝。二課の仕事が入っている為、カミナは早朝から本部に向かっていた。

 時間的にリディアンの入学式に近いこともあり、歩いているとまだ中学生の雰囲気が抜け切れていない少女達をちらほら見かけた。

 

「当時の奏もあんな感じだったのかねぇ?」

 

「きゃ!」

 

 そんなことを呟いて余所見をしていると、カミナは誰かにぶつかった。

 声のする方に視線を移すと、そこにはしりもちをついている少女がいた。彼女は後ろ髪をリボンで結んでおり、新品のリディアンの制服を着ていることから新入生であることが伺えた。

 

「大丈夫、未来?」

 

 どうやらもう一人いたらしく、彼女と同じくリディアンの制服を着た薄い茶色の髪の少女がぶつかった少女に駆け寄っていた。

 

「ああ、すまねぇ。余所見して気付かなかった。怪我はねぇか」

 

 カミナが手を差し伸べると、少女は少々びっくりした顔をする。しかし、直ぐに手を取るとカミナは少女を立たせた。

 

「あ、ありがとうございます」

 

「悪いな、制服汚れてねぇか?」

 

「いえ、大丈夫です。その、お兄さんの方は……」

 

「おう、大丈夫だ。これでも鍛えてるからな! バイクにはねられたってへっちゃらだぜ!」

 

「おー、すごい筋肉だ」

 

 力瘤を見せると、薄い茶髪の少女が感嘆の声を上げる。彼女の反応にカミナは笑みを浮かべる。

 

「これでも救助活動の仕事をしてるんだが……よくよく考えりゃ、人に怪我させちまったら笑い話にもならねぇな」

 

「へー、救助活動をしてるなんて凄いですね!」

 

 どうやら救助活動という言葉に少々強く反応しているらしく、少女は目をキラキラさせていた。

 そんなことを話していると、カミナの端末からアラームが鳴り響いた。それを手にしたカミナはギョッと驚いた顔をする。

 

「やっべ遅刻だ! じゃあな、嬢ちゃん達、楽しい学園生活を送ってくれや! あ、そうそう、近くにある『ふらわー』ってお好み焼き屋は旨いから絶対食べに行ってくれよな!」

 

 ちゃっかり店の宣伝をして、カミナは全力ダッシュで本部へと向かった。

 

「なんか、嵐のような人だったね」

 

 後ろ髪をリボンを結んだ少女、小日向未来が素直な感想を口にした。

 

「……響?」

 

 隣にいる親友の立花響が何の反応もしないことに未来は首を傾げる。

 響の顔を覗いてみると、彼女は目を見開いてカミナの背中を注視していた。正確にはカミナの着ている服の裏に描かれたグレン団を象徴する印だ。

 

「あのマークは……もしかして」

 

 その時、立花響が二年前に受けた胸元の傷跡に一瞬だけ電流のような衝撃が走った気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 カミナが二課の本部に着いてから、彼は午前中に二課の仕事をやりつつ、午後は了子達と共に螺旋力の実験を行った。

 本来ならもっと早く終わるはずだったのだが、色々とトラブルがあった為に予定より大幅に遅れて実験は終了した。

 

「お、終わった……ガク」

 

 なかなかハードな内容であった為に、カミナは研究ルームにある長椅子に突っ伏した。

 

「はいはーい、カミナ君、お疲れ様。今日のデータ収集はこれまでね」

 

「ま、マジでしんどい。あー、一体何時までこれを続けんだよ」

 

 カミナの螺旋力に関する研究は聖遺物の研究とは異なり完全に一から始めることである為にここ数年間で様々な実験を行った。

 今のところ分かっているのは、以下の通りだ。

 

・螺旋力はシンフォギア・システムと同様にノイズの位相差障壁を無効化することが可能ある。

・螺旋力の発動時に発生する緑色の光は高エネルギーを可視化したものであり、様々な形態に変化させ物理攻撃をすることも可能である。

・これまでの実験の結果、ドリルおよび大型サングラス(?)などいくつかが物質化にすることが可能となっている(恐らく他の物体の物質化も可能であると考えられる)。

・螺旋力を纏っている状態であれば、様々な環境下で活動が可能である。

・螺旋力の出力は本人の精神に関係しており、感情が昂るほどそのエネルギー量は大きくなる(本人曰く、困ったら気合でどうにかする)。

・螺旋力を解放したことで本来の身体能力も一部底上げされている

 

「この物質化が出来る場合と出来ない場合の境界線が良く分からないのよねぇ。やっぱり、カミナ君の想像力の問題なのかしら?」

 

 現在、物質化が可能となった例はいくつかあるのだが、その条件があまりにもふわっとした内容なのだ。

 

(ほぼ気合でどうにかしてるのよねぇ)

 

 これまで何度か奏達との実戦を踏まえた実験を行った時に、翼の刀を見て、『やっぱ、刀ってのはカッコいいよなぁ』とカミナがふと口にして、さっそく螺旋力を刀の形状に持っていくと無駄に気合の入った叫び声をあげると、カミナの手には螺旋力の物質化による刀が完成していたのである。

 まさしく、気合で解決したと言うしかなかった出来事だったのだ。まったくもって頭の痛い話である。

 今日のノルマを達成したため、了子はさっそくデータをまとめ始めた。

 

「カミナ君、今日はもう上がっていいわよー」

 

「りょうかーい」

 

 そう言って疲れている体を起こして部屋を出ていこうとすると、唐突にサイレンが鳴った。ノイズが出現したのである。

 

「どうやら、もう一仕事することになりそうね」

 

 終わりと言っておいて、仕事が発生したことに苦笑を浮かべる了子。

 それに対して、カミナは両頬を手で叩き、再度気合を入れ直す。

 

「しゃーねー、気合でやってやらー!」

 

 既に疲れ切っていたが、拳と掌を打ち付けて気持ちを昂らせカミナは駆け足で部屋を出ていった。

 

「ふふ、やっぱり若いって良いわね」

 

 妖艶な笑みを浮かべて、了子もその後を追うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 多くの人が家に帰って眠っている中、リディアン音楽院のある街から少し離れた森林地帯にてノイズが発生し、自衛隊および特異災害対策機動部の一課がその対処を行っていた。

 幸い、その地域の住人達の避難は完了しており、後はノイズの進路を街から離れるように変えるだけである。

 しかし、彼等の装備ではノイズに攻撃が当たらない。何丁もの銃を放ってもミサイルをぶつけても位相差障壁によって無効化されるだけだった。

 カエル型、人型、そして巨人型のノイズの群れによる進軍は止まらず、付近の家々を壊していく。

 

「やはり、通常兵器では無理なのか!」

 

 自衛隊の一人がそれを見て苦悶する。

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

「Croitzal ronzell Gungnir zizzl」

 

 その直後、二人の女性の綺麗な声が戦場に響き渡り、白いヘリが現れた。

 ノイズと自衛隊の間を通ると、ヘリから奏と翼、そしてカミナが飛び降りた。

 飛び降りた直後、少女二人は光に包まれシンフォギアを纏い、カミナは螺旋力をその身に纏わせる。

 三人が華麗に着地して、ノイズの前に立ちはだかる。

少女達は剣と槍をノイズに向けて構え、男は右手を高らかに挙げて、人差し指を天にめがけて向けた。

 

「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ! ノイズを倒せと、俺を呼……」

 

 男が言い切る前に金属によって叩かれる音が戦場に響いた。少女の槍と刀(峰)がカミナの石頭に叩きつけられた音である。

 

「いってーっ!! 何すんだよ、良いとこだったのに!」

 

「アホか、このバカミナ。こんな状況下で決め台詞を吐く奴があるか!」

 

「少しは緊張感を持って臨んでくださいとあれ程言いましたよね!」

 

 一触即発の戦場にあるまじき漫才が自衛隊とノイズの前で始まった。

 

「良いだろうが! 俺だって戦う前に何か言いてぇんだよ!! 決め台詞は男の浪漫だろうが!!」

 

「起動詠唱は決め台詞じゃねぇっ! いい加減にしろよ、このアホ!!」

 

「だって俺一人だけ黙って変身したくねぇんだよ!」

 

「どんな我儘ですか!」

 

 だが、そんな漫才もいつまでも続くわけがなく、痺れを切らしたかのようにノイズは再び進撃を開始し、三人に襲い掛かる。

 その直後、先程までの騒ぎが嘘のように、三人は即座に動き出した。

 

「はぁっ!」

 

 翼は脚部のブレードを展開して、『逆羅刹』で接近する周囲のノイズを次々切り裂いていく。彼女の攻撃が接近するノイズを一気に殲滅した。

 

「くらえっ!」

 

 奏は『STARDUST∞FOTON』によって大量の槍を投げつけ、奥にいるノイズの群れを駆逐する。

 そして、翼と奏によって敵が減ったところを、カミナの右手に物質化させたドリルによる一点突破で残りのノイズを蹴散らし、後方にいる巨人型へと特攻を仕掛ける。

 

「おらぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 巨人型のノイズの股から頭へとドリルで貫き、ノイズは爆発して消滅した。

 三人の攻撃は一切互いを妨害、または干渉することは無く、一体も打ち漏らさずに一瞬にして片付けてしまった。

 周囲を確認してカミナは二課からノイズの殲滅の連絡を受けると、奏と翼の元に駆け寄った。

 

「お疲れさん」

 

 三人はハイタッチして互いを労った。

 

「お疲れ、奏」

 

「あー、終わった終わった。さぁて、さっさと後処理終わらせて帰ろうぜ」

 

 肩をコキコキと鳴らして、気だるげな顔をするカミナに二人は呆れていた。

 

「ったく、このバカミナが。お前がふざけなければもっと早く終わったっての」

 

「奏の言う通りです。戦場は遊びではないと言っているのにあなたと言う人はどうしてこうも自分勝手なことばかりするんですか」

 

「えー、だってやっぱカッコいいだろ、決め台詞」

 

「「こんな時にカッコよさを求めるな!!」」

 

 一瞬でノイズを殲滅して呆気に取られてしまい、三人の会話に入る余地がない自衛隊や一課はその様子をただ見ていることしか出来なかった。

 

「アレがシンフォギア。そして、あの三人が二課の『チームグレン』か」

 

 

 

 

 

 

 

 ほぼ同時刻、ノイズが発生しているとは知らず、響はリディアン音楽院の寮で未来と一緒に眠りについていた。

 

(やっぱり、あの人……)

 

 入学式の直前に出会った救助活動の仕事をしているあの青年の服にあった髑髏のマークに見覚えがあった。

 それは二年前のツヴァイウィングのライブ会場でのこと。ライブの途中で突如ノイズが発生し、人々が逃げ惑う中、私は一人逃げ遅れた。観客の人達がいなくなった後、私が目にしたのは武器を携えて戦うツヴァイウィングの奏さんと翼さんだった。

 何が起こっているのか分からず、唯その場に立ち尽くしているとノイズの攻撃によって客席が崩れ、足場を無くした私はそのまま落っこちてしまい、怪我をして逃げることが困難になってしまった。

あの時、誰かが私を呼んでくれた気がするけど、崩壊の音が大きくて、その声が誰なのか分からなかった。

 そんな私にノイズが襲い掛かると、奏さんが身を挺して守ってくれた。

 直ぐに逃げろと言われて、残った力を振り絞って逃げようとしたら、唐突に自身の胸元に何かが刺さった。アレが何だったのかは今は分からないけど、その所為で体に力が入らなくなって私は倒れてしまった。

意識が朦朧としている中で、奏さんと二人の男の人が私に駆け寄ってきてくれたのが分かった。

 必死に私の命を繋ぎ止めようとする男の人の隣で奏さんは私に呼び掛けてくれた。

 

『生きるのを諦めるな!』

 

 その言葉は今でも耳に残っている。それに、そのおかげで今私が生きている気がした。

 でも、奏さんの言葉と同じくらい、私の記憶に残っている光景があった。

 それはとても暖かい緑色の光だ。力強くまるで大空に届かんばかりに伸びる光の螺旋が私の目一杯に広がっていた。その螺旋の真下にいる男の人に私はゆっくりと目を向けると、彼は大空を掴もうとするかのように高々と手を挙げていた。

 その時、私は思った。まるであの人の心を示す光のようだと。

 そして、私の意識が途切れる直前、その人が身に着けていた衣服にあったマークが私の目に焼き付いた。

 サングラスを掛けた髑髏を象る炎を。

 

(ああ、そっか、あの人が……)

 

 その時になって私はようやく思い出した。顔は覚えていないけど、あの言葉を言った少年のことを。

 

『自分が正しいって思ったら最後までその思いを貫き続けろ!』

 

「えへへ……」

 

 今日は散々なことがあって呪われてると思ったが、ちゃんと良いことがあったことが分かり、笑みを浮かべて響はゆっくりとその目を閉じた。

 




如何でしたか?

さてさて、グレン団はそれぞれの道を歩んでいきました。

ここだけの話、カミナを奏のマネージャーにしてみようかと思ったんですが、あの性格からして無理ですねぇ(笑)。

さぁ、次回は原作一話後半に突入です!

では、今回はこれにて!
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