ある日の夜、霧の湖の近くの森で、事は起こった。
地面の中にひっそりと、青白い光が点滅している。その光に近づく1人の烏天狗がいた。
「あやややや、また変なものを見つけちゃいましたね、何が起きるんでしょう?」
彼女の名は射命丸文。幻想郷の文屋である。彼女はその発行している部分を写真に収め、そのまま帰った。しかし、この発光体こそ、今回幻想郷で起こる異変の発端であるのだ。
彼女は幻想郷と外の世界の境界にある博麗神社へと飛んでいった。
博麗神社では相変わらず博麗の巫女である博麗霊夢が暇そうに過ごしていた。
「あぁ、暇。ココ最近異変もないし、平和よね〜。」
相変わらずダラーっと霊夢が過ごしていると、文が訪ねてきた。
「こんにちは〜霊夢さん、実は面白いものを発見したんですよ〜」
「あぁ、新聞は受けないわよ。」
「いえいえ、そう言わずにこの新聞を見てくださいよ〜」
文はそう言うと霊夢に1冊の新聞を手渡す。霊夢は面倒くさそうに手に取り、記事を読んだ。そこには、
《霧の湖のそばで謎の発光現象》
と見出しが書かれた記事があった。
「これは…」
霊夢は半ば興味津々にその記事を読んだ。そして、
「ちょっとこれ興味があるから見に行ってみるわ。」
と、手短に支度を済ませて家を出た。
文は霊夢に
「お気を付けて〜」
と言って博麗神社を後にした。
霧の湖の近くの森に着陸し、霊夢は地面をくまなく探し回った。すると、少し歩いたところに地面が光っている場所があった。
「何かしらこの光?」
霊夢がその土を不思議そうに見ていると、後ろから声をかける者がいた。
「あら〜霊夢じゃない、どうしてここにいるの?」
声の主は八雲紫。幻想郷の母とも言える存在で、境界を操る程度の能力をもつ。
「いや、例の烏天狗がこの新聞の記事を持ってきてね、興味があってきてみたのよ。」
「なるほど、実は私達も普段の幻想郷では感じない不思議な気配を感じたのよ。それで来てみたの。」
紫がこう話すと、近くにいた紫の式たちを読んだ。藍と橙だ。
「紫様、まずは土を掘ってみてはいかがでしょうか?」
「なるほど、藍、あんたも役に立つわね。ではまずここを掘り起こしてみましょうか。」
霊夢と紫と藍と橙は光っている部分を掘り始めた。しばらく掘っていると、赤と黒を基調とした服を着た青年と点滅を繰り返している謎の機械があった。
「何よこの人、何故こんなところに!?」
「幻想郷の人ではないわね、私のスキマを使ったわけでもないのにどうしてこんな所に?」
その青年は意識を失っており、とても会話がつくような状況ではなかった。霊夢は青年をおぶり、迷いの竹林にある永遠亭へと運んだ。
次回:青年の正体
地面に埋もれていた謎の青年。永遠亭に運び込まれて意識を取り戻す。彼が口にした出来事とは!?