東方光巨人X   作:ストライク心神

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幻想郷の新聞屋射命丸文は、魔法の森の謎の穴を見つけた。この穴はテレスドンの住処であった。
穴の中の謎の女は地底人で、この地上も永遠の闇に閉ざそうと目論んでいたが、大地とX、そして紫が連れてきた山瀬アスナの活躍で阻止された。


人里に現る宇宙怪獣

大地の意識

 

「大地…?大地…?」

暗闇の中から、自分を呼ぶ声が聞こえる。

 

でも、何だかこの暗闇も暖かい。心地いい。

 

「大地!」

 

でも、さっきから誰かが僕を呼んでるんだよな、誰だr…

 

バチーン

 

[目線解除]

 

博麗神社に甲高く鈍い音が響いた。

 

「いってぇぇぇぇぇ!!」

大地は頬を抑えて飛び起きた。とにかく頬が痛い。

 

「大地!起きたのね!!良かった良かった!!」

霊夢が大地を見て胸をなでおろした。しかし、誰もが想像がつくであろう。大地の方を叩いたのは彼女なのだ。

 

「流石にあんな強烈なビンタを食らったら目も覚めるだろうw」

Xも苦笑いした口調で話す。

 

「あれ?テレスドンはどうなったんだ?」

大地はあたりを見回しながら言った。

「何言ってるの?あなたはテレスドンを全て倒した後に力尽きてみんなの前でユナイトが解けちゃったのよ。」

「え?じゃあ俺の姿、見られちゃった?」

大地は焦っている。秘密にすべきことがバレているからだ。

 

「大丈夫よ。彼女らは私の親友だし。秘密にするようには言っておいたから。」

そう言うと、霊夢はニコッと笑った。

 

そこへ、来客が2人。

 

「お〜い、霊夢!!」

「お邪魔するわよ〜?」

2人の女性の声だ。

「あ、魔理沙とアリスね。昨日の2人よ。」

そう言うと霊夢は2人を迎えるべく玄関へと向かった。

 

「なぁX、一体この世界にはなんの危険が迫ってるんだろうか?」

大地は以前から少し気になっていることがあった。こんな平和そうな世界、スパークドールズもなく太陽フレアの影響など受けないこの世界で、何故こんなにも怪獣が暴れ回っているのか。

「んー、このようなオカルトの方が科学より発達した世界では、我々の世界とは違って有力な候補がないんだ。そのうち分かると思うぞ。」

Xは少し考え込んでいった。

 

「大地?入るわよ?」

霊夢が2人の魔法使いを連れて帰ってきた。

「おっす!ウルトラマンXだったっけ?」

「昨日はありがとうございました。」

2人は大地ににこやかに挨拶する。大地も笑ってお辞儀をした。

 

「ところで、大地がこの世界に来た理由って何なんだぜ?」

魔理沙は首をかしげて大地に問いた。

アリスも霊夢も真剣な顔をして聞いている。

「それが、俺もXもよく分からないんだ…」

「この世界は我々の世界では「オカルト」と呼ばれる現象が普通な世界なんだ。我々の世界ではめったにこんなことは無い。」

大地もXも幻想郷に自分たちがいる理由は分かってない。

 

そして5人はしばらく話を続けた。

 

「良し、そろそろ室内にいすぎて退屈だし、人里でも見て回ろうかしら?」

「お、いいね、大地も連れて行ってやろうぜ!!」

「何言ってるの?大地を連れていくなんて当たり前の話じゃない。」

霊夢は大地の腕を引き寄せていった。

こうして一同は人里へと出かけることになった。

 

人里にて

 

「ここが人里かぁ、へぇー、落ち着く町並みだ。」

大地は人里を歩きながら関心して目を輝かせていた。

「我々の世界ではこんな静かな町並みもうそんなに見ないな。地球でも。」

Xも関心している。

 

「おや、誰かと思えば博麗の巫女と魔法使いたちではないか。」

突然後ろから声が聞こえた。振り向くとそこには、青と白の長い髪をしている青と白の衣装を着た女性が立っていた。上白沢慧音だ。

「あら慧音?どうしたの?」

「いやね、外来人がいるって聞いたから警戒して来てみたわけよ。」

慧音は大地を見た。

「それでお前が外来人か。私は上白沢慧音。この人里で寺子屋の教師をしている。」

大地も自己紹介をする。

「大空大地です。元の世界ではXioという防衛機構の隊員です。」

「そうか。今朝の新聞にあのテレスドンとかって言う怪獣を倒したってことがデカデカと載せられていてな…あれは本当なのか?」

「本当よ。私たちXと一緒に戦ったもの。この目で見たわ。」

霊夢は慧音に自分はXと戦ったこと。Xは味方であることを伝えた。

 

「おいなんだよあれ!!」

突然周りの村人の様子がおかしくなった。何かを見て怯えているようだ。

「やばいぞ!早く逃げろ!!」

そして逃げ出す人も出てきた。慧音の教え子たちもいる。

「先生!早く逃げて!!変なでかい鳥みたいなのが空から降りてきてるんだよ!!」

子供は空を指さす。指さした方向にはなんと怪獣がいるではないか。

灰色の体、鳥のような容姿、手の部分の黄色い爪、東部の黄色の角、腹の六角形の何か…

「あれは!ベムスター!!?」

大地は怪獣をみて確証がついた。その六角形の口にはかつての戦いで飲み込まれたことがある。

「みんな逃げろ!あいつはやばい!!」

大地はみんなに逃げるように指示を出した。

 

ベムスターは鳴きながら人里へと向かっている。人里まである程度の距離まで降下して来たところで、頭部の角から光線を発射した。光線が命中したところではたちまち爆発が起こる。

その様子を見た村人達はより一層恐怖がまし、逃げる人々で大混乱に陥っていた。

しかし、1人ベムスターへと立ち向かおうとする人物がいた。

「人里の皆は、私が守る!」

「慧音!!普通の妖怪とは桁違いよ!!やめておきなさいよ!」

その人物は慧音だ。慧音は霊夢の静止を振り切って飛び立った。

「喰らえ!!ファーストピラミッド!!」

慧音は弾幕をベムスターに放つ。しかし、なんとベムスターはその腹部の六角形の部分で弾幕を吸収してしまった。

「なっ!?弾幕が聞かないだと!?」

慧音は動揺して退散した。地面に降りて魔理沙とアリスの方へかけて駆けたが、霊夢と大地がいない。

 

「おい、あのふたりは!!?」

慧音は2人を心配し、魔理沙たちに聞いた。

「あの2人なら用事を思い出してどっかいったぜ。」

魔理沙は素っ気なく返した。

 

しかし、次の瞬間空に大きくX字の閃光とサイバーラインが発生した。そこから何かが回転しながら落ちてきている。

「なんだあれは!!?」

慧音はその眩しい光に思わず目を細めた。

「来たな。」

魔理沙はニヤリと笑った。慧音には何が来たのかが良く分からなかった。この後すぐにわかることになるが。。。

 

回転しながら落ちてくるものも激しい閃光に包まれている。そして地面に着いた時、光は一気に解き放たれ、サイバーラインがそれの周りを走り回った。

 

 

〜慧音目線〜

 

私はその姿を見て驚いた。胸にX字の発光体、赤と黒と銀を基調とした体色、そして巨大な身体。そしてその巨人は神々しい光に満ちている。

 

「フンンン!!スィィィアァァァ!!!」

巨人は左拳を突き出した後、すぐに右の拳を突き出した。あれは彼の構えなのか?

 

これが、ウルトラマン…X……

 

 

〜目線解除〜

 

Xはベムスターに向かって駆け出した。ベムスターは駆けてくるXにダイブした。しかしXはすぐに身を屈めてダイブをかわした。ダイブが空振りし、地面に叩きつけられるベムスター。

Xは再び構え、ベムスターに掴みかかる。ベムスターも負けじとXの腹と背中を同時に叩きつけた。

 

「ウォォゥゥ!!」

効いたのか、力を緩めて身をかがめるX。しかし、ベムスターが後ろから近づいて来ようとしたところを狙い、後ろに足を伸ばし、ベムスターを蹴り飛ばした。

 

「ブゥギャァァァァァ!!」

いきなりの強烈な蹴りが聞いたのか、ベムスターは苦しそうに声を上げる。

 

「ヘェェェァァァ!!」

Xはベムスターの角と肩を掴み、投げ技を使用しようとした。しかし、ベムスターは六角形の口を開いていた。

 

「フッ!?」

 

Xはベムスターの腹を見たが、その瞬間にXは吸い込まれ始めていた。

 

「へっ!!ハッ!ディィェァ!!デュァァァァァァ!!!!」

 

Xはそのままベムスターの体内へと吸収されてしまった。

 

「エックスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!」

 

霊夢はまるで断末魔のように叫んだ。

 

ベムスターはそのまま空に向かって飛び立ってしまった。さらになんと、ベムスターの目の前に亜空間が出現し、ベムスターを呑み込んで消えたのだ。

 

「な、なんという事だ!!Xが吸い込まれていくだなんて…」

慧音は目を見開いて戦慄してしまった。

 

「ねぇ、スキマ以外の時空を感じたんだけど何が起きたかs…あら?」

結界の異変を感じて紫も式を連れて出てきた。そして霊夢をスキマに連れていくと、

「ねぇ、大地は?Xはどこなの?」

と聞いた。

 

霊夢は下を向いたまま答えた。

「ベムスターって言う怪獣に飲み込まれてった。そのベムスターっていう怪獣が変な空間を通って消えたのよ。」

 

紫はそれを聞いて青ざめた。まだ幻想郷には大地とXの力が必要なはず。このままでは大地たちも幻想郷も危ない。紫は決断した。

 

「外の世界に出て、大地とXを取り戻すわよ!!」

 

紫はそう言い、さっきまでその場に居合わせた魔理沙、アリス、慧音に言った。

 

「今から外の世界に行って、ウルトラマンXを救出するわ。ついて行く者はついていらっしゃい!!」

 

紫の目は本気だ。まるで怒りすら感じられる目だ。しかし、その反面不安や悲しみを合わせ持った哀れな目をしていた。

 

「もちろん行くぜ!紫!」

「私も行きますわ。」

「私も行っていいか、紫?」

3人もXを救う覚悟を決め、外の世界へと出ることを決断した。

 

紫はXのいる世界を探し始めた。そこはなんと、Xが元いた世界だった。

 

 

Xio日本支部にて

 

「総員、月で謎の怪獣反応だ。ハヤトとワタルは直ちに出動せよ!!」

「了解!!」

 

神木隊長は、ハヤトとワタルをスペースマスケッティで出動させた。すると、神木の横に突然スキマが開いた。

 

「な、なんだ!?」

神木はびっくりして思わず後ろに下がった。そこからは、白い服の女性、白と青の服の女性。紅白の服の巫女、白黒の衣装の魔法使い、青と白の人形遣い、青い衣装の女性が出てきた。

 

「あなた方は?」

橘さゆり副隊長が尋ねる。

 

「私は八雲紫。今は私たちの世界にウルトラマンXが来ていました。あなた方は知ってますか?」

 

神木はすぐに答える。

「ああ、Xは宇宙のパトロール中にブラックホールに飲み込まれたんだ。しかし、アスナから聞いた。別の世界にいると。君たちはその世界のものなのか?」

 

霊夢が答えた。

「ええそうよ。ウルトラマンXと大地には世話になってるわ。ところで、今出てるその反応は怪獣かしら?」

と尋ねたところで通信が入った。

 

「こちらスペースマスケッティ。月にてベムスターを確認しました。」

 

この通信を聞いたところで、幻想郷の女性達の目が変わった。しかし、流石はXio隊長の神木隊長。彼女らの変化を逃してはいない。

 

「何かあったのか?」

 

「実は私たちの世界でこのベムスターが暴れたんだぜ。でも、Xが応戦してくれてたんだが、アイツに吸い込まれたんだぜ。」

「しかもあいつは変な空間の穴を通って消えました。」

 

神木はこれを聞いて考え込んだ。

 

「お願いだ、私たちも月に行かせてくれないか?Xを助けたいんだ。」

 

神木は静かに首を振った。

 

「なんでよ、どうしてよ!!Xをほっとけって言うの!!?」

霊夢は叫んで神木につかみかかった。

 

「君たちの世界ではそうではないかもしれない。だが、この世界の月には空気がない。そんな場所にそんな姿で行ったら死んでしまうぞ。」

 

紫はそれを聞いてはっと思い出したように反応した。そして下を向いてしまった。神木隊長はそれでも続ける。

 

「だが、ウルトラマンへの声はここからでも十分に届く!ここで応援するのもXを助ける手だと思われるぞ!!」

霊夢たちはそれを聞いて少し固まった。しかし、霊夢が手を握りしめてこう言った。

「なら、ここから喉が潰れるくらい応援してやりましょう!!」

「そうだな、危険だろうしな!」

魔理沙を始め、他のみんなもその考えに賛成だった。

 

しかし、ベムスターは甘くはなかった。

近づいてくるスペースマスケッティを見るや否や突然亜空間を発生させてその中へと入っていったのだ。

 

すぐにその通信はXioにも伝えられた。

「何!ベムスターがまた違う世界に!?」

その話を聞いた紫はすぐさま周りに異様な「目」のようなものを浮かばせて目を瞑った。何かを探るようだ。

 

「ベムスター、幻想郷に戻ってるわ。」

紫はベムスターが幻想郷に戻ったことを感じた。

 

「嘘でしょ!?」

「みんな、すぐに戻るわよ!!」

紫は他のみんなを連れて戻ろうとしたが、神木は止めた。

「なんで止めるのよ!!私たちの世界に行ったんでしょ!?」

 

しかし、神木は反対の意味では止めてなかつた。

「もし良ければ、我々も力を貸すが。」

紫は考えた。そして

「じゃあお願いするわ。みんなこのスキマの入って。」

「ワタル!ハヤト!今から目の前に出現する亜空間に入ってくれ。」

神木は2人に通信をうって隙間に入っていった。

 

「亜空間ってあの目がいっぱいある空間か!?」

「よし!行くぞ!!」

 

この後、幻想郷でXioと霊夢たちのベムスター打倒戦が幕を開けることとなった。




次回:Xioと霊夢たちのベムスター戦
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