IS -意味不明・支離滅裂-   作:麻倉

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随分遅れましたが最新話です。
自分の昔の文章を読んで恥ずかしくて削除しようと思いましたが無視して続きを書くことにしました。
生暖かい目で見てくださると嬉しいです。


IS学園生活四日目 学年対抗タッグマッチ開幕

 

そしてついに学年対抗タッグマッチの日が訪れた。

 

「あーーーーー」

 

ポリポリと自分の背中を掻く。

学年対抗タッグマッチは闘技場のスペースで行われる。

俺が今日まで毎日更識と特訓用に使っていたため、無人というのが当たり前だったのだが……。

 

響き渡る歓声、熱狂の渦に巻き込まれて少し立ちくらみをしてしまった。

 

「どうしたの? 結構なお偉いさんも来るんだからシャキっとしたら?」

「まさかこんなに人が来るなんて思ってなかったんだよ……」

 

ズラリと並ぶご来賓の方々が遠目に見えた。

一人はどこかで見た事あるな……。

 

「さーて、そろそろトーナメントの組み合わせが発表される頃ね~♪ 最初にわたしたちの餌食になるのは誰かしら?」

「俺は出来れば一回戦はそんなに強くない奴が良いんだけどな……」

 

どこか見晴らしの良い所に座ろうとしたのだが、スピーカーから放送が流れ始めた。

 

『選手の皆さんは自分の指定された区域でお待ちください』

 

「――だって?」

 

更識が俺に問いかける。

 

「……別に大丈夫だろ、ここで俺は見てる」

「じゃぁおねーさんもそうしよっかな~」

「お姉さんなんて年齢じゃないだろ。自分の年を弁えろ」

「え、ちょ、酷くない!? おねーさん相楽君と同じ年なんだけど!?」

 

そんな感じで更識を弄っていると照明が入り始め、スクリーンがトーナメント表を発表した。

 

「……微妙だな」

「……微妙ね」

 

俺達のグループはDグループ。

大した知り合いもおらず、かといって別に知らない人間がいるわけでもなかった。

 

「ま、とりあえず先は長いし見学でもしておくか」

「そうねー、適当にこのへんでグダってましょう?」

 

ここにいる奴らにとってはIS同士の戦いなど見慣れている者がほとんどだが、対して俺は見たことがない。

それに何より俺の目的は……、

更識に頼らずに活躍することだ。

 

正直、俺のこの戦いの結果が世間での男の評価に繋がると考えていい。

昨日の一年生のタッグマッチ戦では一夏のチームは負けてしまったのだそうだ。

と、なると俺しかいない。

 

「あ、相楽君とたっしー! こんなトコロでいちゃついてたのー? 荻原先生怒ってたよ!!」

「……ばーか、ちょっとおねーさんが一緒に寛いであげてただけだっての!」

「たっしー素直じゃないねぇー」

 

御陵と猫目が俺達の隣に腰を下ろす。

どうやら連れ戻すつもりではないそうだ。

 

「それでそれで! 相楽君ってどれくらい強くなったの!?」

 

御陵が更識にそう尋ねる。

俺もよく分からないため、試合に集中するフリをして耳を尖らせた。

 

「う~~~~~ん……」

 

更識が唸る。

 

「……まあ、相楽はそこまで強くはなってないよ、ぶっちゃけ不器用だからね」

「そーなの? じゃあ私にもワンチャンあるかなぁ……?」

「私たちも賞金狙えるかもね~」

 

……こういうところで、女子はかなり辛辣な言葉を浴びせる。

俺の嫌いなところの一つだ。

まるで手のひらを返したかのように急に態度が変わるのだ。

 

――ただ、その瞬間。

更識が「相楽はね」と含んだような言い方をしたことに少し、心に引っ掛かった。

 

その後、御陵や猫目と世間話をしていると、電気がうっすらと消えていき、サーカスのピエロにスポットライトが当たるように電光掲示板であるスクリーンに明かりが集中した。

 

 

『さあ、それでは第六回、学年対抗タッグマッチ二年生の部を開始いたします!』

 

その音と同時にスモークが広がって、二つの扉が開き始める。

それと同時にオーソドックスな機体である四機の打鉄が舞うようにステージへと飛び立った。

 

それが学年対抗タッグマッチの幕開けだった。

ナレーターは両チームの名前とチーム名を叫び、試合開始の合図を響かせる。

 

呻る轟音。

擦れあう機体。

 

考えるまでもなく、お互いの思考が混じり合っていることが分かった。

手に汗握る試合というのはこのような試合のことを言うのだろう。

 

しかし、そんな試合にもすぐに決着は訪れる。

お互いの力量は全くの五分五分。しかし勝敗の左右を分けたのは勝利への執念だったのだろう。

片方のチームの一人がとどめを刺そうとした瞬間に迷いが生じたのだ。

いくら絶対防御があるといえども同じ学年の知り合い、もしくは友達に手をかけることへの一瞬の躊躇い。これが全てを決めたのだった。

 

――しかし、

俺はこの試合を見て、何か違和感を隠せずにいた。

 

他人がニン〇ンドーDSで遊んでいる中、自分だけニン〇ンドー3DSで遊んでいるような……

そんな、妙な感覚が俺の胸の内を支配していたのだった。

 

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