???視点
二年前、毎日が嫌になっていた
同級生の男子達は自分が好かれるためにアピールやモーションをかけられ、女子達からは嫌われる。自分で言うのもあれだが、私は結構かわいいほうだと思う、それですり寄ってきたり、ねたまれたりするのにはもう慣れてきたけど、親しい友達が誰一人もいない親に嘘言って友達がいるなんて言ってるけど、全部嘘だ。
そして、今日、溜まりに溜まった女子からの憎悪が暴発した
それからは罵詈雑言を浴びる毎日、本当に嫌になってくる
いっそのこと消えてしまおうかと思いながら歩いていた
その時、トラックが突っ込んできた
よく見ると信号が赤でトラックの運転手は信号無視をしたのだと理解し、このまま轢かれるのだと思い、目を閉じた
でも、痛みは全く来なかった
目を開けてみると、青い翼をもった天使が私を助けてくれた
青い翼…いや、実際には無いけど私にはあるように見えた
金を溶かしたような金色の髪に青空のように澄んでいて宝石のようにきれいな青くて凛々しい目のえっと…歳は多分私よりも年上かな?それよりも、目の鋭さのおかげで何だか格好良くて、白馬に乗った王子様というよりも姫を助けに来るような騎士のような感じがした
そして、私は彼に心を奪われていた
ふと気が付くと、その青い天使は空高く跳躍していた
あ、顔が近い
私の心がトクントクンと音を鳴らしていた
そして、地面に降り立つと、青い天使はゆっくりと地面に私を下ろした
青い天使は私を下ろすと、すぐに何処かに行ってしまった
あれから、私は青い天使のことを独自に調べてみた
何でも彼はガンヴォルトと呼ばれているみたいで、正体は不明で存在自体が都市伝説らしい
それでも、私は会った、そして助けてもらった
もう一度会いたい、そう思っていて、いつの間にか青い天使の絵を描いていた
でも会えたこと自体が奇跡なのにそんな奇跡がそう何度も起こるはずがないと思っていた
そう思っていたら誰もいない路地で青い天使を見つけた
私はいてもたってもいられずに話しかけた
「あの、すみませ…」
その時だった、青い天使の色が褪せていき、黒い髪の人に変わった
その眼は少し濁っていた
「充電切れか…」
「あの…」
「ん?」
青い天使だった人は私を睨むような目で見てきた
なんでだろうか、印象が違うと怖いんだけど、それ以前にもっと知りたいって気持ちのほうが強かった
「あの時の青い天使ですか?」
「俺は天使なんてたいそうなものじゃない、それよりもお前、名前は?」
「え?」
「名前もわからねぇ奴に名乗る名前はねぇよ…」
感じ悪い!? 目が腐っているのに比例して性格も腐ってた!?
いや、まあ、名前を尋ねるときはこちらからなのはわかっているけど、それでもなんだかなぁ…
とりあえず名乗りますか
「一色いろはです」
「穂群八幡だ…」
青い天使、穂群八幡先輩とはこれが正真正銘、初めての出会いで私の退屈な日々が色づき始めた頃だった