松風天馬君に恋する私   作:伊つき

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聖堂山との試合が終わり、早速次の予定。

事前に言われてたけど試合観戦ね。

これは私達ヴァルキリアだけでなく、ゴッドエデン全員に通達があったみたい。

私達は言われたとおり、ゴッドエデンスタジアムに向かいたい……のだけど。

 

「ごめん!めっちゃ寝坊した!」

「置いていくわよ……」

 

ミクが出遅れてる。

慌てて寝癖直して、靴履いて……本当に待ってられないわね。

集合時間も決まってるもの。

全員が遅刻したらどんな処罰下らされるかわかったもんじゃないわ。

 

「いいよ。先行ってて!」

「わかったわ」

 

本人がそう言うのだから私達は先に出発することにした。

道中、アリアが私に近寄ってくる。

 

「ったく。こんな気怠いイベントがあるとはな」

「処刑試合するよりマシでしょう」

「ま、それもそうか。それより前の試合。あれは結局なんの意味があったんだろうな」

「……そうね」

 

アリアの言う通り、聖堂山との試合を私たちは消化したけれどあの結果で聖帝が満足してくれたのかは不明。

試合が終わったらそのまま何も言われることなく開放されたけど、一体何のためにあんな試合したんでしょうね。

聖帝の口ぶりからしてまた千宮路大悟に何か要求されたんでしょうけど、あの試合結果で満足してくれたのかしらね。

私たちが勝ったことは問題ないでしょうけど、私達がフィフスセクターの思想に染まったとは言いにくいし。

まあ、お咎めが何もないなら放置でいいわね。

 

「着いたら通常の客席ではなく個室に行くわよ。はぐれるんじゃないわよ」

『はーい』

 

皆が返事する。

そう言えば……ミクはちゃんと目的地にたどり着けるのかしら?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤバい。めっちゃ遅刻した。

ついでに道にも迷いました。

はい。

なんかVIP席に行くんだったよね?

私、今全然有象無象のシードの中にいるんですけど。

 

「いや、VIP席どこやねん。ウケる」

「おい!もう試合始まるぞ!お前もシードだな?ここ座れ!」

「あ、はい」

 

私が通路に突っ立ってたらシードの僕ちゃんに引っ張られて観客席に座らされた。

なんか流されるままに座らされたけどこのプラスチックの雑魚椅子めっちゃ固くてお尻痛いんですけど????

うわーん、私もVIPルームの柔らかいソファーで見るつもりだったのに!!

 

 

「てかこの試合がなんの試合か全然知らないんだけど。白竜くんのチームゼロが出るんだっけ?相手は……かみなり……もん……?なんて読むんだよ」

 

 

目を凝らして読むも途中で諦めた。

とにかくよくわかんない多分フィフスセクターに歯向かって白竜くんにボコられるのがオチであろうチームを見る。

すると、噴いた。

 

 

「剣城くん……?な、なに四天王……?」

 

 

私は2度見した。

敵チームのベンチに剣城くんがいた。

いや、あんた暫く見ないなと思ったらなんか当たり前のように裏切ってるじゃん。

さすがに驚いたわ。

 

 

「はえー。剣城くん、裏切ったのかぁ。命知らずだなぁ」

 

 

私は、能天気だった。

口かっぴろげてボケーッと試合を見る。

肘も着いた。

やめろ、隣の僕ちゃん。

私は『フィフス!フィフス!』なんて叫ばないぞ。

ていうか私Aランクシードだから僕ちゃんが気安く命令していい存在じゃないんだけど??

Aランクシードの威厳どこ?

無くしたわ。

 

 

「うわ、一方的じゃん。チームゼロつえー」

 

 

私はアホ面で適当に感想を呟く。

まあ予想してた展開だけど。

前半はチームゼロが圧勝していた。

私も雷門なんて大したことないと思っていたし、興味もなかった。

 

 

 

 

後半が始まるまでは。

 

 

 

 

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