お ま た せ
い つ も の
ま た お ま え か
~神秘の楽園~
この神秘の楽園は地下大迷宮マジルテで最も美しいと言ってもいいほど美しい場所だ。
地下だというのにまるで朝みたいな明るさ。
あふれ出るきれいな水。
白くて神々しい宮殿。
そんな神秘的な場所を見て、八咫烏はこう言った。
霊烏路空「うにゅ!ここをめちゃくちゃにして新たな地獄にしましょう!」
さとり、燐「アホか!!!」
お⑨には理解できなかったらしいがここはいまだかつてないほど感動するレベルで素晴らしい場所だとさとりたちは理解した。
このピンク玉はこれがある世界に住んでいるのだろうか......
カービィを見てそう思った。
さとり、お燐「(妬ましいわ......)」
しかし、先に進み続けて数分が立った時。景色は大きく変わった。
まるで朝のような明るさはなくなり、何とか周りは見えるもののまさに洞窟という暗さがあった。周りも神々しい宮殿ではなく古めかしい遺跡になっていた。
「あんな綺麗な場所を歩いた先にこんな真逆のところに着くのね。ホントに奇妙で謎だわ。」
「お燐どーした?そんなくっ付いて?」
「何でもないよ.....進んでお空。」
お燐は先ほどまでの明るさから来た安心感は真逆ともいえるこの薄暗さで完全に砕かれている。さとりも周りに敵となるものは居なさそうだがとても不安だ。
だがお空と先頭を楽しそうに歩いているピンク玉は違った。
不安はなさそうだ.......いや元からないのか?
周りはもっと薄暗くなる。
さらには薄気味悪さも出てきた。
お燐はお空にしがみつき動こうとしない。さとりも一歩一歩歩くのが恐ろしくなってきた。
このまま前に進んでいいのだろうか?
さとりの見たところもし敵が出てきたのならば極限に怯えているお燐と何を考えているか分からないピンク玉は戦力外となる。
いざとなればお空が居るし、さっきの明るいところに逃げるか地霊殿まで逃げればよい。
敵が来ても大丈夫.......でもできれば何も来てほしくない。
そんな事を願っていたが願いはかなわなかった。
ドスン!!!
大きな物が落ちる音がすぐ目の前で聞こえた。
ガラス?いや、ダイヤモンドにも見える。
一言でいえば美しい塊ともいえるものがさとりの目の前に落ちてきた。
だがそれは言い方を変えると
さとりの目の前に歩いていたカービィという可愛らしいピンク玉を潰すようにダイヤの塊が落ちてきた。
「きゃぁぁ!!」
「「さとり様!」」
お燐とお空がさとりを塊から離れるように塊とさとりの間に割って入った。すぐにダイヤの塊は動き始めた。
それはお燐やお空が動かしたわけでもないし下敷きになっているであろうカービィが動かしたわけでもない.......
塊は自分の意思で動いていた。
そして同時に無事なカービィ(ギリギリで避けた)と上から大きな舌打ちが聞こえた。
真上に居たのは三つの目である。目の周りには王族が付けてそうな装飾品があるが、それ以外は何もない。
何もないのだ.......
口、鼻は合っても顔の形、髪、胴体、腕、足がない。
まるで顔が浮いているようだった......
「っち.......外しタか......」
顔は重々しい声でしゃべる。3つ目の目線は全てカービィに行っているようであり、さとりたちは文字通り眼中にない状態だ。
「ピンク玉メ.....一族の恨みヲここで晴ラス!」
顔は自分の隣に浮いているダイヤの塊を変形させ、カービィ目掛けて落とす。
おそらく形状からしてあのダイヤの塊はあの顔の手だろう。
ここでさとりは恐怖から戻る。そして友人(デデデ)の友人カービィを助けるためにお燐とお空に命令を下す。
あの顔の心を読んである程度の情報は手に入れた、あの顔の名は ワムバムジュエル
ワムバムロックという種族の王で過去にカービィに一族ごとやられた様であり今まさにその復讐をしようとしている。
この時さとりは疑問に思った。
こんな危険で強そうなモンスターの一族をこのピンク玉が倒したのが気がかりだ、このピンク玉は強そうには見えないというか現在ワムバムジュエルの攻撃から逃げ回っているだけで反撃は一切していない。
「ドうした!?避けるダケか?」
「カービィ大丈夫かい!?」
「つかまれ~!」
お燐は素早い動きでカービィを捕らえ、空を飛んでいるお空に渡した。
空を自由に動けることによってワムバムジュエルの攻撃の一部は意味をなさなくなった。
「なんだお前ラ!」
復讐の真っ最中に現れた乱入者。
ワムバムジュエルはそいつらに不快感を覚え、まずは空を飛んでいるハエ(お空)を叩き潰すことにした。
「お空!お燐!そいつの弱点は手よ!手を攻撃しなさい!」
さとりの助言はしっかりと二人に聞こえ、二人ともジュエルの手を攻撃し始めた。
しかしその助言は怒りっぽいジュエルをさらに不快にした。
「........」
「やば.....」
ワムバムジュエルはもう一つの手でさとりに向かって拳を飛ばした。
「「さとり様!」」
だが拳はさとりに当たらず、空を切った。
小さいうえに俊敏なさとりは大きいが分かりやすい動きをするワムバムジュエルの拳を易々とかわせた。
お次にワムバムジュエルは手を指でっぽうの形にしてさとりに向けた。
もちろん今度はお空とお燐とカービィが先に動きもう片方の手にダメージを与えることによって自分たちに注意をひかせた。
「鬱陶しいムシケラが!」
ジュエルは指でっぽうをやめて両手で薙ぎ払おうとするがこれもかわされる。
「お空!あいつの手に攻撃を!」
さとりが命令を下し、さとりは左手を掲げて大きな炎の塊を作り出すが.....お空はふしぎそうな顔をしてボーっとしていた。
「お空!なにしてるの早くあいつの手に攻撃を!」
「さとり様............」
「手よりあいつの顔面に放った方がいいんじゃない?」
「「「え?」」」
まさにその通りである。
ワムバムジュエルの手はあちこちに動き回って、攻撃が当たらない可能性がなくもないが本体。つまり奴の顔は先ほどから右に向くか左に向くかの動きしかしていない。
まさかそれ以上の動きはできない?
「待.....待テ!いいのか!?今ここでその炎を放っテ見ろ!俺様はそれヲ簡単ニ避けてやル。するト当たらなカった炎は変な所ニ当たってココガ崩れルかもしレんぞ!」
なんか異様に焦っているな......
動揺っぷりから避けられないのでは?
「お空、念のためギガフレアぐらいを放ちなさい。」
「りょうかい!」
お空は左手の炎を大きな球体に変え、いまから投げると言わんばかりの態勢を取った。
ワムバムジュエルは両手を目の前にぶんぶんと振り、叫び始めた。
「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァ!馬鹿やめろ!マジルテが崩レるだろ!」
「大丈夫!大丈夫!ギガだからギガ!」
ギガの何が大丈夫なの......
お燐はその言葉を飲み込んだ。
「待て頼ム!俺死ぬシマジルテが崩れてシマう!」
「最初に攻撃したのはあんたでしょ!く~ら~え~」
お空は炎の球体をさらにデカくしてワムバムジュエルに投げつけた。
「どわあああアぁぁぁァぁ.........あれ?」
炎の球体はワムバムジュエルに触れる前に間に居た誰かの手によってかき消された。
その間に居た人物はまぶしいほど白くて美しく、白い仮面にピンクのランスそして十字架の書いてある盾を持っていた。
カービィはそいつを知っている。
かつてメタナイトと自分に幾度とも戦いを仕掛けてきた時巡る戦士
ギャラクティックナイト!(二回目)
時巡る戦士は手始めに自分の後ろに居るワムバムジュエルを一撃で葬り去った。
「げぇぇぇぇぇ!!!!!!!なぜェぇぇぇぇ!!」
お次にカービィ......ではなく先ほどの大きな炎の放ったお空の方を見た。
さとりはギャラクティックナイトの心を読む。するとかつてないほどありえない心が読めた。
あの烏と戦う。
これだけだ。
これ以外何も考えていない。
怒りも好奇心も恐怖もありとあらゆる感情がない。読みと取れない。
そこからギャラクティックナイトの危険性に気づいたのかさとりはお空に逃げるよう命令を言う。
しかしそれよりも早くギャラクティックナイトの高速なランスさばきがお空を捕らえる。
「ガッハ.....」
お空は人間ではなくかなり強い部類に入る妖怪のため戦士のランスは刺さりはしたものの貫通はしなかった。
ギャラクティックナイトは血に染まり始めたランスを引き抜こうとするがお空はそれをつかみ離さなかった。
同時にお燐が思いっきりギャラクティックナイトに蹴りを入れる。
そして同タイミングでお空がランスを離すことでギャラクティックナイトは大きく吹っ飛ぶ。
「お空!下がってな!あとは私g____」
「お燐!危ないわ!」
お燐が避難するようお空に言い聞かせる前にお燐は赤い空間のようなビームを食らって倒れこむ。さとりはお燐を連れて、お空にも逃げるよう命令する。
だが.....お空は口から血を吐き出し倒れる。
まずい
先ほど蹴りを食らった白き戦士はゆっくりと近づいてくる。
さとりとは目を合わせずにお空にランスを向ける。
とどめを刺すつもりだ。
「ぽよ!」
可愛らしい声と共にギャラクティックナイトにカービィが飛び掛かる。
この時ギャラクティックナイトは初めて今ここにカービィが居ることに気づいた。
さとりの能力でギャラクティックナイトの心が読めた。
強い......また戦える.....
カービィは今は何のコピーを持っていない...だから初手はギャラクティックナイトの方向へ向かって吸い込みを始める。
凄まじい吸い込みだがギャラクティックナイトは微動だにしない。
これで自分を吸い込めるとでもおもったか?そう言いたげな顔をして。
しかしカービィが吸い込もうとしたのはギャラクティックナイトではない、不本意でかわいそうだが彼女を助けるためにも目の前の戦士を倒すためにもカービィは倒れていたお空を吸い込んだ。
「え!?」
「.....!」
お空を吸い込んだカービィは姿を変えた。
その姿は頭に赤い王冠をかぶっており、その王冠の上にまるで生きているかのような炎の龍が飛んでいる。いや、よく見ると龍は八咫烏のような翼が生えているようにも見える。
さとりは口をぽかんと開け、ギャラクティックナイトは武器を持ち直す。
カービィが扱えるコピー能力の中で最強クラスのコピーの事を人は
スーパー能力と呼ぶ....
その中の一つドラゴストーム
今彼はそのドラゴストームをコピーした。
To be continued...