妖怪狩り殺し。ジャーボ・アルタルストに拾われてから約一年。
レティは冬以外はずっと寝ているので感覚的には一年たってないような気もするが.....
慧音「どうだ、レティ。もう慣れただろ?」
レティ「うん......ほとんど寝てばっかだったけど慣れたわ、人間にもね。」
「そうか!それはよかった!」
人間の里には人間の他にレティ以外の妖怪も暮らしたり訪れる。
この上白沢慧音だって半分妖怪だ。それと今外にいる....
ドガシャ!
「ギャァァァァァァァァァァァァ!!!」
外からジャーボの叫び声が聞こえる。
「なんだ?また何かやらかしたのか~?」
慧音が外に出て様子を確認する。
そして「あ~....またか」とあきれた口調で戻ってくる。レティも外に様子を見ると
道のど真ん中で緑髪の長髪の女性がジャーボに締め技を決めているところだった。
その長髪の女性が先ほど言いかけたレティと慧音以外のよく来る妖怪。
風見 幽香だ(この時はまだ風見ではないらしい)
「二人とも何してるの?」
「あら、レティこんにちわ♡こいつがけんかを売ってきたから少しお灸を据えているところよ。」
「売ってないぃぃぃ!目が合っただけぇ!グェェェェェ!!!」
この二人はいつもそうだ。そのためか周りの人はだれも止めようとはせずに
今日も平和だな。と笑いながら通り過ぎてゆく。
確かにそれが正しい.....
「正しくない!助け.....ギョァッァァァァァ!!!」
こんな毎日だがとても幸せだ。
レティもジャーボも幽香も慧音も人里のみんなもそう思っている。
だがそれを壊そうとして、動く奴らもいる。
「ちょっといいかしら?」
絞められているジャーボに金髪の女性が話しかけた。
「あっ、紫さん」
幻想郷古来の大妖怪 八雲紫
言っておくけど幸せを壊そうとしているのはこの人ではない。
「ジャーボ、お仕事よ。妖怪の山で天狗が数名斬られたって。」
「......妖怪狩りで間違いないですか?」
「ええ、それは確定よ。」
「一向に減らない
ジャーボは幽香の締め技から抜け出すと雰囲気を一気に変えて武器を取り出した。
「妖怪狩りの隠れ家は藍が見つけてくれたわ。さぁ!思いっきりやってこい!」
紫が命令を下すとジャーボは消えた。
紫はいかなる理由があろうと大量虐殺はできない、だから大量虐殺の仕事はジャーボの仕事だ。
「私も手伝おうかしら?」
「幽香、あなたがやったらさすがにかわいそうよ......」
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~隠れ家~
「Hi!Nice to meet you!そしてさようならぁぁぁ!!!」
ジャーボはさっそく一番近くに居た妖怪狩りの首をはねた。
「うわああああぁぁ!!!!!」
「ジャーボだ!ジャーボが来たぞ!」
「おいおい、逃げるのはよくないよ~.....逃げてばっかじゃ人生損するよ~....まぁもうここでお前らの人生は終わるけどね。」
そしてジャーボお得意の妖怪狩り虐殺PARTYが始まる。
逃げようとするものは足を折ったり刺したりして逃げなくさせて。
立ち向かうものは慈悲深く一撃で葬る。
「いや~俺ちゃん本当にやさしいね~......お前らは死ぬだけで済むからな....」
その後逃げなくさせた奴はゆっくりと殺し、装備をはぎ取った後ジャーボはその場で一息ついた。
疲れたな。
さすがに毎回毎回キャラを変えて虐殺すると精神的に疲れる。
ただ.....こんなことで疲れていては駄目だ.....妖怪狩りの殲滅とあのカス共の進行を防がなければならない。
妖怪狩りの殲滅はもう90%完了だろう。
しかし奴らの進行は面倒だ場合によっては超越神ペルソナと一戦交わらなければならないのだ。
「.......
ペルソナはわが親友ウィザーの上司であり天敵に当たる最強の神である。
なかなか神とは言えぬ性格をしており、自分の好みまたは大変価値のある世界を見つけると勝手に自分の物にしてしまうのだ。
ペルソナ神のものとなった世界は永遠なる繁栄と幸せが手に入る.....がそれはペルソナが稀に直接自分の物にした場合だ。
大半はペルソナの配下の統治神が管理しており最悪だ。永遠に監視され、その配下の神に媚びる毎日を送る、どんなひどい事されてもやり返せば末裔まで苦しむ。ペルソナに助けを求めてもその前に配下の神に揉み消されペルソナは気づかない。
本当にごく稀にペルソナが気づいてその配下の神を消滅させて別の信頼できる統治神に任せるのだが......そいつもまたクソ野郎の可能性が高い。
あの超越神は気づいていないのだ。自分の信頼できる統治神が始めが良いやつでも時がたつたびに醜くなる不完全な神がほとんどと....
(統治神は不完全が多いがそれ以外は慈悲深くとてもやさしい神ばかり)
「オーディンやアヌビス、ウィザーが管理するならまだいい方か?」
いや、たとえ心の底から信頼できる神やわが親友がここを管理することになってもあの
たとえば、妖怪より人間が優遇される生活を送るとか幻想郷のルールを壊したりとか博麗の巫女を自分の守護者にするとか.....
あれ?べつにペルソナの配下の統治神の悪口のはずがペルソナの悪口になってきたな....
まぁ、
とにかくここを彼女たちにバレて攻められることは避けねばならん。
「でも戦闘になったら絶対死ぬよな~.....今のうちに慧音たちに告白と別れを告げておこうかな~....」
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~夜~
「.........」スヤスヤ
ジャーボは寝ている幼いレティを眺めている。
一年という短い期間のためレティは全く成長していない。
でも毎日見ているジャーボからすれば毎日変化や成長がみられてとても楽しい.....
そういえば「アイビム」は私の残した例の計画を進めているのだろうか?進めてくれているなら彼を私の後継人にしてレティを守らせるか。
そんな時だった.....
向かいの酒屋の旦那がいきなり家に飛び込んできた。
「大変だ!」
「なんだ、酒屋の旦那さん。レティが寝ているであろう。」
「ジャーボさん!妖怪狩りだ!妖怪狩りの大集団が天使を連れてきた!」
「は?」
ジャーボは家から出ると慧音、紫、幽香が深刻な顔をしていた。
「妖怪狩りはともかく天使とはどういうことですか?」
「分からないわ......天使というのは見た目だけの判断だけど....明らかに向こうの味方っぽいし妖怪たちには友好的ではなさそうね.....」
紫がスキマを開き妖怪狩りたちと天使の様子を見せる
「..........
予想の倍早く来たな......神の工作天使は主に統治神が偵察のためにいろんな世界にバらまく天使の事だ。
近くに統治神が居ないから現地判断で妖怪狩りに味方をしたか?
どちらにしろ生かしてもメリットはない。
「ゆっかー.....奴らはどこから来たんだ?」
「結界を破った.....訳ではなさそうね。天使だから時空に穴をあけたりとか?」
神の工作天使はそんなことはできない。
もしやもうバレていて天界から送られてきた?
「フゥ......」
ジャーボは深呼吸をする。
バレていたのなら天界へ攻め入り統治神を殲滅してペルソナやその他神に打撃を与えてやろう。ついでに天使どもを道連れにするのもありだな。
「ゆっかー、慧音先生はこの周りの警護を幽香は家で寝ているレティをお願いします。私は......まぁ天使が居ようがやることは変わりませんし結果もいつもと同じです。」
「気をつけなさいよ、レティのためにも。」
「ええ!もちろん!ありがとうございます!...........今まで本当に」ボソ
ジャーボは全速力で天使たちが待機している場所へと襲撃した。
夜中にいきなりの不意打ちだ。予想より簡単に妖怪狩り共は殺せた。
天使たちも人外の強さとは言え戦闘用の天使ではないからか大したことはない。
ものの数分で決着をつけた。
「なんだ.....予想よりはるかに楽だったな....」
だが、それで終わりではない。
視界の隅に白い裂け目ができる。
「天界の扉?」
まずい.....誰が来る?
統治神や工作天使なら天界の扉は使わない.....つまりはペルソナの精鋭部隊の誰か?
だとしたら......
ジャーボが悩んでいる間に扉から青色の翼の生えたロボットの様な天使が出てきた。
「「!?」」
お互いに驚きあう。
それはそうだ。お互いにお互いを知っているからだ。
このロボット天使は
いうなればペルソナの右腕の右腕である。
「これはコレハ、お久ぶりでゴザイマス。ジャーボ様。」
「久しぶりだね、君が来るなんて珍しいね。何かようかい?」
「.......急いでイル上にアナタ様ならもうお気づきデショウカら単刀直入に言わせてモラいます。我が偉大なる御方に幻想郷を渡せ。今ならペルソナ様の配下にナレルぞ。」
「......ペルソナはこのことについては知っているのかい?」
「残念ながら偉大なるペルソナ様にハ日々の感謝という事デサプライズの意味を込めて私の判断で内緒にしました。」
その言葉を聞いた瞬間ジャーボは即聞いた。
「つまりは、お前の判断という事はペルソナは愚かオーディンやアヌビスも知らないのか!?」
「はい、アベヌス様やウィザーも知りません。すべて私めの独断、現地の人に協力を仰イデ......トイウカそれを聞くとなると明け渡す気は?」
「ない。こんな幸運を見逃すはずがないだろう?」
もしこいつの言ってることが本当ならこいつを殺し、部下も殺してしまえば天界はこのことについて何も知らないはず!
いや、さすがに右腕の右腕がやられたら気づくか......ならばその時は私の力を使うまでだ。
「すまない、戦争神の偉大なる使いよ、幻想郷のために死んでもらおう。」
「それは困りますので反抗サセていただきます。」
最高天使と妖怪狩り殺しの戦いが始まった。
相性で言えば向こうが有利、しかも向こうは最高天使にしか装備が許されない武器を持っている。普通にジャーボが勝てるわけがない.....
はずがない。
ジャーボは能力を発動させた。
「馬鹿ナ.....」
戦闘はまさかの数十秒で終わった。
ジャーボが魔法を一つ唱えて終わりだ.....
「ナゼ....だ....」
ジャーボ・アルタルストは静かに冷酷に伝える
「愚か......私に能力を使わせるからだ、愚かな神の下僕よ。」
ジャーボ・アルタルストの口調は非常に変わった。
いや、これが素だ。
今までが演技だ。
ジャーボに感情なんてない。あっても弱い。今までのは演技だ。
紫に媚びるのも慧音に怒られて興奮するのも幽香に喚くのもレティを可愛がるのも演技だ。
詳しくは違うが間違ってはいない。
奴らと話すのになんも思わない。
ジャーボは天界の扉に近づく、向こうの天使を殺し能力を使ってなかったことにしよう。
幻想郷は大事だ、美しくて大好きだ。
見ているだけではつまらない。
だから暮らしてみたが特に何の感情も生まれなかった。変わらなかった。
能力を使って偽りの感情を使い、楽しそうにふるまったが、所詮は偽の感情。
仕事が終わったら幻想郷から完全に手を引いて再び鑑賞する毎日に戻ろう。
あれだけずっと考えていた私は馬鹿だな。
くだらなかったな......ただただ情緒不安定になっただけだ。愚かだったな私は
ジャーボは振り返る。まだ暗く、何も見えない。しかし人里にレティたちが居るのが見えた。
「.........?」
なんで振り返った?
先ほどまでくだらないとか愚かとか言いながらなぜ振り返った?
まだ能力のせいで情緒不安定になって振り返ったか?
愚......か?
......愚かだな。
感情はないに等しいのに....
あれだけ心配する自分を馬鹿にしていたのに....
ただ見てるだけでいい世界に未練などないのに....
幻想郷を離れるのが悲しい.....
レティのこれからの生活、変わっていく幻想郷を別世界から鑑賞するのではなく
この目で、この世界に暮らして、この世界の住民としてみていきたいな....
これが私の素の感情か....
今戻れば再び何も感じないはずの生活を送れる。
今戻れば能力がなくとも他の感情が生まれそうだ。
情緒不安定ではなく、一つの生物として決まったタイミングで決まった感情で生活を送れる。
いや.....
後継者に任せよう.....
後継者ならその仲間と共に
レティも幻想郷も幸せになるかもしれない。
嬉しみの感情に包まれるかもしれない。
その時はまた来よう.....
情緒不安定モンスター、妖怪狩り殺しではなく
幻想郷の住民 ジャーボ・アルタルストとして
ジャーボ・アルタルストは天界の扉の向こうへと進む。
幻想郷のため、幻想郷の未来のため。
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チルノ「レティ!」
レティ「はっ!?」
レティが目覚めるとそこは人里の寺子屋だった。
氷の妖精チルノが寝起きのレティに呼びかける。
「レティ!みてた!?あたいが最強の難問に挑み、答えた姿を!?」
「チルノちゃん.....あれ昨日やったばっかの問題でしょ...」
夢?いや、なんの夢を見ていた?
「ごめん、チルノ。寝てたわ。」
「むぅ~!」
「よしよし」
レティはチルノを撫でて周りを見る。
そういえば帰りにシュテン達と会って4人とも寺子屋に用事があったんだ。
レティはチルノの様子を見に。
シュテンは調べもの。
プロトは........
「お願いしますだ!慧音様ぁ!前回(地霊殿大作戦後のヤマメとの事件)の奴を慧音様の能力で歴史からなかったことにしてくだせぇ!」
「駄目だ!ヤったならヤったで男としてちゃんと責任を取るんだ!」
「お願いしますだぁ!お慈悲をお慈悲をぉぉぉぉ!!!!」
シュテン曰くプロトがヤマメと.......しかもプロトは早くイったそうな....
「よう、おはよう。レティ」
「ぽよっ!」
「...........」
「どうした?」
ジャーボの後継者......
シャテン・シュテン。
大昔、ジャーボが夜空を見て言っていた後継者の名前....
「ううん!なんでもない!」
レティがシュテンに抱き着いた後、カービィ抱きしめながら寺子屋から出た。
「あっ!レティ待て!あたいはまだ許してないぞ!」
「慧音様ぁ!お慈悲をぉぉぉぉぉ!」
幽香「あら、レティ。久しぶりね。」
レティ「久しぶり!」
シュテン「げ!風見幽香!」
幽香「あら、丁度いいところに~」
「ひぃぃぃぃ!!!」
ジャーボ、あなたが今どこにいて何をしているか分からないけど.....
私たちは楽しく暮らしています。
後継者であるシュテンもその仲間であるカービィやプロトも元気です!
そしてそろそろ秋本番になってその後は冬になる!
冬になったらあの時みたいに長く続かない会話をしましょう!
今度はシュテン達や霊夢たちも居るから会話が弾むわよ!
レティ・ホワイトロック過去編 Fin...
ジャーボ・アルタルストは情緒不安定にして謎ばかりのキャラです。
だから謎と情緒不安定さを出した文脈にしようかな~と思ったら
元から文章力ないくせに無理をしたため途中理解不能な部分が出てしまいましたね。
次回から普通のストーリーに戻りま~す。(次は風神録かな?)