聖「ナズーリン、命蓮寺のどこら辺にあるのです?」
ナズーリンは自身の能力、探し物を探し当てる程度の能力で寅丸の宝塔の居場所を突き止めた結果。
ここ、命蓮寺となった。
ナズ「う~ん....精度がいまいちだから細かいところはわからないけど.....こっちだね。」
ナズーリンが命蓮寺の敷地内に入ると庭の方へ向かった。
「寅丸、あなたまさか庭に落としてましたなんて事はないでしょうね?」
寅丸「いえ!命蓮寺内は隈なく探しました!」
「あっ、ここだ.....」
ナズーリンが能力で示した場所は命蓮寺の庭
にあるすごく深そうな穴だ。
「「えぇぇぇぇぇぇ.......」」
「この中で間違いないね。」
この穴はいったいなんだ、というかいつからこんな所に穴があったんだ.....
穴の入口の大きさは人二人同時に入れるくらいの大きさで中は真っ暗で何も見えない、多分この穴は奥が深い。
「聖様..........」
「.......」
普段なら無くした責任として取りに行けというだろうが。
この穴は何か嫌な予感がする.....星とカービィだけで行かせるのはまずいだろう。
「ナズ、寅丸、みんなを起こしてきて。私は朝ご飯を作ってます。」
なぜ朝ごはんを作ると思ったがおなかが減っては何かあった時に対処できない場合があるからご飯は大事なのだ。
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朝ごはんを食べた星蓮船一同+αは念入りの準備をして穴(洞窟)へと入っていった。
ただ、狸の女性の二ツ岩マミゾウと昨日ぬえたちが言っていた「あの子」はお留守番だ。
「あの子」という子に会ってみたかったが機嫌がまだ悪いそうなのでまた別の日に来た時に会おう。
~洞窟~
ぬえ「ぬぇぇぇぇん......暗い.....」
真っ黒(服装が)な少女ぬえの言う通り真っ暗だ。
洞窟なので当たり前だがマジルテみたいに照らされていない。
一応一輪と村紗が懐中電灯を持ってはいるが前方を少し照らす程度にしかならない。
あの懐中電灯を吸い込んでライトをコピーするのもありかもしれないがその場合光が強すぎてこの場にいるカービィ以外が某ラピュタ王になりかねないのでやめておこう。
だが、暗いという問題も少し歩くと解消された。
奥に行けば奥に行くほど明るくなってきたのだ。
一輪「.......?」
「何かあるのかな?」
理由はマグマだ、マグマが流れていた。
この近くに火山はないはずなのでさとり達が居た旧地獄の様な場所だろう。
村紗「地底の世界.......?」
村紗が身体を震えさせる。
いや、それ以外に一輪もブルブルと震えている。
この二人はなにか地底世界で会ったのだろう。
「いえ、地底世界にしては着くのが速いです。あれはもう少し深いところにあるはずです。」
「地底世界っぽい.......何かかな?」
村紗と一輪は中々一歩を踏み出せない。
だが、聖が心配して戻ることを進めると二人は首を横に振りやっと進み始めた。
やがてマグマなどが増えて懐中電灯がいらないくらいの明るさになってきた、その代わりとんでもない暑さだが皆あまり苦しそうにはしていない。
ああ、ここにまともな生物なんて居なかったな。
幻想郷では常識に囚われてはいけないとか誰かが言ってた気がする....
「......こんな所にまで宝塔は落ちてきたのかな~。」
「........合ったとしても溶けてたり....」
「怖いこと言わないでくださいよ!第一あれは毘沙門天様の持っていたものですから溶けるなんてことは________」
寅丸が最後まで叫ぼうとしたとき、その言葉は一つの鳴き声でかき消された。
「グォワォォォォォォォン!!!」
「「「「「「!?」」」」」」
鳴き声は少し可愛らしいが少し怖さもある。
カービィはこの鳴き声を聞いたことがある......
鳴き声と共に一体の赤いドラゴンが聖たちの立ってる場所をスレスレで飛び去る。
いや、一体のドラゴンは少しおかしいか
正しくは4つの首を持った一体の赤いドラゴンだ。
カービィはこいつを知っている、忘れるはずがない。
かつて時空の旅人の策略により、戦うことになってしまった強敵であり
その時空の旅人を倒すために一緒に戦った友でもある。
そのドラゴンの名はランディア
彼方の時空にある星、ハルカンドラに住む守り神だ。
ただ、様子がおかしい。
仲間であるカービィを見ても何も反応を示さないむしろ......
攻撃を開始した。
「グワォォォォォ!!!」
「みんな避けて!」
ランディアは4つある首のうち2つが火炎放射の様なブレスを放ってきた。
全員はバラバラに散らばり火炎放射を避けつつ、狙いを分散させた。
ランディアは首が四つあるが体は一つしかない、つまりは狙いをつけたり確認するのは4体分あるが移動は1体分しかできない。
ならばそこまで脅威ではない。
聖、一輪そして一輪の召喚した大入道「雲山」は同時にランディアに飛び掛かった。
思った通り顔がそれぞれの相手をできるが体ついていけてないので動きは隙だらけだ。
一輪、聖、雲山は接近戦による攻撃は命蓮寺の中でトップクラスの者たちだ、この三人の攻撃を一度に食らったランディアは大声を上げながらその場から一時的に撤退しようとした。
しかし上にはぬえ、星、村紗が待ち構えておりスペルカードルール無視の威力のある弾幕を雨のように降らせた。
「へへ~ん!その身体合ってないんじゃないの?首四つが台無しだよ~。」
ランディアは弾幕の雨に叩きつけられゆっくりと落ちて行った。
が
「グゥゥォォォォォォォン!!!」
落ちるギリギリのところ、ランディアは声を上げて持ち直した。
「元気だね~」
「今度は何をしてくるか分からないから気を付けy________」
「「「「グォオオオオオオオオ!」」」」
始まった.....
昔カービィが戦った時と同じだ。
仲間と共に数で押し切るときにランディアが発動させた技だ......
「え.........」
「嘘.....でしょ?」
「うわぁ....お...」
聖たちの視線の先に居たランディア。
彼は四体に増えていた。
正しくは分裂というべきか?
ランディアの首の一つ一つがそれぞれ身体を持ったのだ。
サイズは小さくなったがこれでは先ほど言っていたランディアの欠点が補わられてしまう.....
ランディアはそれぞれバラバラの動きをし始めて聖たちを翻弄しはじめた。
2体が炎を吐き、残り2体が回転しながら体当たりをしてくる。
さすがは長年.....生まれたときから一緒に居るためコンビネーションが異常だ。
「くっ.......」
「姐さん!このままじゃやばい!」
一方そのころカービィは......
高いところから見下ろしていた。
別に高みの見物とか怖くて隠れているとかではない。
あのランディアがいきなり攻撃を仕掛けてきた理由を探っていたのだ。
そして、理由が分かった。
ランディアの一体.....言うなれば昔マスタークラウンを被っていた個体。
そいつの頭に何かがはまっている、形からしてあれがナズが探している宝塔だろうか?
毘沙門天の持つ宝の力
そのパワーを抑えきれず、暴れているのだろう。
カービィは立ち上がると聖たちを、ランディア達を救うためその場からランディアに飛び掛かった。
飛び掛かるのは宝塔個体。
「グォォォォォォォン!!!」
「ぽよぉぃぃ!!!」
カービィはうまく宝塔個体に掴みかかれたが思い通りに宝塔が取れない。
少ししてカービィは他のランディアの手によって引きはがされてしまった。
「カービィ!大丈夫!?」
傷だらけのぬえが心配する。
そして先ほどのカービィの行動から察した聖たちが標的を宝塔個体だけに絞った。
だが、それだけではダメだ.....
カービィは何かいい能力がないか周り見渡す。
岩.......ストーンではダメだ、遅い
炎.......ファイアではいまいちだ
懐中電灯.......無意味だ
隣で心配そうに見つめる少女ぬえの持つ槍みたいなの........これだ。
カービィは深呼吸すると大きく吸い込んだ。
「えぇぇ!?何何何!?」
当然の反応だ、しかし説明している時間はない。
カービィはお空の時の様にこのぬえを守る気持ちを込めてぬえごと吸い込んだ。
「グゥゥォォォォォォォン!!!」
「くっ......強い....」
「姐さん....私たちが時間を稼ぐからナズ達を...」
「そんなん大丈夫さ!撤退するなら聖だけでも!」
「そんな事できるはずがありません!みんなで奴を倒す!これが絶対です!」
「グワォォォォォォン!」
ランディア達は声を再び上げると今度は電気を纏い始めた。
このドラゴンは何でもありか......
「「スピアアロー!」」
突如、ランディの一体に黒いトライデントが飛んでくる。
これはぬえのだ.....
だが飛んできた方向を見ると居たのはぬえではない。
居たのは先ほど飛ばしたトライデントを持ち、背中から奇妙な翼をはやしたカービィだった。
コピー能力 スピア (ぬえVer)
「カー....ビィ?」
「ぽよぉい!」
カービィはトライデントを構えなおすと奇妙な翼で空を飛んだ。
ランディアは目標をカービィに変えて四体一気に電撃を纏いながら襲ってくる。
しかしカービィの姿は消えた。
「「「「!?」」」」
後ろだ。
いつの間にかこのピンク玉は後ろに回り込んでいた。
慌ててランディア達が火を噴こうとするが、もうすでに遅い。
「「鵺符「アンディファインドスピアアロー」!!!」」
微弱ながら使えるぬえの力と自分の友が得意とした技で混合技を放つ。
黒ずんだ靄がランディアの視界を遮る、翼で払っても無駄だ。
死角から何百本もの数のトライデントが降ってくるのだ。
威力は低いためこれでは倒せない、しかし目くらましには十分だ。
カービィはふたたび宝塔個体の頭に乗ると宝塔を引っ張り始めた。
「ぽ.....よぉぉ~い!!!!」
「ぬ.....ええぇぇぇい!!!」
その瞬間、カービィ達に爆発に似た衝撃が走る.....
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カービィが目覚めたころには目の前にある生物が心配そうに顔を覗き込んできた。
ランディアだ。
しかしもう顔に敵意は見られない.....という事は宝塔は外れたのだろうか?
「大丈夫カービィ?」
隣で声がする。
カービィは起き上がって隣を見るとぬえがだら~んと寝ころんでいる。
「もう私はうごけな~い!」
ぬえが足だけをじたばたすると後ろから聖の声が聞こえた。
「駄目です!このままここに置いていきますよ!?」
「ぬぇぇぇん鬼畜~ターボ~」
「すみません、ランディアさん。お手数ですがこの娘を運んでくださいません?」
「.......」コクリ
どうやらカービィが気絶している間にランディア達は仲良くなったそうだ.....
友や仲間を救えてカービィは心の底から嬉しくなってきた。
「ぽよ!ぽよぉぉい!」
「ぬぇぇぇ~引っ張るな~」
「グォォォ♪」
こうしてカービィ達は無事宝塔を見つけれた上にかつての仲間も救えて一石二鳥だった。
To be continued...
某ラピュタ王・・・目が....目がぁぁぁぁ!!!
ランディア・・・星のカービィWiiに登場するラスボスの前座。カービィシリーズの数少ないドラゴンである
ライト・・・使い道が見つからないコピー能力
出来る限りぬえの力を混ぜたスピアに近い能力にしましたけどグレーですかね?w
星蓮船編はもう少し続きますよ~