「ブラボー、ブラボー。さすがは星のカービィ。」
マルクとランディアの助けもあってどうにかカービィ対策をしてきた八雲紫に勝ったカービィ。
その直後、上空から聞き覚えのある声がカービィを呼んだ。
この声.......
この台詞.....
間違いない...
ランディアとカービィはその人物を驚いた表情で見つめ、マルクは苛立つような顔でその人物の名を呼んだ。
「マホロア......」
マホロア。
昔カービィは友だと思っていたマホロアのためにマホロアの船を直したり故郷に住む邪悪なドラゴンを倒したことがある。
しかしそれは全てマホロアが立てた嘘であり、邪悪なドラゴンは実際さっきカービィを助けてくれたランディアでマホロアは当時ランディアが被っていた「マスタークラウン」を欲しがりカービィ達を利用したのだ。
あの事件のあとマホロアはよろず屋をやったりテーマパークを建てて反省して罪を償っていると思っていたが。
「さすがだヨォカービィ、よく邪魔な妖怪八雲紫を倒してくれたネェ.....」
マホロアはゆっくりと降りてくると傍に倒れている紫を右手で何らかの力を使い紫を浮かせた。
「オォ....ついに手に入れられるゾォ.....最強の能力「境界を操る程度の能力 」!」
マホロアは気絶して浮いている紫の方を向き、左手をかざそうとする。
しかし隣で苛立っていたマルクがいち早く飛び出してマホロアへと向かった。
「マホロア!あの時はよくもやってくれたのサ!くらえアローアロー!」
マルクの右羽と左羽から無数の矢が発射され、マホロアへと向かってゆく。
なぜマルクがこんなに怒っているのかは分からない.....おそらくマルクの言った「あの時」が何か関係しているのか?
だがどちらにせよ不味い雰囲気だったのでマルクの行動は正しいととらえるべきだろう。
無数の矢はマホロアを串刺しにする.....
事はなかった。
「何ィ!?」
マルクの放った無数の矢はマホロアが振り払うように出した左手によって軌道を大きく変えて、何もない方向へと消えていった。
「ナンダ、生きていたのかマルク。てっきり幻想郷の住民に殺されてるかと思ったヨォ。」
先ほどからずっといたのに気づかなかったのか。
もしくは興味がなく、脳内や視界消えていたのか。
マホロアはめんどくさそうに返答する。
「邪魔するなヨォ。今からボクはコノ幻想郷の支配者となるんだヨ。」
マホロアは両手で何かのしぐさをすると浮いていた紫はマホロアの背後に移動される。
そしてマホロアの周りに今までのマホロアではありえない数の魔力球が現れた。
「イヤ、ドノ道キミらは始末する予定だから今から消してやるヨォォ!」
「ふざけやがって!始末されるのはお前の方なのサ!」
「「「「ギャアアアァァァァァ!!!!」」」」
マルクとランディアは羽を広げ、戦闘態勢を取る。
カービィも片手にハンマーもう片方にはカッターを持ち、構える。
「クックク.......さぁ新しく強くなったボクの力を篤とみるg__________」
「邪魔だ。」
「エ?」
ほんの一瞬の出来事だった。
マホロアに話しかけた人物がマホロアが振り返る前にメイスの様な物で吹っ飛ばした。
さらにその人物は何かを呟くとその人物、紫、カービィ以外をこの場から消した。
身長はシュテンと同じくらいだろうか?
服装や顔は似ていないが、その人物の雰囲気はどこかシュテンと似ていた。
その人物は身体全てを覆うようなフード付きのローブを纏っていた。
しばらく沈黙が続くがやがてその人物は口を開いた。
「カービィ.....か.....」
この人物は自分を知っている。
「先ほどの戦いは全て見させてもらった.....なるほど、やはり強いな.....ゆっかーやシュテンが負けるわけだ.....」
この人物はシュテンの事を知っている?
プロトの様な知り合いだろうか?
それとも予め自分たちを調べてきた幻想郷の住民だろうか?
だが次の瞬間カービィの考えていたことは粉々に砕けた。
「初めまして、カービィ......私はジャーボ・アルタルスト。一応だが...シュテンの実父だ。」
「ぷぇぇぇ!?」
シュテンの実父?
だがシュテンは確かカービィのクローンだ。
クローンの作り方は分からないがクローンデデデみたいなものなら父親などないはずだ。
「ん?混乱させたか?.....まぁいい.....今は真実を話すべきではないからな.......とりあえず気絶しているゆっかー.....八雲紫の代わりに言おう、貴様とその仲間や息子は合格だ。帰れるまで幻想郷に滞在することを許そう。」
「ぽよぉ!?」
なぜシュテンの父親(なのか?)が勝手にそんなことを決めるのだろうか?
シュテンの父親なら彼は幻想郷外の人のはずでは.....?
ジャーボ・アルタルストはそのカービィの思ってることをまるで読んだかのように話をつづけた。
「その事は心配ない、私は幻想郷に顔が利くからな.....手続きは任せろ.....」
ジャーボはそう言い残して紫の方へと近寄り、倒れている紫の頭を優しくなでた。
「私が居ない間にも守り続けて、化け物と戦うとは.....さすがだゆっかー.....」
この男.....ジャーボは何者だろうか?
シュテンの父親にして幻想郷に顔が利く。
いきなり現れてはマホロアを吹っ飛ばして自分たちに滞在権利をくれた。
怪しい
するとジャーボはまたカービィの心を読んだかのように話し始めた。
「私を疑うのは構わないが.....今からいう事を守ってくれないか?これは幻想郷を守るものとしての頼みだ.....」
「.......うぃ」
カービィはうなずく。
「私の事は誰にも伝えないでくれ、紫にも仲間にも私の息子であるシュテンにも....だ。それと......今から言う三人は警戒しろ。一人は先ほどのマホロアとか言う魔術師。二人目はシュテンだ。」
シュテン?
自身の息子を注意しろと言っているのだろうか?
「シュテンは不完全だ、君とは違い影響されやすい。そのために善にも悪にも狂気にも染まるのだ.......そして最後はオーディンだ。」
「ぽ.....よ?」
オーディン.....カービィにはそいつを思い出すことはできない。
確かどこかで聞いた名だが.....
「奴は「あの神」の命令とあらばウィザーすら裏切り、幻想郷の情報をすべて流出させる。そうすれば幻想郷は別世界から攻め込まれ放題となるぞ.....今のところはこいつが一番危険だ。」
カービィが一生懸命オーディンが誰だったか思い出してる最中。
ジャーボは倒れている紫を適当な所に座らせる形にして、その場から姿を消した。
そしてカービィがオーディンを半分思い出した時にはいつの間にか周りの景色は変わり、デデデやシュテン達が居たのだった...
To be continued...
復習
オーディン・・・ウィザーの部下であり、守護神。萃香にボコボコにされてしばらく動けない状態に陥った。
ジャーボ・アルタルスト・・・レティ過去編に登場したレティの命の恩人であり、シュテンの前任者(なんの前任者はそのうち明かされる)。非常にめんどくさい性格と能力を持っており、作者自身こいつの設定やいちいち変わる口調を忘れかけていまだかつてないほどの駄文になりかける。紫のことをゆっかーと呼ぶ。
シャテン・シュテン・・・ド屑、ド変態、噛ませ犬。