東方星桃玉   作:HR-H HR-E

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Dブロックの所詮すべてはモブ戦ばっかなので全カットです。
(正邪、妖夢、寿司は無事に初戦突破しました)

シュテン「灯火の星は?」

フッ、発売してから五日でクリアしたぜ。

シュテン「微妙に速いような遅いような」


VS 孤高の剣士 メタナイト

 Dブロックの試合が一通り終わり、ついに初戦は全てのブロックが一周した。

 ブロックが一周したとなれば次はAブロックの二回戦目.....Aブロックの二回戦目の一回戦目とややこしいのでAブロックの準々決勝の一試合目と言おう。

 その準々決勝の一試合目。

 

 カービィ対メタナイトの試合が始まることを意味していた。

 

 

 両者共にポップスターの住民にして、実力は幻想郷基準にしてもトップクラスに入る。普段、カービィは冒険に出るたびにメタナイトとぶつかっているために両者共に戦うことに関しては珍しいとは思わず、いつも通りの決闘の雰囲気だった。

 だが、観客達と他の選手達は違った。

 ほぼ全員が自分達では到達不可能な戦いを見れると興奮しているのだ。

 

 ちなみにほぼ全員に含まれていないのはシュテン、プロト、デデデ、ヘカーティアなどだ。

 

 

 

 そして試合の十数分前、狂気の料理人ことコックカワサキが担当する試合選手用の食堂にて星のカービィが去ったことにより食堂は穏やかになったが代わりに遅めの昼食を取りに他の選手たちは来ていた。

 選手たちはそれぞれ頼んだ昼食を受け取ると、試合会場の映像が映ってるテレビのすぐ近くの8人席に座った。

 座ったメンバーは、霊夢、魔理沙、妹紅、優曇華、正邪、Papyrus、シュテン、プロトである。持っている昼食は8人中5人が和食だ。

 

 霊夢達の観ている映像にはまだ、選手のカービィとメタナイトは映っていない。

 試合までもうしばらく時間があるのだ。

 

 やはり、この戦いはとても気になるのかシュテンとプロトを除くほとんどが食事に手を付けずにどんな戦いになるか予想しあってる。

 そんな中、魔理沙がカービィと共通の記憶を持つシュテンに予想を訪ねる。

 

「オリジナルとメタナイトの試合か......確率で言ったらオリジナルの方が分があるだろう。奴は試合形式でもメタナイトに勝ったことがあるからな。だが、絶対では無い」

「やっぱり、カービィが有利か~メタナイトも強いと思うんだけどな~」

「本当にカービィって不思議よね、永琳様(師匠)輝夜様(姫様)も興味を持つはずだわ」

 

「ニェ?おい、そろそろ始まるみたいだぞ!」

 

 Papyrusの言葉に皆の視線が一斉にテレビにくぎ付けになる。

 背後にカワサキが立って、覗いているが誰も気にしていない。

 

___________________________________

 

 

「フッ、この大会でお前と戦う事を心待ちしていたぞ、カービィ」

 

 舞台の上ではマントに包まっているメタナイトが本気の意志を感じさせる目をしているカービィに話しかける。

 カービィがいつになく本気なのは彼がメタナイトの強さを良く知っているからだ。

 

「お前と戦う前にこんがら殿に匹敵する猛者達と戦いたかった気持ちもあるが.....今はもはやどうでもいい。カービィ、一試合だけだったがよくここまで勝ち進んでくれた。私の願いはただひとつ!本当の強さを見せてくれ!」

 

 

 メタナイトは包まっているマントを片手で薙ぎ払うとマントはコウモリの様な翼へと変化した。

 そして同時に試合開始の合図も鳴る。

 

「行くぞ!カービィ!」

「ぽよ!」

 

 二人は同時のタイミングで前へとダッシュし、メタナイトは宝剣ギャラクシアでカービィはなんと素手でメタナイトの斬りを弾いた。

 弾かれた衝撃で体勢を崩しかけたメタナイトだが、その体制のままその場で時計回りに回転し始めた。こんがらの時にも使ったマッハトルネイドだ。

 

 カービィは体型の小ささと素早さを生かしたバックステップで距離を取ろうとするが、残念ながら同じ体形でしかもスピードが上回っているメタナイトが逃がすはずも無く。カービィはギャラクシアをもろに食らう。

 

 斬られた

 

 

 

 誰もがそう思ったが、カービィの顔が赤くはれてるだけだと知るとカービィ好きの観客はほっと息を吐き出した。

 

「バルカンジャブ!」(心の声)

 

「ふん!どうしたカービィ!デデデグランプリでのお前はそんなものではなかったぞ!」

 

 カービィにひたすら叫び続けるメタナイト。

 そこには無言でクールに戦うメタナイトでは無く、カービィに本気を催促するただ強さを求める剣士が居るだけだった。

 

 

「メタナイト殿はあんなんじゃったかのう?」

 

 観客席から老人がつぶやく、観客席のタランザが目を向けてみるといつから居たのか、魂魄妖忌と西行寺幽々子がタランザの背後の席に座っていた。

 

「デデデ大王が言ってたけど、彼は猛者と戦うことが何よりも好きらしいのね。それも冷静さが無くなる程。」

「なんと.....冷静さを無くすのは致命的な気もするが....」

「それでもさすがメタナイトよね、カービィを圧倒とまでは行かないけど押しているわよ?」

 

 再び視線を試合に戻すと、確かにわずかだがメタナイトが押している様だった。

 

 

 

 

「.......」

「.....カービィ、何か隠しているな?随分とお前らしくないな」

 

 先ほどからカービィはスマッシュパンチやスピンキックなどのファイターの基本技しか使っていない。

 ファイターならば、ライジンブレイクや波動ショットを使うのだがカービィはそう言った技を一度も使っていない。

 

「出し惜しみしているとお前は敗北する、次で決めに掛かるぞ!ダークネスイリュージョン!」

 

 メタナイトは目を赤く発行させるとなんと2本であったコウモリの翼を4本へと増やし、そのままとてつもない速さでカービィに突撃していった。

 

 あまりの意外な技にタランザ、シュテン、幽々子も驚いていた。

 

 ただカービィは驚かない。まっすぐ音速の速さで来るライバルを目で捉えられるほど冷静だ。

 そして......

 

 

 

「鬼殺し火炎ハンマー!!」(心の声)

 

「!、グァ!!」

 

 どこからともなく取り出した炎を纏う木製ハンマーでカービィは見事にメタナイトを打ち返した。

 吹っ飛んだメタナイトは空中で留まり、飛びながらカービィを見て呟く。

 

 

「なるほど.....ファイターかと思っていたが、『スマブラ』だったか!」

 

 赤い鉢巻を付けていた為か、コピー能力を知ってる誰もがカービィはファイターをコピーしていると思っていた。

 しかしそれはブラフだ。本当は多くのコピーの技の一端を使えるスマブラだったのだ。

 

(ライジンブレイクを使わなかったのはそれが原因か)

 

 メタナイトは心の底から燃える心をどうにか落ち着かせて冷静さを取り戻そうとする。ここで冷静を失うのは敗北を意味する。

 

 地面に急降下し、メタナイトは再び剣を構える。カービィは何処からともなくカッターを取り出す。

 

 

「ファイナルカッター!」(心の声)

「ディメンションソード!」

 

 上から斬りかかるピンクの悪魔に対して下から斬りかかる仮面の騎士。

 双方の刃がぶつかり合うと、会場に大きな金属音が響いた。

 

 観客は思わず耳を塞ぐ音だったが、カービィ達は気にも留めず斬りあっている。

 

 

 技の数、力ならば二人は互角だが、一つだけこの戦いに決着を付ける大きな要因があった。それはメタナイトのスピードではない。

 コピー「スマブラ」の汎用性の高さだ。

 

「メテオストーン!」(心の声)

 

 双方が斬りあっている中、上を取っていたカービィが突然カービィと同じサイズの岩へと変化した。

 岩に変化したという事はもちろん、下に居るメタナイトに落ちる。だが、それだけだったらメタナイトは避けれただろう。

 しかしこの技は少し違う。発動後の隙はデカいが発動中は通常より速いスピードと高い攻撃力を有しているのだ。

 

 

 メタナイトは突如の事に反応が遅れて、もろに命中こそはしなかったものの.....

 

 

パキィン....

 

「っぐ!」

 

 青き翼の剣士の仮面には今にも割れんばかりの大きなひびが入ってしまった。

 なぜか幽々子はそれを見て大きな期待の声をあげたが、今気にしている暇はない。

 

 仮面を完全に割れないように気遣いながらカービィと戦うにはリスクが大きいし、デメリットも増える。

 少し、残念だが.....

 

 

「.....ヤマメ殿、私は降参する!」

 

 メタナイトは声を張り上げる。

 一瞬誰もが言葉を理解できなかったが、次の瞬間カービィの勝利を喜ぶ声とメタナイトの戦いを称賛する声が旧地獄に響き渡った。

 

 

 

 何度目かもう覚えていないが、カービィ対メタナイトの戦いはまたもやカービィの勝利で収まった。

 メタナイトは片手で今にも割れそうな仮面を抑えながら、カービィと握手すると「降参する形で負けてしまったのは悔しいが、久しぶりにお前の力を見せてもらった。健闘を祈るぞ」と言い残し、もの凄い速さで去って行った。

 その後を追うように幽々子がメタナイトの後をダッシュしたが、関わらない方が絶対良い。

 

 

 

___________________________________

 

 

 そして時は少し流れてAブロック準々決勝の最終試合。

 

 博麗霊夢対シャテン・シュテンが始まろうとしていた。

 

 

 両者共に幻想郷で恐れられている最恐の存在。

 どんな猛者でも勝てないと言われてる博麗の巫女とどんな猛者でも絶望する()()()()()を持つ正真正銘の化け物が舞台に立つ。

 

 

 霊夢は鋭い眼つきをし、シュテンは気味の悪いオーラを出していた。

 

 

 

___________________________________

 

 

 そしてそして一方、プロトは.....

 

「お呼びでしょうか?紫様?」

 

 プロトは試合会場、舞台の真下にあるそこそこ広い地下空間にて眠そうにしている八雲紫に敬意をもって頭を下げる。

 敬意どころではないかもしれないが......

 

「ああ、プロト。申し訳ないけどあなたの試合になるまで藍と一緒にここの管理任せられないかしら?」

 

 紫が視線を置く先には何やら大きな魔方陣を取り囲むようにウィザーとペルソナが座っていた。

 あの魔方陣は破損しかけの博麗大結界よりも強力な結界を張り巡らせているのだ。

 張っている原因はもちろん、カービィやシュテンの戦闘による博麗大結界の崩壊を回避するためだ。

 

 一応不測の事態のために紫と藍が見張っているのだが、如何せん今は冬。八雲紫の冬眠の時期だ。

 さすがに冬の間ずっと眠るわけにもいかないので、定期的にプロトに代理を任せてる。

 だからこれが初めての代理ではないプロトは特に何とも思わずに了承する。

 

「分かりました、ごゆっくりお休みください」

 

 そのまま紫はスキマの中へと入りこむ。

 代わりにスキマからは藍が出てきた。

 

 

「ウィザー、次はカービィに次いで幻想郷に影響を与えるシュテンと博麗の巫女である博麗霊夢だ。これ以上の結界を張らなければ不味いぞ」

「理解した。とりあえず観客共の目には映らない薄さの結界の最大出力にしておこう」

 

 プロトはウィザーの返答にうなずくと周りに聞こえない小さなため息をつく。

 

 

 地獄の異変を解決する為にこの大会を開催させるように仕向け、ヘカーティアと四季映姫という大物のお偉いさんを相手にして(苦ではなかった)、地下結界の管理をしつつ、ヘイトを溜めながら大会で準優勝を目指す。

 

 間違い無く今日一番苦労しているのは自分だとプロトは確信するのだった。

 

 

To be continued...




コックカワサキ・・・アニメではガチのやばい奴、ゲームでは3D化して表情が腹立つ奴

タランザ「なんでカービィの試合の後、ダッシュしてメタナイトの後を追ったのね?」
幽々子「メタナイトの素顔を見たかったから!」



【ご報告】 この度、多くの打ち合わせを繰り返し、昔からお世話になっている星の桃玉さんとのコラボが決定いたしました!

過去のコラボは失敗に終わりましたが、今回のはあちらの『転生先で茅場の知り合いだった少年がユウキを助けるために頑張る話』のキャラクターを『星桃玉』に登場するという形です。
なお、あちらに『星桃玉』のキャラを送るかどうかは未定です。

いや~、とても楽しみです!
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