Running On The Rockin' Road   作:あさ。

3 / 4
 リハスタの設備としては、N◯AH様とかPent◯を想定してます。


Lesson3:アンプを鳴らそう

「すみません。申し訳ないんですが、一弦切っちゃいまして……。

 別のやつ借りても大丈夫ですか?」

「もちろんですよ。こっち使ってください」

 

 和彫りがTシャツからはみ出ている愛想の良いスタジオ店員に、先ほどまで弟子が調弦していたストラトキャスターを渡した。

 遠めに僕らの様子を見ていたようで、受付には既に代わりのギターが準備されていた。

 

「チューニングしちゃってますけど、大丈夫ですか?」

「あ、全然大丈夫です。むしろありがたい。どうせもうすぐ時間ですし」

 

 厳つい風貌に似合わず、こちらの顔色を窺うように確認してきた店員にお礼を言い、用意された黒のストラトキャスターを受け取る。

 そのまま軽く指で弦を爪弾くと、店員の言う通り、チューニングが済ませてあることがよくわかった。

 このリハーサルスタジオは、見た目は派手な店員が多いが、この価格帯のスタジオにしては接客が丁寧だ。

 

「うぅ……」

 

 受付で店員からギターを受け取り、振り返ると、弟子の不安げな視線に出迎えられた。

 まるで母親に怒られる直前の子供のようだった。

 

「そんなにおびえなくても大丈夫だよ。弦なんて良く切れるもんなんだから」

「……そんなもんなんですか?」

「そうそう。そんなもんそんなもん」

「良かったあ……」

 

 僕が子供をあやすように励ますと、弟子はほっとしたようで、目に見えて表情が明るくなっていく。

 

「一応またストラトが借りれたけど、次弦切ったらテレキャスかレスポールしかないからな」

「き、気を付けます……」

「……まあ、ギターを弾く限り弦を切っちゃうのは良くあることだから、ほんとに気にしないで大丈夫。

 ただ、チューニングのときはもうちょっと慎重にやること」

「はーい……」

 

 やはり失敗というのは一番経験値になる。

 弦を切ることは想定していなかったが、今後は気を付けるだろうし、まあ結果オーライだ。

 思ったよりスムーズにチューニングのレクチャーを終えたことに安堵していると、僕らが使う予定の部屋から楽器を持った三人組が出てきた。

 前の時間帯の利用者だろう。入れ替えの時間となったようだ。

 

「田中様ー。もう入れますので、Dスタジオにどうぞー」

「あっ、はい。ありがとうございます」

 

 先ほどの三人組に続いて部屋から出てきた店員が、前の時間帯の片づけと、僕らの時間帯の準備が終わったことを知らせてくれた。

 

「ほら、そのギター持って行くぞ」

「はいっ!

 わっ! 黒のストラト……ブラッキーみたい!」

 

 黒のストラトを弟子に渡すと、これはこれで気に入ったのか、機嫌直ったようで、良い返事とはしゃぐ声が聞こえた。

 本当にころころと表情が変わる女の子だ。

 そんな弟子を連れて、部屋までの狭い通路を歩くと、別の部屋からまた他の利用者が出てきた。

 

「お疲れ様でーす」「おつかれっすー」

 

 部屋までの通路は、人がぎりぎりすれ違えないほどの狭さなので、すれ違いそうな時は壁ぎりぎりに寄り、すれ違いざまに挨拶をする。

 刺々しい鋲ジャケットを着たモヒカンのギタリストや、受付の店員が可愛く思えるぐらいに全身をタトゥーで武装しているスキンヘッドのドラマーなど、リハスタやライブハウス以外ではなかなかお目にかかれないパンチの効いた方々も、みんなしっかりと挨拶を返してくれる。

 僕の後ろに引っ付いていた弟子も、突然の他人からの挨拶に戸惑いながらも、「お、お疲れ様でーす」としっかり挨拶ができていた。

 

「い、今の人、師匠の知り合いですか?

 私、頭にまでタトゥーが入ってる人、初めて見たんですけど!?」

「いや、知らん」

「えぇ!?」

 

 リハーサルスタジオってのは不思議なもので、見ず知らずの他人でも、どう見ても堅気に見えない人でも、入れ替えですれ違うときは一様に「お疲れ様」と口にするのだ。

 店員すらも「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」ではなく、「おはようございます」や「お疲れ様です」と、同僚のように挨拶をする人が多い。

 リハスタに通うようになってそこそこ経つが、何故なのかは未だに謎である。自分の師に当たる人に初めてスタジオに連れてこられたときは「まあそういうもんだ」と言われた。

 混乱している弟子にきちんと説明してあげたいところだが、伝統を守って「まあそういうもんだ」と言っておいた。伝統なのでしかたない。

 

「うーん……よくわからないですけど、なんかそういう暗黙の了解みたいなのもロックっぽくてカッコいいですね! 覚えておきます!」

「そうそう。ロックだから。そういうもん」

 

 ロックンロールの先人達に心の中で謝りながら、いい感じに納得してくれた弟子の背中を押してあげた。

 完全にロックを履き違えてるとは思うが、きっと先人達は心が広いので、ラブアンドピースの心で許してくれるのではなかろうか。

 頭に浮かんだロックンローラーたちは、大概薬物中毒者だったが、ハイになってるときなら機嫌が良さそうだし、たぶん大丈夫。

 酔っ払いみたいなもんだろう。生憎、薬中の知り合いはいないのでわからないが。

 

「Dスタジオ、Dスタジオ……ここだな」

「わー! ドラムセットだ! マーシャルもある!

 おお! ヒューケトまで!

 ここがリハスタ……!」

 

 今まで雑誌や映像の中でだけ見ていたのか、これが初リハスタになる弟子が、プロも使っているような機材に目を輝かせて歓喜の声を上げた。

 利用者が二人の場合、多くのリハスタでは個人練習扱いとして、一律の金額で空いている部屋をあてがわれるため、やけに広い部屋に通されることがあるが、今回の部屋もその類だった。

 部屋は長方形になっており、入口は長方形の短辺にあたる部分だ。

 入口付近には、マイクや電子ピアノなどを繋ぎ、メインスピーカーなどの音量を調節するミキサーが鎮座している。

 また長方形の長辺にあたる壁際にドラムセットがあり、そのすぐ隣にアンペグのベースアンプが存在感を放っている。

 その向かいの壁は鏡になっており、邪魔にならないようローランドのジャズコーラスが床に置いてある。

 入口の向かいの壁には、壁際に沿うように、マーシャルとヒュースアンドケトナーのスタックアンプがそれぞれ一台ずつ並べてある。

 弟子は、というと、スタックアンプの裏側を覗いて真空管を眺めてみたり、ハイハットのフットペダルを踏んでみたり、初めてプレイランドで遊ぶ子供のように、様々なものに興味津々だった。

 あちこち触ったり弄ったりして歩き回っている弟子を遊ばせているうちに、部屋の隅に積んである丸椅子を二つ手に取り、部屋の中心に向かい合って座れるように置いた。

 そして、浮ついている弟子にそろそろ準備を進めてもらおうと、声をかける。

 

「なあ――」

 

 呼びかけようと声を発したところで、重要なことに気付いた。

 そういえば、弟子のことをどうやって呼ぶのか、自分の中で決まっていなかった。

 少し悩んだが、苗字だと多田呑み屋のおっちゃんと被る。

 女の子を名前で呼ぶことに抵抗はあるが、小学校も被らないほどに歳も離れているので、もはや妹のようなものだろう。

 そうやって無理矢理に自分を納得させ、さっそく呼びかけた。

 

「――()()()

 そろそろレッスンを始めるぞ」

「ひゃっ!? ひゃい!」

 

 夢中になっていたところに声を掛けられたからだろうか。弟子――李衣菜はえらく間抜けな声で僕に返答を返した。

 つい先ほどまで、勝手にヒュースアンドケトナーのスタックアンプの電源を付け、青く光るアンプヘッドに目を輝かせて「うっひょー!」とか叫んでいたにも関わらず、今や李衣菜はぴんと背筋を伸ばし、くるっと振り返ったその表情は、鳩が豆鉄砲を食らったようだった。

 顔は、首まで真っ赤である。

 夢中になっているところに声を掛けられたら、誰でも恥ずかしいものだろう。悪いことをした。

 

「急に声を掛けてすまん。

 とりあえずレッスン始めるから、まずはギターをアンプにつないでみようか」

「は、はい!

 えーっと、私はどのアンプを使えば……」

 

 李衣菜は、僕の顔色を窺いつつ、青く光るヒューケトをちらちらと見て、僕に聞いた。

 

 うーん……これは、ヒューケト使いたいんだろうな……。

 

 女心がわからないとか、空気が読めないとか、そんなことをよく言われる僕でも、さすがにそれは李衣菜の様子から読み取ることができた。

 本当はどのスタジオやライブハウスにも置いてあるマーシャルかジャズコを使ってもらおうと思っていたのだけど、初めてだからこそ、使いたい機材を使ってみるのが良いだろう。

 

「今日のところは自分で選んでいいよ。

 とは言っても、ジャズコとマーシャルとヒューケトの三種類しかないし、もう使いたいアンプは決まってるようだけど」

「えっ!? いやいや、別にヒューケトなんてミーハーなアンプ、興味ないですし!」

「それ、間違っても他のところで言わないようにな」

 

 ヒュースアンドケトナーは、暖かい特徴的な中音域、煌びやかなクリーントーンに加え、きめ細やかなディストーションにも定評がある。

 更になんといっても、電源を入れた後に蒼く光るアンプヘッドが印象深い。

 見た目もさることながら、動静の激しいエモ系の楽曲にあうため、そういったジャンルのギタリストに人気のあるアンプメーカーだ。

 その中でもこの機種――トライアンプのディストーションは個人的には素晴らしい歪みだと思うが、暗闇で映える幻想的な見た目も相まって、ビジュアル先行で記憶に残る人が多く、ミーハーな印象を持っている人も少なくない。

 

「や、やっぱりロックって言ったらマーシャルですよ! マーシャル!」

「いやいや、ヒューケトだってロックだから」

「……ヒューケトに目移りしたのは確かですけど、マーシャルが使いたいんです」

 

 やはり、僕には女心がわからないみたいだ。

 どうも百間違えたわけではないようだけど、李衣菜が使いたいアンプはヒューケトではなくマーシャルらしい。

 

「……正直、初めてヒューケト見てテンション上がっちゃいましたけど、なんかかっこ良すぎるっていうか……、ガラじゃないっていうか……。

 あと、ギターが弾けるようになったら、初めて音を出すアンプはマーシャルって決めてたんです!」

「へえ。好きなギタリストがマーシャル使ってるとか、そういうの?」

 

 マーシャルは、ロックを冠するジャンルのみに限らず、ポップスやフュージョンなどでも使われることは多く、世界で最も使われているアンプメーカーだろう。

 それは日本でも例外ではなく、ライブハウスやスタジオはもちろん、学生のサークルや部活動でもマーシャルを所有しているケースは珍しくない。

 使用者と言えば誰か、と聞けば、誰でも著名なギタリストの名前を並べることができるだろう。

 李衣菜の好きなギタリストがマーシャルを使っていたとしても何ら不思議ではない。

 そんな軽い気持ちで発した僕の問いに、李衣菜は数秒の間をおいて――

 

「……はいっ!」

 

 ――先ほどまでの困り顔ではなく、はにかんだ笑顔で、はっきりと肯定した。

 その表情は、清々しく、そしてどこか愁いを帯びていて――女心のわからない僕だけど、恋する乙女って、こんな感じなんだろうなと思った。

 同時に、その表情はあまりに魅力的で――白状すると、見惚れてしまった。

 

 アイドルって恐ろしい。

 小学校も被らないほど歳の離れた少女に、こんなにどきどきさせられるのだ。

 きっと、女子高生に耐性が無ければ、僕はこの少女に恋をしていたかもしれない。

 それほどに、先ほどの一瞬の表情は、魅力的だった。

 

「――なら、僕はジャズコを使うから、好きにしなよ」

「了解です!

 ……で、マーシャル使いたいんですけど、このインプットって書いてあるところに繋げば良いんですか?

 電源もついてないみたいなんですけど……」

「繋ぐ前にちょっと待って。電源もそのままで大丈夫。まだ確認することあるから」

「あ、はい。わかりました!」

 

 気を取り直して、レッスン再開だ。

 ギターアンプを使う上で、いくつか音を出す前に確認しなければいけない。

 

「まずは、ボリュームだ。

 ボリュームの上がった状態で電源を入れると、故障の原因になるので、必ずゼロになっていることを確認するように」

「ボリューム、ボリューム……あった!

 ……あれ? 二つあるんですけど、どっちですか? 一応どっちもゼロになってますけど」

「ああ。このアンプはチャンネルが二つあるから、ボリュームも二つだな」

「チャンネル?」

 

 このマーシャルのスタックアンプ――JCM2000は、クリーン用と歪み用のチャンネルが二つ用意されている。

 チャンネルという言葉だとわかりづらいかもしれないが、ボタン一つで簡単にオーバードライブさせることができる、ということだ。

 更にクリーンと歪みでそれぞれ音量やゲインを調節することができるため、ボリュームとゲインのつまみがそれぞれについている。

 ――と、簡単に李衣菜に説明し、それぞれゼロになっている状態なら大丈夫だと伝えた。

 

「それじゃあ、インプットって書いてあるところにジャックを挿して、左にあるパワーってボタンをオンにして」

「りょーかいです!

 ちなみに、パワーは電源だってわかるんですけど、その隣にあるスタンバイっていうのは何ですか?」

 

 僕の指示に従い、李衣菜は、先に片側の先端をギターのジャックへつないでいたシールドを、ヘッドアンプのインプットジャックに挿し込む。

 そして、電源を点け、隣にあるスタンバイスイッチを見て、疑問に思ったのだろう。

 

「わかりにくいかもしれないけど、音が出る状態にするかしないかって感じだな」

「? じゃあ、電源は何のためにあるんですか?」

「真空管を温めるためかな。

 電源を入れると真空管が温まり始めるんだ。

 こういうアンプは、ある程度真空管が温まってからじゃないと音がちゃんと出ないんだよ」

 

 リハスタの場合、自分が使う前にすでに使われていれば充分温まっていることがほとんどだが、本来アンプの電源を入れてから数分程度は温まることを待ったほうが良いとされている。

 まあ音自体は数秒で出るようになるから、大概使っているうちに良い具合になってることがほとんどなので、実際に気にすることは少ないけれど、基本は重要だ。

 

「アンプの頭のところ、ちょっと穴が開いてるでしょ?

 そこに手かざしてみて」

「……あ、ほんとだ! てっぺんのところが温かくなってきた!」

「そろそろ大丈夫そうだね。

 もうスタンバイ点けて大丈夫だよ」

「はいっ!」

 

 スイッチを点けた李衣菜に、ボリューム以外のつまみを十二時の方向に回すよう教え、その間に自分の準備を進める。

 僕が使うアンプは、マーシャルと並んで、至る所で目にするジャズコーラス――通称ジャズコだ。

 マーシャルと同じようにチャンネルが分かれているが、基本的に音色の違いはない。

 違う点は、エフェクト機能の有無だ。

 左側のチャンネルは、音量とイコライザー、高音域を強調するブライトというスイッチのみになる。

 右側のチャンネルは、左と同じ設定に加え、コーラス、ビブラート、リバーブ、ディストーションの四つのエフェクト機能を使うことができる。

 基本的に音に違いはないため、普段は右側のチャンネルを使っている。今日も深く考えず、右側のチャンネルの、ハイインピーダンス側のジャックにジャックを挿入し、電源を投入する。

 ジャズコはマーシャルやヒューケトと違い、真空管ではなくトランジスタアンプなので、スタンバイスイッチは存在しない。

 

「ししょー。このトーンシフトとかディープって書いてあるスイッチってどうすればいいですか?」

「んー、オンになってたらオフにしておいて」

「りょーかいでーす」

 

 だんだん弟子の声の調子が緩くなってきている気がするが、なかなか良い質問が飛んできた。

 マーシャルのJCM2000には、チャンネル切り替え用のスイッチ以外に、トーンシフトとディープというスイッチもある。

 トーンシフトを有効にした場合、中音域が削られ、所謂()()()()()な音になる。ディープは低音域がブーストされ、歪ませたときのズンズン感が増す。

 どちらも今は必要のないものだ。

 

「よし。じゃあ、お待ちかねの音出しだ」

「うっす! 心構えはできています!」

「……あんまり体育会系のノリはあってないと思う」

「……わ、私も自分でそう思います……へへ」

 

 気合を入れた感じで僕に返す李衣菜の敬礼は、明らかにぎこちなかった。

 自覚があったのか、僕に突っ込まれた李衣菜は、少し恥ずかしそうに、そして楽しそうに笑った。

 

「アンプのボリュームを上げてみようか。

 どっちのボリュームも、時計で言うと九時ぐらいになるまで回して」

「はい……おおっ! なんだかノイズが聞こえてきましたよ!」

 

 ギターからの信号がなくとも、真空管アンプは音量を上げると「ジー」という感じの軽いノイズが出る。

 特に歪みのチャンネルではそれが顕著だ。

 改めてマーシャルを見ると、チャンネルを示す光は赤く、ウルトラゲインチャンネルが選択されていることを示していた。

 僕は、アンプが息をしているように感じて、この独特なノイズは嫌いではない。

 李衣菜はどう思っているのかわからないが、この反応からすると、なんだか気が合いそうだ。

 ボリュームを上げた後はアンプは弄らないので、椅子に座るよう李衣菜に促して、次の指示を出す。

 

「次はギターのボリュームとトーンを左に目いっぱいに回して。

 ……回した?」

「は、はい!」

 

 李衣菜は、僕の指示に従い、膝の上に乗せたストラトの下部に三つ並んでいるノブをすべて回した。

 すると、マーシャルから聞こえてくるノイズの質が変わってきた。

 今までただの電気信号から鳴る雑音だったのが、彼女の一つ一つの挙動に合わせるように、ボディの鳴る音や、フィンガーノイズなど、楽器から発せられる音が中心になった。

 ギターが鳴り始めたのだ。

 

「それなりに予習してきたみたいだけど、何かコードは覚えてきたかな?」

 

 少し試すように、弟子に抜き打ちテストを出してみた。

 僕は今、とても意地が悪い顔になっているに違いない。

 だが、そんな意地悪な大人の質問に、我が弟子は少しも臆さず、にやりと笑みすら浮かべて僕にこう返した。

 

「もちろん!

 それはもう、ロックなコードを覚えてきましたよ!」

 

 そう大言壮語を吐いて、李衣菜は力んだ指使いでジミヘンコードを抑え、右手を振りぬいた。

 ――瞬間、紫色の煙が、立ち上がったような幻を視た。

 その紫の中に見えた弾けんばかりの歓喜の笑顔は、幻ではなく、僕の網膜に焼きつくほど輝いていた。




 多田さんの好きな音楽(公表版)って、超有名な洋楽アーティストとロキノン系のインディーズバンドってイメージです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。