僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー 作:ガイコッツ
「ありがとうございます」と「感謝します」と「こんなことって、、」です
ミリオと環の手合わせ後、天井穴だらけの体育館γは根津校長が経費で修理代を全面負担してくれる事に話は落ち着いた。
そしてインターン組は1-Aの寮の共有スペースで来賓が来るのを待っていた。
常「へっちょい!」
常闇のかわいいくしゃみが響く。
瀬「風邪?大丈夫?」
瀬呂が常闇にBOXティッシュを手渡す。
常「いや、、息災!我が粘膜が仕事をしたまで」
瀬「なにそれ」
上「噂されてんじゃね!?ファン出来たんじゃね!?ヤオヨロズー!みたいな!」
ギターの立ち位置を善彦に取られた常闇はダンス隊にまわっていた。
黒影を使ったダンスは結構注目を浴びていたらしい。
八「茶化さないでくださいまし!有難いことです!」
砂「そういや上鳴達もバイクトリオって呼ばれてたよな?」
砂藤がAバンド開催前の声援を思い出す。
上「あれ?そんなこと言われてたっけか?」
耳「言われてたよ、調べてみたらウチら結構有名になってた」
そういうと耳郎はスマホの画面を上鳴と善彦に見せる。
善「なになに、、『雄英バイクトリオ文化祭でも大爆奏』なにこれ?」
耳郎の見せた掲示板のタイトルをそのまま読み上げる。
耳「体育祭でウチら佐竹に乗って走ったでしょ?それがめちゃくちゃ注目浴びててさ、それからウチらバイクトリオって呼ばれるようになったみたい」
耳郎がポチポチとスマホの画面をいじりながら話す。その様子は何だか不満げだった。
上「なんか不満そうだな?耳郎」
上鳴がそれにいち早く気付く。
耳「だってさ、いろいろと掲示板見てたらウチのこと女ボスとか
善彦を運転しているのは主にというよりいつも耳郎なのでその様子からそのあだ名が付けられたようだ。
善「ネット民の言うことなんていちいち気にしてたら身も心も持ちませんよ」
善彦が伸びをしながらソファにもたれかかる。
耳「それもそうだね、サンキューさた、」
善「ブレイクジャシュ!」
耳郎の礼を善彦の可愛げもクソもないくしゃみが遮る。
上「お前も噂されてるのかもな」(ブレイクジャシュ?)
上鳴がにししと笑っていると、共有スペースの扉が開いた。
飯「あ!来たぞ皆!お出迎えだ!」
ギィィと扉がゆっくり開いた。
「煌めく眼でロックオン!」
「猫の手手助けやってくる!」
「どこからともなくやってくる」
「キュートにキャットにスティンガー!」
「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!」(オフver.)
来賓に来てくれたのはプッシーキャッツの面々だった。
飯「プッシーキャッツ!お久し振りです!」
ピ「元気そうねキティたち!」
久し振りに会ったプッシーキャッツに1-A全員が駆け寄る。
虎「あん時ゃ守りきってやれずすまなんだ」
虎が爆豪に向かって林間合宿の時のことを謝る。
爆「ほじくり返すんじゃねェ」
耳「ウチら大丈夫っスよ、ね?」
耳郎が皆にむかって言うと、葉隠がうんうんとうなずく。
その時、部屋の隅でもじもじしている善彦が耳郎の視界に入った。
砂「しかしまた何で雄英に?」
砂藤がプッシーキャッツに茶を運びながら問いかける。
ピ「復帰のご挨拶に来たのよ」
緑「復帰!おめでとうございます!」
1-A全員がプッシーキャッツ復帰を喜んでいる。
が善彦は1番後ろで静かに喜んでいた。
ピ「あ!久し振り佐竹くーん!」
ピクシーボブが後ろの方でパチパチと手を叩いていた善彦を見つけ、颯爽と駆け寄る。
善「おおぉおお〜久し振りです!ピクシーボブさん、、」
グイグイと迫ってくるピクシーボブの対応に善彦があたふたしている。
いつもと違う善彦の異変に耳郎は真っ先に気づいた。
耳「ねぇねぇ上鳴、あいつ、、なんか顔赤くない?」
上「ホントだ、スッゲー真っ赤だ」
特に女が苦手な訳ではない善彦の顔が熱でもあるかのように真っ赤になっているのだ。
峰「あ〜、、あれは惚れてるな」
上鳴の隣で峰田が腕を組み、ニヤリと笑いながら言った。
耳「ふ〜ん、、、へ?」
上「はぁ!?惚れてる!?佐竹が!??ピクシーボブに!!?」
上鳴が信じられないような顔をしながら善彦を指差す。
マ「いや、その線は否定できないよ〜」
上鳴達の後ろからマンダレイがフフフと笑いながら顔を出す。
耳「それってどういう、、?」
虎「林間合宿で敵が出た際、ピクシーボブを先に助けたのは佐竹だ、激昂しながらな、覚えているだろう?」
2人の様子を見ながら虎も話すと耳郎の方を向いた。
耳「あ、、確かにあんなブチギレてる佐竹あれ以外見た事ないかも」
耳郎も林間合宿の時の善彦を思い出す。
あいも変わらず善彦はピクシーボブ相手に赤面が止まらない。
そして全てを察した耳郎の口角がグインと上がり始めた。
耳「これ、、お助け必要なんじゃないかなぁ〜」
上「そうだなぁ、、助けてやるか、友として、」
それにつられて上鳴もヒヒヒと笑う。
虎「ピクシーボブも結婚適齢期、大分年下だが悪くないだろう」
虎も二人に乗っかってきた。
マ「大分って、何歳差かわかってるの!?流石にちょっとって部分あるけど、、」
止めようとしたマンダレイをよそに上鳴が大声でピクシーボブに向かって叫んだ。
上「そういやさーーー!佐竹のやつピクシーボブとデーーーートしたいって言ってたっけなーーー!」
ピ「え?」
善「はぁ!?ちょっと!!」
虎「ヒーローとはいえ休息は必要!二人でゆっくりする時間も悪くないと思うぞーーー!」
虎も続いて口に手を当て叫ぶ。
善「お二方ーー!ご乱心かー!」
善彦が大焦りで止めようとする。
ピ「え、、本当に、、したいの?」
善「はい、、?」
善彦が真っ赤な顔でピクシーボブの方を向く。
ピ「いや、、デート、、」
ピクシーボブの顔は少し赤くなっていた。
口元を手で押さえ、チラチラと善彦の方を見る。
善(くかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、、、)
善彦の思考がグルグルと回る。
思考が回るごとに善彦の顔が赤くなっていく。
そして善彦は覚悟を決めた。
善「あの、、お願い、します、、」
善彦の頭はプシュ〜と音を立てながら煙を出している。
ピ「うん、、来週の土曜日とかどうかな?」
善「はい、、お願いします」
こうして善彦とピクシーボブのデートが決定した。
虎と上鳴がそれを見てハイタッチを交わした。
そしてプッシーキャッツが帰った後。
上「いや〜、よかったなぁ〜、佐竹気合入れてけよぉ〜」
上鳴がヘラヘラとしながら善彦の方を振り向く。
カチャ
上「へ?」
上鳴の視界を覆ったのはブレイクガンナーの銃口だった。
バキュン!
上「うぉわぁあ!」
上鳴は瞬時に体を逸らせて銃弾を避ける。
善「おまえぇぇ、、なんちゅーことしてくれたんだぁぁぁ!」
ドンドンドンドンドンドンドンドン!
善彦が顔を赤くし、目を渦巻き状にさせながらブレイクガンナーを上鳴に向かって連射する。
上「わー!またまてまてまてまてまてまてまて!」
上鳴は全弾避け、善彦から逃げまくる。
善「まぁてこらー!!」
善彦はドア銃を取り出し、二丁拳銃で上鳴を追いかけ始めた。
耳「でもさー、どうしよっか?」
追いかけっこをしている二人を無視して、善彦のデート会議が共有スペースでは行われていた。
芦「やっぱり服装は大事だよね!」
葉「ご飯の場所とかも考えなきゃ、、」
蛙「失敗は厳禁よ、ケロケロ」
女子達がテーブルを囲み、真面目に話し合っている。
善彦は上鳴を壁際に追い詰めていた。
上「help、、help me、、、」
上鳴は両手を上に上げ、命乞いをしている。
峰「おいおい、佐竹よ」
峰田が善彦の服の裾をクイクイと引っ張る。
善「あ"?」
善彦が振り向くと、峰田が小さな箱を善彦に手渡した。
峰「デートには必要なものだ、これさえあれば大丈夫、自信を持て!」
善「お、、峰田くん、ありがとう」
峰田の言葉に冷静さを取り戻した善彦が渡された箱を確認する。
善「サガミ、、、0.01、、」
善彦が無言で峰田の方を見る。
峰「へっ、、GOOD LUCK☆」
峰田が善彦にサムズアップを送る。
《ブレイク》
峰「え?」
ドゴォン!
ブレイクガンナーをブレイクモードに切り替え、峰田の脳天にぶちかました。
床板を突き破って峰田の体が地面に消える。
そしてそそくさと八百万が床板を創造し、穴を塞ぐ。
峰田が完全に封印された。
八「佐竹さん、話し合った結果、あなた服装を見ることにしましたの」
耳「アンタの持ってる服みせな〜」
善「、、、はい」
こうして善彦のファッションセンスのチェックが始まった。
善「着替えました〜」
着替えた善彦が共有スペースの扉を開ける。
善彦の服装は全身ピッチリとしたスーツだった。
耳「お見合いか!」
芦「初デートでスーツはないよぉ!硬すぎ!カチコチ!」
非難轟々
善「えぇ〜、、じゃあ着替えます」
善彦が再び着替えに行く。
善「次はどうですか〜」
着替えた善彦が扉を開ける。
ドラゴンのスカジャン、ダメージジーンズ、漆黒のサングラスの姿の善彦が現れた。
耳「、、、、、、」
耳郎が無言でBOXティッシュを善彦に向かって投げる。
善彦の頭にガツンと当たった。
善「なぁんでぇ!?」
耳「なんでもクソもあるかぁ!ふざけてんのかぁ!」
葉「今度はラフすぎ!ラフ通り越して恐怖!」
またもや非難轟々
切「俺はいいと思うぜ!」
芦「切島は黙れ!」
サムズアップを送った切島を芦戸が黙らせる。
耳「そしてこのTシャツはなんだ!」
耳郎がスカジャンのファスナーを開け、バッと広げるとそこにはピンクのシャツで白字で『親しみやすさ』と書いてあった。
八「根本的に見直した方がいたですわね」
麗「期限は1週間!気合入れていくよー!」
「おーー!」
女子達が一致団結する。
善「、、、おー」
善彦も元気なく拳を上にあげた。
〜1週間後〜
ようやくデートの日がやってきた。
耳「ウチらが教える事は何もない、、勇気出して行ってこい!」
全てを教え切った女子達が善彦を見送りに来た。
善「ありがとう、、本当にありがとう皆、、」
善彦の服装は女子達が吟味に吟味を重ね選び抜いた服達、場所も徹底的に調査し、レジャーや食事なども選びに選び抜いた。
穴は完全にない。
麗「後悔のないように!」
八「応援していますわ!」
芦「いけいけ佐竹ー!」
葉「頑張ってね!」
蛙「ケロケロ!」
善「皆、、行ってきます!」
女子達からの応援、それを背に受けて善彦は寮を出た。
寮の玄関が閉まる。
耳郎が玄関の扉にイヤホンジャックを刺し、善彦が行ったことを確認した。
耳「さて、、、お前ら!監視にいくぞぉぉおおお!」
「おぉおおおおお!」
その頃善彦はピクシーボブとの待ち合わせ場所に着いていた。
善「落ち着け佐竹善彦、、変に意識するからダメなんだ、、平常心平常心、、」
自分に言い聞かせながらピクシーボブを待つ、すると遠くから声が聞こえた。
ピ「おーい、お待たせー」
善「あ、ピクシーボ、、」
善彦が声のした方向を振り向く、その瞬間、善彦の視界が見えない光に包まれた。
善(あぁぁあぁぁ!光がぁ!何故こんな光がぁぁ!林間の時はこんなの感じなかった!なのに何故ぇぇ!)
オシャレをしたピクシーボブが目の前に立っている。
その美しさに完全に心を奪われた。
ピ「待った?」
善「へ?え?いや全ぜんゼン然膳染待ってないですよ!アハハハハ!」
善彦が笑ってごまかす。
その様子を耳郎達は遠くの物陰から見ていた。
耳「あのバカ緊張丸出し」
上「ゲロ吐いてないだけマシだろうよ」
耳郎と上鳴は帽子なりサングラスなりをして変装をしている。
緑「でも憧れの人が目の前にいるんだもん、緊張するのも無理ないよなぁ」
飯「ううむ、たしかにそうだな、しかしこのように級友のデートを面白半分で見るのはどうだろうか?」
八「いいではないですか、おもしろそうですし!」
監視には緑谷と飯田、八百万も来ていた。
緑谷達の変装は爆豪を救出するために使用した変装グッズをそのまま使用していた。
緑谷は三角のサングラスをかけ付け髭をつけている。
飯田は眼鏡を外しオールバックでサスペンダーを着用し、八百万はドレスを着て髪をヘアスプレーのUNERIでロールしていた。
耳「ヤオモモ達のガチ変装はなんなの?」
上「あっ!動き出したぞ!」
上鳴が歩き出した二人を指差す。
耳「あっ!ホントだいくぞ皆!」
八「わかりましたわ!」
緑「オッラァ!オッラァ!」
飯「パイオツカイデー!チャンネー!イルヨー!」
二人が動き出したのと同時に耳郎達も動く。
善(うぉおお、さーて、さぁーーーてとぉ!どこに行くんだっけぁ?)
善彦はピクシーボブと歩きながらも思考をグルグル回らせる。
善「あっあの、ピクシーボブ?」
ピ「こーら、オフの時は『土川さん』でしょ?」
ピクシーボブ改め土川流子が善彦の鼻先を指でチョンと触る。
それだけで善彦の頭は沸騰した。
善「土川さん、、どこに、、行きましょうか?」
土「うーん、ネコカフェとかどうかな?」
土川がネコカフェを提案すると、善彦がスマホを取り出し近くのネコカフェを調べる。
善「ここからネコカフェだと結構距離ありますねぇ」
土「そっか〜、じゃあタクシーでも」
土川が近くのタクシーを探していると善彦が「あの!」と声を出す。
善「自分に乗っていけばすぐですよ、、」
土「あっ!そっかー!バイクに変身出来るんだっけね!」
善「はい!鍛えられた走りを堪能下さい!」
善彦は人気のいない場所に移動し変身する。
そして土川が跨るとそのまま走り出した。
耳「マズい、佐竹がバイクになって移動し始めた!」
イヤホンジャックを地面に刺した耳郎が皆に伝える。
上「なにぃ!走って追いつけねぇぞ!バイクだと!」
上鳴達が焦っていると飯田がアクセルドライバーを装着する。
飯「ここは俺に任せてくれ」
緑「飯田くん?」
《アクセル》
飯「へん、、、しぃん!」
飯田が仮面ライダーアクセルに変身した。
上「変身しても意味ねぇだろ!目立って佐竹にバレて終わりだぞ!」
上鳴が突っ込むが、飯田はフッと笑い両手をドライバーに回す。
飯「仮面ライダーアクセルには秘密があってね、、それがコレだ!」
飯田がベルトからハンドルを外し、飛び上がる。
すると飯田の体がバイクに変形した。
耳「ええー!飯田もバイクになれたのかよ!」
飯「俺も最近知った、早く乗ってくれ!見失うぞ!」
飯田が急かすと耳郎と八百万が跨る。
耳「場所はネコカフェ!行くよ!」
そのまま耳郎はハンドルを捻り、善彦達を追って行った。
上「、、俺たちは?」
緑「置いてかれた、、、」
その場に上鳴と緑谷が置いてかれる。
上「走るぞーー!」
緑「オッラァァァァ!」
上鳴と緑谷は走って耳郎達を追いかけていった。
その頃、善彦達はネコカフェで猫達と戯れていた。
土「ん〜!カワイイ〜♡」
土川は猫を抱き上げ、笑顔を見せる。
善彦は緊張で猫どころではなかった。
善「えぇ、、ホントに、、」
善彦はただブンブンと猫じゃらしを振っているだけだった。
土「それにしても気持ちよかったなぁ〜、君の乗り心地」
土川が猫を撫でながら話しかける。
善「土川さん、それ意味わかんない人が聞いたらヤバいですよ、変な誤解されます」
善彦がそう言うと土川が意味を理解し、赤面する。
土「あぁ!そうだね、ごめんね、危ない危ない、、」
善「あぁでも大丈夫ですよ!(?)」
善彦が意味のわからない返事をしてしまう。
土「でもさでもさ、ホントによかったよ、バイクの!乗り心地、風になった気分で気持ちよかった〜」
土川が猫を高い高いしながら言った。
善「土川さんの指導のおかげです、大分少ない量で長距離走れるようになれました、ありがとうございます」
善彦が猫をよしよしと撫でながら礼を言う。
土「若手を育てるのが私達の仕事だからね、礼には及ばないよ」
ネコネコと笑いながら持ち上げていた猫を下ろす、すると猫の前足の爪が土川の服に引っかかった。
土「あっ、こらっ」
善「えっ?」
善彦が声に反応して土川の方を見る、土川の服の襟に爪が引っかかって取れなくなっていた。
「大丈夫ですか」と善彦が近づこうとした瞬間、土川の襟が大きく引っ張られる、その時服の隙間からピンクのラインと谷間の様なものが見えた。
善(、、、、スクラップブレイク!)
邪な感情が出てしまった自分を戒めるように善彦は自分の顔面を殴った。
土「あー、とれたとれた、も〜悪い子でちゅね〜!」
ようやく猫の爪が服からとれた。
土川が猫に顔を近づけると猫が「ニャー」と鳴いた。
善「よかったです、、、」
善彦は殴って少し腫れた頬を隠すように猫に顔を埋めた。
その様子を耳郎達は遠くから見ていた。
会話は全て耳郎のイヤホンジャックで筒抜けである。
耳「結構いい雰囲気!」
上「よっしゃあ!」
耳郎達が静かにハイタッチをしていると善彦達が動く。
八「あっ動きましたわ!」
耳「ちょっと待って、、二人はこのまま食事に行く見たいだね」
耳郎がイヤホンジャックで会話を盗み聞く。
八「ご飯ですか、、この近くには綺麗なカフェやおいしいイタリアンがありますわ」
上「デートにはうってつけだぜぇ」
耳郎達は引き続き善彦達について行った。
善彦はネコカフェを出ると辺りを見回し記憶の中から近くにある綺麗な店を思い出す。
善(さぁてこっからが腕の見せ所ォ、めちゃくちゃオシャレなカフェでオシャレにティーブレイク!コレは勝ったぜ(?))
善彦がフフフと心の中で笑っていると土川がある店に反応する。
土「佐竹くん!私アレ食べたい!」
土川が善彦の服を引っ張り店を指差す。
善「どれですか?」
善彦が指差された方向を見る。
指差された店はラーメン『賀太郎』、善彦も何回か行ったことのあるめちゃくちゃ濃い家系ラーメンの店だった。
善(ふー、、オシャレは、、無しか、、良いけどもさ)
善彦はルンルンとした顔の土川について行った。
耳「、、ラーメンかぁぁ、、」
八「必死でサーチしたのが無駄でしたわね」
耳郎と八百万は少しショックを受けていた。
上「現実はそーゆーもんさ、行くぜ」
男組はスタスタと善彦達について行った。
土「いやここね、前から行きたかったんだけど男の人ばっかりで入りにくかったんだよね〜、佐竹くんがいて助かったよ」
土川が善彦の向かい側で恥ずかしそうな顔をしながら言った。
善「そういう事だったんですね、ならよかった、自分結構この店来てるんですよ」
土「ホント!オススメなに!?」
土川が身を乗り出して善彦と一緒にメニューを見る。
その様子を遠くの席で耳郎達は見ていた。
耳「おーおーいいねぇ〜いい雰囲気だ」
サーチしていた店じゃなかったことを不満に思っていた耳郎だったが、善彦達の雰囲気で機嫌が戻った。
上「しかし一つ!注意しなければならないことがあるぜ」
耳郎の隣でラーメンをすすっていた上鳴が箸を置く。
緑「注意って?」
チャーシューを頬張っていた緑谷が問いかけると上鳴がテーブルの端に置いてあった小瓶に手を伸ばし、それをテーブルの中央に置いた。
上「それはコレ、、ニンニクだ!」
飯「そうか、デート中にどちらかの口からニンニクの匂いがしたら相手が不快な思いをしてしまうかもしれないからな」
飯田が納得しながらラーメンをすすると上鳴がチッチッチと舌を打ちながら指を左右に振る。
上「それは当然だけどもっとデカいイベントがあるだろぅ?」
緑「それって?」
上鳴がテーブルに身を乗り出す、すると全員が顔を近づける。
そして上鳴が囁いた。
上「キスだよ!キ!ス!」
八「えぇえ!」
八百万が驚いて赤面しながら体を引っ込める。
耳「ヤオモモ声おっきい!」
八「あ、すみません、、ですけど!一日でそこまで行きますかね?」
テレテレとしながら八百万が顔を背ける。
上「行くもハッケ行かぬもハッケさ」
上鳴が腕を組んでハハハと笑った。
飯「あっちの席にラーメンが届いたぞ」
飯田が善彦達の席にラーメンが届いたことを伝えると耳郎がイヤホンジャックを刺し、会話を盗み聞く。
善「ここはこの豚骨が美味しいんですよね、いつも頼んでるんですよ、固め濃いめ多め」
耳「あの野郎!麺固め味濃いめ脂多め頼みやがった!」
上「なにぃ!それだけでもキスの時の不快感はあるかもしれないぞ!」
耳郎と上鳴が焦っていると土川の声が届く。
土「一緒のもの頼んでよかったね〜美味しそう」
耳「心配しなくてもいいかも」
二人は耳郎達の心配を他所にラーメンをすすりはじめた。
上「あとはニンニクだな、佐竹は結構ニンニク好きだからなぁ〜」
耳「場はわきまえてる奴だとは思うけど、、」
耳郎がイヤホンジャックに集中すると、二人の会話が聞こえる。
土「ごめんねニンニク取って」
善「はい」
その会話を聞いた瞬間耳郎がイヤホンジャックを引っ込める。
耳「キスの件はなし!」
耳郎は真顔でラーメンをすすった。
善彦達は食事を済ますと店を出てそのまま街を回った。
服屋に入りショッピングを楽しむ。
土川の着替えた姿を見るたびに善彦は赤面していた。
ゲームセンターではクレーンゲームを楽しむ、巨大なネコのぬいぐるみを善彦がゲットすると土川は子供のように喜んだ。
二人の楽しそうな様子を耳郎達は遠くから監視している。
二人の笑顔を見ているといつのまにか耳郎達も和んだ気分になっていた。
そして善彦達は夕方になると前もって調べて置いたオシャレなカフェに入る。
カフェのテラスでくつろいでいるところを耳郎達は店内から見ていた。
土「ん〜このパフェ美味しい♡よくこんなお店知ってたね」
善「調べたので、お気に召して何よりです」
土川はパフェを頼み、善彦はブラックコーヒーを頼んでいた。
土「コーヒーブラックで飲めるなんて大人だなぁ」
善「そんなことありませんよ、自分わさび苦手ですし」
会話を楽しみながらのんびりと過ごす。
土「パフェちょっと食べる?はい」
土川がスプーンでパフェをすくうと、スプーンの先端を善彦に向ける。
八「来ましたわ!アーンでふ!アーンでふわ!」
八百万がパンケーキを頬張りながら双眼鏡を覗く。
耳「なんだと!」
耳郎もイヤホンジャックを床に刺し、会話に集中する。
善彦は自分に向けられたスプーンに戸惑ったが、善彦はパクっとスプーンにすくわれたパフェを食べた。
土「美味しい?」
土川が微笑みながら聞くと善彦は顔を真っ赤ににしながら頷いた。
「よかった」と土川が再びスプーンをパフェに刺すと、土川は聞きたかったことを聞いた。
土「ねぇ、、なんで私なの?」
善「ブッ、、」
その質問に善彦は思わずコーヒーを吹き出しそうになる。
土「君のクラスにはカワイイ子もたくさんいて、あの耳郎ちゃん?とかと一緒にいるからあの子と一緒だと思ってたのに、、なんで私なのかなって」
土川はパフェにスプーンを刺したまま問いかける。
その質問の答えに善彦は困惑する。
善「えっとですね、、それは、、その、」
口の周りについたコーヒーを拭き取りながら思考を落ち着かせる。
ハンカチをテーブルに置くと、善彦は真っ直ぐに土川を見た。
善「自分は、、あの時、、スーパーのベンチでラムネをあなたから貰った時のことです、、あの時の自分に向けてくれた笑顔が、、とても綺麗で、、心を、、奪われました」
善彦は赤面しながら語り始める。
善「あの時の笑顔が忘れられなくて、、綺麗で、、優しくて、、生まれて初めてときめいて、、、だから、自分は貴女と、、土川さんと一緒になりたいと思いました」
土「一緒になりたい?」
善「あっ!」
思わず出てしまった言葉に善彦は思わず両手で口を抑える。
耳「あのバカ!早まりすぎだって!」
一人聞いていた耳郎も焦り始める。
善彦も心臓が破裂しそうなくらい焦っている。
土「一緒になりたいって、、もしかして私と、、付き、、」
土川が顔を赤くしながら言い切ろうとした時。
善「自分が!自分がいつか、、立派なヒーローになれた時、土川さんが認めてくれるようなヒーローになった時」
善彦が手を口から離し、手を膝の上に置く。
そして覚悟を決めて思いを口にした。
善「自分と、、一緒になってくれますか!」
善彦は覚悟をきめたものの恥ずかしさで顔を伏せてしまう。
土川から返事はない。
善彦がダメかと思った瞬間、善彦の頭に温かい手が置かれる。
善彦がゆっくりと顔を上げると、土川が微笑みながら善彦の頭に手を伸ばしていた。
土「私のこと、そんな風に思ってくれてたんだ、嬉しいな、、でも私は君よりだいぶ年上だよ?いいの?」
善「関係ありません!そんなことは一切!!」
その答えをした善彦の瞳に嘘はない。
土「そっか、、じゃあ約束しよっかな、立派なヒーローになるって」
善彦の頭に置いていた手を離すと土川は小指を立てる。
土「ゆびきりげんまん」
善彦も小指をたてて土川の指と重ねる。
土「私待ってるからね、、ずっと」
土川が善彦に笑顔を見せる。
その笑顔は善彦が惚れたあの笑顔と同じだった。
善「はい、、貴女にふさわしい男に、、自分はなります!」
善彦は強く小指を握った。
そして辺りは暗くなり、二人はそれぞれの家路に帰ろうとしていた。
土「今日はありがとね、楽しかったよ」
善「えぇ、自分も、、ありがとうございました」
善彦は告白の恥ずかしさが消えずまともに顔を見れない。
土「じゃあ私こっちだからまたね」
土川は善彦と別の道を歩いて行く。
善「自分も行くか、、」
善彦も家路に行こうとした時。
土「あ、忘れ物」
そう言うと土川は善彦に駆け寄る。
善「?」
善彦が振り向いた瞬間、柔らかい感触が額に当たった。
土「また遊ぼうね!バイバイ!」
土川は善彦に手を振りながら帰って行く。
善彦もわけがわからないまま手を振った。
善「あれは一体、、、」
善彦がもしかしてと感触の正体を悟る。
悟った瞬間善彦は右手で赤くなった顔を覆いながらその場に膝から崩れ落ちる。
そしてようやく心臓が落ち着くと、暗くなった空を見上げて呟いた。
善「絶対約束は守ります、、」
その空には星が煌めいていた。
すっごく長くなった
こう言うジャンルは書いたことも無ければあまり読んだこともないので不安がありますね
次はA組vsB組編にします