僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー   作:ガイコッツ

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オリジナル回その2です


ラビットレーニング レッスン2

 ミルコとのトレーニング二日目、善彦はミルコと共に関西の街をパトロールしていた。

 

ミ「今日は歩き回りながら輩退治だ!」

 

善「手錠はそのままなんですね」

 

 善彦はミルコと共に街中を歩いているが、手錠をかけている善彦は非常に目立っていた。

 

「連行中?」

 

「ヤー公か?」

 

ミ「アタシの弟子だ! ヨロシク!」

 

 ミルコはヒソヒソと話す人達にビシッと手を振った。

 

善「恥ずかしい……」

 

 善彦が手錠を見つめてため息を吐くと、ミルコに襟を引っ張られた。

 

ミ「ヨーシこい! 輩は暗い所を好むんだよ!」

 

 ミルコは路地裏に善彦を引き摺り込む。すると案の定、狭い路地裏にはガラの悪い輩がタバコを吸いながらたむろしていた。

 

善「うーわ絵に描いたようなヤンキーだ」

 

「あぁ? なんやワレェ!」

 

ミ「ヒーローだワレェ!」

 

 ミルコがヤンキー共に指差すとヤンキーの一人が善彦に気づいた。

 

「オォ!! あいつチーターの兄貴を倒したやつや!」

 

「ホンマや! ウォンテッドやーー!」

 

 善彦に気づいた瞬間、ヤンキー共は鉄パイプやメリケンサックを手に取りだす。戦闘態勢に入ったヤンキーを見たミルコはニヤリと笑った。

 

ミ「よっしゃお仕事だ! 行ってこい!」

 

 ミルコは善彦の背中をバンと叩き、前に押し出した。

 

善「だっ! えぇ!?」

 

 善彦は突然の状況が飲み込めないが、ヤンキー共は容赦なく襲いかかってきた。

 

善「あぶねっ! このぉ!」

 

 善彦は振り下ろされる鉄パイプやメリケンを避け、蹴りを喰らわせる。しかし手錠を着けられた状態に善彦は手間取っていた。

 

善「あぁもうコレ邪魔!」

 

「よそ見すんなや!」

 

 善彦が手錠に気を取られた瞬間、善彦は背中を鉄パイプで殴られた。

 

善「あぐっ!」

 

「畳みかけろぉ!」

 

 隙を突いたヤンキー共は一気に勢いを増した。

 

善「うぐぅあぁぁ!」

 

 善彦も負けじと蹴りを放つ。全力のハイキックがヤンキーの頭に直撃した。

 

「ハガッ……」

 

善「アレ……この感じ……」

 

 善彦は蹴りが当たった瞬間、いつもの違う感覚を覚える。しかし次の攻撃に移ろうとした時、足をもつれさせその場に倒れてしまった。

 

「やっちまえー!」

 

 倒れた善彦にヤンキーは容赦なく襲いかかる。ヤンキー共は倒れた善彦を寄ってたかって踏みつけた。

 

善「ぐっ、あがっ……」

 

 善彦は頭を腕でカバーし、なんとか防御をするが、反撃はできずに踏まれ蹴られるだけだった。

 

「ケッくそザコが! はよ消えろぉ!!」

 

 善彦を十分に踏みつけると、ヤンキーの一人が鉄パイプを振り上げた。

 

善「やばっ……」

 

 善彦の意識が虚ろの中、鉄パイプが振り下ろされようとした時。

 

ドギュン!

 

「ぐわっ!」

 

 ヤンキーが手にしていた鉄パイプが突然砕けた。音のした方を見るとそこには二人の人影があった。

 

善「へ?」

 

切「うぉらぁぁぁ!」

 

鉄「ワンダァァァ!!」

 

 倒れながら善彦が見たのはキョウリュウレッドに変身した切島とキラメイシルバーに変身した鉄哲だった。

 

切「何てめぇら男らしくねぇことしてんだゴラァ!」

 

鉄「全然ワンダーじゃねぇ! 倒させてもらうぜぇ!」

 

 切島と鉄哲は怒涛の進撃でヤンキー共を蹴散らした。

 

フ「はいはいここでファットさんのお出ましやでぇ!」

 

天「俺の出番がない……」

 

 蹴散らしたヤンキーを天喰とファットが回収する。ヤンキー全てを片付けた切島と鉄哲は変身を解除した。

 

切「ミルコがここに来てたって聞いて行ってみりゃこれだよ! 大丈夫か佐竹!」

 

鉄「お前がボコられるなんてらしくねぇぞ?」

 

善「ごめんねみんな……」

 

 鉄哲と切島は善彦を支えながら起こす。すると善彦の手錠がファット達の目に止まった。

 

天「っ……手錠? なんでこんなものが」

 

フ「アイツらに着けられたんか!?」

 

 ファットがヤンキーを指差すが、切島は首を横に振る。

 

切「いや、コイツはそんなヘマをする男じゃねぇ……考えられるのは!」

 

 切島はバッと後ろを向き、ミルコを睨みつけた。

 

鉄「まさかミルコがこれを!?」

 

ミ「修行の一環だ!」

 

 ミルコは恥じる事なく言い放つ。それを聞いたファットはズンズンとミルコに歩み寄った。

 

フ「正気かアンタ! ヒーロー志望とはいえ学生に手錠つけてヤンキーと喧嘩させるてありえへんで!」

 

切「佐竹はポーズとらねぇと個性が出せないんだ! 個性無しと手錠であの人数は無理だろ!」

 

鉄「流石にありえねぇぜコレは……」

 

天「俺やミリオもここまではしていない……ありえないというより非常識だ……!」

 

 ファット達はミルコに怒りの眼差しを向けるがミルコに反省した様子はなかった。

 

ミ「あんな人数にやられるのはコイツがまだ弱いからだ、だからアタシが鍛えてやってんだろ?」

 

フ「アンタなぁ! ホンマいい加減にしろやぁ!」

 

 我慢のできなくなったファットはミルコに掴み掛かろうとする。しかしその手は横から弾かれた。

 

フ「な、佐竹くんなんで……」

 

 ファットの手を弾いたのは善彦だった。荒く息をしながら善彦はミルコの前に立つ。

 

切「佐竹! もういいんだぞ! 元々お前はファットのインターンだろ!?」

 

鉄「これ以上そっちにいたら死んじまうぞ!」

 

 切島と鉄哲は善彦の事を止めるが、善彦は首を横に振る。

 

善「ゴメン……やばいのはわかってるけど…なんか予感がするんだ……」

 

天「予感?」

 

 天喰が首を傾げると善彦は少し微笑んだ。

 

善「確かに……ミルコさんのトレーニングはメチャクチャで……乱暴でわけわかんないけど……なにかが得られそうなんだ」

 

フ「なにかってなんや?」

 

善「とにかく……まだミルコさんの元に居させてください……あと一日なんです……お願いします」

 

 善彦はファット達に頭を下げる。善彦の姿にファットの怒りは落ち着いた。

 

フ「わかった、君がそう言うならオレは止めへん、キッチリとその何かってヤツ貰ってきぃや」

 

 ファットはそう言い残すとミルコと善彦に背を向けた。

 

切「オレも佐竹がそう言うなら信じるぜ、待ってるからな!」

 

鉄「っつ〜〜〜! わかった! オレも待ってる! ワンダーになって帰ってこい!」

 

 切島と鉄哲は言い残すとファットについて行った。

 

天「えっ、ちょっ、頑張ってね! 待ってくださいファット」

 

 少し遅れて天喰もファットについて行く。ファット達を見送った瞬間、善彦はフラリと倒れた。

 

ミ「おっと危ねぇ」

 

 地面に倒れかけた善彦をミルコはキャッチして受け止めた。

 

ミ「コイツ……気ぃ失ってやがる」

 

 ミルコの腕に抱かれている善彦は気を失っていた。

 

ミ「まったく…よっこらせ」

 

 ミルコは善彦を背中に回すと、善彦を背負いそのままジムへと戻っていった。

 ジムに戻ったころにはもう時間は夜になっていた。ミルコは善彦をそのまま寝室へ連れて行った。

 

ミ「マジでこいつ起きねぇのな、重くてしゃーねぇ」

 

 ミルコは善彦を床の布団に寝かせようとしたが方向を変え、自分のベッドの上に善彦を寝かせた。

 

ミ「いちいち布団かけるのもめんどくせぇからな」

 

 そう言うとミルコは善彦の隣に寝転び、布団をかぶった。

 一つのベッドを二人で使いながらミルコは善彦の頭にそっと手を乗せる。

 

ミ「気ぃ使わせて悪かったな、ゆっくり寝ろ」

 

 よしよしと頭を撫でると善彦の身体をそっと自分の体に寄せる。

 

ミ「こんなアタシでも、ついてきてくれてありがとな」

 

 ミルコはそう言うと、ゆっくりと瞼を閉じた。

 

 

 

「ぐっ……クソが! まだ終わらへんど……」

 

 深夜の路地裏、人目のない場所で男は黒い気体の入ったボトルを握りしめていた。

 




次がオリジナル回のラストです
なるべく早めに出せるように頑張ります!
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