僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー   作:ガイコッツ

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オリジナル回のラストです


ラビットレーニング final

善「ん……うぅん……」

 

 ミルコトレーニングの最終日の朝、善彦は目を覚ました。

 

善「? ココどこ?」

 

 目を覚ますと善彦は真っ暗の中にいる。そして体は動かない。

 

善「確かあの時ボコボコにされて、ファットさん達に会って……」

 

 善彦は気絶した後の記憶が飛んでいる。辺りを見回そうと頭を動かそうとすると、頬に柔らかく温かいものが触れた。

 

善「へ!? なに!?」

 

 驚いた善彦が顔を上げると、見えたのはぐっすりと眠っているミルコの寝顔だった。

 

ミ「ん? 起きたか?」

 

 ミルコは目を覚ますと起き抜けに善彦の頭をよしよしと撫でる。次の瞬間、善彦はゴロゴロと転がり、ミルコのベッドから抜け出した。

 

善「状況が理解できません!!」

 

ミ「お前はアタシと寝たんだ!!」

 

善「はいいい!?」

 

 善彦が状況を理解できずに混乱しているとミルコはベッドから足を伸ばし、善彦の服の端を足の指で掴む。

 

ミ「こーゆーことだよ!」

 

 ミルコは体を捻り、善彦を引っ張り込むとベッドの中に引きずり込んだ。

 

善「わばっ!」

 

 ベッドの中に放り込まれた瞬間、ミルコは善彦の体に腕を回す。

 

ミ「湯たんぽ〜♪ あと1時間だ」

 

 ミルコは善彦を抱えたまま目を閉じた。しかし善彦は全く状況が飲み込めていない。

 

善「これ……どうしよう」

 

 考えていると善彦も眠気に襲われる。善彦も瞼を閉じようとした時。

 

 ピクッ

 

ミ「敵がでやがった! お仕事だ行くぞ!」

 

 ミルコの耳がピクッと動き、瞬時にベッドから飛び起きる。善彦は寝ぼけ眼でミルコについていった。

 

善「兎の聴力か……なにがなんだか」

 

 善彦はミルコについていくと、街中に出る。街中では善彦達より先に切島達が着いていた。

 

ミ「よぉ団子!」

 

フ「ファットや! 覚えろやいい加減!」

 

切「おぉ! 佐竹ぇ! 来てたのか!」

 

鉄「まだ手錠着けてんのかよ!」

 

善「修行中でね! それより状況は?」

 

天「あそこに敵が一人!」

 

 善彦が状況を聞くと一番端に立っていた天喰が指をさす。指を差した方には一人の男が街の中心に立っていた。

 

「見つけた……兄貴の仇!」

 

 男は善彦を見た瞬間、ポケットから瓶を取りだした。

 

善「あ!? ネビュラガス!」

 

フ「あの時と同じガスかいな!」

 

 男は瓶を開けると黒い気体に体が包まれ、フライングスマッシュへと姿を変えた。

 

鉄「また姿を変えやがった気持ち悪りぃ!」

 

切「佐竹が動けねぇ分オレらがやるぞ鉄哲!」

 

 鉄哲と切島はシャイニーキラメイチェンジャーとガブリボルバーを構えて変身する。

 

天「ファットと俺は皆の避難誘導を!」

 

フ「ハイな! 俺じゃ流石にアレじゃ無理や、行くで!」

 

善「じゃあ自分も……」

 

 ファットと天喰は一般人の避難誘導に向かう。善彦も天喰について行こうとした瞬間、ミルコに服の襟を引っ張られた。

 

善「ぐぇぇなんで!?」

 

ミ「お前の相手はあっちにいるぞ」

 

 ミルコが指を差した方向には武器を持ったヤンキー達が善彦を待ち構えていた。

 

「昨日の今日ですまんのぉ、三島がヒーローと遊んでる間はオレらと遊んでくれや」

 

善「嘘でしょ?」

 

 善彦がバツの悪い表情を見せるとミルコが善彦の頭に手を置いた。

 

ミ「心配すんな、アタシも協力する」

 

 ミルコは善彦に笑顔を見せると手錠を指さした。

 

ミ「さらにサービスだ! こっからは手錠から解放してやるよ!」

 

善「やったー!」

 

 ミルコは懐に手を入れ、手錠の鍵を探す。しかし様子がおかしかった。

 

善「ミルコさん?」

 

ミ「カギどっかいった!」

 

 ミルコは堂々と言い放つ。次の瞬間、痺れを切らしたヤンキー達が襲いかかってきた。

 

善「あぁぶない!」

 

ミ「礼儀知らずめ!」

 

 ヤンキーの攻撃を避けるとミルコはヤンキーを蹴り飛ばす。善彦は前日と同じく必死に立ち回っていた。

 

切「うぉおお! こいつ飛び回りやがるから攻撃あたんねぇ!」

 

鉄「オレら射撃の才能皆無だな!」

 

 切島と鉄哲は空を自由に飛行するスマッシュに苦戦していた。

 切島と鉄哲の放つ銃弾は一発も当たらず、スマッシュの急降下攻撃を喰らい続けていた。

 

善「鉄哲くん! シャイニーブレイカーは空飛べる機能付いてるから! それ使ってみて!」

 

 善彦は振り下ろされた鉄パイプを手錠の鎖で受け止めながらアドバイスを送る。

 

鉄「飛べるだと!? よっしゃ切島!」

 

切「あいよ! ブレイブ肩車ぁ!」

 

 鉄哲はシャイニーブレイカーを両手で掴み、上に掲げると切島は鉄哲を肩車した。

 

鉄「飛ぶぜ! シャイニー!」

 

 鉄哲の掛け声と共にシャイニーブレイカーからジェットが噴出され、鉄哲と切島は宙を舞った。

 

鉄「飛んだー! このまま突っ込むぞー!」

 

切「よっしゃー!」

 

 二人は空を飛んだことにテンションを上げているが、コントロールが出来ずに辺りをメチャクチャに飛んでいるだけだった。

 

ミ「わー、アホが飛び回ってる」

 

善「やっぱり難しいかなっ!」

 

 メチャクチャに飛んだ鉄哲と切島はスマッシュに向かう。しかしスマッシュは簡単に鉄哲を叩き落とした。

 

鉄「あぁダメだ!」

 

切「ドンマイ!」

 

 鉄哲はシャイニーブレイカーを離し、切島と共に落下していく。ドリルを下にして落ちるシャイニーブレイカーを見た善彦はあることを思いついた。

 

善「これだっ! ひらめキーーング!!」

 

 善彦は駆け出すと地面にしゃがみ込み、手錠の鎖をピンと張った。

 

ミ「何してんだアイツ?」

 

善「ここだっ! 来い!」

 

 善彦は鎖の位置を細かく調整する。するとシャイニーブレイカーのドリルが手錠の鎖を貫き、地面に突き刺さった。

 

善「いぃぃぃぃよっっっしゃあああああ!!!!!!」  

 

 腕が自由になった善彦は歓喜の雄叫びを上げた。

 

ミ「すげぇな! あのギリギリ攻めたか!」

 

鉄「復活だぜぇ!」

 

切「ブレイブに暴れちまえ!」

 

 善彦は腰にゲーマドライバーを巻く。そしてガシャットを起動させた。

 

《爆走バイク!》

 

 善彦はクルリとターンし、ガシャットを構え、一言。

 

善「変身」

 

《ガシャット! ガッチャーン! レベルアップ!》

 

 ガシャットを挿れると同時にカバーを開く。そしてパネルを前蹴りでセレクトした。

 

《爆走 独走 激走 暴走 爆走バイク!!》

 

 パネルが善彦の身体を通り、仮面ライダーの姿へと変えた。

 

善「仮面ライダーレーザーターボ……ノリノリで行くぜ!」

 

 変身を完了した善彦は地面を蹴る。すると次の瞬間、善彦を囲んでいたヤンキー達が一瞬で全員倒れた。

 

ミ「ん? 何が起きた?」

 

善「一瞬で倒しました」

 

 一瞬で起きた出来事にミルコは困惑している。そのミルコの後ろに善彦は立っていた。

 

ミ「っおお! ビックリした!」

 

善「みんな、こっからは自分に任せて!」

 

 善彦は仮面の中で微笑むと再び地面を蹴り、その場から跳んだ。

 

切「わっ! スッゲー跳んだ!」

 

フ「何やアレ!? 佐竹くんか?」

 

 一般人の避難誘導を終えたファットは善彦を見上げる。善彦はフライングスマッシュと同じ位置まで跳び上がっていた。

 

「グガァッ!」

 

 スマッシュは爪を振り下ろし、善彦に喰らわそうとするが、それよりも速く善彦の蹴りが叩きつけられた。

 

善「ッシャア!」

 

 スマッシュは勢いよく地面に叩きつけられる。そして起き上がった瞬間、視界が善彦の踵で覆われた。

 

善「月堕蹴(ルナ・フォール)!!」

 

 ミルコ直伝の蹴りがスマッシュの頭に叩きつけられる。善彦の連続攻撃に切島と鉄哲は動けずにいた。

 

切「容赦ねぇな佐竹のヤツ……」

 

鉄「まぁ…………溜まってたんだろうな」

 

 鉄哲と切島は唖然としているが、ミルコは善彦の戦いをじっくりと見ていた。

 

ミ「あんのやろうアタシの技をマネやがったなぁ」

 

 ミルコが微笑むと、スマッシュは善彦から逃れ、空に飛び立つ。

 

善「また飛びやがったなぁ」

 

 上空に飛び立つスマッシュを目にしても善彦は落ち着いていた。

 

「ウガァァァァァ!」

 

 スマッシュは急降下し、善彦に向かう。善彦はガシャットをホルダーにセットした。

 

《ガシャット! キメワザ!》

 

 スマッシュは鋭い爪を善彦に向かわせる。爪が善彦の左胸を捕らえようとした瞬間、善彦はホルダーのスイッチを押した。

 

《爆走クリティカルストライク!》

 

善「ほっ」

 

 善彦はスマッシュの爪を跳躍で避ける。そして右脚を高く掲げ、黄金色のエネルギーを充填させた。

 

善「踵半月輪(ルナ・アーク)!!」

 

 スマッシュの背中に踵落としを喰らわせる。地面にめり込んだスマッシュはそのまま爆発した。

 

切「よっしゃーーー! 大復活じゃねぇかぁ!」

 

鉄「ワンダーカッコよかったぜぇ!」

 

 戦いが終わった善彦に切島と鉄哲が駆け寄る。善彦は変身を解除すると両手を差し出した。

 

切「ん? その手はなんだ?」

 

善「これ外してくれない? 輪っかが取れないの……」

 

 善彦の両手首には手錠の輪がつけられたままだった。

 

鉄「それは大変だ、まかせろ」

 

 鉄哲は鉄化させた指で手錠の輪を破壊し、手首を解放させた。

 

善「アリガトォォオ……ヤバいくらいキツかったぁぁ」

 

 手錠が完全に外れると、善彦は切島と鉄哲に寄りかかった。

 

鉄「お疲れだ、よく頑張った!」

 

切「オマエは良くやったぜぇ!」

 

 善彦が二人に寄りかかっているとミルコに襟を引っ張られた。

 

善「え? なんですか?」

 

 青ざめる善彦の顔にミルコは顔を寄せた。

 

ミ「おいお前、この三日で得たものはアタシの技って事か?」

 

 強い圧で迫ってくるミルコの問いに善彦は首を縦に振って答える。

 

善「ミルコさんの蹴りを喰らって避けてを繰り返していたらなんか覚えてしまいまして……昨日の蹴りでコツみたいなものを掴んだので今日実践してみたら使えました……」

 

 善彦がたどたどしく答えるとミルコは善彦の体に腕を回した。

 

ミ「なるほどなぁ〜〜〜〜、たった三日でアタシをパクったと言うわけか」

 

 ミルコが善彦の体を寄せると「ニヒヒ」と悪い笑顔を見せる。

 

善「えっ!? いえそう言うわけでは!」

 

 善彦が急いで否定しようとミルコの方を向く。するとその瞬間、善彦の頬に柔らかいものが触れた。

 善彦が視線を少し横に向けると目を丸くし、驚いた表情を見せる切島達がいた。

 ファットは顔を両手で覆い、指の間から善彦とミルコを見ている。天喰は顔を赤くして目を逸らしていた。

 

ミ「よく頑張ったな! アタシの愛弟子! 嬉しいぞ!」

 

 ミルコは恥じる様子もなく善彦の頭をよしよしと撫でる。事態を理解し始めた善彦の顔は段々と赤みを帯びてきた。

 

ミ「これからも精進を忘れないよーに! じゃーな!」

 

 ミルコは言い残すと地面を蹴り、屋根の上を跳ねながら去っていった。

 

善「…………」

 

 善彦はその場に立ち尽くし、惚けている。その後ろから切島が善彦の肩に手をそっと置いた。

 

切「佐竹……本当に……おつかれさん」

 

 善彦は何も言わずに静かに頷く。こうして善彦の関西インターンは幕を閉じた。

 

 そして場面はA組の寮に戻る。

 

善「とまぁ、こんな事がありましてねぇ……」

 

 善彦が語る横では切島と鉄哲が「大変だったな」と言わんばかりに腕を組み、ウンウンと頷いている。

 しかし緑谷、麗日、上鳴、耳郎の表情は芳しくなかった。

 

上「浮気だ」

 

耳「浮気だな」

 

麗「浮気やな」

 

緑「なんて大胆な……」

 

善「え!? まってそんなんじゃないよ?! そーゆー話じゃなかったじゃん!」

 

 あらぬ疑いをかけられた善彦は必死に弁解しようとしていた。

 

拳「コラ、抵抗はやめなさい、罪が重くなるよ」

 

 B組の拳藤は善彦を宥めるが善彦はとまらなかった。

 

善「罪とかじゃないやん! 自分は無実やん!」

 

 焦りまくる善彦の肩に手が置かれる。善彦が振り向くとそこには爆豪が立っていた。

 

爆「こんなバカみてぇなことに口挟みたくねぇけどよぉ……うじうじしてねぇで誰を選ぶか決めろよな」

 

 そう言い残すと爆豪は去って行った。

 

善「だぁかぁらぁ! 違うんだってぇぇぇぇ!」

 

 善彦の悲しみの咆哮は寮内に響いたとか響かなかったとか。




次回の構想は……まだ思いついておりません!
すみません!
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