僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー 作:ガイコッツ
切島達がキョウリュウジャーと会っている最中、尾白も同じ現象に遭遇していた。
尾「…………」
しかし尾白は戸惑っている。突然何もない空間に立たされ、目の前にいる男は体育座りをしているのだ。
尾「えーと……あなたはもしや……」
操「ジュウオウザワールド……門藤操だ……君は尾白猿夫くんだね」
尾白は頷くと操の隣で体育座りをした。
尾「なんかあったんですか? そんなに俯いて、オレでよかったら聞きますよ?」
尾白が操の顔を覗き込み、問いかけると操はより縮こまった。
操「いや……オレに……君に何かを話す資格はない……そもそも君に会う資格が……オレにはないんだ……」
操が涙まじりの籠った声をだす。その瞬間尾白は焦り出した。
尾「いやいやいやいやどうしたんですか操さん! ありますよ資格! あなたがザワールドの先輩なんですから!」
尾白は必死で操を宥める。すると操はゆっくりと顔を上げた。
操「そうか……? じゃあ少し話させていただく……」
少し調子が落ち着いた操はゆっくりと話し始めた。
操「正直に言って……君は俺よりザワールドの使い方が上手い……武器の使い方も……野生大解放も……俺よりすごかった……」
操は先程までと違い、スラスラと話すが、だんだんと声が籠ってきた。
操「俺よりすごい人に何のアドバイスをすればいいんだ……やはりオレに……話す資格なんて……」
話していくうちに気分が落ちてきた操は再び縮こまり、自分の膝に顔を埋めてしまった。
尾「ああああそんな事ないですよ! オレーえーとあのガンロッドの釣り竿モード使えないですもん! オレ釣りやったことなくてぇ!」
尾白は必死に言葉を選んでフォローする。すると操は尾白の方をゆっくりと向いた。
操「釣り……やった事ないのか?」
操が聞くと尾白はウンウンと素早く頷いた。
操「そうか……そうか! なら俺が教えてやろう! 釣りは心を落ち着かせ、自分と対話する事ができるんだ!」
急にテンションの上がった操は立ち上がり、釣り竿を取り出した。
尾「釣り竿ってここに海や川なんて……」
釣り竿を持っていても釣りが出来ないだろうと尾白が辺りを見回すと尾白の後ろには湖が広がっていた。
尾「……マジ?」
操「さぁぁ始めるぞぉ! 尾白君もやってみるんだぁ!」
操はハイテンションで釣竿を振り、針を湖に放り込む。しかし尾白は釣り竿の使い方が分からなかった。
操「釣り糸は、あまり糸を出さずに、振り子のように振ってから勢いをつけて……」
尾白は操の言う通りに竿を振り、針を投げると遠くまで飛んでいき、湖に入った。
尾「あ、あんな遠くまで……! スゴイっす! このまま魚が来るまで待てばいいんですね?」
操「そうだよ、気長に待とう」
二人は湖に針を入れると獲物が食いつくまで待つ。
尾「なんか……いいですね、綺麗な水面を眺めながらボーッとして……」
操「そうだろ? わかってくれてよかったぁ〜、大和たち……ジュウオウジャーのみんなからは苦い顔をされてたからなぁ」
操はジュウオウジャーの皆に釣りを勧めた時の反応を思い出し、苦笑する。
操「でも、みんながいてくれたから俺は変われたんだ……気の弱かった俺は仲間がいてくれたから変われたんだ、君にも仲間はいるんだろ?」
操は湖を眺めながら尾白に問うと、尾白はゆっくりと頷いた。
尾「います……大切な人が、俺も変われましたよ、操さんのおかげで普通普通って言われていた俺は、今は世界の王者です」
操「ハハッそれは嬉しいなぁ」
二人は静かに笑いあう。すると尾白の釣り竿がピクと動いた。
尾「あっ! かかった!」
すぐさま反応した尾白は急いでリールに手を掛ける。操もすぐさま尾白のサポートに回った。
操「すぐにリールを回すと魚に逃げられる! 少し油断させてから回すんだぁ!」
尾「はいっ!」
尾白は操の言う通り魚を針にかからせる為に泳がせる。そして針がかかった瞬間、リールに手をかけ、一気に回した。
尾「釣れたっ!」
尾白が竿を上げると針には魚がかかっていた。
操「おっ! ヤマメかぁ、大きいのが釣れたな、尾白くん」
操が尾白の釣ったヤマメをバケツに入れると、操の体が黒いモヤに包まれた。
操「あぁ、もう時間か寂しいな」
尾「もう……行っちゃうんですね」
尾白が寂しそうな表情を見せると操は尾白の肩に手を置いた。
操「大丈夫、君は俺より強い、頑張れよ! 世界の王者!」
操が拳をゆっくりと突き出す。尾白はその拳に自分の拳を合わせた。
尾「はいっ! ありがとうございました!」
操が微笑んだ瞬間、黒いモヤが操の体を包み、消えていった。
尾「……」
尾白はバケツに入ったヤマメを見つめる。
尾「釣り……初めてみよっかな」
尾白は釣り竿を持つと優しく微笑んだ。
同じ現象はB組にも起きている。拳藤はゲキイエローの変身者、"宇崎ラン"と会っていた。
ラ「フーッ…………ハッ!」
拳「フッ!」
ランと拳藤は組手をしている。ランの正拳突きを拳藤は横に叩き、軌道をずらす。そしてそのまま拳藤は右足のハイキックを向かわせた。
ラ「なんのっ! 根性ー!」
ランはキックを腕で防ぐと、右足を肩に担ぎ、一本背負いの要領で拳藤を投げた。
拳「ウソっ!」
拳藤は空中に投げられたが、体を捻り体勢を立て直し着地した。
拳「ウシッ!」
拳藤は着地すると同時に拳を構える。その姿にランは拍手を送った。
ラ「さすがコッチのゲキイエロー、やるわね」
ランは拳藤に歩み寄るとスッと手を前に出す。拳藤はその手を握り、握手を交わした。
拳「いえ、やっぱりランさんの方が強いですよ、正拳の速さ私の比じゃないですもん」
二人はお互いを讃えるとその場に座り、肉まんを頬張った。
ラ「そっちも大変みたいね、結構クセのある子達をまとめてるんでしょ?」
拳「いやーまーソレほどでもぉ……ありますかね」
拳藤は少し俯くと視線をランの反対の方に向けた。
鉄「うんめぇ! コレすーげー美味いっすね!」
ケン「そうだろぉ! ここのメンチカツはうめーんだよなぁ! 何個食っても飽きねぇ!」
ク「ワンダーメンチカツだな、こりゃいける!」
拳藤の視線の先では鉄哲とゲキチョッパーの変身者"久津ケン" とキラメイシルバーの変身者"クリスタリア宝路" が大量のメンチカツをモリモリ食べていた。
ラ「大変ね……一佳ちゃん」
ランが拳藤の肩に手を置くと拳藤は何も言わずに頷いた。
ラ「そうだ! これだけは伝えたかったんだ、一佳ちゃん、聞いてくれる?」
拳「あっ、はい!」
ランが拳藤の前に立つと拳藤は気を取り直す。
ラ「私のモットーは『突きこそ基本! 魂込めて!』 これだけは受け継がせたかったの! 激獣チーター拳の後継者! 拳藤一佳! よろしくね! 押忍!」
ランは足を肩幅まで開くと正拳突きを披露する。ランの正拳突きは疾く、そして真っ直ぐだった。
拳「押忍! 任せてください! マスターラン!」
拳藤も正拳突きを繰り出す。拳藤の正拳突きも真っ直ぐだった。
ラ「エヘヘ、いい後継者に恵まれたな♪」
ランが微笑むと体が黒いモヤに包まれる。
ラ「あっ、もう時間か……それじゃあね、一佳ちゃん、根性だよ!」
ランが拳を突き上げると黒いモヤに包まれ、消えていった。
拳「押忍! ありがとうございましたぁ!」
拳藤は消えていくモヤに向かい、頭を深く下げた。
鉄「じゃーなー! 先輩達ー!メンチカツごっそさんでしたー!」
拳藤の後ろでは鉄哲がメンチカツを片手に手を振っていた。
拳「マジメにやれっ!」
次はストーリーを進めていこうと考えてあります!
時間を空けすぎないように努力していきます!
3ヶ月以上は空けないように頑張ります!