僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー   作:ガイコッツ

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本誌がえげつなさ過ぎて……結構辛いですが!
頑張ります!


紅の鳥達

荼「よくも! トゥワイスを殺したな!!」

 

 群訝山荘の解放軍の館では、荼毘とホークスの戦いが激化されていた。荼毘の蒼炎は勢いを増し、ホークスに襲いかかる。

 

ホ「炎を温度がどんどん上がってやがる!」

 

 荼毘の蒼炎をホークスは紅蓮の炎の羽根で対抗する。しかし蒼炎の勢いが留まることはなかった。

 

ホ「それが仲間を殺された奴の声か……!?」

 

 荼毘の声には仲間を失った悲しみがこもっていないように聞こえる。表情の見えない仮面の中で、荼毘は不気味に口を開いた。

 

荼「なんって言い草だ! ひどい! 涙腺が焼けて泣けねぇんだよ俺ァよ!」

 

 荼毘は叫びながら、スチームブレードを振り上げる。ホークスは即座にスラッシュライザーを手に取り、振り下ろされた荼毘の剣を受け止めた。

 

荼「トゥワイスがいりゃあ俺の夢はより確実に叶っていたんだ! 悲しいに決まってる!」

 

 荼毘の体から激しい蒸気と蒼炎が上がる。それと同時に荼毘の剣の力が強くなった。

 

ホ「クソッ! どこからそんな膂力が……」

 

 ホークスは荼毘の剣に耐えている。跳ね除けようとした刹那、ホークスの胸に銃口が突きつけられた。

 

ホ「!?」

 

荼「すげえ悲しいよ」

 

《ファンキードライブ! ギアエンジン!》

 

ホ「ぐあぁぁぁぁあ!!」

 

 ネビュラスチームガンの強烈な一撃がゼロ距離で放たれる。まともに食らったホークスは吹き飛び、変身が強制解除される。そしてそのまま地面を転げた。

 

ホ「グッ……連合の素性を調べたっ! おまえと……死柄木だけだ! 何も出なかった人間は……!」

 

 ホークスは倒れながらも荼毘に問う。荼毘は静かにスチームブレードとネビュラスチームガンを合体させていた。

 

ホ「誰だお前は!」

 

荼「《ライフルモード》」

 

ホ「っ……!?」

 

 ホークスに対する問いを、荼毘は答える。ネビュラスチームガンの音声と共に放たれた答えはホークスの思考を一瞬停止させた。

 

荼「トゥワイスよりも、誰よりもおまえは俺をマークしなきゃいけなかったんだ」

 

 荼毘はライフルモードに変形させたネビュラスチームガンをホークスに向けた。

 

荼「連合も、死柄木も、最初からどうでもいい……じゃあなホークス」

 

 荼毘の指がライフルの引き金にかかる。

 

荼「お前の生死も俺にはどうでもいい」

 

 仮面の中で荼毘が不気味に笑う。そして引き金を引こうとした瞬間。

 

常「超忍法! 乱舞三重衝!!」

 

 突如現れた赤い影が荼毘のライフルを弾いた。赤い影はそのまま荼毘に斬撃を食らわせる。

 

荼「チッ! なんだぁ?」

 

 荼毘は後ろに飛び、ホークスから距離をとる。すると赤い影はホークスの隣に着いた。

 

常「ホークス! 無事ですか!?」

 

 荼毘の前に現れたのはハリケンレッドに変身した常闇だった。

 

ホ「その声は……常闇くん!? まさか君も変身してるなんてね……」

 

 常闇の姿を見たホークスは横たわりながら微笑んだ。

 

荼「雄英の……ダセェなぁ、学生まで引っ張り出してんのか……」

 

 荼毘は自分の隣に目をやると、視線をホークスと常闇に戻した。

 

荼「見ろよガキ」

 

 荼毘は自分の足元を指差す。そこには焦げた戦国ドライバーが転がっていた。

 

荼「コレ仲間の形見だよ、ホークスが殺した……仲間を守ろうと戦ってくれたアイツは、ライダーキックで吹き飛んで……」

 

 荼毘がトゥワイスの最期を常闇に語る。

 

常「ホークス……」

 

 常闇がホークスの方を向くと、ホークスは後ろめたそうに視線を逸らした。

 

荼「何しに来た? 助けに来たか? 何を助けに来た? 学生が健気に夢見るプロってやつぁ……俺たちなんかよりよっぽど薄汚ぇぞ」

 

 荼毘は悪意の篭った笑みを浮かべる。常闇はハヤテ丸を構えると、ホークスの前に立った。

 

常「俺は、ただ師を案じただけだ!」

 

ホ「常闇くん……ありがとう」

 

 対峙する常闇に、荼毘は右手を突き出す。

 

荼「思考停止」

 

 突き出した右手から蒼炎を纏った歯車のエネルギーが放たれる。放たれた歯車は常闇の立っていた床もろとも吹き飛ばし、焼失した。

 

荼「あっけねぇなぁ……ん? なんだコレ?」

 

 荼毘が目を凝らすと、目の前にハリケンレッドのスーツが宙を舞っていた。

 

荼「変わり身の術ってヤツかぁ? くだらねぇ」

 

 スーツを手にした荼毘がそのままスーツを燃やすと、荼毘の周りに桜の花弁が舞い降りた。

 

荼「次はなんなんだ……」

 

 荼毘が振り向くと、拍子木の音と共に幕が開き、そこから番傘を担いだ常闇と仮面ライダー迅に変身したホークスが現れた。

 

常「風が哭き、空が怒る。空忍・ハリケンレッド!!」

 

ホ「自由を求め、羽根は舞う。 地獄の翼・仮面ライダー迅‼︎」

 

 二人は傘を放ると、常闇が前に立ち、見栄を切る。

 

常「人も知らず! 世も知らず!」

 

ホ「見えぬ速さで悪を打つ!」

 

常・ホ「忍風戦隊! ハリケンジャー・迅!! 参上!!!」

 

 二人はポーズを決め、荼毘の前に立つ。荼毘はそれを黙って見ていた。

 

荼「終わったなら行くぞ」

 

 荼毘は右腕を振り、蒼炎と歯車を繰り出す。

 

ホ「常闇くん! 今だっ!」

 

常「御意!」

 

 ホークスは翼を展開し、常闇は超忍法空駆けで飛び上がり、歯車を避けた。

 

荼「飛べるのがお前らだけだと思うなよっ!」

 

 荼毘は足から蒼炎を放ち、その勢いでホークスと常闇に接近した。

 

常「やはり飛んできたか……」

 

 荼毘が近づく最中、常闇は先ほど荼毘の蒼炎を躱した際にホークスに告げられた事を思い出す。

 

ホ「荼毘の炎は連発出来なくなっている。歯車に薄い蒼炎を纏わせてばかりで、炎で攻撃してこないのが証拠だ、歯車を出す時には少しの隙ができる……その間を叩こう!」

 

 そして常闇は更に、ホークスの言葉を頭に浮かべた。

 

常「速さは……力に勝る! 超忍法! 影の舞!!」

 

 常闇が韻を結ぶと、突如あらわれた障子が閉じ、荼毘を閉じ込めた。

 

荼「なんだってんだ今度は……」

 

常「はぁっ!」

 

 荼毘が障子の中に入り、障子越しの影しか見えない時、常闇のハヤテ丸の一閃が荼毘をとらえた。

 

荼「うぐぁっ! テメェ……」

 

ホ「フンッ!!」

 

 続けてホークスが通り様にスラッシュライザーを袈裟に食らわせる。そして間髪いれず常闇は攻撃を続けた。

 

常「影の舞は相手をこの襖の空間に閉じ込め、矢継ぎ早に攻撃を繰り出す忍術……敵に反撃の隙など与えない!」

 

 常闇とホークスは矢継ぎ早に斬撃を食らわせる。そして常闇が止めに蹴りを喰らわそうとした時。

 

荼「面倒だ……」

 

 突然、荼毘の全身から激しい蒼炎と歯車が飛び出した。

 

常「なにっ! 避けられない!!」

 

 蹴りを放ち、荼毘に接近していた常闇の目の前には蒼炎と歯車が迫っていた。

 

ホ「まずいっ!!」

 

 ホークスは翼を展開すると、常闇へと駆ける。蒼炎を背に向け、常闇を受け止める。しかし蒼炎と歯車はホークスの背中を襲った。

 

ホ「うぐぁあ!!」

 

 放たれた歯車は影の舞の障子を突き破り、ホークスと常闇は吹き飛ばされた。

 

荼「こんな事もあろうかと、ずーーっと弱火で節約してました」

 

 手に蒼炎を纏わせながら荼毘が笑みを浮かべる。

 

 ホークスは変身が解除され、常闇の腕の中で倒れている。

 

常「息はまだある! 先ほどの一撃で気絶しただけか!」

 

 ホークスが生きていることを確認すると、常闇の背中から黒影(ダークシャドウ)が出てくる。

 

黒「フミカゲ……ホークスノ背中ガ……」

 

常「言うな……」

 

 黒影(ダークシャドウ)はホークスの背中に回ると、目を涙を浮かべる。常闇はホークスを抱えると、荼毘と対峙した。

 

荼「節約したぶんブッ放すぜぇ」

 

 荼毘はスチームブレードを取り出すと、刀身に蒼炎を纏わせた。

 

常「くっ!!」

 

 常闇がホークスを庇うように荼毘に背を向ける。荼毘がスチームブレードを振り下ろそうとした瞬間。

 

荼「っ!!」

 

常「なにっ!!」

 

 突然、解放戦線の館の中に巨大な氷塊が突っ込み、荼毘と常闇の間に入ってきた。

 館の外では、プロヒーローと解放信者との戦いが激化している。

 

外「楽に死ねると思うなよ……国の犬ども」

 

 氷山の天辺では、解放戦線の幹部、氷を操れる男、外典がフードを外し、ヒーロー達を睨んでいた。

 

荼「ってぇ……ぶっ放しやがってあの氷ヤロウ……」

 

 氷に巻き込まれ、体勢を崩した荼毘が立ち上がる。顔を上げると、そこには常闇とホークスの姿は無かった。

 

荼「…………早めに始めるか」

 

 荼毘は二人の追跡を諦めると、変身を解除し、そのまま館の奥へと消えた。

 

 そして、常闇はホークスを黒影(ダークシャドウ)に抱えさせ、レッドウインガーで館から脱出していた。

 

 黒影の腕に抱えられているホークスは、気絶したまま動かない。しかし常闇は、目に涙を浮かべながら言葉をかける。

 

常「薄汚くなどないぞホークス!! 信じてる! 皆信じてる! 正しいことをしたんだと! だから死ぬな!!」

 

 常闇は訴えかけながら森の上を滑空する。一方、森の中では問題が発生していた。

 

上「佐竹! お前しかいないんだ!!」

 

耳「お願い!! 立ち上がって!!」

 

 カタカタカタカタカタカタカタカタ……

 

善「無理……自分には無理ぃ……」

 

 森の中では、善彦がうずくまり、激しく震えていた。

 




次回も群訝山荘の話にします
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