僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー   作:ガイコッツ

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時間と気持ちの余裕ができました
原作の漫画が終わっちゃうよぉ……


継承した力

 仮面ライダーブレイブ ファンタジーゲーマーに変身していた轟はまずエンデヴァーの隣に立ち、ガシャコンソードを振るった。

 

轟「ホレッ」

 

エ「ショート…」

 

 轟がソードを振るうと、エンデヴァーの体が氷に包まれる。轟は死柄木から目を離さずに口を開いた。

 

轟「みんなをサポートしてて遅れた、体冷やせ気休めにはなるだろ」

 

エ「中々の急速冷凍だ…」

 

 エンデヴァーの全身からジュウウと氷が蒸発する音が鳴る。

 その時、相澤先生は死柄木の攻撃を間近に受け、マニュアルとロックロックに救助されていた。

 

マ「右足が……」

 

 マニュアルは膝から先が失われた相澤先生の右足に驚愕する。しかし即座に相澤先生の捕縛布に手をかけた。

 

マ「捕縛布で止血を! ってメッチャ絡まる! これどうなってんの!?」

 

 マニュアルは捕縛布を解き止血しようと動く。ロックロックを目を伏せながら緑谷に声をかけた。

 

ロ「デク……逃げろ」

 

 緑谷は鬼の形相を浮かべながら涙を流している。そして呼吸を荒げながらハザードトリガーを取り出した。

 

緑「嫌です」

 

《ハザードオン》

《ラビット!タンク!スーパーベストマッチ!》

 

 緑谷はラビットタンクハザードフォームに変身すると、死柄木に向かい踏み出す。死柄木はそれを前に落ち着いていた。

 

死「さてと…死ね」

 

 死柄木が左手を上げ、歯車を出現させた瞬間。

 

バキャ

 

死「あ?」

 

 突然死柄木の体が裂け、変身が解除された。右腕から胸まで亀裂が入り、右腕はプラプラと力が入らない。

 

死「肉体の限界を超えて動いた負荷…だが今の俺は『超回復』が機能している、今の俺に限界なんて」

 

 死柄木は冷静に状況を分析する、そしてある事に気づいた。

 

死「今、何月何日だ?」

 

 その一言で、緑谷は死柄木の異変の原因に気づく。

 

緑「大き過ぎる力に、体が間に合ってないんだ!」

 

 死柄木の体にはAFOが移植されている。緑谷に継承されたOFA同様、本来時間をかけ体を個性に馴染ませる工程が絶対条件だが、死柄木が目覚めた際、AFOとの定着率は75%

 死柄木の体はまだAFOが馴染んでいなかった。

 

死「まぁいい、『超回復』は効いてる触れりゃ終わりだ」

 

 死柄木は冷静に右手を地につけようとする。その刹那、緑谷から黒鞭が放出され、死柄木に、そしてエンデヴァー達に巻きついた。

 

ロ「浮いた」

 

 ロックロックが思わず声に漏らす。死柄木が地に触れる直前、緑谷が宙に浮きエンデヴァー達を地面から離した。

 

緑「七代目、"浮遊"!!」

 

 OFA歴代継承者の個性、七代目の個性を緑谷は使用を可能にしていた。緑谷はエンデヴァー達を地面に降ろし、空中で死柄木と対峙する。

 

緑「空で、おまえを止める! 僕の出来る全てをかけて!」

 

死「空が好きならOFA奪った後天国にでも送ってやるぜ!」

 

《ギアエンジン ファンキー!》

 

 体が回復した死柄木はネビュラスチームガンを放ち、エンジンブロスに変身する。

 

死「下のジジィ共も同伴でな!」

 

 死柄木が無数の歯車のエネルギーを放つ。 緑谷は空中で踏み込むと、歯車の合間をすり抜け、死柄木との距離を詰めた。

 

緑「これ以上! 皆を! 傷つけるな!!」 

 

 緑谷に蹴りを放つ。その蹴りは死柄木の反応速度を上回り、腹に直撃する。

 

死「うおっ…とぉ」

 

 死柄木は吹き飛ばされるが、黒鞭が体に巻きつく。緑谷が黒鞭を引くと、死柄木の体が拳の射程内に入った。

 

緑「100%の力にも対応して耐えてくる…でも動きが鈍い! ダメージはある!!」

 

 緑谷はフルボトルを取り出すと、ドライバーにセットする。

 

《ゴリラ!ダイヤモンド!スーパーベストマッチ!》

 

緑「ビルドアップ!!」

 

 緑谷は凄まじい速度でゴリラモンドハザードフォームに変身する。そして接近する死柄木に拳を振り上げた。

 

緑「ここで止められなきゃ…ワン・フォー・オールの…仮面ライダービルドの全てを出しきれ!!」

 

 拳を放つ刹那。死柄木は仮面の中で余裕の笑みを浮かべている。緑谷が拳を固めると、右腕が肥大化し、ダイヤモンドの結晶が拳を包んだ。

 

緑《デトロイトスマッシュ!》

 

死「ぐおぉ!」

 

 ダイヤの硬さを帯びたOFAの一撃が死柄木に叩きつけられる。死柄木は大きく吹き飛ぶが、緑谷は黒鞭を引き、離れることを許さない。

 

緑「まだまだぁ!!」

 

《ハリネズミ!消防車!》

 

 続けて緑谷はファイヤーヘッジホッグハザードフォームに変身する。そして右腕を振りかぶると、拳から無数の針が出現した。

 

死「おいおいマジか」

 

 死柄木は歯車のエネルギーで頭上を覆う。しかし緑谷は拳を振り下ろした。

 

緑《ワイオミングスマッシュ!!》

 

 棘付きの鉄鎚を歯車に振り下ろす。すると2発目で歯車が破壊された。

 

死「なっ…」

 

緑「あぁあああ!!」

 

 緑谷はそのまま鉄鎚を死柄木に振り下ろす。そして地面に叩きつけられる直前で再び黒鞭を引いた。

 

《オクトパス!ライト!》

 

緑「ビルドアァァップ!」

 

 黒鞭を引いたと同時にオクトパスライトハザードフォームに変身する。緑谷が足を上げると、右足に八本の漆黒のタコ足が巻きついた。

 

死「ウゲッ…タコゲソかよ気持ちワル…」

 

 死柄木が全て言い切る前に、タコ足のしなりを得た超重量の廻し蹴りが死柄木を捉えた。

 

緑《セントルイススマッシュ!!》

 

死「うぉおお」

 

 死柄木は大きく吹き飛ばされると再び緑谷に引かれる。その時、死柄木は自身のダメージを分析していた。

 

死「ダメージが再生を上回ってる…防御に徹してなきゃ持ってかれるな」

 

 緑谷に接近する最中、死柄木はネビュラスチームガンを緑谷に向ける。

 

死「はやりこの力は…俺の夢を阻む!」

 

 死柄木が緑谷に弾丸を放つ。それを緑谷は腕を交差し受け止めた。

 

《フェニックス!ロボット!》

 

 次の瞬間、緑谷の腕から鳴ったのは弾丸と鉄がぶつかり合う音。緑谷の右腕は紅蓮の炎を纏うロボットアームに変化していた。

 

緑「その為の…力だ!!」

 

 死柄木は撃ち終わりの体勢。その隙に緑谷はロボットアームを高く振り上げた。

 ロボットアームに紅蓮の炎とOFAのイナズマがが纏う。

 

緑《テキサススマッシュ!!》

 

 緑谷の鉄拳は死柄木を振り抜き、死柄木は地面に叩きつけられる。緑谷は即座に黒鞭を引き死柄木を宙に引っ張り出した。

 

死「何かないか…このガキを仕留められる"個性"…探し出せ…‼︎」

 

 空中で繰り広げられる壮絶な戦いにプロヒーロー達は息を呑む。

 

マ「す…凄すぎない??」

 

爆「ダメだ、このままじゃ負ける」

 

マ「!?」

 

 マニュアルが呟くと爆豪がソレを遮る。そして緑谷と死柄木の方をじっと見ていた。

 

爆「複数"個性"を並行操作…死柄木を空に留める為にデクは今まで習得したもんも仮面ライダービルドの力を総動員してる」

 

 爆豪は上空を眺め顔を顰める。

 

爆「しかもハザードフォームは不可がデケェ! このまま消耗戦になったら『再生』持ちに粘れる訳がねぇ! あと数分後にゃ力奪られて粉々だ!」

 

 そして轟の方を向いた。

 

爆「轟! 処置は済んだな!」

 

 轟の氷魔法によってエンデヴァーの体に篭っていた熱は下がっている。

 

轟「あぁ、何を」

 

爆「うるせー! 俺に掴まれ!!」

《クローズマグマ!》

 

 爆豪はクローズマグマに変身すると、身を低く屈め、エンデヴァーの側に立った。

 

爆「エンデヴァー! 上昇する熱は俺が肩代わりする、炎よかマグマだろ!! 轟は魔法パワーでギリギリまでエンデヴァーを冷やし続けろ!!」

 

 爆豪が即座に指示を飛ばす。するとエンデヴァーが爆豪の思考を読み取る。

 

エ「俺の最高火力を以て…一撃で仕留めろということか…任せろ、爆発力なら誰よりも上だ」

 

轟「先生達を頼みます! あと爆豪! 一応俺飛べる!!」

 

爆「先に言えやゴラ!!」

 

 轟がロックロックに声をかけると、爆豪はエンデヴァーと共に離陸する。

 そして緑谷と死柄木の戦う場に近づくとエンデヴァーが口を開く。

 

エ「『黒鞭』が伸び切ったところを狙う!俺が出たら2人ともすぐに離れろ! 仮面ライダーといえど、巻き込まれたらひとたまりもないぞ!」

 

 エンデヴァーが死柄木に突っ込もうとした瞬間。爆豪がエンデヴァーにクローズマグマナックルを差し出した。

 

爆「コレ使え! マグマのダメ押しだ!!」

 

エ「…感謝する、バクゴー!」

 

 エンデヴァーがそれを受け取ると、緑谷から伸びる黒鞭が伸び切る。それと同時にエンデヴァーは足から炎を噴射し、死柄木に突っ込んだ。

 

エ「たしかボタンを押すだけだったな…」

 

 マグマナックルにはドラゴンマグマフルボトルが装填されている。ドラゴニックイグナイターを長押しすると、死柄木に向け振りかぶった。

 

死「あちぃ…なんだ?」

 

 死柄木が足元から接近する熱に視線を向ける。そこにはマグマナックルを構えるエンデヴァーが間近に迫っていた。

 

《ボルケニックナックル! アチャー!》

 

エ《バニシングフィスト!》

 

 ヘルフレイムとドラゴンマグマの重なった拳が死柄木の脇腹に叩き込まれる。

 

死「ごぉっ…てめぇ……!」

 

 死柄木がエンデヴァーを睨んだ瞬間、エンデヴァーは死柄木の後ろに回り、羽交締めする。

 

緑「エンデヴァー…」

 

エ「離れろ!!」

 

 呆然とする緑谷にエンデヴァーが叫ぶ。直後、エンデヴァーの体が強く発光した。

 

エ《プロミネンスバーーーン!!》

 

 ゼロ距離で放たれるエンデヴァーの最高火力。エンジンブロスに変身しているが、死柄木は全身を地獄の炎で焼かれていた。

 

死「っーーーー!!」

 

 死柄木が声にならない叫びをあげる最中、死柄木の中で声が聞こえる。

 

「身体を…貸してごらん」

 

死「あ"……」

 

 次の瞬間、黒色の触手がエンデヴァーを貫いた。

 

エ「な…ぜ……死なん」

 

 黒色触手はエンジンブロスの背中から生えている。全身から煙を上げる死柄木は言葉ではない何かをボソボソと呟いていた。

 

爆・轟「エンデヴァー!!」

 

 轟は落ちていくエンデヴァーに向かい飛んでいく。死柄木は緑谷の方を向くと、歯車のエネルギーと共に触手を放つ。

 

緑「まずいっ…ウッ!?」

 

 緑谷が避けようとした時、ハザードフォームの副作用が襲いかかる。それに反応したコンマ1秒、緑谷の動きは止まり、触手と歯車が迫る。

 

《ドラゴニックフィニッシュ!》

 

爆「オラァァ!!」

 

緑「うわぁっ!」

 

 その時、爆豪が緑谷にキックを喰らわせる。次の瞬間、死柄木の触手が爆豪を貫いた。

 

爆「ぐっ…あぁ」

 

 爆豪の変身が解除され、激しく吐血する。

 

爆「一人で…勝とうと……っしてんじゃ…ねぇ」

 

 そう言い残すと、爆豪は力なく宙に放り出された。

 

緑「かっ!」

 

轟「うぅうっ!!」

 

緑谷が声を上げた直後、エンデヴァーを抱えた轟が爆豪を回収する。

 すると死柄木が全身から黒煙をあげながら口を開いた。

 

死「今日の戦いで……無駄な血が多くながれたが……」

 

 死柄木はゆっくりと右腕を上げ、緑谷に指を向ける。そして歯車と触手を放つ。

 

死「今のが最も無駄だった」

 

 その一言を聞いた刹那。緑谷の目に黒いものが宿る。そしてハザードトリガーに手を伸ばした。

 

《マックスハザードオン!》

 

 次の瞬間、ハザードフォームの全身から黒いオーラが噴出する。そして激情のまま、死柄木に突っ込んだ。

 

緑「取り消せ」

 

 放たれた歯車を砕き、触手を払い死柄木に襲いかかる。そして手が届く寸前、緑谷と死柄木の間を蒼炎が遮った。

 

緑「うわっ!」

 

死「!?」

 

 蒼炎で二人の間は開き、辺りを影が覆う。死柄木が空を見上げると、その光景に口角を上げた。

 

「ギャオオオ!!」

 

 死柄木の頭上ではキャッスルドランが浮遊していた。

 

死「おせぇよ、うおっ…」

 

 次の瞬間、死柄木の全身から力が抜け、変身が解除される。そしてその体をシュードランが回収した。

 

緑「ぐっ……もう連合が」

 

 着地した緑谷も変身を解除し、キャッスルドランに歯を食いしばる。するとキャッスルドランの頭上に人影が見えた。

 

荼「えーと…おーういたいた! こっから見るとどいつも小っさくて」

 

 キャッスルドランの頭上には荼毘が立っている、そして軽快な声色で轟の方を向いた。

 

荼「お!? 焦凍もいンのか、こりゃいいや!」

 

轟「あ!?」

 

 荼毘は轟を見つけた瞬間、口角を上げる。荼毘の右手には髪の色を落とす薬液の瓶が握られていた。

 




今回はビルド本編になかったハザードフォームの派生を想像してみました
轟くんが出れば一瞬で勝負つくんじゃないかと思いますが、鬼気迫る緑谷の猛追に出ようとしても出られなかったという感じです(汗)
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