僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー 作:ガイコッツ
対"個性"最高警備特殊拘置所 通称"タルタロス"
「死柄木が来てるぞ!」
「早くロボットを配備し…」
タルタロス内のモニター監視室で職員が声を荒げながら指示を飛ばす。その時、目の前のモニターに見えたもの。
《オールエクスティンクション》
それは、自分たちに向け、キックの体勢をとった仮面ライダーアークゼロだった。
死柄木の変身したアークゼロのキック一撃でタルタロスの大部分が崩壊し、収監されていた囚人が外へ出る。
A「あぁ、嬉しいよ弔…プレゼントを持ってきてくれて」
そして死柄木の前にオール・フォー・ワンが現れた。
死「……」
AFOは茫然と立ち尽くす死柄木のベルトに手を伸ばす。そしてアークドライバーを手に取った。
死「う……」
変身が解けた死柄木は膝から崩れ落ちる。それに目もくれずAFOはアークドライバーを自身の腰に装着した。
A「お?」
するとAFOの前に現れたのはアークの空間。その中では死、憎、痛、滅、様々な悪意の言葉が広がっている。
ア「貴様は何者だ……」
その中でAFOの目の前に現れた仮面ライダーアークゼロ。それはアークドライバーの中で生きるAI、アークそのものだった。
A「おぉ、あなたが高名なアーク! お会いできて光栄だ」
ア「そんなことはどうでもいい!!」
アークを前にAFOの口角が上がる。AFOの前に立つアークはどこか疲弊しているように見えた。
ア「なぜお前らは…私を抑えられる…死柄木が変身した時…なにも抗えなかった、そして今も…」
アークはAFOから目を離さずに問う。するとAFOが不気味な笑みを浮かべた。
A「その答えはいたってシンプル、君の悪意より…僕達の想いのほうが強いからだよ」
その時、AFOの体が巨大に膨らんでいく。アークはそれを唖然と眺めることしか出来なかった。
ア「あ、あぁ……」
A「さぁ、私のものになりなさい」
AFOが巨大な手のひらを広げ、アークへ伸ばす。アークは何も出来ずAFOの手の影に覆われた。
A「フフフフフ、これでアークは僕のもの…」
この時、アークドライバーをつけてから黙っていたAFOが口を開く。スピナーは言葉の意味がわからなかった。
AFOの手に握られていたのはアークワンプログライズキー。AFOはそれを構えると、展開させた。
《アークワン!》
プログライズキーが展開されると、AFOの口角が不気味に上がる。そしてアークワンプログライズキーを構え一言。
A「変身」
プログライズキーがアークドライバーに挿入される。そしてアークドライバーが展開されると、AFOの体が悪意の言葉が連なった悍ましい塊に包まれた。
《シンギュライズ!破壊…破滅…絶望…滅亡せよ…!》
そしてAFOの体から悪意の塊が四散した時、そこに仮面ライダーアークワンが立っていた。
《コンクルージョン・ワン》
A「フフ、ハハハハハ!! これこそが僕の求めていた力だよ!」
変身したAFOが両腕を広げ高らかに笑う。その光景をスピナーと荼毘は黙って見ることしか出来なかった。
A「ん…お、おお!?」
すると突然AFOが辺りを見回す。それにスピナーが口を開いた。
ス「ど、どうしたんだよ」
その問いにAFOは仮面の中で不気味な笑みを浮かべながらスピナーの方を向いた。
A「見えるんだよ…目が見える!!」
アークワンの複眼が赤く光る。その目には反射した死柄木とスピナーの姿がはっきりと映っていた。
A「これから始まる空位時代に、より完璧な魔王が生まれる…」
A「これからはこう名乗ろう、All For Ark Oneこれは僕が最高の魔王になるまでの物語だ」
AFOは両腕を広げ、夜空を仰ぐ。その表情は酷く恍惚としていた。
そしてタルタロス脱獄事件から数日後。都内ではタルタロスから脱獄した敵、通称"ダツゴク"が暴れていた。
「とりあえず飯と金じゃあー! 道の真ん中歩けるなんて! お天道様も甘くなったもんじゃのう!」
そう叫びながら手下を引き連れ、カフェの店内をズカズカと歩くのは敵の"サイダーハウス"以前、爆豪と轟がのした敵だった。
「さぁて、どうせなら派手にいこうかい!」
サイダーハウスが不敵に笑いながら何かを取り出し、腰に装着する。
《レイドライザー!》
サイダーハウスが装着したのはレイドライザー。自身の腰についたそれに口角を上げると、プログライズキーを取り出す。
「そん…で、これか!」
《ウェーブ!》
プログライズキーを起動させると、レイドライザーにセットする。そしてレイドライザーのボタンに拳を叩きつけた。
「実装!!」
《レイドライズ!》
《スプラッシングホエール!》
《An aqua current that encompasses everything around it.》
「ヒャハハハハハハ!!」
サイダーハウスの体がパイプに包まれ、スプラッシングホエールレイダーに実装される。そして扇形の武器「オウギガント」を掲げた。
「ッシャァァ!! 暴れるぜぇえ!!」
「そうはさせない!」
その時、サイダーハウスの前にカフェの店長と店員が飛び出す。店長の腰には短剣のようなバックルが着いていた。
「街は俺たちが守る!」
《ヒット!》
店長が取り出したのはクラウディングホッパープログライズキー。それを起動させ、スラッシュアバドライザーにセットした。
《オーソライズ!》
「変身!」
セットしたプログライズキーを展開し、トリガーを押す。すると店長の体が光に包まれた。
《シンクネットライズ!》
《クラウディングホッパー!》
《An attack method using various group tactics.》
「うぅ…よし!」
店長が仮面ライダーアバドンに変身する。それに続いて店員達も変身を完了させた。
「なんじゃパンピーがイキリおって、いくぞぉ!」
「みんな戦えぇ!!」
レイダーとアバドンが店内で激突する。AFOがアークドライバーで複製したレイドライザーとアバドライザーは敵と一般市民に流通し、混乱を招いていた。
無法者の敵に渡ったレイダーの力と戦闘訓練を受けていない一般市民が変身した仮面ライダーの武装戦闘は周辺一帯を巻き込み、更なる被害を生んでいた。
「チクショウ! 仮面ライダーってなんなんだよ!」
「敵なのか味方なのかどっちなんだよ!!」
人々はヒーローを見限り、そして仮面ライダーやスーパー戦隊にも不信感を抱く。
それと同時、緑谷出久が雄英から姿を消した。
峰「ドアに緑谷からの手紙が!」
峰田が手紙を手に寮の共有スペースにかける。緑谷の手紙は1-A全員に行き渡っていた。
上「峰田、おまえも…」
切「なんだよコレ…」
手紙には、緑谷自身の個性の真実、オール・フォー・ワンに狙われていることが綴られていた。
麗「ばかやろう」
手紙を手に麗日が呟く。その時、耳郎が上鳴に寄りかかった。
上「耳郎…」
耳「もう…わけわかんないよ…」
そう漏らす耳郎の表情は痛々しい。上鳴はかける言葉が見つからず、窓の方を向いた。
上「ちくしょう……どうすりゃいいんだよ…佐竹ぇ」
緑谷の手紙は、一枚だけ読まれていない。緑谷が雄英を失踪する前に、佐竹善彦は先に雄英から離れていた。
善「………」
善彦は一人、都市から遠く離れた山中の崖に立っていた。
善「空気がとてもおいしい」
次回はオリジナル回となります
主人公が久しぶりにメインで動きます