僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー   作:ガイコッツ

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オリジナル回2話目です


大断断罪

 仮面ライダーバスターに変身した土川は激土を構え、善彦と対峙する。

 

善「え…………ピクシ…土川さん、なんで」

 

 善彦は戸惑いを隠せない。次の瞬間、土川は地面を蹴り、善彦と間合いを詰めた。

 

土「はぁあ!!」

 

善「うわぁ!」

 

 土川は躊躇なく善彦に剣を振り下ろす。善彦はソレを避けたが、激土は柄の直前までめり込むほどまで振り下ろされていた。

 

土「変身しなさい…」

 

善「えぇ…?」

 

土「はやく変身しなさい!!!!」

 

 怒気の籠った土川の言葉に戸惑う善彦。直後、土川の怒号が土壁で囲まれた戦場に轟いた。

 

善「う、うぅぅうう!! 変身!」

 

 善彦は即座にゲーマドライバーを巻き、ターンを決めてガシャットを挿れる。そして仮面ライダーレーザーターボに変身した。

 

土「フッ!!」

 

 その直後、土川は地面を蹴り、激土の横薙ぎを放つ。

 

善「ダァッ!」

 

 善彦はそれをバク宙で避けた。善彦の体が宙に浮いた瞬間を狙い、土川は燕返しの要領で激土の刃を翻し、善彦に走らせた。

 

土「うぅらぁぁ!!」

 

 激土の刃が善彦に向かう。その刹那、善彦は思考を巡らせた。

 

善「空中じゃ避けれない…けど!」

 

 善彦は迫る刃に足裏を合わせる。それに土川は目を見開いた。

 

土「刃に蹴り?!」

 

 善彦は激土の刃を土台に更にバク転を決め、斬撃を避ける。そして地面に着地した。

 

善「っっはぁ! 刃物は押して引かなきゃ切れませんからねぇ!!」

 

 呼吸を荒げながら善彦が言い放つ。その直後、土川の目が、仮面の中で凍りついた。

 

土「なるほどね…じゃあコレはどう!」

 

 次の瞬間、土川は激土を正眼に構え、善彦に向かう。

 

土「破ァァァァアアア!!」

 

善「うァァあ!?」

 

 土川が放つ斬撃を善彦はギリギリで避ける。激土を振る技は日本刀の剣術と酷似していた。

 

善「本編でバスターはこんな技使ってなかった! というより…」

 

土「ゼヤァア!!」

 

 土川の落雷のような唐竹割りが善彦に落とされる。

 

善「早くて正確すぎる!」

 

 善彦が地面を跳ね、斬撃を避ける。宙を舞う善彦に、土川が顔を顰めた。

 

土「さっきからピョンピョンピョンピョン…うさぎみたいに…」

 

 次の瞬間、土川は激土から手を離す。そしてそのまま地面を蹴り、善彦に飛びかかった。

 

善「うぇ!?」

 

 善彦にとってこれは想定外。滞空する善彦に、土川は広げた手を振りかぶった。

 

土「跳ねるなぁぁぁああ!!」

 

善「ブァアア!!」

 

 土川は強烈な平手打ちを善彦の顔に叩きつけた。

 モロにくらった善彦は凄まじい勢いで土壁に激突。そのまま地面に落ちた。

 

善「いっつつ…うっ!」

 

 善彦は頭を抑えながら起き上がる。直後、目の前の光景に絶句した。

 

土「さぁ…早く立ちなさい」

 

 土川は激土を善彦に向け、吐き捨てる。その声は氷のように冷たく、温度は無かった。

 

善「な、なんで…土川さん」

 

 善彦の声は震え、仮面の中の眼には涙が浮かんでいる。それを察したように、土川は激土を構えた。

 

土「さっき言ってたじゃない、相応の報いを受けるべきだって…だから私が罰を与えるの、それが私の責任だから」

 

 土川はすでに地面を蹴り、善彦との距離を詰めている。

 

善「うぅうう!!」

 

 土川の振り下ろしを善彦は身を捩り避ける。次々に繰り出される斬撃を逃げ惑いながら、善彦の脳内はグチャグチャになっていた。

 

善「これが罰…報い、大切な人の手で…」

 

 善彦の目に絶望が浮かび、足が止まる。その時、土川はライドブックを激土にセットした。

 

《玄武神話! ドゴーン!》

 

土「大断断…」

 

 周囲の岩石が激土に集まり、刀身が巨大化する。そして立ち尽くす善彦に横薙ぎを走らせた。

 

善「だぁぁあああ!!」

 

 激土の刃が迫り善彦に喰らいつく直前、善彦は鎌モードのガシャコンスパローで横薙ぎの一閃を受け止めた。

 

土「なっ! あんな小さな鎌で」

 

 自身の一撃を手鎌で止める善彦に土川が目を見開く。善彦は地面に足跡の線を描きながらも耐えていた。

 

善「受け止めぇえええる!」

 

 善彦が見せたのは渾身の気迫。そして善彦の前腕と足の筋肉が隆起し、激土の刃を止めてみせた。

 

土「と、止めた…」

 

 土川は激土を止められ、驚愕する。

 

善「シィッ!」

 

 その直後、善彦はスパローを頭上高く放り投げる。そして深く屈み、高く跳び上がった。

 

善「土川さん! 自分はもう逃げません!!」

 

土「!?」

 

 高く跳び上がった空中で、満月を背に善彦が叫ぶ。それを土川は見上げた。

 

善「自分は今まで、どれだけの罰を受ければいいかだけ考えてました…けどそれじゃダメだった!! 処されて終わりにゃならない!!」

 

 善彦は叫びながら、ガシャットをドライバーから外し、キメワザスロットホルダーにセットする。

 

《キメワザ!》

 

善「自分は止まらない! 走り続ける!! この罪を背負って!敵を倒すまで! やらなきゃいけない事ぉハッキリわかりましたぁああ!!」

 

 善彦の掲げる右脚に金色のエネルギーが充填される。それを見た土川は激土を掲げた。

 

土「よぉおし! それじゃあ証明してみなぁぁあ!!」

 

 土川はライドブックを激土に読み込ませる。そして激土を振り上げた。

 

《玄武神話! ドゴーン!》

 

 激土の刀身に再び岩石が集まる。そして先程よりも巨大な剣となった激土を善彦に振り下ろした。

 

土「おらぁぁぁ!」

 

 巨大な剣が迫る中、善彦は静かに集中する。

 

善「土川さん…カッコ悪い所ばっかりみせてすみません、できるなら…一度!!」

 

 善彦はエネルギーを充填させた右脚を垂直に上げる。そして激土の刃に渾身の蹴りを放つ。

 

《爆走クリティカルストライク!》

 

善「貴女にぃ見直されたい!!」

 

 善彦が落雷のような踵落としを激土に叩きつけられる。

 

善「アギっ!?」

 

 激土の刃が善彦の踵にめり込み、痛みに顔を歪める。だが善彦は歯を強く食いしばり足に力を込めた。

 

善「ぬがぁアアアアア!!」

 

土「なにっ!」

 

 巨大な激土が少しずつ押される。押し返される激土の感触に土川は目を開いた。

 

善「踵半月輪(ルナ・アーク)!」

 

 気迫と共に善彦が踵を振り抜く。巨大化した激土の刀身は粉々に砕けた。  

 

土「あ……ぁ」

 

 激土が砕かれた光景を前に、土川は唖然とする。

 

土「なっ!」

 

 直後、土川が見たもの。それは砕けた激土の欠片を土台に、宙をかける善彦だった。

 

善「みっけたよっとぉ!」

 

 瓦礫を足場に天を駆け、掴んだのは先程投げたガシャコンスパロー。

 

善「フッ!」

 

 次の瞬間、善彦は鎌の一本を土川に投げつけた。鎌は回転しながら土川に向かう。

 

土「しまった!」

 

 土川は瞬時に激土を前に出し、鎌を防ぐ。そして視界が一瞬きれた直後。

 

土「あっ…」

 

 善彦はもう距離を詰め、残った鎌の一本を振り上げていた。

 

善「だぁああ!!」

 

 善彦は深く踏み込み、鎌を振り下ろす。しかし切先が首元に届く寸前、その手を止めた。

 

善「はぁ…はぁ…これ、一本ですよね」

 

 息を荒げながら善彦は口を開く。土川は激土を降ろすと、変身を解除した。

 

土「本当に強くなったね…佐竹くん」

 

 続いて善彦の変身も解除された。

 

善「おかげさまで…色んな場所で色んなことを学びましたから」

 

 変身解除と共に善彦は腕を下ろし、土川と向かい合う。

 

土「そっか……」

 

 すると、土川が顔を下げた。

 

善「土川さん?」

 

 善彦が声をかけた直後。

 

土「やっぱり…やっぱり浮気してたぁぁ!!」

 

善「え? えぇ!?」

 

 突然土川が声を上げ泣き始めた。予想外の言葉に善彦が困惑する。

 

土「さっきだってぇ! ミルコの技ばっかり使ってんだもぉん! やっぱり若い子のほうがいいんだぁあ!! うわぁぁん!!」

 

善「いやそれはあの…特訓の成果を見せようと」

 

 泣きじゃくる土川に善彦がしどろもどろになる。そして落ち着きを取り戻し、涙を拭いながら土川は続けた。

 

土「でも…それが正しいのかもしんない、私と君とじゃ歳が離れすぎてるもん…私なんて」

 

 土川が全て言い切る直前。

 

善「うぅ!」

 

 善彦が土川を強く抱きしめた。

 

土「へっ…」

 

 困惑する土川の頭に手を回し、自身の体に寄せる。

 

善「言ったじゃないですか…歳なんて関係ないって、自分は魅力的で、強くて優しい土川さんが好きなんです!」

 

 善彦は土川を強く抱きしめながら言葉を紡ぐ。すると土川も善彦の体に腕を回した。

 

土「ようやく…ちゃんと好きって言ってれた、君の体…こんなに大きかったんだね」

 

善「土川さん…」

 

土「ちがう」

 

善「へ?」

 

 善彦が安堵の声を漏らすと、土川はソレを遮る。

 

土「今は…流子だよ、善彦くん」

 

 土川は善彦の胸の中で顔を上げ、優しく微笑んだ。

 

善「土…流子さん」

 

 善彦は思わず涙ぐむ。すると土川は善彦の涙を指で拭った。

 

土「フフッ泣き虫さん、やっぱり私がいなくちゃダメね」

 

 言葉とは裏腹に、土川の表情はとても優しい。そして善彦の体を強く抱きしめた。

 

土「もうお仕置きはおしまい、浮気じゃないってわかったんだもん」

 

善「自分は流子さん一筋ですよ、もう二度と不安にさせませんから…」

 

 善彦もそれに応え、土川を抱き寄せる。月明かりが二人を照らし、あたりが静寂に包まれた。

 

 

ダァン!

 

善「っぶねぇ!!」

 

土「キャアッ!?」

 

 刹那、山中に銃声が響く。善彦は瞬時に身を捻り、土川と共にそれを避けた。

 

善「うぉ…ビックリしたし痛い」

 

土「善彦くん!」

 

 不穏な気配を察知した善彦は直撃は避けたが、左肩を少し抉られていた。血を流す善彦に土川が狼狽の声を上げる。

 

「お前が佐竹善彦か」

 

善「え?」

 

 その時、地面から声が聞こえた。善彦が目を向けると、そこには先ほど撃たれた弾丸が地面にめり込んでいる。その弾丸にはスピーカーが付いていた。

 

土「ダークブルーとピンク…繊維を織り交ぜた弾丸、まさか!」

 

 土川が弾丸を拾い上げ、気付く。その反応に善彦も思い出した。

 

善「まさか…AFOが逃したダツゴクってヤツですか!?」

 

 土川と善彦が弾丸が発射された方を向く。数百メートル先には、肘からライフルが伸びる一人の女が立っていた。

 

ナ「一緒に来てもらおう、大人しくしていれば手足は残してやる」

 

 AFOの刺客、レディ・ナガン 彼女はただ冷徹に善彦に銃口を向けている。そして腰にはレイドライザーが装着されていた。

 

 




次回もオリジナル回になります
VSレディ・ナガンです
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