僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー 作:ガイコッツ
仮面ライダーバスターに変身した土川は激土を構え、善彦と対峙する。
善「え…………ピクシ…土川さん、なんで」
善彦は戸惑いを隠せない。次の瞬間、土川は地面を蹴り、善彦と間合いを詰めた。
土「はぁあ!!」
善「うわぁ!」
土川は躊躇なく善彦に剣を振り下ろす。善彦はソレを避けたが、激土は柄の直前までめり込むほどまで振り下ろされていた。
土「変身しなさい…」
善「えぇ…?」
土「はやく変身しなさい!!!!」
怒気の籠った土川の言葉に戸惑う善彦。直後、土川の怒号が土壁で囲まれた戦場に轟いた。
善「う、うぅぅうう!! 変身!」
善彦は即座にゲーマドライバーを巻き、ターンを決めてガシャットを挿れる。そして仮面ライダーレーザーターボに変身した。
土「フッ!!」
その直後、土川は地面を蹴り、激土の横薙ぎを放つ。
善「ダァッ!」
善彦はそれをバク宙で避けた。善彦の体が宙に浮いた瞬間を狙い、土川は燕返しの要領で激土の刃を翻し、善彦に走らせた。
土「うぅらぁぁ!!」
激土の刃が善彦に向かう。その刹那、善彦は思考を巡らせた。
善「空中じゃ避けれない…けど!」
善彦は迫る刃に足裏を合わせる。それに土川は目を見開いた。
土「刃に蹴り?!」
善彦は激土の刃を土台に更にバク転を決め、斬撃を避ける。そして地面に着地した。
善「っっはぁ! 刃物は押して引かなきゃ切れませんからねぇ!!」
呼吸を荒げながら善彦が言い放つ。その直後、土川の目が、仮面の中で凍りついた。
土「なるほどね…じゃあコレはどう!」
次の瞬間、土川は激土を正眼に構え、善彦に向かう。
土「破ァァァァアアア!!」
善「うァァあ!?」
土川が放つ斬撃を善彦はギリギリで避ける。激土を振る技は日本刀の剣術と酷似していた。
善「本編でバスターはこんな技使ってなかった! というより…」
土「ゼヤァア!!」
土川の落雷のような唐竹割りが善彦に落とされる。
善「早くて正確すぎる!」
善彦が地面を跳ね、斬撃を避ける。宙を舞う善彦に、土川が顔を顰めた。
土「さっきからピョンピョンピョンピョン…うさぎみたいに…」
次の瞬間、土川は激土から手を離す。そしてそのまま地面を蹴り、善彦に飛びかかった。
善「うぇ!?」
善彦にとってこれは想定外。滞空する善彦に、土川は広げた手を振りかぶった。
土「跳ねるなぁぁぁああ!!」
善「ブァアア!!」
土川は強烈な平手打ちを善彦の顔に叩きつけた。
モロにくらった善彦は凄まじい勢いで土壁に激突。そのまま地面に落ちた。
善「いっつつ…うっ!」
善彦は頭を抑えながら起き上がる。直後、目の前の光景に絶句した。
土「さぁ…早く立ちなさい」
土川は激土を善彦に向け、吐き捨てる。その声は氷のように冷たく、温度は無かった。
善「な、なんで…土川さん」
善彦の声は震え、仮面の中の眼には涙が浮かんでいる。それを察したように、土川は激土を構えた。
土「さっき言ってたじゃない、相応の報いを受けるべきだって…だから私が罰を与えるの、それが私の責任だから」
土川はすでに地面を蹴り、善彦との距離を詰めている。
善「うぅうう!!」
土川の振り下ろしを善彦は身を捩り避ける。次々に繰り出される斬撃を逃げ惑いながら、善彦の脳内はグチャグチャになっていた。
善「これが罰…報い、大切な人の手で…」
善彦の目に絶望が浮かび、足が止まる。その時、土川はライドブックを激土にセットした。
《玄武神話! ドゴーン!》
土「大断断…」
周囲の岩石が激土に集まり、刀身が巨大化する。そして立ち尽くす善彦に横薙ぎを走らせた。
善「だぁぁあああ!!」
激土の刃が迫り善彦に喰らいつく直前、善彦は鎌モードのガシャコンスパローで横薙ぎの一閃を受け止めた。
土「なっ! あんな小さな鎌で」
自身の一撃を手鎌で止める善彦に土川が目を見開く。善彦は地面に足跡の線を描きながらも耐えていた。
善「受け止めぇえええる!」
善彦が見せたのは渾身の気迫。そして善彦の前腕と足の筋肉が隆起し、激土の刃を止めてみせた。
土「と、止めた…」
土川は激土を止められ、驚愕する。
善「シィッ!」
その直後、善彦はスパローを頭上高く放り投げる。そして深く屈み、高く跳び上がった。
善「土川さん! 自分はもう逃げません!!」
土「!?」
高く跳び上がった空中で、満月を背に善彦が叫ぶ。それを土川は見上げた。
善「自分は今まで、どれだけの罰を受ければいいかだけ考えてました…けどそれじゃダメだった!! 処されて終わりにゃならない!!」
善彦は叫びながら、ガシャットをドライバーから外し、キメワザスロットホルダーにセットする。
《キメワザ!》
善「自分は止まらない! 走り続ける!! この罪を背負って!敵を倒すまで! やらなきゃいけない事ぉハッキリわかりましたぁああ!!」
善彦の掲げる右脚に金色のエネルギーが充填される。それを見た土川は激土を掲げた。
土「よぉおし! それじゃあ証明してみなぁぁあ!!」
土川はライドブックを激土に読み込ませる。そして激土を振り上げた。
《玄武神話! ドゴーン!》
激土の刀身に再び岩石が集まる。そして先程よりも巨大な剣となった激土を善彦に振り下ろした。
土「おらぁぁぁ!」
巨大な剣が迫る中、善彦は静かに集中する。
善「土川さん…カッコ悪い所ばっかりみせてすみません、できるなら…一度!!」
善彦はエネルギーを充填させた右脚を垂直に上げる。そして激土の刃に渾身の蹴りを放つ。
《爆走クリティカルストライク!》
善「貴女にぃ見直されたい!!」
善彦が落雷のような踵落としを激土に叩きつけられる。
善「アギっ!?」
激土の刃が善彦の踵にめり込み、痛みに顔を歪める。だが善彦は歯を強く食いしばり足に力を込めた。
善「ぬがぁアアアアア!!」
土「なにっ!」
巨大な激土が少しずつ押される。押し返される激土の感触に土川は目を開いた。
善「
気迫と共に善彦が踵を振り抜く。巨大化した激土の刀身は粉々に砕けた。
土「あ……ぁ」
激土が砕かれた光景を前に、土川は唖然とする。
土「なっ!」
直後、土川が見たもの。それは砕けた激土の欠片を土台に、宙をかける善彦だった。
善「みっけたよっとぉ!」
瓦礫を足場に天を駆け、掴んだのは先程投げたガシャコンスパロー。
善「フッ!」
次の瞬間、善彦は鎌の一本を土川に投げつけた。鎌は回転しながら土川に向かう。
土「しまった!」
土川は瞬時に激土を前に出し、鎌を防ぐ。そして視界が一瞬きれた直後。
土「あっ…」
善彦はもう距離を詰め、残った鎌の一本を振り上げていた。
善「だぁああ!!」
善彦は深く踏み込み、鎌を振り下ろす。しかし切先が首元に届く寸前、その手を止めた。
善「はぁ…はぁ…これ、一本ですよね」
息を荒げながら善彦は口を開く。土川は激土を降ろすと、変身を解除した。
土「本当に強くなったね…佐竹くん」
続いて善彦の変身も解除された。
善「おかげさまで…色んな場所で色んなことを学びましたから」
変身解除と共に善彦は腕を下ろし、土川と向かい合う。
土「そっか……」
すると、土川が顔を下げた。
善「土川さん?」
善彦が声をかけた直後。
土「やっぱり…やっぱり浮気してたぁぁ!!」
善「え? えぇ!?」
突然土川が声を上げ泣き始めた。予想外の言葉に善彦が困惑する。
土「さっきだってぇ! ミルコの技ばっかり使ってんだもぉん! やっぱり若い子のほうがいいんだぁあ!! うわぁぁん!!」
善「いやそれはあの…特訓の成果を見せようと」
泣きじゃくる土川に善彦がしどろもどろになる。そして落ち着きを取り戻し、涙を拭いながら土川は続けた。
土「でも…それが正しいのかもしんない、私と君とじゃ歳が離れすぎてるもん…私なんて」
土川が全て言い切る直前。
善「うぅ!」
善彦が土川を強く抱きしめた。
土「へっ…」
困惑する土川の頭に手を回し、自身の体に寄せる。
善「言ったじゃないですか…歳なんて関係ないって、自分は魅力的で、強くて優しい土川さんが好きなんです!」
善彦は土川を強く抱きしめながら言葉を紡ぐ。すると土川も善彦の体に腕を回した。
土「ようやく…ちゃんと好きって言ってれた、君の体…こんなに大きかったんだね」
善「土川さん…」
土「ちがう」
善「へ?」
善彦が安堵の声を漏らすと、土川はソレを遮る。
土「今は…流子だよ、善彦くん」
土川は善彦の胸の中で顔を上げ、優しく微笑んだ。
善「土…流子さん」
善彦は思わず涙ぐむ。すると土川は善彦の涙を指で拭った。
土「フフッ泣き虫さん、やっぱり私がいなくちゃダメね」
言葉とは裏腹に、土川の表情はとても優しい。そして善彦の体を強く抱きしめた。
土「もうお仕置きはおしまい、浮気じゃないってわかったんだもん」
善「自分は流子さん一筋ですよ、もう二度と不安にさせませんから…」
善彦もそれに応え、土川を抱き寄せる。月明かりが二人を照らし、あたりが静寂に包まれた。
ダァン!
善「っぶねぇ!!」
土「キャアッ!?」
刹那、山中に銃声が響く。善彦は瞬時に身を捻り、土川と共にそれを避けた。
善「うぉ…ビックリしたし痛い」
土「善彦くん!」
不穏な気配を察知した善彦は直撃は避けたが、左肩を少し抉られていた。血を流す善彦に土川が狼狽の声を上げる。
「お前が佐竹善彦か」
善「え?」
その時、地面から声が聞こえた。善彦が目を向けると、そこには先ほど撃たれた弾丸が地面にめり込んでいる。その弾丸にはスピーカーが付いていた。
土「ダークブルーとピンク…繊維を織り交ぜた弾丸、まさか!」
土川が弾丸を拾い上げ、気付く。その反応に善彦も思い出した。
善「まさか…AFOが逃したダツゴクってヤツですか!?」
土川と善彦が弾丸が発射された方を向く。数百メートル先には、肘からライフルが伸びる一人の女が立っていた。
ナ「一緒に来てもらおう、大人しくしていれば手足は残してやる」
AFOの刺客、レディ・ナガン 彼女はただ冷徹に善彦に銃口を向けている。そして腰にはレイドライザーが装着されていた。
次回もオリジナル回になります
VSレディ・ナガンです