赤狼竜の友人探索   作:こんにゃく食べるぞ

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1話「初めての大型モンスター」

 

 転生してから一週間と少し、俺はジンオウガの縄張りを抜け、ドスジャギィの縄張りにいた。どうやら近くに村があるようで、たまにハンターの姿を見かける。ハンター相手に勝てる自信がないので察知したらすぐに逃げているので、まだ見つかっていないとは思うのだが……。

 それはともかく、何故こんなところにいるのかというと、理由は二つある。

 

 一つは単純にジンオウガの縄張りの中にいたくなかったからだ。見つかって戦闘になろうものなら、おそらく無残な最期をさらすことになると思われる。

 もう一つの理由は戦闘訓練だ。俺の体格はジンオウガとほとんど変わらない。だから、ドスジャギィくらいなら、比較的安全に倒せるのではないかと思ったのだ。モンハン3はやったことはないがポジション的にはドスランポスと同じなはずだ。であれば負ける道理はない。

 

 さて、この縄張りに入ってからはドスジャギィと戦うまでは、ジャギィ達を相手にちょっとした戦闘を繰り広げながら自分の戦闘力の確認を行っている。

 

 まず、単純な身体能力だ。ジャギィ程度であれば腕の一振りで倒せる程の腕力に加えて、強靭な四肢によるスピードと跳躍力。身のこなしは軽く、曲芸じみた動きも出来る。

 

 次に、前足のガントレットについて。どうやらこいつには発熱機構が備わっているようだ。ゆっくりと力を込めていくと、ガントレットが熱を帯び、少しすれば地面が溶けるほどの高温になる。逆に、一気に力を込めるとどういうわけか、爆発を起こす。力の入れ具合で爆発の威力も変わり、身体が浮くほどの爆発を起こすことも出来る。

 ‥‥‥俺の素材で装備を作ったら火属性がついたりボマーのスキルがついたりするのだろうか?

 

 ともかく、この二つが俺の武器だ。

 

 ジャギィとの戦闘は今のところ全く問題はない。硬い体毛はジャギィの攻撃を寄せ付けず、こちらの攻撃は確実に相手を葬る。

 

 そろそろ頃合いだろう。ドスジャギィを倒して、この縄張りをもらい受けるとしよう。

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 この数日、実はドスジャギィと戦闘にならないように移動しながらジャギィを倒していた。というのも、身体の動きに慣れなかったり、ガントレットの機能を把握しきれていなかったりなど、不安要素があったからだ。だが、もうそんな心配はなくなった。

 

 ドスジャギィは群れのリーダーだ。自分の仲間を次々と倒している下手人を早く見つけたいのだろう。だから、昼間は縄張り内を活発に動き回っている。

 しかし、夜は違う。生きている以上は必ず休息が必要となる。

 

 ―――つまり、夜は必ず(ここ)にいるということだ。

 

 

 

 崖の途中にある狭い足場。おそらく大型の飛竜二頭がギリギリ並べる程度の狭い足場にドスジャギィの群れは巣を作っていた。

 

 ここならそうそう邪魔は入らないだろう。

 

 俺の巨体で隠れることなど出来ないため、堂々と正面から巣に侵入する。目線の先にはこちらに気づき、すでに戦闘体制に入りつつあるドスジャギィとその群れがいる。

 ジャギィ達は俺を取り囲むように移動し、正面には巣を守るようにジャギィノスと群れのリーダーであるドスジャギィが立ちふさがる。

 

 今はこちらを威嚇するだけだが、リーダーの号令一つで一斉に襲いかかってくるのだろう。

 

 空気が張りつめる。今の状況をまさに一触即発と言うのだろうか。

 

 やがて、ドスジャギィは大きく息を吸い、天に向かって咆哮した。

 それと同時に群れが襲いかかってくる。

 

 ―――火蓋は切って落とされた。

 




 次回、戦闘回です。
 かっこいい描写が書けるようにがんばります。
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