GM(ゲームマスター)は異世界に行ってもGMのようです。 作:桐生 勇太
「異世界はスマートフォンとともに」というアニメと出てくるヒロインの数がモロ被りしたため、ここからは内容の改変が入る可能性があり、更新ペースが大幅に落ちるかもです。
楽しみにしてくださっている読者の皆様、大変申し訳ございません。
………まあそもそも投稿しているのはその日に書いたものなので、書き溜めなんてしてませんが(笑)
馬車での移動中に前方を見ると、前方からオークやらゴブリンやらが迫ってきていた。100、いや、およそ120.どうやら奴らの縄張りの中にいつの間にか入っていて、撃退のために来たようだ。
「フフフ…私の力を見せてやろう…」
早速戦いに行こう、ついでに力の制御の最終チェックもしたい。1つ変身せずにやってみるか。
「アタシらがやる」
行こうとしたときに、ミリカに呼び止められた。
「何故だ? 私のほうが早く倒せるぞ?」
「レベルだよ…アンタ99だろ? このままじゃ置いてきぼりだし、もうこれ以上戦っても意味ないだろう? アタシたちはまだまだ伸びしろがあるんだ。魔王との戦いで、足を引っ張るなんて御免さ。譲ってもらうよ」
…なるほど。確かにこのままおんぶに抱っこというのも嫌だな。よし、ここは1つやらせてみるか。
「わかった。危なくなったらいえ。すぐに飛んでいく」
「ん、了解」
「全員行くのか?」
「いえ…私は攻撃手段がなくて…」
アリアか。確かに回復特化だったな。
「…よしっ、檀様! 何か武器はありませんか?」
いやいや、武器を持っているからと言って、イコール戦えるわけがないだろう。戦うにしても、不安すぎる。「もしも」の時の為に後ろにニトロと私がいつもいるとかカオスすぎるだろう。…いや、あれならいいんじゃないか?
【ギリギリ・チャンバラ!ガシャコンスパロー!】
「アリア、これを使うといい」
スパローをアリアに渡す。これなら遠近両方に対応できるし、何よりスパローの矢は撃つときにほとんど反動がない。おまけに誘導性が高く、たとえ足もとに向けて撃ったとしても敵に問題なく当たるだろう。
「不安だしな、私もついていこう。なに、基本的に手は出さん。危なくなった時だけ助ける」
「ちょっ、ちょっと、ならアタシらは?」
「ん? お前たちは元から戦えるだろう? クライシィには護身術があるし、魔法も使える。クリスとミリカは騎士だろう?」
何だ? もっともなことなのに、なぜか不満そうな顔をされた。
「なら3人にはニトロを付けよう。これでいいだろう。ニトロ、ジェット・コンバットの使用を許可する。ただし、戦闘は基本的に手を出すな。あくまで危なくなった時だけだ。不測の事態が起きた時には、まず味方の避難を優先しろ。避難が完了すれば、私のスマホに通信を入れるように。いいな?」
「コクリ」
「「「そういう問題じゃなくて黎斗神に守ってもらうのがいいのに」」」
は? なんでだ? 似たようなものだろう? ニトロの信用がなさすぎるな。
「安心しろ、ニトロは強い」
「「「だから違う」」」
………?
結局、やはり何の問題もなくことはすんだ。みんな強いな。ミリカも知力が低いからめったやたらと剣を振り回すイメージがあったが、客観的に見て初めて分かる。しっかりと考えられ、卓越された剣だった。
クライシィとクリスも同様だ。クリスもなかなか筋がいい。あれは伸びるぞ。クライシィはやはり魔法だな。広範囲の魔法は使えないようだが、1発1発丁寧に狙っていた。
アリアは途中転びかけたりゴブリンが怖くてきゃあきゃあ言っていたが、なんやかんやスパローで無双していた。たぶん1番倒してるんじゃないか? まあ滅茶苦茶にボタンを押していても矢が勝手に敵に向かって飛んでいくんだからな。結構カオスだったぞ。
…うん、みんなまあまあじゃないか?
「で、気になるレベルは?」
「アタシはひとつも」
む、ミリカは変化なしか、まあレベル66だしな。必要な経験値量もけた違いなのだろう。
「私は4上がった」
「私は9です」
おお、思いのほかクライシィが上がったな。まあ元のレベルが29と低めだしな。
「なら、アリアはどうだ?」
「31……………です」
何? すごいな…いや、どう考えても70~80は倒しているしな、おまけにバグスターになった影響でレベルはリセットされて1になっている。当たり前か。
「なら今は、32ってことか?」
「はい……」
一気に強くなったな。これなら剣術とかを教えればもう安心じゃないか?
「みんな何体くらい倒したんだ?」
「アタシは20くらい」
「私は15ほどだな」
「私もクリスさんと同じで、15ほどかと…」
………残りは全部アリアか…なんか間違えたな。強すぎた。
「にしてもクリス、たった15って…なんでレベルが低いクライシィとどっこいどっこいなんだ?」
「むう、元は相棒のヘイロンと一緒だったからな。思うように調子が出ない」
ヘイロンというと私が倒した黒龍か。あれ、殺してないよな?
「何で出さないんだ? 確か魔石の中に入れてあるんだろう? カプ〇ル怪獣みたいに」
「カ〇セル怪獣? ………良く分からんが、お前のせいだぞ?」
「え?」
「あごの骨が折れて、頭蓋骨にひびが入って…戦える状況じゃない。魔石の中に入れて、自然回復するのを待つしかない。魔石から出したら、最悪、死ぬぞ」
そんなことになっていたのか………結構手加減したつもりだったが…
「あ、それなら、私の医療魔法で治せます!」
ほっ…よかった。なら早速アリアに治してもらおう。
お読みいただきありがとうございました。