GM(ゲームマスター)は異世界に行ってもGMのようです。   作:桐生 勇太

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第7GAME:黎斗神の王からの冒険の依頼

「ぐす、生きてた…生きてる…」

 

 で、なんで泣いとるんだ、こいつは。

 

「さっきは殺すとか言ってたくせに、なに言っとるんだ」

 

「あ、あれはその、勢い? ていうか、なんというか…ねぇ?」

 

 

 

 

 

 ヴォンという風を切る音とともに、さっきまで私の頭があった場所を先ほどミリカが投げた大剣が通り過ぎた。誰も持っていない大剣がひとりでに浮くことはあり得ない。

 

ヴォンという風を切る音とともに、さっきまで私の頭があった場所を先ほどミリカが投げた大剣が通り過ぎた。

 

さっきまで私の頭があった場所を先ほどミリカが投げた大剣が通り過ぎた。

 

ミリカが投げた大剣が通り過ぎた。

 

大剣が通り過ぎた。

 

 

いや、こいつ有罪だろ、普通。勢いでいちいち首を飛ばされてたら文字どうり命がいくつあっても足りないぞ。

 

まあさっきの死は完全に私の不注意が招いた事故だし、責める気は毛頭ないが。

 

「と、とにかく、勝負はあんたの勝ちってことにしてやる! 勝手にしろ!」

 

 さっと私から距離を取り、元いた場所に戻ろうとする。だが、足がふらついたのか台の上に置いてあった水晶に手をついた。そして、またミリカのステータスが現れた。

 

 

名前 :ミリカ=ローデン

 

種族 :人間

 

レベル:66

 

称号 :聖騎士団隊長

 

体力 :950

 

知力 :7

 

攻撃 :1010 (最大2100)

 

防御 :870

 

速さ :895

 

魔力 :110

 

スキル:武器術 拳闘術 炎属性魔法(火の最上位魔法) 爆発属性魔法(火の互換系最上位魔法) 雷属性魔法  氷属性魔法(水の最上位魔法) 料理 洗濯 乗馬 隠密行動 野生の勘(信憑率80%) 早食い 大食い 歩き食い 走り食い(歩き食いの上位互換スキル) 早飲み 飲み歩き 飲み走り(飲み歩きの上位互換スキル)  タダ食い(確率一定以下で発動) 甘えん坊(心を開いている異性がいるため発動可) 下戸 悪酔い ツンデレ

 

賞罰 :なし

 

好物 :檀 黎斗神(少)

 

 

 ………………………何だこりゃ?よく見ると変わってるし…(心を開いている異性がいるため発動可)って、いつの間に? おまけに好物がまたしても私か…カニバリズムとは…末恐ろしいな。いや、そういうわけではないのか? ただ単に、気に入った相手みたいなもので、友人的な?

 

「いやあぁぁぁ!!!!!!!?」

 

 うお、いきなりミリカが絶叫した。なんだなんだ、何事だ?

 

「み、見た!?」

 

「お前の好物の欄か? 見たぞ?」

 

「ち、違う! 違うからな! アンタなんか、何とも思ってないぞ!!」

 

「いや、思っていのるだろう? 一目瞭然だぞ?名前が書いてあるし」

 

「う、うううううぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」

 

 あ、逃げた。…なんだったんだ? 一体。

 

「…ゴホン、君の力は良く分かった。見事だ」

 

 …あ、そういえば王がいたな。完璧に忘れていた。

 

「今のはレベル3だったがな。お望みなら5やXも見せようか?」

 

「いや、結構。…それにしても、突然口調が変わったようだが…」

 

 げ、しまった、忘れてた…ちらとクライシィのほうを見ると、ものすんごいにらんで来てる…

 

「というかそれ以前に、君は死んだはずでは?」

 

「ん? ああ、さっき確かに死んだぞ。ただ、私は命を99持っているからなぁ、2回死んで、残りライフ97だ」

 

「…馬鹿な。神と言えども命は1つ。97など…」

 

「信じられないのならこの場で私の首をあと97回切り落とすか?」

 

 挑戦的な表情を自然に作っているのが自分でもわかる。王は目を見開いた後、細めた。

 

「いや、信じよう…君からは嘘の気配が感じられん」

 

「そうか。ならいい…」

 

「それで、勇者よ、我が国のため、ひいては世界のため、魔王を倒してはくれんか?」

 

 むろん、答えは決まっている。

 

「いいだろう! この檀 黎斗神が、世界を救ってやろう!」

 

 これから何が起こるかは正直言ってわからん。どんな戦いが待っているのかも。だが、まあ何とかなるだろうと思った。なんせ私、神だしな。

 

 

 

……それにしても、クライシィにクリスか…1人も回復役がいない時点で、なにか嫌な予感はするが…




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