工兵のGGO   作:流舞

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ゼクシード戦

ゼクシードは北部マップにて簡単に見つけた。

 

 

北部マップは比較的木々が少なく狙撃手にとっては射線が取りやすいがマップ全体が傾らかな坂になっており高台にいる者が完全に有利なマップとなっている。

 

ゼクシードは勿論イベントの初めから高台に陣取っており北部マップに来た者をキルしていた。

 

 

シノンとは別行動を始めシノンはある程度射線の取れる所を探し勝手に射撃を開始するそうな。

 

 

俺はと言うとゼクシードの視界から隠れて匍匐で坂を登る。

 

勿論他のスナイパーにも気を払っているがゼクシードのところ以外特に高台や隠れれそうな草もない、恐らくはゼクシードが全部キル取っているのだろう。

 

 

俺が高台まで後20mと迫った時、坂の下からゼクシードにシノンが射撃を開始した。

 

 

 

「何っまだ居たのか!」

 

 

ゼクシードは急な射撃に面食らった様子で坂の下を見回す。

 

そこは身を隠さないんだな、と思ったが体力は一割も減っていないためなるほど、と思った。

 

続けざまに2発3発と狙撃が繰り返される。

 

すでに俺は高台へと登り、ゼクシードのすぐそばに待機している。

 

ゼクシードは片膝立ちで体を隠しつつ索敵するが、効果は薄く銃撃でPAが可視化する程に乱され6発目にはパワーダウンの音が聞こえる。

 

 

「見つけたぞ!、シノンか!!」

 

 

だいぶ索敵に時間がかかった様だがようやく見つけた様だ。

 

 

俺は既にゼクシードへと飛び出しており、バレットを掴みこちらへ引けば既に指が引き金にかかっていたためあらぬ方向に弾丸を放つ、そして俺は可愛くない惚け顔に膝蹴りをかます。

 

体力の減りは膝蹴りで1割削れた、しかし長丁場になるのが判明し少し絶望を感じてしまった。

 

ゼクシードはアーマーのおかげがスタンやノックバックが入った様子はなく怯みながらも後ろへ下がろうとする。

 

まぁそうなることは知っている為、俺もピッタリと張り付きバレットを構えさせない、こいつは接近戦で不利になったら銃を捨てるとかも出来ないのか?

 

 

殴ろうとしたがそれを紙一重で躱され、背後に回られる。

 

 

腰撃ちで俺を狙うのは良いが・・・敵は俺だけじゃないんだけどな。

 

 

ゼクシードの後頭部に弾丸が食らいつく、それでやっと体力は5割を切り、流石にノックバックが発生しこちらへ蹌踉めき、俺は払腰でゼクシードをぶん投げる。

 

 

 

1回シノンにやって、感想を聞いてみたが格闘殴る蹴るよりこっちの方が精神的にくる、という感想をいただいている。

 

 

そしてそれはゼクシードも同様に投げられた直後の顎が外れたかの様にポカンと口が開いていた顔にバックサイドホルスターから抜いたUNICAを二発打ち込めば残り三割となる。

 

 

しかし俺の詰めが甘いところがここで出てしまった。

 

 

 

 

ゼクシードはサブを持っていないと思っていた、そらホルスターなどもなく外観はアーマーのみだからバレットのみだと思っていた。

 

 

 

しかし俺は高台からノックバックで吹き飛ばされおまけにスタンを食らっている。

 

 

トーラスアーマーは中に武器を格納するのか・・・、初めて知った。

 

 

ゼクシードが取り出したのはショットシェルを使うリボルバーのjudge。

 

それを足のアーマーからの抜き打ちで三発食らい俺には死亡判定がつけられてしまった。


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