「勝負あり!!」(千葉繁)
ウォーリグがゴールラインを切った瞬間、アナウンサーの声が聞こえ響く。
「クソ疲れたわ、もう同じのあってもやらんぞ・・・」
「だからクソイベって言ったのよ、変なテンションがここまで持つわけないじゃない」
椅子の背もたれに身体を預け上を向いたまま俺へ至極当然のことを言ってくる、少しは労ってくれてもよかろうて。
スパルタ育ちであろうシノンは今回、終始はしゃぐことはなかった。
少しはっちゃけるの期待してたんだがな。
「ねぇ、この後どうするの?表彰式とかあるそうだけど」
「スカー、頼んだ、俺は帰ってテキトーにだらけとく。はい何する五鍵しめたもう誰にも開けられない」
「何言ってんすか、別に良いっすよ」
もう俺の話に付き合うのも面倒か、わかるぞ俺も喋るのが面倒だ。
「じゃあ頼んだな、俺落ちるから」
「乙っす」
「じゃあ私も〜」
「俺もな」
「私も」
「・・・」
最後に見たスカーの顔は驚愕と嘆きが混じった可哀想な顔をしていた、スクショして壁紙にしたいくらいだ。
「はぁ」
本当に疲れた、コンビニ・・・、面倒だな。
既に祭の後の脱力感の無気力の倦怠感の燃え尽きで俺はベッドの上から動きたくもない、ここから一歩でも動いたら恐らく俺は死ぬだろう、別に何か根拠がある訳ではないがただそう思った。
コンビニいこ。
ふと机の上にあるカレンダーを見ると夏休みが近い、あと1週間と少し。
予定としては適当に須川とか拓真がなんかするからそれに付き合うか、もしくはGGOに精を出すか。
幽霊部員と化してはいるが柔道部の皆はどうなっているんだろうか、時たま剣道部の部室にある柔らかい棒で遊びたくなる。
そういえばBoBもあるだろうって噂だし俺どげんすっちゃろ?
そうだ、キャンプやりたい、けど瞬時にめんどくさくなる。
まだ時刻は15時、いや16時。
ヒマだし少し遠出して見るか。
先ほどまで動きたくないと考えていたが結局何だか遠出して見たくもなる、なんだろうこの感じ。
黒人さんとこでも行くか、愚痴りたいし話も聞きたいしあのクソまずいコーヒー飲みたいし。よくよく考えれば最近長らく行ってないな。
まぁ事件が立て続けに起こってなんだかんだやってたっぽいからいかなかっただけだけど。
そう思い立った俺はコンビニのことを忘れ行動を始める。
服もだいたいテキトーに寝たままの姿から着替えるが適当なポロシャツにカーゴパンツ、いかんせん筋肉のせいかタイトな奴が着れない、悲しい、おっぱいはBくらいありそうです。
まぁダサくなきゃ良いんだよ。
そういえばジンの声は山路和弘さんでイメージしてください。
そろそろ主人公達とも絡ませとこうと思いました。