工兵のGGO   作:流舞

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本戦へ。

決勝。

 

 

ここまでくれば本戦出場確定。

 

 

あとは予選一位か二位という肩書きの違い程度か。

 

 

 

 

相手に関しては大体わかってた、逆ブロックにあの名前が書いてあった時点でこうなるってわかってた。

 

 

AGI特化の皆様に謝罪する時が来たのかもしれない。

 

 

『ジンVS闇風 ステージNUKE TOWN スタート」

 

 

 

ステージへと場面が映る。

 

 

俺は既に家の中へ走っている。

 

 

 

 

 

NUKE TOWNのモデルは核実験施設の一部という設定の住宅地で二つの広い庭付きで二階建ての家があり真ん中の広場にはバスが二両。

 

 

AGI特化クソ有利、正確に言えば闇風先輩クソ有利。

 

 

 

 

 

 

そう考えているうちに黒い影が視界の端に映り光が瞬く。

 

 

 

俺は家の中へ飛び込んだが闇風先輩は足に数発命中させてくる。

 

 

 

すぐに跳ね起き、家の中の階段を上るが予測線が俺の視界へ映る、どうにか躱すことができたが平地で戦うのが不利なのはこれでよくわかった。

 

 

 

二階に上がりストックで窓を割る、そして外に出ず影に隠れ回復剤を足に打つ、三割ほど削られていた体力がジワジワと回復を始める。

 

 

 

窓を割ったのはこれで少しは混乱してくれ、そんな思いの半分ヤケクソ。

 

 

 

 

外では闇風先輩の足音が縦横無尽に聞こえ貫通でヒットさせることすら難しいだろう、大体貫通とか音だけじゃ実際難しいし。

 

R6Sは別として。

 

 

 

 

 

回復が終わり窓から警戒しつつ外を伺う。

 

 

 

闇風先輩は室内に入らないだろう、入って来たらこっちのもんってわかってるだろうし。

 

 

 

バスの間にいた闇風先輩に数発撃ち込むがカス当たりすらしない。

 

急いで外の階段へと逃げる。

 

多分外からこっち撃たれる。

 

 

そう思ったすぐ後に後ろから射撃音が聞こえる。

 

 

あっぶな。

 

 

外の階段から一階に降り俺も外に出て左側の道で銃を構える、さっきの窓から庭に出るならおそらくこの道を通る。

 

 

ほらきた。

 

 

 

俺が銃を構えた時、丁度闇風先輩は窓から飛び降りて来た所だった。

 

 

 

着地に合わせ俺は引き金を引く。

 

 

俺はモロに腹に命中したのを見た。

 

 

しかし闇風先輩はノックバックすることなく俺の射線を切り家の影へと転がり込む。

 

 

 

そしてそのすぐ後に足音は離れていった。

 

 

 

 

正確に言えばノックバックはしてたんだろう、腹に命中したのを見たがそれと同時、いやそれより先に足が地面を蹴っていた。

 

それで家の方向へベクトルが掛かったまま硬直が起こり家の方へ転がって行った。

 

多分軽減スキルもあるんだろうが、おおよそはそういうことだろう。

 

 

 

 

あの人リアルで何の仕事してるんだろ?

 

 

 

 

既に俺は闇風先輩を追いかけている、あの人に勝つならここしかない、あんなこと一発限りの大勝負だし二度目は通用しない。

 

 

 

しかしさすがAGI特化、逃げ足がマジで早い。

 

 

 

 

飛び出して失敗したのがわかる、俺が対面の家に入った時足音だけだが元の家に行っていたためすぐに反転する。

 

 

そこで見たのはバスの影に隠れる闇風先輩の残像だけ。

 

 

 

速スギィと思ったがそんな暇はなく、逆サイドから弾が飛んでくる。

 

 

 

やばいと思ったがまた数発弾丸を受ける。

 

 

 

 

闇風先輩の銃はキャリコだから一発一発はそう重くはないが纏めて幾らか食らってしまっため残りHPは3割。

 

 

 

急いで室内へ逃げ込むがその背中にまた一発で残り一割。

 

 

俺は家に隠れると足音が迫るのがわかる、すぐに反転してこちらへ迫る闇風先輩にまた数発撃つが急いだエイムではせいぜいがカス当たり。

 

 

ダメージは通るがノックバックなし、闇風先輩もすぐに身を翻しつつバスで俺の射線を切る。

 

 

 

 

あーどうしよ。

 

 

一応回復打つけど次会

 

 

 

俺だって負けたくない、そら勝ちたい。

 

 

 

 

チラと見た闇風先輩のHPは弾を当てた時は四割程だったが既に回復したのか六割ほどになっていた。

 

 

やるなぁ、こんな簡単な立ち回りでもこのゲームじゃやる人少ないからなぁ。

 

 

 

 

 

俺はM14のリロードをしつつ庭の小さく区切られたスペースへ逃げ込む。

 

 

 

 

そこで二つある内、片方の通路を見る。

 

 

 

もう片方は足音だけが頼り。

 

 

 

 

じっと息を澄ませ闇風先輩を待つ。

 

芋? 違うこれは待ち。

 

似て非なるもの。

 

 

 

 

体力が五割回復した所逆の通路から足音が聞こえた。

 

 

 

すぐにそちらへ銃口を向けると闇風先輩の姿。

 

 

迷わずに引き金を一度引くが俺の弾は闇風先輩が左に飛んだことで躱される、だがそれは知ってた。

 

 

 

 

 

 

飛んだ方向に大体の当たりをつけ再び射撃をするが先ほどのように着地狩りではなく闇風先輩の足が地面を捉えており俺を見てすぐに反転して光が瞬く。

 

 

 

 

 

結果、俺は明後日の方向に乱射して、闇風先輩の弾は見事に全弾命中させられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなんチートやチーターや!!




NUKE TOWNはBO2のダウンロードマップです。


わかりづらい表現だらけで申し訳ありません、これが今の自分では限界です。

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