そして原作でBoB予選で負けたものは待機画面へ戻り連戦になるのを忘れて総督府に戻らせてたり、敵との距離が500mじゃないなど色々間違えてますがそのままで。
今更ですが勘違いをオリジナル設定にしたりとこんな感じでやらせてもらってます。
「じゃあ決着をつけましょう、どんな勝ち方でも文句なしですよ」
「はいよ」
俺はあの子が心配だ、これ以降会うことはないからまぁいいだろう。
「本気でかかってきてね、手加減とかしたらただじゃおかないから」
「そんなこと言ってたら油断してコロっと負けるからやめとけって」
シノンの宣戦布告を受けつつ待機画面へと移る。
なんか気合い入ってんなぁ。
装備を確かめる。
メインにM14
サブはもちろんUNICA
今回はマップが広いためフラグではなくスモーク。
ガジェットは禁止。
いつも通りだけどこれでいい。
本戦のマップは中心に山があり森や廃墟が点在したマップ、平地も多く所々に大小の街がある。
まぁ平地が多め、街も多いしスナ有利気味かな、有利と言っても立ち回り次第でなんとかなるか。
相性的には俺の武器は悪くない、寧ろ最適じゃね?
勝てるかも?
武器は爆発物禁止。
ただし元から武器に組み込まれて居るもの、投擲武器はOK
ゼクシードクソ有利じゃん。
そうだちょっかい出してやろ。
俺はあのスナイベを忘れてはいない。
本戦出る奴で知ってるのはゼクシード、闇風先輩、シノン、シュピーゲル、あと銃士X、銃士Xは同じ武器使いのよしみ。
闇風先輩はやべえなぁ、勝てる気しないし。
シノンがスナイパーとしては注意か。
どう動くか考えて居るうちにカウントダウンが終わりフィールドへ転移された。
俺が転移したのはよりにもよって中心近くの廃墟地区。
この時点で正直絶望。
てかこの試合方法って待ち有利だよなぁ、膠着したらどうするんだろ、何時間どころか金かかってるから何日単位の話じゃね?
決着が寝落ちとか興ざめだろ・・・あぁスキャンあるのね、なんかスンマセン。
あと十分程度か、まぁルールでも見とこ。
メニューで設定していたアラームが鳴りマップを開く、衛星スキャンによってマップに数十個の光点が光る。
この街にはまだいない、しかしながら東北に二人、南に一人。
南の敵は近い。
東北に居た二人が会敵したのか銃声が響く。
なら俺は漁夫の利するか。
そう思い東北に居た敵に向かってACOGを覗けば片方は小屋に、片方は小高い丘に匍匐で陣取っている、なるほどスキャンで気付いたから取り敢えず撃ったみたいな感じかな。
まだ南の敵は来て居ないだろう、俺は一つ隣の家に移動する。
さっきのスキャンの場所を囮にしてた南の敵が来たら殺せばいいや。
この家からならあの膠着してる二人と元いた家も見えるし窓から南側に対して無駄に射線を通してもいない。
移動して改めて東北の二人を見ると小屋の敵が動いていた。
横からじゃわからなかったがドアの向きは丘とは逆にあったようでドアから徐々に頭を出そうとしている、武器はG3まぁ中距離向けの武器で丘の上の敵は十分射程圏内。
丘の敵はM249のバイポッドを立て微動だにしていない、俺は南の敵の警戒してると思ってるんだろうな、俺はこれからくる奴よりこっちが先に終わると思ってるからお前の頭にレティクル合わせとくよ。
小屋の敵は小屋越しに適当にフラグを投げるが残念ながら見当違いの方向に投げている、そして最後の一個を投げると同時に小屋から飛び出す。
丘の上の敵は小屋の敵が飛び出した瞬間、銃口から引き金を引く。
負けるはずがない、俺はそいつが十発程撃ったところで頭に二発撃ち込みキルを取る。
小屋の敵は既に死んでいた。
ちなみに二人とも俺の関係者ではない。
さて、次は街中S&D。
元いた家には誰も入っておらず、この家にある小さな窓から外を見るが人影はない。
足音を消し一階へと降りる、既に俺が射撃しているため俺の位置はバレている。
この部屋にフラグでも投げられたら死亡確定してしまう。
近くに足音などは聞こえない。
こういう時ってAGI型はどう動くんだろ?
裏口から少しづつ体を出す、見える敵は居ない、外側も塀に囲まれており狙撃などを考慮する必要はない。
裏道に出て家と家の間から街中を見るがやはり人影は見えない。
いいぞ、テンション上がって来た。
やっぱゲームってのはこうならんと面白くない。
しばらく周辺を警戒していたが自分の心音に紛れ、微かに砂利を踏む音が聞こえる。
やはり近くに来ていた。
家の方向から聞こえたが家の中に砂利などあるわけ無いしゲームシステム的にもありえない。
だんだんと足音が近づく、おそらくまだ室内に籠っていると思っているのだろう。
足音が砂利を踏む音からギシリと板張りの音に変わる。
こうなったのならこの家の正面にいた、そして今家の中に入った。
敵が見る風景は裏口が空いたままの一階。
正直また戻ろうとしていたのだがいい感じに誘導になった。
ドアの端から銃口が見える。
見慣れた銃口、どう見てもM14
あ、この人銃士Xさんだ。
俺は静かにUNICAを抜き、銃身が半分以上見えたところで銃士XさんのM14を掴んで思いっきり引っ張る。
手を離さなかったのは良いことだが今回はよろしく無い。
引っ張られたせいでつんのめった足を蹴り飛ばすと顔面から地面へダイブしその背中を踏みつけUNICAで頭を撃つ。
流石レジェンダリー、ヘッド一撃は伊達じゃねぇ。
銃士Xさんは死に顔を見せることなく消えていった。
・・・ごめんね、女性なのにこんなやり方で。