鹿屋鎮守府 創成期   作:Corekan Saikoo

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初投稿ですので拙い文章だと思いますがご了承ください。

後々になってから色んな属性がついていくと思います…
(例・深海棲艦化など)




第1話

「ここが、新しい職場かー」

 

そう呟いた男、萩和田 清隆は自身の着任が決定したため、遠路はるばる海軍及び大本営のある東京から遥か南の鹿児島・鹿屋にやってきていた。

 

 

 

時は20××年。現代の日本と同じように、1945年の8月15日に太平洋戦争に敗北し、米軍の監視下に入っていた。

しかし、それは突然現れた。

世界中の海に突如あらわれた、漆黒の鎧に包まれた謎の生命体は、人類を国地域関係なしに攻撃を開始。主に沿岸部の地域や島国が攻撃の対象となっており、その被害は甚大なものとなっていった。

人々は、そのくらい存在を「深海棲艦」、と呼んだ。

 

この非常事態により、日本を占領していた米軍及び連合国軍は、自国の安全を最優先にするため、当初の日本に対する対応を変更し、「自国を守れる最低限の武装を許可する」といった内容に変更。一部の地域からは反発があったものの、この緊急事態で他国の面倒を見れる程余裕のある国は皆無であったため、事実上日本は「敗戦国」となったものの、大した圧力がかからない状況になっていた。

 

しかし、やはり敗戦国であったため、日本には動かせることのできる艦艇、及び師団は皆無であった。そのため、アメリカから艦艇を付与することになった。

だが、ここでも問題が発生。譲渡する艦艇を要した艦隊が

深海棲艦に襲撃され、護衛艦艇ともども全滅したのだ。この事があり、米軍は日本へ艦艇を送ることが不可能であると通告。少数の駆逐艦しか残っていなかった日本は、絶望の淵に立たされてしまったのである。

また、この襲撃事件ではもう一つの驚愕の事実が判明していた。それは「人類の持つあらゆる兵器が通用しない」と言ったものだった。

戦争にも負け、新たな脅威である深海棲艦に対抗する手段を一切有していない日本の滅亡は秒読みと世界中が確信した。

 

しかし、そんな日本の劣勢をひっくり返す事態が発生。日本の港町を襲撃していた深海棲艦が壊滅した、という知らせが舞い込んだのだ。最初は誰もが疑った。しかし、事実が判明していくにつれて、日本に一筋の光が差し込んだ。

事実を確認するためにその襲撃現場に向かった調査員がそこで目にしたのは、軍艦の煙突を背中に背負った5人の少女であった。彼女達は、自分たちは先の大戦で沈んだ日本の駆逐艦である、と語ったのだ。時の政府や軍関係者はまさかと思ったが、彼女達の話す事柄の殆どがその艦艇の艦歴と完全に一致。急遽政府は体制を大幅に変更し、その少女達を海軍所属とし、その容姿から「艦娘」と命名された。

 

「……で、その5人の吹雪、電、叢雲、漣、五月雨(後に「五筋の光」といわれる)の尽力と彼女達の『司令官』の活躍により、日本近海の深海棲艦は駆除され、最も早く安定した海域の確保に成功し、今に至る……か。大したもんだよなあ、全く。」

 

「ほらほら、そんな本ばっかり読んでないで執務してください!」

 

ボヤいているのは先程「鹿屋基地」に着任した萩和田である。そして、その目の前にいるのはその「五筋の光」と言われたうちの1人の「吹雪」である。先の作戦よりはや20年がたち、「建造」「入渠」というシステムが確立し、艦娘の数も大幅に増加。現在の日本は世界でもトップクラスの艦娘運用国となっていた。

「五筋の光」と言われた五人の艦娘は、今では継戦能力が大幅に低下しており、おのおの自分のスキルを生かせる業務に携わり、新生日本海軍を支えている。

 

「あぁ、すまんすまん。で、何の話だっけ?」

 

「もうっ!やっぱり聞いてなかったんですね?!だーかーら、萩和田さんへの教導は以上で終了ですから、最後にここの基地でひとり艦娘を建造して、任務の引き継ぎをするって、さっきから何回も言ってますよね?!」

 

「す、すまんすまん、つい夢中になってな。ほんじゃ早速行ってみますか!」

 

「はぁ、これで大丈夫なのかなぁ、この人……」

 

 

 

「確かここが『工廠』だったよな」

鎮守府や基地に設営されている建造物には、普段提督が執務や艦隊運用を行う執務棟、艦娘たちの生活スペースである艦娘寮、出撃する際に開かれる出撃ドック、艦娘たちの傷を癒す入渠ドック、そして新たな戦力となる艦娘や装備の開発・建造が可能な工廠ドックである。食事、及び補給は艦娘寮の1回にある食堂出とることが出来る。

 

「艦娘たちを運用して行く中で忘れてはならないのが、」

 

「妖精、だろ?」

妖精、それは「五筋の光」とともに現れた、小さくも摩訶不思議な存在である。艦娘の「艤装」と呼ばれるものの整備や修理、装備の開発や艦娘の建造などあらゆる場面で艦娘を支える存在であることはわかっているが、実際にわかっているのは彼らと意思の疎通ができるのは艦娘のみである、ということしかわかっておらず、その存在は謎に包まれている。

 

「そうです、では早速妖精さんに用意した資材を渡してください」

 

「わかった。ほらよ。」

 

「この基地もできたばっかりですから最初の建造はオール30の最低限の資材で行いますからね?」

 

「おう、たしかこのレシピだと『駆逐艦』の建造ができるんだろ?」

 

「そうですね。」

駆逐艦とは、装甲のうすさや火力の低さなどから軽んじられることがよくあるが、実際には水雷戦や艦隊の護衛、物資の輸送などの多岐にわたる任務に加え、対潜水艦の作戦では無類の強さを発揮する。魚雷によって戦艦や空母を沈めた、という事例も少なくない。

故に、人は「Destroyer」と呼ぶのである。

 

「では、妖精さんお願いしますね。」

 

吹雪がそう言うと妖精さんはビシッと何ともかわいらしい敬礼をしたあと各々の持ち場へと向かっていった。

 

「どんな娘が来るんだろーなー」

 

「それはもう運命でしょーねー」

 

「運命?何でまたそんな大層な…」

 

「いや、大層なんかじゃないですよ?だって、今から生まれてくる娘はこの基地で一番はじめの艦娘なんですから。」

 

「そっかー……運命、ねぇ…」

 

こうしてまったりとした時間を過ごしながら待っていると、建造完了の放送が流れた。

 

「おっ、終わったみてぇだな。」

 

「そのようですね、行きましょうか。」

 

「お、おう……」

 

「?どうしました?」

 

「いや、やっぱ改めて初顔合わせってなると緊張してな…」

 

「あー…なるほど」

そんなことを言いながら2人は建造が行われていた第一建造ドックの前まで来ていた。

ドックの横には「建造完了」と書かれたスイッチが取り付けられている。

 

「では、司令官、個のボタンを押してもらえば正式に建造は完了となり、中にいる艦娘が出てきますよ」

 

「(こ、この中に……今日から俺の相棒になる娘が…)りょーかい」

 

ゴクリ、と緊張した雰囲気が張り詰める中、萩和田は「建造完了ボタン」押した。

すると、プシューと白い煙とともに中から一人の少女が姿を表した。

その少女は髪は淡い桃色の髪をゴムで短めに二つにまとめ、端正な顔立ちに眼光の鋭い目、そして白の手袋をはめていた。

後に、「雷帝」と呼ばれるようになるこの艦娘の名は、

 

 

 

「陽炎型駆逐艦二番艦の不知火です。ご指導ご鞭撻、よろしくです」

 

 

 

これは、南の辺境基地が、「日ノ本最強の鎮守府」へ成長していく物語。

 

 

 

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