正直言ってPSはもう古すぎて中古でも見つからない。
今回はネタが多いかも。
耐えられない方にはブラウザバックを推奨する。
さて、今回は、霧雨魔法店から物語を始めよう!
アイリスが戦闘用に改造されてから一週間。
彼女の懸命な努力もあって、少しずつではあるがゼロの動きについて来れるようになり、射撃も命中率が上がるなど上達し始めていた。
そんなある日の霧雨魔法店である。
「紅魔館に魔導書を借りに行きたい?」
ゼロは、魔理沙を見ながら言う。
「あぁ、今度の魔法薬の錬成方法が確かこの間奪・・・・・じゃなくて!返したやつに書いてあったんだ!だから、借りに行くんだぜ。」
「・・・・・・・そんなこと言って、また盗むんじゃないんですか?」
アイリスは、疑う目つきで魔理沙を見る。魔理沙は一瞬硬直する。
「そ、そんなことはないんだぜ!?ちょっと行って、ちょっと見せてもらって帰ってくるから心配ないんだぜ!?」
「「・・・・・・・」」
二人は、信用なさそうに見ていた。
「わ、私を疑っているのかっ!?」
「「あぁ(はい)。」」
「あァァァんまりだァァアァ~!!」
二人の返事に魔理沙は、嘘泣きと分かられながらも泣く。そんな魔理沙にゼロは呆れる。
「お前のことだ。どうせ、どの魔導書に書いてあったのかも覚えていないんだろ?」
「ギクッ!」
「アリスさんから聞いてはいたけど、そもそも魔理沙さんは使わないのを溜め過ぎなんですよ。使わないものなら整理しないと。」
「うぅ・・・・・流石はアリスのとこにいただけのことはあるぜ・・・・・・」
「ついこの間完成したライドチェイサーの試運転にも丁度いい機会だ。俺たちが行って、それらしいものを借りて来てやる。但し、多くても二、三冊だけだからな。」
「そ、それはないぜ~。」
「パチュリーさんから信用されるまで制限するのは当たり前です!」
「別にいいじゃないか!第一、お前達みたいに裏でこっそりイチャイチャしてる方が信用できないぜ!」
「!?なんで急にそんな話に切り替える!?」
「私は知ってるんだぜ?お前たちが夜、こっそり家から出て射撃の練習とかしているのを。」
「!?」
「そのときのアイリスすごく顔真っ赤だったよな?二人でその・・・・・・」
「「・・・・・」」
二人は、バスターを展開して魔理沙に向ける。
「えっ!?ちょっ、ちょっと待つんだぜ!?えっ、えっと・・・・・」
魔理沙は慌ててミニ八卦炉を探す。しかし、焦っているせいで見つけられない。
「探しているのはこれ?」
「ゲッ!?」
アイリスが左手に何かを持っているのを見て魔理沙は愕然とする。
自分のミニ八卦炉は既にアイリスの手にあったのだ。
「・・・・・弁明があるなら聞くぞ?」
「ま、待て!話せばわか・・・・・」
「「問答無用。」」
二人は同時にバスターを発砲する。
「ひゃあぁぁ!?」
もちろん、命中はさせる気はなかったがあまりの殺気のため魔理沙は無我夢中に逃げたのであった。
霧の湖
魔理沙へお灸をすえた数分後。
ゼロは、アイリスを後ろに乗せてライドチェイサーで紅魔館へ向かっていた。
「流石技術者と言ったところだな。元の世界で使用していたものとほとんど変わりない出来だ。これを一から作ったと言ったらダグラスの奴、相当ショック受けるだろうな。」
ゼロは、ライドチェイサーに操縦しながら言う。
「バンブルにはちょっと悪いけど・・・・・」
アイリスは、この間の試作機で爆発に巻き込まれたバンブルのことを思い出す。
そんな会話している内に二人は、霧の湖の湖畔に聳え立つ深紅の洋館、紅魔館が見えてくる。
「名前の通り紅いんだな。」
ゼロは、その外見を見て言う。この間、魔理沙の魔導書を返却しに行ったのはアリスだったため、直に見るのは初めてだった。
二人は、ライドチェイサーを近くに停めると紅魔館の門の前に歩いてくる。前門の前には、華人服とチャイナドレスを足して二で割ったような淡い緑色の服を着た女性が壁に寄りかかっていた。おそらくこの館の門番だろう。
「おい、少し訪ねたいんだが・・・・・」
「・・・・・・・・」
ゼロは声をかけてみるが女性からの返事はない。
「あの・・・・私たち、用事があって来たんですけど入れてもらえませんか?」
「・・・・・・・・・」
アイリスが聞いても返事は返ってこない。不審に思った二人は、女性に近づいてみる。
「・・・・・・・・ZZZZZZZ・・・・」
「・・・・・・寝ていたのか。」
「すみません。起きてもらえませんか?」
アイリスは女性を揺さぶりながら起こす。すると女性はびっくりして飛び上がる。
「ひゃっ!?すみません咲夜さん!もう居眠りしませんからナイフはやめて!!」
「きゃっ!?」
飛び起きた女性に驚いてアイリスは尻餅をついた。
「はっ!?だ、大丈夫ですか!?」
女性はアイリスに手を貸して起こす。
「あっ!す、すみません!てっきり咲夜さんが買い物から帰って来たのかと思って・・・・」
「は、はい。大丈夫です。」
彼女の驚く様子を見る限り、咲夜という人物は余程恐ろしいのだろうか?ゼロは、少なくとも彼女の上司か何かと考えた。
「ところであなた方は?」
「あぁ、俺はゼロ。こっちはアイリスだ。」
「アイリスです。」
「これはどうも。私の名前は紅美鈴と言い、ここで門番をしているものです。」
美鈴は、頭を下げて言う。
「門番が居眠りをしていいのか?職務放棄をしているようにしか見えんが・・・・」
「いや・・・・何しろここら辺は普段平和なもんですから。お恥ずかしいところを見せてしまいました。」
美鈴は、恥ずかしそうに言う。
「あの早速なんですが私たちここに借りたいものがあって来たんですけど入ってもいいですか?」
「えっ?あ、はい。こちら側としては問題さえ起こさなければ構いませんよ?」
「では、入らせてもらう。」
「どうぞどうぞ・・・・・・あっ、ちなみにさっき私がしていたことは咲夜さんには内緒にしてくださいよ?また頭にナイフ刺されると痛いので。」
美鈴に念入りに頼まれるとゼロとアイリスは、門を通って行く。門を通り過ぎると広い中庭が広がっていた。
「綺麗なお庭・・・」
アイリスは、綺麗に手入れがされている中庭を見て感心した。二人は中庭を通り過ぎると洋館の入口へと入る。
「・・・・・中も紅いのか。」
「でも、お屋敷の中も綺麗なのね。」
「しかし、こうも広くてはどこへいけばいいのかさっぱり・・・・・・!?」
二人が困っていた時、少し離れたところからか爆発音がした。
「何の音?」
アイリスは不思議そうに言う。
「爆心地はここからそう遠くはない様だ。しかし、一体何が・・・・・・・・」
「ゼロ、行ってみましょう。」
二人は、爆発音がした方へと走って行った。
紅魔館 エントランスホール
「フラン、いい加減に白状しなさい!!あなたが食べたんでしょ!」
「私じゃないもん!それよりお姉様の方が私の食べたんだもん!!ずるいよ!」
ゼロとアイリスが爆発音のした部屋へとたどり着くと翼を持った二人の少女が広い空間の中を飛び回りながら喧嘩?していた。
離れたところには、呪文を唱えている長い紫髪のゆったりとした服を着た少女、そして、その少女の隣で悪魔の翼を生やした赤髪の少女が焦った様子で見ていた。
「・・・・・・早く、咲夜帰って来てくれないかしら?流石にこうも結界を張り続けるのは辛い・・・・」
「が、頑張ってくださいパチュリー様!?パチュリー様が倒られたらもう紅魔館はお終いです!!」
ゼロは、その二人の方を見る。
「あの・・・すまないが・・・・・」
「あぁ、悪いけど後にして。こっちはこっちで今手が離せないの。」
「お前がパチュリーか?」
「えっ?そうだけど。」
パチュリーは、集中していたせいかやっとゼロたちの存在に気づく。
しかし、そのせいで結界にヒビが入る。
「はっ!結界が!」
パチュリーは慌てて結界を張り直そうと魔導書を捲り、呪文を唱え直す。
「一体何がどうなっているんだ?」
「悪いけど聞くならこあに聞いて!」
二人は、こあと呼ばれた少女の方を見る。
「え、えっ!?えっとですね・・・・」
仕方なく彼女はどうしてこうなったのかを説明する。
スカーレット姉妹の喧嘩の巻。
正直言ってここでフォルテ出そうとしていた。
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