ロックマンX ゼロの幻想入り   作:赤バンブル

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なんか継続できるか心配になってきた。


優しい霊夢

Stage2

 

Area HAKUREI

 

「家の神社が・・・・・・・・」

 

霊夢は跪きながら変わり果てた博麗神社を見る。

 

氷漬け。

 

そう、神社そのものが完全に氷漬けになってしまっていたのだ。それも丁寧に切り抜いて彫刻に見えるぐらいに。

 

外の世界で言う「雪まつり」とか言うイベントに出してもきっと氷漬けになっているとは気づかないだろう。

 

「私の神社をこんな風にするなんて・・・・・・ずいぶん威勢があるのね。」

 

霊夢は、神社よりもはるか後方に見えるシグマタワーを見ながら飛んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Area HAKUREI2

 

「・・・・・・・・」

 

あるレプリロイドがタワーの入り口で何かをしていた。

 

彼の目の前には、巨大な雪の塊があり息を吹くと拳を素早く動かして雪を削り始める。

 

雪の塊は徐々に小さくなり、三人の少女の氷像へと早変わりした。

 

「きゃあぁ!!私たちそっくり!!」

 

レプリロイドの目の前にいる三人の少女が目を輝かせながら彼の作った氷像を見る。彼女らだけではない。彼の周りには羽根のついた少女が何人か彼の作品を見ていた。ちなみにチルノや大妖精まで来ていた。

 

「そっくりなのだ~。」

 

「これで俺、壊す気になったか?」

 

レプリロイドは、少女たちに聞く。

 

「まだまだ!次はあたいそっくりな奴を作れ~!」

 

「・・・・・」

 

レプリロイドは、笑っている少女たちの顔を見ながら黙って雪の塊を造り始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこへファルコンアーマーを身に着けた霊夢が飛んできた。

 

「あっ!博麗の巫女だ!逃げろ!!」

 

一部の少女たちは慌てて飛んで逃げて行った。レプリロイドは、急に逃げて行った少女たちに不思議に思って霊夢の方を見る。

 

「・・・・エックスか?」

 

「あっ!霊夢だ!!」

 

チルノは思わず言う。霊夢は着地するやレプリロイドの方を見る。

 

「どうやら黒幕直々に出て来てくれたみたいね。」

 

霊夢は、バスターを構えながら近づいてくる。

 

「うわあぁ!?れ、霊夢!?あたいの子分をどうするつもりだぁ!?」

 

「子分?」

 

「チルノちゃん、そんなこと言ったらこの人に失礼だよ。」

 

「じゃあ、大ちゃんと同じ友達だ!」

 

「そういう事じゃなくて・・・・・・」

 

言い合っているチルノと大妖精を他所にレプリロイドは霊夢と対峙した。

 

「お前がこの世界のイレギュラーハンターか?」

 

「さあね、でも似たようなもんじゃないの?アンタ達がこの地へ土足で入り込んできて退治するのは私たちなんだから。」

 

霊夢は、冷淡に答える。レプリロイドは、息を噴き上げ拳を構えだした。

 

「なら早く俺を破壊しろ。俺の他にも後2人がこのタワーに待機しているぞ。」

 

「ふ~ん、つまりここでは一気に三人も片づけられるってわけね。ちなみに神社を凍らせたのはアンタ?」

 

「あれをやったのはフロスト・キバトドス。俺ではない。さあ、早く俺と戦え。俺が完全にイレギュラー化する前に。」

 

「ん?イレギュラー化って、アンタ自分から攻めて来たんじゃないの?」

 

レプリロイドの言葉に霊夢は思わず聞いた。レプリロイドは、すんなりと答える。

 

「俺たち元々シグマに意志関係なく復活させられた存在。それだけに奴に従いたくないレプリロイドもいる。だから奴は俺たちに共通のプログラムを組み込んだ。そのプログラムは奴のウィルスに一定以上汚染されたときに作動し、俺たちの意思に関係なくイレギュラー化を引き起こすように仕組まれてくる。」

 

「ウィルスって・・・・・・まさか!」

 

霊夢はここでようやくウィルスを幻想郷中に散布した理由を理解した。

 

シグマは、妖怪や妖精・人間にウィルスを感染させるのが目的ではなく、自分の率いる軍団の中で裏切り防止、または従わない者を強制的に動かすために散布しておいたのだ。

 

「このプログラムは、俺も含める数体のレプリロイドに組み込まれている。シグマに従う者には能力を高める効果を与え、それ以外の者にはイレギュラー化させて目的を実行させる。故に俺に残された時間あまりない。だから、俺を破壊するイレギュラーハンターが来るのを待っていた。」

 

「何よそれ・・・・・・自分の言うことを聞かない奴は無理やり従わせるって。とんだ悪趣味ね。」

 

「この地のハンター、早く俺を処分してほしい。俺はイレギュラー化してこの子たちを傷つけたくはない。あの時の・・・・ドップラーに操られていた時のように・・・・・」

 

「ハンターじゃなくて巫女よ。全く、血の気の多い連中が来るのかと思ったらこんな自殺願望な奴が紛れていたなんて・・・・・・・とんだ拍子抜けね。」

 

霊夢は、身構えながらレプリロイドを見る。

 

「そう言えばアンタの名前は?倒す前に聞いてあげる。」

 

「フローズン・バッファリオ。」

 

「そう、一応憶えておくわ。」

 

霊夢は、バスターを展開して、バッファリオに向ける。

 

「やめろぉ!バッファリオをいじめるな!」

 

そんな霊夢の目の前にチルノが立ちはだかった。

 

「アンタね・・・・・コイツは危険な奴なのよ?いつ暴れるかわからない奴を野放しにすることはできないの。さっさと退きなさい。」

 

「やだぁ!」

 

チルノは、膨れっ面になって意地を張る。

 

「チルノちゃん!?霊夢さんを怒らせたらダメだよ!」

 

「バッファリオは危ない奴じゃないもん!いい奴だもん!あたいたちにやさしくしてくれたから絶対いい奴だもん!だから、退治しないでよ!」

 

「でも、私の神社が氷の塊になったわよ?」

 

「別の悪い奴だもん!バッファリオがやったんじゃないもん!」

 

「チルノ、そこを退け。俺がいつイレギュラーになるかわからない。だから、その前に彼女に破壊してもらう。」

 

バッファリオは、チルノを下がらせると鼻息を荒くする。

 

「・・・・・行くわよ。」

 

「いつでもいい。」

 

バッファリオは、霊夢に向かって突進していく。

 

「スピードは、結構あるわね。」

 

霊夢は空中へと逃れるが背後にあった岩は一瞬にして砕けてしまった。

 

「スピアチャージショット!」

 

霊夢はバッファリオの胸部に向かって発射する。バッファリオの装甲に穴が開くがバッファリオ自身は動じることなく氷塊を霊夢に向かって投げる。氷塊は、地面に命中すると棘上に変化し、霊夢の周囲を包囲し、氷の檻に閉じ込めた。

 

「ここまで包囲されると流石に逃げ切れないわね・・・・」

 

「行くぞ!巫女!」

 

バッファリオは、氷で角を巨大化させ、突進する。霊夢は、早く決めるかと大技で太刀打ちしようとするがふと彼の後ろを見て心配そうにしているチルノたちの姿があった。

 

 

(バッファリオは悪い奴じゃないもん!いい奴だもん!)

 

 

チルノの言ったことが脳裏に過る。

 

「・・・・・・そう言えばレプリロイドってゼロみたいに悪い奴ばかりじゃないんだったわよね。」

 

霊夢が考えている最中バッファリオは、氷の檻へと突撃して行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Nitori House

 

「今帰ったぜ。」

 

魔理沙が一番乗りににとりの家に戻ってきた。中ではサイバトロンメンバーが人里の警護しに行ったこともあり、いるのは各地の状況を確認しているパーセプターとスペースシップを製作しているホイルジャックの数名のみだった。

 

「あっ、魔理沙ちゃんお帰り。」

 

一足早く休息をとっていたバンブルが彼女に声をかける。

 

「おう、バンブル。霊夢たちは戻ってきたのか?」

 

「まだだよ。あっ、でもゼロとアイリスちゃんから通信が来て敵が二人降伏したんだって。」

 

「ふ~ん、ゼロたちがやったのか?」

 

「いんや、幽香っていうお姉さんがやったんだってさ。ほーんとすごいね幻想郷って。」

 

「ゆ、幽香か・・・・」

 

水分補給をしていた彼女は思わず身震いした。

 

「そういえば私のガイアアーマーの方はどうなんだ?」

 

「ライト博士が君に合うように改修しているよ。でもしばらくは使えそうにないね。」

 

「そっか・・・・・・あっ、これ私がやっつけた奴らのデータな。」

 

魔理沙は、ナウマンダーとスタッガーから奪ったDNAデータの端末をテーブルに置く。

 

「うわぁ、二人もやっつけたの!?」

 

「まあな、私にしちゃ楽勝だったぜ☆(もう一人は偶然だったんだけどな)」

 

「すごいな・・・・・・オイラ尊敬しちゃうよ。」

 

「魔理沙君、戻ってきていたかね。」

 

そこへパーセプターが慌ただしく入ってきた。

 

「おう、早速一つ潰してきたぜ☆」

 

「お手柄だね。そんなところで済まないんだがすぐに妖怪の山の上にあるタワーに行ってきてくれないかな?」

 

「妖怪の山の上?いや、あっちならイーグリードと天狗たちが何とかしてくれているんだろ?」

 

「それがタワーの中から空を飛ぶレプリロイドが三体現れて苦戦しているそうなんだ。」

 

「苦戦?イーグリードでも危ないのか?」

 

「あぁ。」

 

「まあ、いざとなれば諏訪子や神奈子がいるし・・・・・・私の方が活躍しているって思われるのも悪くないな。手伝いに行ってやるとするか!」

 

魔理沙は、再び箒に跨って妖怪の山上空を目指して飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Area HAKUREI2

 

 

 

 

「・・・・・・・・・な、何故だ・・・・・」

 

バッファリオは目の前で起こっている現実に戸惑っていた。

 

自分は間違いなく霊夢を閉じ込めた氷の檻に突撃したはず。

 

しかし、自分は氷の檻を破壊しておらず、氷の檻の目の前で身動きが取れなくなっていた。よく見ると体のあちこちにお札が張り付いていた。

 

「ふう、足りるかどうか心配していたけどこれなら心配なさそうね。」

 

檻の中から霊夢がひょっこりと出てくる。バッファリオが拘束されているところを確認すると彼女はタワー方へと進んで行く。

 

「待て巫女。まだ俺を破壊していないぞ?」

 

「あぁ、それね。アンタ、別に悪い奴でもなさそうだから今回は見逃してあげる。タワーに残っている連中を片付け次第直してくれる場所に連れてってあげるからそれまで我慢してなさい。」

 

「俺がイレギュラー化したらどうするつもりだ?」

 

「その時は本当に退治してやるわ。まあ、なったとしても今のアンタじゃ動けないから同じだと思うけど。」

 

「だが・・・・・」

 

「アンタを友達だと思っている奴もいるんだから。恨まれるのは勝手だけど・・・・あんまりしつこく付けられたりしたら面倒だし。それに私は巫女だけど 博麗の巫女 博麗霊夢よ。憶えておきなさい。」

 

霊夢はバッファリオの方を見ることなくそう言ってタワーの中へと入って行った。

 

「博麗霊夢・・・・・・・・変わった奴だ。」

 

バッファリオは抵抗を諦めてその場で大人しくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sigma Tower3

 

「あぁ・・・・・・やることねえ。」

 

「嫌だ~~~これじゃあ退屈な極地生活と同じだクワッ。」

 

シグマタワーの中心部では、ペンギーゴとキバトドスが暇そうに待機していた。

 

「せっかくひと暴れできると思って来たのによぉ・・・・・・これじゃあ、暇でしょうがねえぜ。」

 

「それもそうだっクワッ。任務がこの地域全体を凍土に変えろなんて・・・・・・シグマ様もおかしな命令を・・・・・」

 

「ん?どうしたペンぎ・・・・・」

 

暇を持て余して会話していた二人だったがそこへものすごい物音がした。

 

「なっ、何事だ!?」

 

「侵入者か?面白れえ!たっぷりかわいがってやるぜ!!」

 

二人は入口の方へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「妖器『無慈悲なお祓い棒』・改!!!」

 

「「あべしっ!!」」

 

二人は霊夢を確認することなく一瞬で巨大なお祓い棒の下敷きにされたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




Boss Select

Wire Hetimarl×不戦勝
Split Mushroom×不戦勝
Burnin' Noumander×魔理沙
Flame Stagger×事故
Frozen Buffalio×確保
Icy Penguigo×霊夢(巨大お祓い棒)
Frost Kibatodos×霊夢(巨大お祓い棒)
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次回予告(嘘)

Dr. ライト カラ 次回予告 メッセージ デス

「次回ハ サナエクンノ 大奮戦ダ! タダチニ 読ンデクレタマエ!!」







本作の連載再開について

  • 再開してほしい
  • できれば再開してほしい
  • どっちでもいい
  • してくてもいい
  • 他の作品を優先してほしい

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